五十年代短編集+エッセイ一篇。
エッセイはキリストの生誕神話に関するもの。
巻末年譜は六十年代から七十年代まで。
前哨 The Sentinel 1951 小隅訳
月面の休暇 Holiday on the Moon 1951 小野田和子訳
おお地球よ・・・・・・ If I Forget Three, Oh Earth... 1951 深町訳
時間がいっぱい All the Time in the World 1952 深町訳
90億の神の御名 The Nine Billion Names of God 1953 小隅訳
木星第五惑星 Jupiter Five 1953 南山訳
夜明けの出会い Encounter in the Dawn 1953 浅倉訳
海底牧場 The Deep Range 1954 中村訳
密航者 Refugee 1955 南山訳
星 The Star 1955 小野田訳
月に賭ける Venture to the Moon 1956 中村訳
究極の旋律 The Ultimate Melody 1957 中村訳
天の向こう側 The Other Side of the Sky 1957 浅倉訳
遥かなる地球の歌 The Songs of Distant Earth 1958 南山訳
幽霊宇宙服 Who's There? 1958 南山訳
ベツレヘムの星 The Star of Bethlehem 1954 中村訳
特に、前哨では「われわれより進歩した種族」を想定している。「そう長く待たなくても・・・と、わたしは思っている」と。
しかし、生前これが現実になることはなく、クラーク自身も否定的にならざるを得なかった。
この問題が宇宙人や太古人と言い当てるだけで片付けられるような簡単な問題ではない、クラークの小説以上に如何に難解であるかということを示すことになったと云えよう。
無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
90億の神の御名 (ザ・ベスト・オブ・アーサー・C・クラーク 2) (ハヤカワ文庫SF) (ハヤカワ文庫 SF ク 1-46 ザ・ベスト・オブ・アーサー・C・クラ) 文庫 – 2009/7/30
高性能の計算機で、神の御名のすべてを記そうとするラマ僧の奇想天外な計画を軽妙に語る表題作のほか、地球から3000光年かなたの星雲調査におもむいた天体物理学者が発見した衝撃の事実を描くヒューゴー賞受賞作「星」、月面の天文台を訪ねたダフネの胸おどる休暇旅行の物語――本邦初訳の中篇「月面の休暇」、名作『海底牧場』の原型短篇、キリスト生誕を告げた星の正体を探るエッセイや年譜などを収録した短篇集第二弾。
- 本の長さ512ページ
- 言語日本語
- 出版社早川書房
- 発売日2009/7/30
- ISBN-104150117195
- ISBN-13978-4150117191
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
登録情報
- 出版社 : 早川書房 (2009/7/30)
- 発売日 : 2009/7/30
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 512ページ
- ISBN-10 : 4150117195
- ISBN-13 : 978-4150117191
- Amazon 売れ筋ランキング: - 237,051位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。
著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2020年2月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「月面の休暇」、「時間がいっぱい」、「90億の髪の御名」、「木星第五衛星」、「海底牧場」、
「密航者」、「星」、「究極の旋律」がよかった。
「月面の休暇」は女の子が主役でちょっと啓蒙色が強い珍しい作品だった。
月面の描写が現実と違っていても良い出来だと思うな。
さて、残り1巻だ。
「密航者」、「星」、「究極の旋律」がよかった。
「月面の休暇」は女の子が主役でちょっと啓蒙色が強い珍しい作品だった。
月面の描写が現実と違っていても良い出来だと思うな。
さて、残り1巻だ。
2009年7月28日に日本でレビュー済み
待望の第二弾が遂に刊行!
クラークは小説作法の全てを知り尽くしている……
それを強烈に感じる一冊であります。
ストーリイテリングから文体に至るまで
ここまで完璧な作家はクラークのほかいないであろう。
この書籍はこれ以上ないくらいのアンソロジストが完璧な翻訳家を集めて訳されている。
原書以上に良い、それがわたしの感想である。
これは本書を読んだ知り合い三人と同意見であった。
最高の本とは本書を指すのであろう。
第三弾に絶大な期待を寄せる。
本書に乾杯!
クラークは小説作法の全てを知り尽くしている……
それを強烈に感じる一冊であります。
ストーリイテリングから文体に至るまで
ここまで完璧な作家はクラークのほかいないであろう。
この書籍はこれ以上ないくらいのアンソロジストが完璧な翻訳家を集めて訳されている。
原書以上に良い、それがわたしの感想である。
これは本書を読んだ知り合い三人と同意見であった。
最高の本とは本書を指すのであろう。
第三弾に絶大な期待を寄せる。
本書に乾杯!
2011年5月3日に日本でレビュー済み
どの短編もいかにもクラークという1950年代の短編が並んでいる。しかし、正直言って、さすがにクラークといえども傑作ばかり書いていたわけではないことがよくわかる。クラークファンにはたまらない作品集だろうが、普通のSFファンが読むと少し退屈な短編もある。
2013年12月11日に日本でレビュー済み
系統の違う話があれこれ
クラークの短篇集ですが、結構話の系統は違う感じですね……。アイロニーの効いたものもあれば、宇宙への啓蒙精神全開のものもあり――。この後者の方は、どうしてもオチがないという印象が強くなってしまうのも事実です。私が個人的に、前者の系統の話が好きというのもあるとは思いますが。でもどれも面白いのは間違いのない話、次の短篇集も読んでみようと思います。
クラークの短篇集ですが、結構話の系統は違う感じですね……。アイロニーの効いたものもあれば、宇宙への啓蒙精神全開のものもあり――。この後者の方は、どうしてもオチがないという印象が強くなってしまうのも事実です。私が個人的に、前者の系統の話が好きというのもあるとは思いますが。でもどれも面白いのは間違いのない話、次の短篇集も読んでみようと思います。
2010年11月1日に日本でレビュー済み
巨匠クラークの中短編を集めたアンソロジ。1950年代の作品を中心に編んだもの。
さすがに巨匠、50年以上前に書かれたとは思えないワクワク感でいっぱいである。もっとも、細かく気にし始めると、当時の科学知識でかかれたSFであることから、今から考えるとちょっとおかしな点が満載だったりもするものの、まあそこは時代のせいと割り切って流しながら読むべきでしょう。
のちに長編化された作品の原型といえるものも、いくつか収録されている。対応する長編を先に読んでいることも多いであろうから、内容的にはとても楽しめる、クラーク好きにはたまらないアンソロジになっているといえよう。故・小隅氏の手による翻訳もある。
個人的には、小品ながら「幽霊宇宙服」がツボにはまった(笑)。オチというかクスクス笑える結末と、そこに至る身の毛もよだつストーリ展開が絶妙。映像化したら結構よさそうです。
さすがに巨匠、50年以上前に書かれたとは思えないワクワク感でいっぱいである。もっとも、細かく気にし始めると、当時の科学知識でかかれたSFであることから、今から考えるとちょっとおかしな点が満載だったりもするものの、まあそこは時代のせいと割り切って流しながら読むべきでしょう。
のちに長編化された作品の原型といえるものも、いくつか収録されている。対応する長編を先に読んでいることも多いであろうから、内容的にはとても楽しめる、クラーク好きにはたまらないアンソロジになっているといえよう。故・小隅氏の手による翻訳もある。
個人的には、小品ながら「幽霊宇宙服」がツボにはまった(笑)。オチというかクスクス笑える結末と、そこに至る身の毛もよだつストーリ展開が絶妙。映像化したら結構よさそうです。
2009年10月8日に日本でレビュー済み
月面や衛星軌道上の人類の活動を、40年程度前に、科学的推論で書き上げた作品などが目立つ。2009年の現在からすれば、リアルタイムで中継される映像によって明瞭にイメージできることが多いが、そうでなかった時代には、これだけのことを推論で描くのは凄いことだったのだ。と、自分で解説しながら読んでいかないといけない。
タイトルになっている短編は、意表を突いた奇想モノ。タイム・トラベルものの奇想作品も1編。
ガンダム世代には、少し現実的すぎるかもしれません。この、現代において現実的すぎる…っちゅーとこが、クラーク御大の凄いところなんですが。
タイトルになっている短編は、意表を突いた奇想モノ。タイム・トラベルものの奇想作品も1編。
ガンダム世代には、少し現実的すぎるかもしれません。この、現代において現実的すぎる…っちゅーとこが、クラーク御大の凄いところなんですが。