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邪空の王上 (ハヤカワ文庫 FT ワ 1-1) 文庫 – 2002/5/1

マーガレットワイス (著), トレイシーヒックマン (著), 関口幸男 (翻訳)

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本の長さ

442ページ
言語

日本語
出版社

早川書房
発売日

2002/5/1
ISBN-10

4150203121
ISBN-13

978-4150203122
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登録情報

出版社 ‏ : ‎ 早川書房 (2002/5/1)
発売日 ‏ : ‎ 2002/5/1
言語 ‏ : ‎ 日本語
文庫 ‏ : ‎ 442ページ
ISBN-10 ‏ : ‎ 4150203121
ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4150203122

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銀美

長い前ふりに飽きてしまう人がいるかも。

2003年1月18日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

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役に立った

makonao

下巻に期待

2009年12月27日に日本でレビュー済み

久しぶりにマーガレット・ワイス＆トレイシー・ヒックマンの小説を図書館で借りて来た。

「邪空の王」

彼らの本を読むのは２０年ぶり。

夢中で読んだドラゴンランス以来だ。

ドランゴンランスも少しダークな雰囲気のファンタジーだったが、この邪空の王もダークな雰囲気に包まれている。

そこは人間、エルフ、ドワーフ、オルクの四種族が住む異世界ロエム。

その中でも人間が支配するヴィネンゲール王国が上巻の主な舞台となっている。

最初に登場するガレトという顔に痣のある少年が主人公かと思って読み進んでいたが、途中から、ガレトが仕えるダグナルスというヴィネンゲールの第二王子が主人公かもしれないと思うようなった

思うようになった……そう実はまだ確信に至ってない。

この巻の特徴は前置きの長さ。

ガレトの少年時代の体験を通して物語の世界観、登場人物、そしていかにダグナルス王子が邪空という恐るべき力に見せられたかを、300ページ以上を費やして説明している。

派手な事件もあまりなく、どちらかと言えばどろどろとした権力闘争の場面が多く、読む進めるには少々忍耐が必要かもしれない。

更に100ページ足らずの本題部分を読んでも、未だに物語の方向性や、あまつさえ主人公さえ掴みきれていない有様である。

こんなファンタジーを読んだのは久しぶりである。

だが、それだけに期待してしまうのである。

今後、物語が大きく深く広がっていくであろうと。

いや、本当に。

2016年8月30日に日本でレビュー済み

ドラゴン・ランス・シリーズと同様にマーガレット・ワイスとの共著で、原案はイラストレーターのラリー・エルモア。
ファンタジーＲＰＧ"Sovereign Stone"のノベライズ作品ということで、世界設定などは必要以上に凝っているとの印象。
ガレトは「身代わり少年」で、高貴な王子ダグナルスの代わりに執事や家庭教師から体罰を受けるのが仕事なのだが、美貌と機知に恵まれ快活な王子のカリスマ性にメロメロで、完全に「犬」。
ダグナルスは腹違いの兄ヘルモスを心から憎んでおり、いずれは兄のものとなるはずの王位継承権を我が物にしようと企むのだが。。。

ストーリーは”善対悪”と王家のお家騒動が主軸で、ありがちではあるが、展開の速さと多種族入れ乱れての政治的な駆け引きに引き込まれる。
特にエルフの社会はトールキン以降の伝統的なイメージとは大きく異なり、おそらくは中世の日本がモデルとなっているようだ。
神々や魔法に関する概念もかなり風変わりで、邦題の「邪空」はダーク・パワーの源なのだが、この邪空の魔法を使うと、その度に術者の体に傷跡が残っていくという設定。
少年時代に王子の「身代わり」で傷だらけだったガレトは、長じてからもダグナルス王子の「犬」のまま、邪空に仕える魔術師として王子を補佐するため、やはり傷だらけ。
サムライチックなエルフとガレトの「犬っぷり」が読みどころの本書、原書では３冊シリーズとのことだが、邦訳は未定。
気になる終わり方をしているだけに、続刊の訳が待ち遠しい。

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