前シリーズのドラル国戦記があまりにもつまらなくて2巻で読むのをやめてしまったのですが、本作はイケテます。面白いです。
特に出だしの雰囲気がすごくいい。
エレニヤ記1巻のスパーホークの帰還シーンや、「疫病帝国」の波止場の酔いどれブルスカのシーンのような、
ちょっと主人公と距離を取ったシーンの描写から始まって、物語の進行と共にカメラが迫るように人物達の視点へと
ググッ迫り替わっていくところは、この作者ならではの筆力をギンギン感じさせます。
ただし、話の内容と世界設定、物語の展開はこれまでのベルガリオン、エレニヤとほぼ完全にコンパチ笑
キーアイテムがいつもの「青い宝石」に代わって「短剣」となっていること、物語も最初は謎めいてるんだけど、
話が進むごとにだんだん投げやりになってきて「いいから言われたとおりに話を進めりゃいいんだよ」というような
展開になってきてしまうところは、作者もさすがに同じような設定ばかり作ってきて疲れてしまったのでは…?と思わせます。
主人公は魅力的で話のうまいアルサラスという盗賊ですが、職業、性格、行動など、どう読んでも"ベルガラス"です^^;;
パートナーのエメラルドはいうまでもなく彼の奥さんの"ポレドラ"。
話のかけあいとか、二人の関係とかが何もかもそっくりで、読んでて「あーこれこれ。懐かしいなあベルガラス!」と
頭の中でつぶやいてしまいます(苦笑)
ベルガリアードが忘れきれないファンの方は本作を読んでおいてソンは無いですよ。ドラルよりは全然面白いから。
それにしてもエディングス先生、亡くなるまでほぼ全部同じような設定の話しか書かなかったですねえ。
どうせなら全部あの懐かしいアローン&アンガラクの世界でやってほしかったっすねー。
あれは世界設定が本当に良く練りこまれていたものな〜
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アルサラスの贖罪 1 (ハヤカワ文庫 FT エ 1-58) 文庫 – 2009/9/10
- 本の長さ415ページ
- 言語日本語
- 出版社早川書房
- 発売日2009/9/10
- ISBN-104150205000
- ISBN-13978-4150205003
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登録情報
- 出版社 : 早川書房 (2009/9/10)
- 発売日 : 2009/9/10
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 415ページ
- ISBN-10 : 4150205000
- ISBN-13 : 978-4150205003
- Amazon 売れ筋ランキング: - 507,247位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 106位ハヤカワ文庫 FT
- カスタマーレビュー:
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上位レビュー、対象国: 日本
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2010年1月19日に日本でレビュー済み
エディングス節炸裂です。
軽快な会話。
これにつきます。
ベルガリアード、スパーホークと読んでる方にお勧めです。
流れとしてはエディングス定番のパターンです。
だからこそ良い!
非常に良い!
続刊刊行が楽しみな作品です。
ただ惜しむらくはお亡くなりになってしまって
これが最後のエディングス節。
ご冥福をお祈りします。
軽快な会話。
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だからこそ良い!
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続刊刊行が楽しみな作品です。
ただ惜しむらくはお亡くなりになってしまって
これが最後のエディングス節。
ご冥福をお祈りします。
2010年5月10日に日本でレビュー済み
ベルガリアードは読み終わると同時にもう一度よみなおした唯一の本です。それだけに、期待しすぎましたね。ただ、ユニークなキャラクターといい、会話の面白さとといい、ベルガリアードの流れを確かに汲んでいます。独特のユーモアを交えて、神々と人間を描いています。3冊なので気楽によめますね。つくづく、エディングス夫妻の著作をもっと読みたかったですね。ベルガリアードは星10ケくらいつけたいのですが、今回は2冊目に期待、というところです。
2009年9月24日に日本でレビュー済み
「最後の」の言葉が意味する通り,ディビッド・エディングスは2009年6月に亡くなられたそうです.77歳.天寿を全うされたというところでしょうか.御冥福をお祈り申し上げます.
彼の「ベルガリアード物語」「マロリオン物語」ほど何度も繰り返し読んだ本はありません.そして何度読んでも面白いと感じられる物語も.
続く「エレニア記」「タムール記」にも言えることですが,個性的な登場人物たちのユーモア溢れる掛け合いは,多少のストーリーの御都合主義的な面を補って余りあると思います.
(本書より先に翻訳された最後の長編「ドラル国戦史」はあまりに御都合主義がすぎて,あまり読み返したいとは思いませんが…)
本書「アルサラスの贖罪」は,エディングス作品で最も活躍してきた職業「盗賊」が主人公な事も手伝って,物語の展開にストレスを感じることも無く,一気に読み終えてしまいました.
今回の「1.黒猫の家」は,最近のハヤカワ文庫の翻訳モノの定番になっている,1冊の本を3分冊にして2ヶ月毎に発行される1冊目です.
内容としては,主人公の紹介と,旅の仲間を集めつつ世界を一周?したところで終わっており,物語が本格的に動き出すのは次巻からのようです.
まだ主人公以外には,ろくに活躍の場がありませんが,一人ひとりがちゃんと「役割」を持っているようですので,今後の活躍が期待できます.
なので,この1分冊目だけの評価なら☆4つくらいなのですが,期待をこめて☆5つにしておきます.
オビによると「2.女王と軍人」が11月,「3.善と悪の決戦」が来年1月に刊行される予定です.せめて毎月発行にしてほしい….
彼の「ベルガリアード物語」「マロリオン物語」ほど何度も繰り返し読んだ本はありません.そして何度読んでも面白いと感じられる物語も.
続く「エレニア記」「タムール記」にも言えることですが,個性的な登場人物たちのユーモア溢れる掛け合いは,多少のストーリーの御都合主義的な面を補って余りあると思います.
(本書より先に翻訳された最後の長編「ドラル国戦史」はあまりに御都合主義がすぎて,あまり読み返したいとは思いませんが…)
本書「アルサラスの贖罪」は,エディングス作品で最も活躍してきた職業「盗賊」が主人公な事も手伝って,物語の展開にストレスを感じることも無く,一気に読み終えてしまいました.
今回の「1.黒猫の家」は,最近のハヤカワ文庫の翻訳モノの定番になっている,1冊の本を3分冊にして2ヶ月毎に発行される1冊目です.
内容としては,主人公の紹介と,旅の仲間を集めつつ世界を一周?したところで終わっており,物語が本格的に動き出すのは次巻からのようです.
まだ主人公以外には,ろくに活躍の場がありませんが,一人ひとりがちゃんと「役割」を持っているようですので,今後の活躍が期待できます.
なので,この1分冊目だけの評価なら☆4つくらいなのですが,期待をこめて☆5つにしておきます.
オビによると「2.女王と軍人」が11月,「3.善と悪の決戦」が来年1月に刊行される予定です.せめて毎月発行にしてほしい….