超知性体テルムの女帝の起源となる古い歴史と高度な技術を持つソベル人は崩壊の危機にあった。その歴史を警告すべく生まれた存在がテルムの女帝。知性体の、人類の進化は必然か?ローダンの作家らの結論は違う。執筆当時は最先端であったであろう思想が今一般に受け入れられてくる。SFが未来を記述することを感じてしまう作品である。
もう一つの地球に残された人類と超知性体との戦いを描く“テラとの離別”を同時収録。
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テルムの女帝 (ハヤカワ文庫 SF ロ 1-400 宇宙英雄ローダン・シリーズ 400) 文庫 – 2011/5/5
人類のほとんどが消えてしまった地球……アラスカはわずかに残った人々を集め、テラ・パトロールとして活動していた。一方、地球に飛来した黒い異人のフルクースは、テラナー捜索の手をゆるめておらず、地球上の知性体を支配しようとする小陛下のインパルスは日に日に強度を増していた。アラスカらは、遅くとも二週間以内に地球を離れなければならないのだが、そのためには使用可能な宇宙船を見つけることが急務だった……新たなサイクル、〈バルディオク〉サイクルの開始を告げる第400巻登場。
- 本の長さ272ページ
- 言語日本語
- 出版社早川書房
- 発売日2011/5/5
- ISBN-10415011806X
- ISBN-13978-4150118068
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登録情報
- 出版社 : 早川書房 (2011/5/5)
- 発売日 : 2011/5/5
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 272ページ
- ISBN-10 : 415011806X
- ISBN-13 : 978-4150118068
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,381,391位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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2018年1月13日に日本でレビュー済み
・799話 :テラとの別離、クルト・マール著
いきなり400巻から読んだため、背景が分からない。地球に人類がほとんどおらず、黒い異人フルクースが小陛下からの心理インパルスにより支配しようとしていた。
501巻1002話を先に読んでおり、惑星キルクールに住む“山の老人”ドウク・ラングルが謎の存在だったが、テラ・パトロールとして活躍して興味深かった。
旧暦3,582年7月30日、テラ・パトロールは小陛下から17光年離れた、住めそうな惑星に着陸した。ジェント・カンタル隊長が、使命は地球を監視して、ローダン/アトラン/ブル/ティフラーが帰ってきたら警告を発することだと宣言した。みなはどこに行ったのだろう。
最後に登場したローマ近郊の廃墟で目覚めたグラウス・ボスケッチとは、希望の存在なのだろうか。
(2017.10.1読了)
・800話 :テルムの女帝、ウィリアム・フォルツ著
テルムの女帝の歴史と、《ソル》の話が交互に登場する構成で、女帝の方を理解するのに何度も目を通した。
11の惑星を持つセールコシュ星系の第4惑星ブロストは、ゴルガトヌル銀河を版図とするソベル星間帝国の首都だった。有人宇宙船が第5惑星に飛んでから182,293年に、すべてを管理するティオトロニクスを破壊しようとする革命が本格化した。ティオトロニクスが制御不能になっているためで、宇宙船が飛んで20万年も経つと、ダメになってしまうのだろうか。何年ものちについにティオトロニクスを破壊し、ソベル人は自分たちの失敗を宇宙に送信した。
そのプライアー波が原始星系に到達して結びついた。そして長い年月が経ち誕生した恒星と18個の惑星に影響した。第3惑星ドラクリオチに生まれた魚類の末裔ミトラが川から上がり、直立歩行してクリスタルを見つけ女帝の最初の聖杯の母となった。ミトラは母権制の群れを作るケルセイレーンという種族だ。クリスタル構造物は第3惑星を包み込む自然のティオトロニクスであり、自らテルムの女帝と名乗った。惑星が冷えて生物が誕生し、進化を経てなので、気が遠くなるほどの時間がかかったと思われる。
女帝、つまり超越知性体はソベル人の惨劇を繰り返さないため、勢力圏を拡大して知性体を保護する方針を取った。あるとき、近くを通りかかったチョールクを引き寄せ、数千年もの間クリスタルをチョールク艦に僻遠の惑星へ運ばせ続けた。さらに3千人のチョールクを遠方に送り、大部分が死んだ頃やっと惑星ブロストに到着した。ブロストは死に絶えていて、女帝は進化して前に進むことにした。深い話である。女帝はバルディオクと対立しており、3583年4月11日に《ソル》が到着した重みを理解していなかった。人類との接触でクライマックスを迎えてしまうとあり、結末を初めに示してしまっている。
冒頭、《ソル》はテルムの女帝を地球の座標と勘違いしていることが分かったが向かうとあり、その理由がよく分からない。最後に、サイバネティカーのジョスカン・ヘルムートがテルムの女帝に操られていることを、猫男ブジョ・ブレイスコルが感じたことの何が問題なのだろうか。
(2017.10.29読了)
いきなり400巻から読んだため、背景が分からない。地球に人類がほとんどおらず、黒い異人フルクースが小陛下からの心理インパルスにより支配しようとしていた。
501巻1002話を先に読んでおり、惑星キルクールに住む“山の老人”ドウク・ラングルが謎の存在だったが、テラ・パトロールとして活躍して興味深かった。
旧暦3,582年7月30日、テラ・パトロールは小陛下から17光年離れた、住めそうな惑星に着陸した。ジェント・カンタル隊長が、使命は地球を監視して、ローダン/アトラン/ブル/ティフラーが帰ってきたら警告を発することだと宣言した。みなはどこに行ったのだろう。
最後に登場したローマ近郊の廃墟で目覚めたグラウス・ボスケッチとは、希望の存在なのだろうか。
(2017.10.1読了)
・800話 :テルムの女帝、ウィリアム・フォルツ著
テルムの女帝の歴史と、《ソル》の話が交互に登場する構成で、女帝の方を理解するのに何度も目を通した。
11の惑星を持つセールコシュ星系の第4惑星ブロストは、ゴルガトヌル銀河を版図とするソベル星間帝国の首都だった。有人宇宙船が第5惑星に飛んでから182,293年に、すべてを管理するティオトロニクスを破壊しようとする革命が本格化した。ティオトロニクスが制御不能になっているためで、宇宙船が飛んで20万年も経つと、ダメになってしまうのだろうか。何年ものちについにティオトロニクスを破壊し、ソベル人は自分たちの失敗を宇宙に送信した。
そのプライアー波が原始星系に到達して結びついた。そして長い年月が経ち誕生した恒星と18個の惑星に影響した。第3惑星ドラクリオチに生まれた魚類の末裔ミトラが川から上がり、直立歩行してクリスタルを見つけ女帝の最初の聖杯の母となった。ミトラは母権制の群れを作るケルセイレーンという種族だ。クリスタル構造物は第3惑星を包み込む自然のティオトロニクスであり、自らテルムの女帝と名乗った。惑星が冷えて生物が誕生し、進化を経てなので、気が遠くなるほどの時間がかかったと思われる。
女帝、つまり超越知性体はソベル人の惨劇を繰り返さないため、勢力圏を拡大して知性体を保護する方針を取った。あるとき、近くを通りかかったチョールクを引き寄せ、数千年もの間クリスタルをチョールク艦に僻遠の惑星へ運ばせ続けた。さらに3千人のチョールクを遠方に送り、大部分が死んだ頃やっと惑星ブロストに到着した。ブロストは死に絶えていて、女帝は進化して前に進むことにした。深い話である。女帝はバルディオクと対立しており、3583年4月11日に《ソル》が到着した重みを理解していなかった。人類との接触でクライマックスを迎えてしまうとあり、結末を初めに示してしまっている。
冒頭、《ソル》はテルムの女帝を地球の座標と勘違いしていることが分かったが向かうとあり、その理由がよく分からない。最後に、サイバネティカーのジョスカン・ヘルムートがテルムの女帝に操られていることを、猫男ブジョ・ブレイスコルが感じたことの何が問題なのだろうか。
(2017.10.29読了)
2011年5月24日に日本でレビュー済み
黒い異人フルクースの侵略に遭い地球からの一時脱出を図る〈テラ・パトロール〉の活躍と或る銀河帝国の滅亡に端を発する「テルムの女帝の歴史」を描く大長編SFスペース・オペラ宇宙英雄ローダン・シリーズ第400巻。本国ドイツでの通算800巻目を飾る執筆者は最古参の重鎮マールとフォルツです。ここまでの作者別登場回数順位はフォルツ157、ダールトン151、エーヴェルス129、マール113、クナイフェル74、シェール51、フランシス39、ブラント38、ヴルチェク37、ショルス4、シェパード3、テリド2、パットン1、シドウ1となります。遂に日本語版シリーズが記念すべき400巻に到達し、全作読破の熱狂的な愛読者としては誠に感慨深い物があります。しかし本国版に比べればまだ1/3以下の段階で、現在の翻訳ペースだと私が生きている内に追いつくのはとても不可能ですが、せめて第1000巻(2036年5月刊行予定)までは読めたら良いなと考えています。
『テラとの別離』クルト・マール著:アラスカら〈テラ・パトロール〉の面々は黒い異人フルクースと小陛下のインパルスに苦しみ地球からの一時脱出を決意する。本編の悲しい題名程にはテラナーは挫けておらず、3組のカップルの結婚がめでたく決まったり、小型艦に酔いどれ仲間の故ボールドウィン・ティングマーの名前を冠したり、392巻「炎の飛行士」のエピソードが幸運な決着を迎えたりと、まだまだみんな元気で逆襲に向けて意気盛んです。『テルムの女帝』ウィリアム・フォルツ著: ローダン一行がテルムの女帝のポジションへ向かう途上の「人類」の章と平行してソベル人の巨大計算機ティオトロニスに支えられた文明の終焉のドラマからテルムの女帝誕生と現状に繋がる壮大な「テルムの女帝の歴史」の章が語られる。本編ではソベル人の名もなき人々の苦闘のドラマが胸に迫り、複雑な性格の超越知性体テルムの女帝にはテラナーも相当に苦労させられそうな予感を感じます。小さなドラマながらも猫男ブジョの重要な発見とケロスカーの計算者ドブラクの決断は今後の展開にどう影響して行くのか?ますます興味が尽きず目が離せません。
本巻の翻訳者、嶋田洋一氏のあとがきは東京都民の憩いの場「六義園(りくぎえん)」を紹介され、東日本大震災の被災地復興への個人的な支援の取り組みを述べられています。いよいよ新サイクル「バルディオク」がスタートしましたが、過去の「公会議」「アフィリー」サイクルで積み残した課題がまだまだ山積していますので、今度こそ全ての問題に決着をつけてスカッとした気分にさせて欲しいと熱望します。
『テラとの別離』クルト・マール著:アラスカら〈テラ・パトロール〉の面々は黒い異人フルクースと小陛下のインパルスに苦しみ地球からの一時脱出を決意する。本編の悲しい題名程にはテラナーは挫けておらず、3組のカップルの結婚がめでたく決まったり、小型艦に酔いどれ仲間の故ボールドウィン・ティングマーの名前を冠したり、392巻「炎の飛行士」のエピソードが幸運な決着を迎えたりと、まだまだみんな元気で逆襲に向けて意気盛んです。『テルムの女帝』ウィリアム・フォルツ著: ローダン一行がテルムの女帝のポジションへ向かう途上の「人類」の章と平行してソベル人の巨大計算機ティオトロニスに支えられた文明の終焉のドラマからテルムの女帝誕生と現状に繋がる壮大な「テルムの女帝の歴史」の章が語られる。本編ではソベル人の名もなき人々の苦闘のドラマが胸に迫り、複雑な性格の超越知性体テルムの女帝にはテラナーも相当に苦労させられそうな予感を感じます。小さなドラマながらも猫男ブジョの重要な発見とケロスカーの計算者ドブラクの決断は今後の展開にどう影響して行くのか?ますます興味が尽きず目が離せません。
本巻の翻訳者、嶋田洋一氏のあとがきは東京都民の憩いの場「六義園(りくぎえん)」を紹介され、東日本大震災の被災地復興への個人的な支援の取り組みを述べられています。いよいよ新サイクル「バルディオク」がスタートしましたが、過去の「公会議」「アフィリー」サイクルで積み残した課題がまだまだ山積していますので、今度こそ全ての問題に決着をつけてスカッとした気分にさせて欲しいと熱望します。