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小さな黒い箱 (ディック短篇傑作選) 文庫 – 2014/7/10
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小さな黒い箱
輪廻の車
ラウタヴァーラ事件
待機員
ラグランド・パークをどうする?
聖なる争い
運のないゲーム
傍観者
ジェイムズ・P・クロウ
水蜘蛛計画
時間飛行士へのささやかな贈物
- 本の長さ512ページ
- 言語日本語
- 出版社早川書房
- 発売日2014/7/10
- ISBN-104150119678
- ISBN-13978-4150119676
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登録情報
- 出版社 : 早川書房 (2014/7/10)
- 発売日 : 2014/7/10
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 512ページ
- ISBN-10 : 4150119678
- ISBN-13 : 978-4150119676
- Amazon 売れ筋ランキング: - 56,671位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 305位SF・ホラー・ファンタジー (本)
- - 14,413位文庫
- カスタマーレビュー:
著者について
SF翻訳家、書評家、アンソロジスト。
1961年2月2日、高知県高知市生まれ。高知市立追手前小学校、土佐中・高等学校を経て、京都大学文学部文学研究科卒(英語アメリカ文学専攻)。
1986年、マリオン・ジマー・ブラッドリー『惑星救出計画』でSF翻訳者デビュー。訳書は、バリントン・J・ベイリー『時間衝突』『ロボットの魂』(以上、創元SF文庫)、P・K・ディック『ザップ・ガン』、コニー・ウィリス『ドゥームズデイ・ブック』『航路』など約100冊。共訳書に劉慈欣『三体』三部作、『円』『球状閃電』『超新星紀元』、『カート・ヴォネガット全短篇』全4巻(以上、早川書房)など。
編訳書に、シオドア・スタージョン『不思議のひと触れ』『輝く断片』(河出文庫)、コニー・ウィリス『最後のウィネベーゴ』(河出書房新社)、『マーブル・アーチの風』、(早川書房)など。
スタージョン「ニュースの時間です」、テッド・チャン「商人と錬金術師の門」、劉慈欣「流浪地球」(共訳)の翻訳により、第36回、第40回、第54回星雲賞海外短編部門を受賞。ベイリー『時間衝突』、劉慈欣『三体』『三体Ⅱ 黒暗森林』で星雲賞海外長編部門受賞。
〈小説奇想天外〉の翻訳SF時評「海外SF問題相談室」を皮切りに、各紙誌にコラム・書評を連載。〈本の雑誌〉新刊SF時評は1990年から(二度の中断をはさみ)継続中。
2004年3月に豊崎由美との共著『文学賞メッタ斬り!』を刊行。
2008年からアンソロジストとしても活動。創元SF文庫『年刊日本SF傑作選』(日下三蔵と共編)とその後継の『ベストSF』(竹書房文庫)、『不思議の扉』(角川文庫)の各シリーズや、『ゼロ年代日本SFベスト集成』全2巻、『時間SF傑作選 ここがウィネトカなら、きみはジュディ』などのSFアンソロジーを編纂。責任編集の河出文庫『NOVA 書き下ろし日本SFコレクション』全10巻で、第34回日本SF大賞特別賞、第45回星雲賞自由部門受賞。
著書に『20世紀SF1000』、『新編 SF翻訳講座』、『50代からのアイドル入門』、『現代SF観光局』など。
1995年4月に開設したウェブサイト(http://www.asahi-net.or.jp/~KX3M-AB/)の日記は、その一部が、『狂乱西葛西日記20世紀remix SF&ミステリ業界ワルモノ交遊録』にまとめられている。
ツイッターのアカウント(@nzm)は、http://twitter.com/nzm/
日本推理作家協会、本格ミステリ作家クラブ、日本SF作家クラブ会員。「ゲンロン 大森望 SF創作講座」主任講師。
著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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※作品通しNo-題名-発表年-収録短篇集No.(未:短篇集未収録)
●収録短篇集リストは「人間以前」のレビューにあります。
050戦利船1954 23.
051Time Pawn1954 未訳
052たそがれの朝食(薄明の朝食)1954 1.2a.17.23.
053小さな町1954 17.
054超能力世界1954 8.22.
055展示品(廃品博物館)1954 5.7.10.18.
056ドアの向こうで1954 5.7.11.
057爬行動物1954 7.10.18.
058パットへの贈物1954 4.11.
059父さんもどき(パパふたり/パパそっくり/おとうさんみたいなもの/父さんに似たもの)1954 2b.5.10.17.18.25.
060万物賦活法1954 1.
061有名作家1954 11.
062輪廻の車1954 8.24.
063サーヴィス訪問(サーヴィス・コール/アフター・サーヴィス)1955 2b.4.10.18.
064自動工場1955 2b.17.
065地底からの侵略1955 12.
066超能力者1955 1.
067囚われのマーケット1955 9.
068ナニー1955 10.17.18.25.
069人間らしさ1955 2b.
070フード・メーカー(ちょっとした隠しごと)1955 21.
071フォスター、おまえはもう死んでるぞ(おまえ{-は}、死んでいるところだぞ)1955 2a.5.25.
072傍観者1955 14.17.24.
073ヤンシーにならえ1955 3a.
074歴戦の勇士(ウォー・ベテラン)1956 13.14.19.23.
075A Glass Of Darkness1956 未訳
076くずれてしまえ1956 8.20.
077奉仕するもの1956 14.23.
078マイノリティ・リポート(少数報告)1956 8.15.21.
079不適応者1957 22.
080融通のきかない機械1957 3a.
081非O1958 21.
082ウォー・ゲーム1959 7.11.
083想起装置1959 9.
084探検隊はおれたちだ(探検隊還る)1959 11.
085よいカモ1959 5.7.10.18.
086All We Marsmen1963 未訳
087待機員1963 16.17.24.
088パーキー・パットの日々1963 2a.17.22.
089ベニー・セモリがいなかったら1963 2b.
090ラグランド・パークをどうする1963 16.24.
091宇宙の死者1964 16.25.
092運のないゲーム1964 3b.24.
093おお!ブローベルとなりて1964 2b.20.
094かけがえのない人造物(プロクスからの侵略/たいせつな人造物)1964 4.
095カンタータ百四十番1964 16.
096小さな黒い箱1964 3a.24.
097Novelty Act1964 未訳
098ぶざまなオルフェウス1964 9.20.
099フヌールとの戦い1964 3b.7.
100水蜘蛛計画1964 15.24.
101逃避シンドローム1965 9.
102Project Plowshare1965 未訳
103逆まわりの世界1966 9.
104聖なる争い1966 16.24.
105トータル・リコール(追憶売ります)1966 9.15.21.
106父祖の信仰1967 2b.20.
107リターン・マッチ1967 3a.
108ハーラン・エリスン編『危険なヴィジョン』向きの、すべての物語の終わりとなる物語1968 25.(訳者あとがきに収録)
109ふとした表紙に1968 3a.
※作品通しNo-題名-発表年-収録短篇集No.
110以降はスペースの関係で載せられませんでしたのでハヤカワ文庫SFの他のディック短篇集のレヴューに書きます。何に載っているか探してみてください。
あと17篇です。
共感ボックスとアーサー教が描かれている「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」の原型。今短編集の一番の売りだが、やはり「ブレードランナー」原作にはとうに及ばない。というか、あとがきでも触れられているが、映画では一切描かれていない部分なだけに、映画から入ったディックファンには、どこが「ブレラン?」と思うだろう。サスペンスタッチなストーリー、西洋と東洋のクロスオーバー、テレパスの対決と、物語としてはディック短編の中では秀逸。
【輪廻の車】
前世ではなく後世が覗ける機械が登場。自分が次に生まれ変わるのが虫だと思うと、やはり主人公と同じ思いを抱くだろうけど、目の前に女の子が現れるとついつい目がいってしまうのは男の性で・・・、結局、虫になって悔い改めなければならんのかもしれん。トム・クルーズの熱心さでも有名なサイエントロジーの創設者L・ロン・ハバードと関係があるかどうかはわからないが、作中のエルロン・ヒューという教祖もまた、どこぞの教祖さまのようで胡散臭い。わたしたちが宇宙を構成している一部分に過ぎないのは確かだろうけど。
【ラウタヴァーラ事件】
書籍初収録の晩年の短編。1980年発表だから、最晩年というほど晩年ではない。「神」という概念、「救世主」という概念を、X軸方向とY軸方向から絡み合わせたストーリー。わたしにとってのXは、あなたにとってYかもしれない。そんなパラドックスが楽しめる。宇宙の果てで、脳だけが生き残り、意識下の中で神と出会う。それを研究者たちがビデオ録画していくという、なんともなシチュエーションがディックらしい。
【待機員】
ここから主に政治をテーマにした、というよりは、政治を茶化した物語にシフトする。これで3度目の収録になる「待機員」。マックス・フィッシャー大統領のドタバタを描いた今作。そう好きな短編でもないけど、読めばそれなりに楽しめる物語。スーパーコンピューターが政治を支配するというモチーフは、政治そのものに「人間の情」というものが存在しないという逆説だろうか。TVのニュースクラウン、ジム・ブリスキンって、どうも「流れよ我が涙、と警官は言った」のジェイソン・タヴァーとイメージが混同してしまう。
【ラグランド・パークをどうする?】
こちらも2度目の収録になる「待機員」の続編。比較的、近年の短編集に収録されていただけに再読しても新鮮味はない。この辺りの収録がこの短編集の地味さ加減を冗長している。まったく関係ないけど、都市伝説で「ドラゴン・クエスト」の復活の呪文が未来を言い当てている、なんていうのがあったけど、逆に未来にしたいことを復活の呪文に書き込んだら、さてさてどうなるんでしょうね。
【聖なる争い】
ニュアンス的には前2作に登場したコンピューター「ユニセファロン40D」と類似しているコンピューターが登場する。単純にタイトルから連想して「聖なる侵入」みたいなイメージをもたれるかもしれないが、まったく関係ない。ドラえもんのひみつ道具「バイバイン」って、ここから着想したんではなかろうかと思うぐらい、あるものがどんどん増えていきますが、それと侵略とどう関係あるかは完全に放置されたまま話は終わります。さすがディック。この投げ出した感が好き。
【運のないゲーム】
ここにくると短編集の「宗教・政治」というカテゴリーから若干外れた短編になってくる。これが許されるなら、あの短編やこの短編も収めて欲しかったと思うけど、まあ、後々に続く短編集に入れてくれるでしょう、ということで。考えに考え抜いて購入したものが、大ハズレだったというお話。家電屋さんをハシゴしまくって、一番安くて、一番良さげなものを買ったぞ!と思ったら、3日後に壊れたみたいな。修理に1ヶ月かかるって言われたみたいな。運がないよね。
【傍観者】
汗くさい奴をこの世から抹消しようとしている派閥と、汗臭いのがナンボじゃいという派閥に分かれて、消臭法案をめぐるお話。くだらないと思われるかも知れんが、これが結構、確信をついているからディックなのである。集団的自衛権、TPP参加、消費税増税などの政治論争、わたしは完全に傍観者です。どっちでもええやん、と。それが強硬策に出たら・・・。果ては、とんかつにはソースか?醤油か?みたいなね。とんかつに醤油かけたら逮捕されるってんじゃ、怖い世の中ですやん。味噌はどうなの?なんて言わんといてね。
【ジェイムズ・P・クロウ】
こちらは1999年に刊行された短編集「マイノリティ・リポート」に収録されていた短編。あれから、もう15年も経つのかと思うと、なんだか年を感じてしまう。今度はコンピューターではなく、ロボットに支配されている世界。そこで一人だけ、ヒトが上層クラスでロボットと渡り歩いていた。それがタイトルの人。人種差別、階級差別、勝ち組負け組、パワーハラスメント、この21世紀の世界でも普通に通用する世界が、今から60年も前に書かれていたなんてビックリです。今、本屋さんに並んでいる書籍のどれくらいのものが60年後にも読まれているんでしょう。
【水蜘蛛計画】
「ぶざまなオルフェウス」に通じる楽屋落ちの作品。両方とも1964年に発表された。実在のSF作家ポール・アンダースンが登場する。SF作家たちはプレコグ、予知能力者だというお話だが、さてさてそれがホントになってしまったら、今頃はわたしも宇宙船に乗ってアンドロメダ星雲でドンパチしていたのかもしれん。もしくはコンピューターに支配されて・・・。コンピューターに支配されるねぇ・・・。
【時間飛行士へのささやかな贈物】
このタイミングでこの作品が収録されたというのは、ある意味でトム・クルーズ主演の映画「オール・ユー・ニード・イズ・キル」に当て込んだところもあるんじゃないかと勘繰ってしまう。ディックとはなんの関係もない映画だから、宣伝に使うこともできないだろうけど。でも、だいたい映画原作を巻頭と巻末にもってくるこのシリーズだから、あながちハズレでもなさそうな気がするんだけど、どうでしょうね。自分の葬儀を何度も何度も経験しなきゃいけないなんて、悪夢以外の何物でもないよね。