3部作の2部であるらしいこの物語は、
無知が不寛容をもたらし、知識が和解をもたらすという
ありがちな物語だとまとめることも出来そうに思います。
主人公のライアン君は、色々とかわいそうな面もあるのですが、
基本的には無知な若者で、様々な人にたいして不寛容です。
馬鹿なことも沢山します。
しかし、後半になるほど加速度的に学習が進みます。
特に、後ろ2/3あたりで急に物わかりが良くなって、
ちょっとやり過ぎではないかと思えたほどです。
題材はありきたりでも、ライアン君を巡る状況が常に
変化するので、私は飽きたりせずに十分楽しく読めました。
特に、最後の方ででてくる主要人物の使い方
第一部の主人公の使い方、次の部へのつなぎ方
の3点がうまいと感じました。
ただ、このまま行くとシンパと海賊と地球政府だけ有れば
異星人はいらないよね?という話になりそうな気がします。
せっかくの道具立てが生きず、残念な気がします。
色々と気になる展開の決着が次の部へ持ち越しとなっているので、
次の出版が非常に待ち遠しいです。
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艦長の子 (ハヤカワ文庫 SF ロ 6-2) 文庫 – 2009/7/5
超弩級戦争SF、待望の第2弾。
戦闘輸送艦〈マケドニア〉の勇猛な艦長が父であり、母は著名な政治家、そしてアースハブ政府の最高指導者の一人を祖父に持つライアン・アザーコン。その莫大な財産、美しい容貌、あふれる若さから「もっともホットな独身貴族」ともてはやされる彼だったが、その実体は、孤独でナイーブでわがままな青年だった。だが、ジョスと呼ばれるひとりの青年との出会いが、すべてを変えていった……傑作戦争SF巨篇、待望の第2弾!
戦闘輸送艦〈マケドニア〉の勇猛な艦長が父であり、母は著名な政治家、そしてアースハブ政府の最高指導者の一人を祖父に持つライアン・アザーコン。その莫大な財産、美しい容貌、あふれる若さから「もっともホットな独身貴族」ともてはやされる彼だったが、その実体は、孤独でナイーブでわがままな青年だった。だが、ジョスと呼ばれるひとりの青年との出会いが、すべてを変えていった……傑作戦争SF巨篇、待望の第2弾!
- 本の長さ608ページ
- 言語日本語
- 出版社早川書房
- 発売日2009/7/5
- ISBN-104150117187
- ISBN-13978-4150117184
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商品の説明
著者について
カリン・ロワチーは、南アメリカのガイアナ生まれ。2歳の時からカナダで育ち、トロントのヨーク大学でクリエイティブ・ライティングを学ぶ。デル・レイ・オンライン・ライティング・ワークショップなどに参加した後、『戦いの子』でワーナーアスペクトの第一長篇コンテストに優勝し、デビューを飾る。この作品は、『エンダーのゲーム』を彷彿させる少年の成長物語と高く評価され、ディック賞、オーロラ賞にノミネートされた。同じ宇宙を舞台にした長篇第2作である本書『艦長の子』もオーロラ賞にノミネートされ、長篇第3作『海賊の子』はオーロラ賞ならびにゲイラティック・スペクトラム賞を受賞した。現在、カナダを代表するSF作家として、活躍を続けている。
登録情報
- 出版社 : 早川書房 (2009/7/5)
- 発売日 : 2009/7/5
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 608ページ
- ISBN-10 : 4150117187
- ISBN-13 : 978-4150117184
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,485,321位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2009年7月13日に日本でレビュー済み
物語は『戦いの子』のラスト前後から始まる。
前作は主人公の状況が慣れてくる頃に、また新しい状況にリセット、という繰り返しでなかなか乗れなかったんだけど、今回は主人公の立ち位置は定まっているので、物語は追いやすい。
しかし、受動的な立場にならざるを得なかったジョスの成長に比べて、ライアンは状況も性格も自己中心的で、わがままと同時に誰も自分のことをわかってくれない、というキャラなのでひじょうにいらつく。
3分の2以上がそんな調子で、終わり間際でやっと自分のなすべきことが見えてくるんだけど、その頃には3巻の主人公のことが気になって、そのままフェイドアウト(笑)。
前作は主人公の状況が慣れてくる頃に、また新しい状況にリセット、という繰り返しでなかなか乗れなかったんだけど、今回は主人公の立ち位置は定まっているので、物語は追いやすい。
しかし、受動的な立場にならざるを得なかったジョスの成長に比べて、ライアンは状況も性格も自己中心的で、わがままと同時に誰も自分のことをわかってくれない、というキャラなのでひじょうにいらつく。
3分の2以上がそんな調子で、終わり間際でやっと自分のなすべきことが見えてくるんだけど、その頃には3巻の主人公のことが気になって、そのままフェイドアウト(笑)。