日本の古典SFといえる作品ですが、こ気味良い文体が現代でも楽しませます。
続編の「我が月は緑」を復活させてくれば旧刊で持っている人間としては気楽に読めて良いですね。
ついでに野田昌宏の「レモン月夜の宇宙船」も発行してくれないかな。
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光の塔 (ハヤカワ文庫 JA 72) ペーパーバック – 1975/12/1
今日泊 亜蘭
(著)
- 本の長さ406ページ
- 言語日本語
- 出版社早川書房
- 発売日1975/12/1
- ISBN-104150300720
- ISBN-13978-4150300722
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登録情報
- 出版社 : 早川書房 (1975/12/1)
- 発売日 : 1975/12/1
- 言語 : 日本語
- ペーパーバック : 406ページ
- ISBN-10 : 4150300720
- ISBN-13 : 978-4150300722
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,277,205位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,527位ハヤカワ文庫 JA
- - 5,327位SF・ホラー・ファンタジー (本)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2006年1月1日に日本でレビュー済み
均整の取れた文体の地の文、正しく口語体の日本語の会話、古典的でありながらなお説得力のあるタイムパラドックスの設定、単なる作劇上の狂言回しと見せかけて最後に用意されている登場人物たちのそれぞれの役回りの謎解き〜初めて読まれる方は何でSF小説なのに、主人公の家庭にまつわる内輪話が長々と時折挟み込まれるのか不自然に思われることでしょうが辛抱して読んでください〜そして懐かしくもあり、近未来的でもある正統派のレトロフューチャー感覚。何度読み返しても飽きることが無い。昨今のライトノベル風SFに飽きられたらぜひ、一読されることをお勧めします。
2004年7月7日に日本でレビュー済み
日本SFは、今日泊亜蘭のこの作品をもってはじまったと
いってよいだろう。
作品そのものは、もはや古典的ともいえる
時間ものと侵略ものの組み合わせであるが、その
圧倒的な面白さはいまなお色あせない。
いってよいだろう。
作品そのものは、もはや古典的ともいえる
時間ものと侵略ものの組み合わせであるが、その
圧倒的な面白さはいまなお色あせない。
2017年7月8日に日本でレビュー済み
SFの描く世界が希望であった時代の香りが懐かしい。
著者は下谷育ちのちゃきちゃきの江戸っ子であったらしいが、
山の手の端にある渋谷に未来都市のセンターを置いた。
今の地下迷宮シティの渋谷にふさわしい舞台設定なのかもしれない。
異界からの侵入者の攻撃は東京とその周辺の街から開始される。そのアタックはこれも流行りの電源喪失だ。
表紙のようなセピア色の未来が語られる。小松左京や星新一より
一世代前の夢見た日本はこうした軍事的科学が輝く世界だったのだろう。
海野十三と小松左京との間にこの作者は生きたのだし。
著者は下谷育ちのちゃきちゃきの江戸っ子であったらしいが、
山の手の端にある渋谷に未来都市のセンターを置いた。
今の地下迷宮シティの渋谷にふさわしい舞台設定なのかもしれない。
異界からの侵入者の攻撃は東京とその周辺の街から開始される。そのアタックはこれも流行りの電源喪失だ。
表紙のようなセピア色の未来が語られる。小松左京や星新一より
一世代前の夢見た日本はこうした軍事的科学が輝く世界だったのだろう。
海野十三と小松左京との間にこの作者は生きたのだし。
2017年12月30日に日本でレビュー済み
火星帰りの主人公が謎の怪現象を追っていると、突如異世界からの侵攻が始まり地球が壊滅状態に陥る、というストーリーを主人公の回想録形式で記した小説.全体の骨組みががっしりしている上にディテールの書き込みが超緻密.昭和レトロな風景や風俗、作者の創造した独特な造語、軍人達(主人公を含む)の戦前・戦中の帝国軍人そのままのメンタリティと行動、大都市があっという間に焼け野原となるスペクタクル、避難する市民達の車やスピナー(小説中では「飛車」)の列が尽きる事無く続く情景のリアリティ等々、古典テーマでありながらこの作者にしか描けない独自の小説世界が凄い.主人公は50代半ばのオッサンなので、昔、若い頃に読んだときにはそこに実感がわかなかったが、今読むと、その秘めたコンプレックス、実力で築いた今の地位に対する誇り、不幸な家庭生活、といった人間らしい陰影に親近感を覚えます(私の家庭生活が不幸という訳ではないです).そこに場違いに紛れ込む若いアナーキストの粋で可愛げあるキャラクターが颯爽として鮮やか.前半部で周到に配置された伏線が最後には全てちゃんと回収され、骨太なメッセージも提示され、冒頭のシーンが全く別の感慨を持ってエンディングのシーンに繋がる、見事な小説と思います.まあ、この地球規模の大厄災に際し、詳細に描写されるのがせいぜい十人程度という点は、一人称小説である事を差し引いてもちょっとギャップを感じますが、そこは私はスルー可能です.本書の姉妹編である「我が月は緑」も是非再刊して欲しいです.