提示されている”人間とサイボーグの違い?”は、”意識とは?”哲学的でいまだ明確な答えは出ていない。物語では、意識を持ったサイボーグに滅亡の運命を背負わせる。結論としては、少し安易ではないのか?
本能に従い戦い生きる原住民と、意識に目覚めた技術の産物マルティ・サイボーグを交差させながら描くこの物語は、軽く読むには、きびしいかなと思う。
そして、意識を獲得したサイボーグ反乱の真っただ中に向かうサイボーグに宿ったベティ・タウフリーが、宿ったサイボーグに逆に支配され危機に陥る物語へと移る。
一服の清涼は、危機を招く理解しがたいタッチャーのいたずら。このいたずらの結末は次号以降。そして永遠のテーマが顔を出す。“我々全員、上位次元の一幻想の中の幻想に過ぎない”
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サイボーグの夢 (ハヤカワ文庫 SF ロ 1-381 宇宙英雄ローダン・シリーズ 381) 文庫 – 2010/7/30
アトランはローダンの80年計画に対抗して、心理戦を展開することにした。銀河系のあらゆる宙域に投入してきたマルティ・サイボーグを使って世論操作をし、自身の政策の支持者を増やそうというのだ。そうしたマルティ・サイボーグのひとり、スモルクは、過酷な自然環境の惑星ユピスでさまざまな困難にたちむかっていた。相棒とともに調査活動をしている最中に突然、これまで経験したことのない不思議な感情に襲われたが!?
- 本の長さ272ページ
- 言語日本語
- 出版社早川書房
- 発売日2010/7/30
- ISBN-104150117667
- ISBN-13978-4150117665
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登録情報
- 出版社 : 早川書房 (2010/7/30)
- 発売日 : 2010/7/30
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 272ページ
- ISBN-10 : 4150117667
- ISBN-13 : 978-4150117665
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,309,027位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,980位ハヤカワ文庫 SF
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2010年8月16日に日本でレビュー済み
マルティ・サイボーグの心中に芽生えた「人間として認知されたい」という切実な感情が暴走し銀河系に災厄をもたらす悲劇的危機を描く大長編SFスペース・オペラ宇宙英雄ローダン・シリーズ第381巻。本巻の執筆者は、訳者泣かせの曲者クナイフェルと私的NO.1作家エーヴェルスです。本書で描かれるムサイが変貌を遂げ人類を憎悪し敵対して行く危機の物語を読んで、事情は違いますが過去に旧ミュータント部隊が狂気に陥った時の悪夢の記憶が甦り、あの頃に匹敵する深い悲しみを感じました。尚、余談ですが最近読んだ近未来SF小説「創世の島」も本書と似たテーマを扱っていて感銘を受けましたので興味がお有りの方はぜひお読み下さい。
『サイボーグの夢』ハンス・クナイフェル著:アトランは銀河各地にムサイを代弁者として投入し世論操作によってスタトゥス・クオ政策を浸透させる作戦計画を立案する。一方、過酷な惑星ユピスで相棒と調査活動に就いていたムサイ・スモルクの精神に異変が生じ深刻な事態の予兆となる。全編を通じてスモルクの苦悩する心情がひしひしと伝わり、人類との争いを回避する最良の解決策はないかと真剣に考えました。『サイボーグの叛乱』H.G.エーヴェルス著: NEIの偽装のかくれ場ヨルショル霧状星雲を管理するムサイに人類への強い怒りの念が芽生え、単独で危険な行動に出る。ローダンとアトランはそれぞれ部下を調査に派遣するが急激な展開を知る由もなかった。久々登場の旧ミュータント、ベティ・タウフリーの危機に宇宙漫才師コンビのペットを巡る無邪気な悪戯が一転笑えない大事になる正に四面楚歌的な大ピンチです。
本巻の翻訳者、林啓子氏のあとがきはローダンの影響が大きい太陽光発電のエコなお話です。どんなに深刻な局面でも常にユーモアを忘れずに緊張の緩和を図るエーヴェルスが如何にして絶体絶命の危機を丸く収めるのか?次巻後編の名人芸に大いに期待しましょう。
『サイボーグの夢』ハンス・クナイフェル著:アトランは銀河各地にムサイを代弁者として投入し世論操作によってスタトゥス・クオ政策を浸透させる作戦計画を立案する。一方、過酷な惑星ユピスで相棒と調査活動に就いていたムサイ・スモルクの精神に異変が生じ深刻な事態の予兆となる。全編を通じてスモルクの苦悩する心情がひしひしと伝わり、人類との争いを回避する最良の解決策はないかと真剣に考えました。『サイボーグの叛乱』H.G.エーヴェルス著: NEIの偽装のかくれ場ヨルショル霧状星雲を管理するムサイに人類への強い怒りの念が芽生え、単独で危険な行動に出る。ローダンとアトランはそれぞれ部下を調査に派遣するが急激な展開を知る由もなかった。久々登場の旧ミュータント、ベティ・タウフリーの危機に宇宙漫才師コンビのペットを巡る無邪気な悪戯が一転笑えない大事になる正に四面楚歌的な大ピンチです。
本巻の翻訳者、林啓子氏のあとがきはローダンの影響が大きい太陽光発電のエコなお話です。どんなに深刻な局面でも常にユーモアを忘れずに緊張の緩和を図るエーヴェルスが如何にして絶体絶命の危機を丸く収めるのか?次巻後編の名人芸に大いに期待しましょう。