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戦いの子 (ハヤカワ文庫 SF ロ 6-1) 文庫 – 2008/7/9
8歳の時、ジョスの運命は大きく変わった。宇宙船が海賊に襲われ、両親を含む乗員は虐殺され、生き残ったジョスは残虐な船長ファルコンの愛玩物となったのだ! 1年後、補給のため立ち寄ったステーションで逃亡するが、こんどは人類に敵対する異星種族ストリヴィイルク=ナに捕われ、やがて戦士カーストの一員となるべく訓練をうけることに……『エンダーのゲーム』を彷彿させる少年の成長物語と絶賛された傑作戦争SF巨篇
- 本の長さ656ページ
- 言語日本語
- 出版社早川書房
- 発売日2008/7/9
- ISBN-104150116717
- ISBN-13978-4150116712
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商品の説明
レビュー
一気に読める軍事教練SFの佳作。
ガイアナ生まれカナダ育ちという珍しい経歴の持ち主、カリン・ロワチーによる第1長篇『戦いの子』は、過酷な運命に翻弄される少年の物語。主人公ジェスは8歳のとき宇宙海賊に襲われ、家族と、生まれ育った船と、仲間を失った。海賊船長の愛玩物として過ごした過酷な一年の後、逃亡に成功したジェスだが、今度は地球圏に敵対する異星人に捕われる。異星人との真の原因を知らされた彼は、戦士としての徹底した教育を受け、スパイとして地球側の戦艦に乗り込むが、そこにはさらなる悲惨な運命が待ち構えていた。わずか8歳ですべてを奪われた主人公は、幾度も己の拠り所を壊されるが、決して世を諦めずついに己の場所を見出す。派手なSF要素には欠けるが、心理描写の真摯さと魅力的な脇役のおかげで600頁以上の長丁場を一気に読める。娯楽SFの書き手として今後も期待できそう。 --林 哲矢「SFマガジン」2008年10月号
ガイアナ生まれカナダ育ちという珍しい経歴の持ち主、カリン・ロワチーによる第1長篇『戦いの子』は、過酷な運命に翻弄される少年の物語。主人公ジェスは8歳のとき宇宙海賊に襲われ、家族と、生まれ育った船と、仲間を失った。海賊船長の愛玩物として過ごした過酷な一年の後、逃亡に成功したジェスだが、今度は地球圏に敵対する異星人に捕われる。異星人との真の原因を知らされた彼は、戦士としての徹底した教育を受け、スパイとして地球側の戦艦に乗り込むが、そこにはさらなる悲惨な運命が待ち構えていた。わずか8歳ですべてを奪われた主人公は、幾度も己の拠り所を壊されるが、決して世を諦めずついに己の場所を見出す。派手なSF要素には欠けるが、心理描写の真摯さと魅力的な脇役のおかげで600頁以上の長丁場を一気に読める。娯楽SFの書き手として今後も期待できそう。 --林 哲矢「SFマガジン」2008年10月号
著者について
カリン・ロワチーは、南アメリカのガイアナ生まれ。2歳の時からカナダで育ち、トロントのヨーク大学でクリエイティブ・ライティングを学ぶ。デル・レイ・オンライン・ライティング・ワークショップなどに参加した後、本書『戦いの子』でワーナーアスペクトの第一長篇コンテストに優勝し、デビューを飾る。本書は、『エンダーのゲーム』を彷彿させる少年の成長物語と高く評価され、ディック賞、オーロラ賞にノミネートされた。同じ宇宙を舞台にした長篇第2作Burndiveもオーロラ賞にノミネートされ、長篇第3作Cagebirdはオーロラ賞ならびにゲイラティック・スペクトラム賞を受賞した。現在、カナダを代表するSF作家として、活躍を続けている。
登録情報
- 出版社 : 早川書房 (2008/7/9)
- 発売日 : 2008/7/9
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 656ページ
- ISBN-10 : 4150116717
- ISBN-13 : 978-4150116712
- Amazon 売れ筋ランキング: - 745,490位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2014年12月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
最初の方の二人称は読みづらいが異星人やシンパの世界観が面白く、一気に読めました。わくわくしてとにかく面白いです。
2008年8月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
とにもかくにも、読みにくい小説でした。
まず二人称から始まり、突き放された感じを受けます。
演出としては良いのでしょうが、大抵の読者はまず導入から躓きます。受け入れられません。
そして第二部からは、三人称の入り交じった一人称視点となり、ますます受け入れがたくなります。
更に海外小説特有の、主人公に対しての必要以上の心理描写による日常シーンが描かれますので、
途中で退屈と眠気を追い払うのに苦労するでしょう。
それにもまして、主人公の生い立ちから育てに関してまで、疑惑と裏切りの連続が重い読書感をもたらします。
主人公は決して他人を信用しようとせず、攻撃的に遠ざけようとします。
周りの人間は気遣い、親切にしてくれますが、当然ながらそれを疎んじるだけです。
一人称と言う事を差し引いても、仲間の事が描かれなさすぎるので、人間関係が上手く読者の中に構築できません。
結果として、少年が能力を発揮して生き延び、成長していくという爽快感など影も形もありません。
海賊によって人生がゆがめられたら、後は悪夢をどこまでも歩き続けるのだという、
憎しみと恐怖と裏切りを抱いたままの、救いようのない生存を続けなければいけないのだという
重苦しい読書を続けただけ、というのが正直な感想です。
少なくとも爽快感を求めているのであれば、この小説は読むべきではないでしょう。
ハードカバー小説特有の、どろりとした重苦しい人生を求めるなら、それなりの内容でしょう。
もし立ち読みできる機会があるのなら、買う前にじっくりと内容を読んでみられる事を強くお勧めいたします。
まず二人称から始まり、突き放された感じを受けます。
演出としては良いのでしょうが、大抵の読者はまず導入から躓きます。受け入れられません。
そして第二部からは、三人称の入り交じった一人称視点となり、ますます受け入れがたくなります。
更に海外小説特有の、主人公に対しての必要以上の心理描写による日常シーンが描かれますので、
途中で退屈と眠気を追い払うのに苦労するでしょう。
それにもまして、主人公の生い立ちから育てに関してまで、疑惑と裏切りの連続が重い読書感をもたらします。
主人公は決して他人を信用しようとせず、攻撃的に遠ざけようとします。
周りの人間は気遣い、親切にしてくれますが、当然ながらそれを疎んじるだけです。
一人称と言う事を差し引いても、仲間の事が描かれなさすぎるので、人間関係が上手く読者の中に構築できません。
結果として、少年が能力を発揮して生き延び、成長していくという爽快感など影も形もありません。
海賊によって人生がゆがめられたら、後は悪夢をどこまでも歩き続けるのだという、
憎しみと恐怖と裏切りを抱いたままの、救いようのない生存を続けなければいけないのだという
重苦しい読書を続けただけ、というのが正直な感想です。
少なくとも爽快感を求めているのであれば、この小説は読むべきではないでしょう。
ハードカバー小説特有の、どろりとした重苦しい人生を求めるなら、それなりの内容でしょう。
もし立ち読みできる機会があるのなら、買う前にじっくりと内容を読んでみられる事を強くお勧めいたします。
2008年9月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
良くも悪くも、と表現すると悪い方に比重が行きがちだけど、この作品の場合は中庸としてください。
アン・マキャフリーのようなフェミニズム(?)やヒステリックな筆致があるわけではないのですが、これでもかというぐらいに主人公を虐める筆者のサディズムには少々ひきました。
主人公を絶体絶命の危機に追い込むのではなく、精神的、肉体的(時に性的)に追い詰めていくような感覚です。
SFとしては他の方も書かれているように豊富なガジェットあふれていて、それらの考証もきちんとしているのですが、やはり肝心の異星人の存在意義が希薄です。
また、欧米の文学によくある一つの事物、人物、言い回しに対し、複数の表現をとっかえひっかえ用いる書き方が顕著で、すんなり読むことができません。
特に異性人語の構築にかなり執着しており、肝心のシーンで異星人語のみで台詞が書かれ、かなりページを遡ってその言葉の意味を調べる、なんていうことが多々ありました。ハイファンタジーじゃないんだからこの小説でそこはこだわるポイントじゃないだろう、と思ってしまいました。
などとネガティブっぽい点を書いてきましたが、全体を通しての感想はけっこう面白いかな、といったところです。
あまり主人公に感情移入して読むと、おそらくちょっとした嫌悪感に駆られるんじゃないかと思いますが、一歩下がって軽く読めばエンタテインメントとしては平均点以上だと思います。
ただ、感動を覚えた箇所が主人公の行動からではなく、その周囲の人々がとった行動に由来することが多い、というのがなんですが……。
細かいところを省いてプロットを見れば星4つ。よろしくない点を見ると2つ。ということで星3つとしました。引き合いに出される「エンダーのゲーム」に失礼だろう、とは言いませんが、とりあえず及第点、です。
アン・マキャフリーのようなフェミニズム(?)やヒステリックな筆致があるわけではないのですが、これでもかというぐらいに主人公を虐める筆者のサディズムには少々ひきました。
主人公を絶体絶命の危機に追い込むのではなく、精神的、肉体的(時に性的)に追い詰めていくような感覚です。
SFとしては他の方も書かれているように豊富なガジェットあふれていて、それらの考証もきちんとしているのですが、やはり肝心の異星人の存在意義が希薄です。
また、欧米の文学によくある一つの事物、人物、言い回しに対し、複数の表現をとっかえひっかえ用いる書き方が顕著で、すんなり読むことができません。
特に異性人語の構築にかなり執着しており、肝心のシーンで異星人語のみで台詞が書かれ、かなりページを遡ってその言葉の意味を調べる、なんていうことが多々ありました。ハイファンタジーじゃないんだからこの小説でそこはこだわるポイントじゃないだろう、と思ってしまいました。
などとネガティブっぽい点を書いてきましたが、全体を通しての感想はけっこう面白いかな、といったところです。
あまり主人公に感情移入して読むと、おそらくちょっとした嫌悪感に駆られるんじゃないかと思いますが、一歩下がって軽く読めばエンタテインメントとしては平均点以上だと思います。
ただ、感動を覚えた箇所が主人公の行動からではなく、その周囲の人々がとった行動に由来することが多い、というのがなんですが……。
細かいところを省いてプロットを見れば星4つ。よろしくない点を見ると2つ。ということで星3つとしました。引き合いに出される「エンダーのゲーム」に失礼だろう、とは言いませんが、とりあえず及第点、です。
2008年7月17日に日本でレビュー済み
この話の主人公ジョスリンは、アースハブ(地球)、ストリヴィイルク=ナ(異星)、海賊、という三つどもえの
戦争に翻弄され、何度も何度も信じていた世界が根底から覆るような目に遭います。
しかし、彼は,時には運命に流されかかったり、人を信じられなくなりそうになる事は有りながらも、
基本的には自分が信じる人/事のために、自分の運命を選び取って行く事ができる強い存在に
育って行きます。
大変面白かったのですが、色々と細かい設定が有る割には、それらの小道具が
活かされていない気がします。例えば、敵が異星人という設定は無くてもこの物語は成立すると思います。
この話はシリーズものらしいので、今後の展開への種まき、という事なのかもしれません。
それらが将来活かされた時のために、一つ星を取っておく事にします。
戦争に翻弄され、何度も何度も信じていた世界が根底から覆るような目に遭います。
しかし、彼は,時には運命に流されかかったり、人を信じられなくなりそうになる事は有りながらも、
基本的には自分が信じる人/事のために、自分の運命を選び取って行く事ができる強い存在に
育って行きます。
大変面白かったのですが、色々と細かい設定が有る割には、それらの小道具が
活かされていない気がします。例えば、敵が異星人という設定は無くてもこの物語は成立すると思います。
この話はシリーズものらしいので、今後の展開への種まき、という事なのかもしれません。
それらが将来活かされた時のために、一つ星を取っておく事にします。
2008年7月31日に日本でレビュー済み
世界観の設定等いろいろ作っているのはわかるが、それが生かし切れておらず、退屈なパートが多かった気がする。実際600ページ超も必要な話ではないと思うし。
もう少しすっきり400ページぐらいにまとめられたのでは?
また内容もいまいち盛り上がりに欠けるというか訳し方のせいもあるかもしれないが、戦闘パートがつまらない。
もう少しすっきり400ページぐらいにまとめられたのでは?
また内容もいまいち盛り上がりに欠けるというか訳し方のせいもあるかもしれないが、戦闘パートがつまらない。
2009年1月31日に日本でレビュー済み
かなりのぶ厚さと導入部の二人称(生まれて初めて読みました!)にもかかわらず、一気に読みました。男性諸子は冒頭の海賊のセクハラにどん引きするかもですが……男性から性的対象にみられるプレッシャーは女の子ならば日常茶飯事なんで耐性があります。主人公が女の子のほうが逆に気分が悪かったでしょう。
主人公の受難体質、異文化体験、自己犠牲と裏切り……女性作家らしく乙女のツボをほどよくついてます。となりのかわい子ちゃんではなく『自分の居場所』=精神的なつながりを希求する主人公ジョスの潔癖さといい、たいそうヒロイン的。そのかわり、かっこいい脇役をとりそろえてます。大人の男な船長(一押し!)やら、クールなブロンドの伍長やら、守ってやらなきゃならない幼馴染やら、きわめて手ごわい悪役の二人もイケてます。いいひとそうでいて、一番ひどいやつなのは師匠じゃないかとも思います、それもまたいい感じですが。
最終章、自分をとりもどすため、いつわらない姿で元仲間のもとへ向かう主人公には、カタルシスありました。SFらしくむずかしい理屈もまざってますが、読まず嫌いせずに、女性に読んでほしいデス。☆よっつv
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最終章、自分をとりもどすため、いつわらない姿で元仲間のもとへ向かう主人公には、カタルシスありました。SFらしくむずかしい理屈もまざってますが、読まず嫌いせずに、女性に読んでほしいデス。☆よっつv