物語の陳腐さは、もはや笑う他ないといったところです。
悩んだり、行動の自由を奪われたりしても、いつも
正しい場所で正しいことしかしない主人公は、今回も
まさに正しい場所で（自らの意思でそこに行ったのではないのですが）
正しいことをします。作為的なところがミエミエで、ややげんなりします。
クライマックスに感動した方には申し訳ありませんが、私はあれを
噴飯ものだと感じました。
それにつけても作家と言うのは人気が出ると説教くさくなるようです。
今回は、カビの生えたような共産主義批判がたくさん出てきます。
20年前ならまだしも、今更何が言いたいのやら、といった感じです。
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