これほど幻想的で美しく胸をわくわくさせてくれた小説を他に知りません。
冒頭主人公が南A16で寝転がっている場面は一生私の心に残ることでしょう。哲学犬のファンが特に好きでした。
それほど有名という訳ではない今作がたまたま家にあった為10代の頃に出会えて良かったと思います。
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レダ 1 (ハヤカワ文庫 JA ク 3-5) 文庫 – 1988/6/1
栗本 薫
(著)
- 本の長さ319ページ
- 言語日本語
- 出版社早川書房
- 発売日1988/6/1
- ISBN-104150302685
- ISBN-13978-4150302689
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登録情報
- 出版社 : 早川書房 (1988/6/1)
- 発売日 : 1988/6/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 319ページ
- ISBN-10 : 4150302685
- ISBN-13 : 978-4150302689
- Amazon 売れ筋ランキング: - 745,075位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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別名に中島梓。東京生まれ。
早稲田大学文学部卒。1977年中島梓名義の「文学の輪郭」で群像新人賞評論部門を受賞。
1978年『ぼくらの時代』で江戸川乱歩賞受賞。以後、作家・栗本薫、評論家・中島梓を使い分けて多彩な文筆活動を展開する。
小説作品は、ミステリ、SF、時代小説、耽美小説と多岐にわたる。1979年よりスタートした、ライフワークともいうべき一大長篇ロマン「グイン・サーガ」は、2005年に100巻を達成したが、2009年著者病没により130巻が最終巻となった。著書は『弦の聖域』、『魔界水滸伝』、『真夜中の天使』など、400冊を超える。
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2023年3月19日に日本でレビュー済み
グインサーガを買う前に買った本。グインも100巻以上かったけど、何度も読み返したのはこちらのレダです。洗練された?人の営みの中で適応できない人の話。死ぬときに『人に迷惑をかけなかった』と言いたいのがこの世界の地球人。自分もそうありたいと共感できる思想が多かった。だからこそ本音で行動するレダに惹かれたのだろう。
2010年12月14日に日本でレビュー済み
栗本薫といえば、サーガ,SF,伊集院などの現代ものと、おおまかに分類すると3種類の作品がある。
中島梓の作品,評論と合わせると4種類の作品があると言えるかもしれない。
レダはSF(science fiction)で、SFマガジン1981年8付きから1982年10月まで15回の連載の第1章とのこと。
他のSF作品同様,楽しんで読むことができます。
カバーは
いのまたむつみ
の作品とのことです。
中島梓の作品,評論と合わせると4種類の作品があると言えるかもしれない。
レダはSF(science fiction)で、SFマガジン1981年8付きから1982年10月まで15回の連載の第1章とのこと。
他のSF作品同様,楽しんで読むことができます。
カバーは
いのまたむつみ
の作品とのことです。
2013年1月3日に日本でレビュー済み
人生に影響を与える物語は実在する、と断言できる小説。
多くの方が書いているように10代にこそ読んでほしい本であり、20年以上前の作品にも関わらず、まったく色あせていない作品。
自分とは何か、自分の価値観とは何か、そんな疑問を持っている時代に読んだ人にとっては、大きな影響を与えられたに違いないと確信しています。
個と社会の対比。
自分の住まう世界を広げる、と云う事がどういう事なのか、疑似体験できるのではないかと思います。
30代以上になると青臭さも感じるものの、哀愁にも似た感情を思い出すのではないでしょうか?
多くの方が書いているように10代にこそ読んでほしい本であり、20年以上前の作品にも関わらず、まったく色あせていない作品。
自分とは何か、自分の価値観とは何か、そんな疑問を持っている時代に読んだ人にとっては、大きな影響を与えられたに違いないと確信しています。
個と社会の対比。
自分の住まう世界を広げる、と云う事がどういう事なのか、疑似体験できるのではないかと思います。
30代以上になると青臭さも感じるものの、哀愁にも似た感情を思い出すのではないでしょうか?
2009年6月1日に日本でレビュー済み
はじめて読んでから四半世紀になりますが、今だに心にとどまっています。栗本薫さんの数多くの作品の中でもいちばん好きな作品です。というより今まで読んだすべての小説の中で、といっていいかもしれません。グイン・サーガや伊集院大介以外あまり読んでいないというかたに是非読んでいただきたいです。私が若かったとき、とても辛くて苦しくて死んでしまいたいような日々がありました。そんなとき何度も栗本さんの作品に助けられました。死んだらもう読めない、それは嫌だという思い。それだけ作品に力があったのでしょうね。栗本さんに心からありがとうといいたいです。本当に感謝の気持でいっぱいです。ご冥福をお祈りします。
2005年12月6日に日本でレビュー済み
そうそう何度も読み返せる本は少ないけれど、この『レダ』という作品に出合えたのは、とても運の良いことだと思います。
理想社会という場で繰り広げられる、イブという何も知らなかった少年が大人に成長していく青春の物語です。
その彼の視点から、繊細な文章で、心の葛藤や、人を愛すること愛されることの意味やら、じぶんがじぶんであることの意義やら、多感な時期に悩むいろんなことが書きつらねてあるのです。
中高校生のとき読んだのですが、大人になってから読み返してみると、当時はわからなかったことがわかっていたり、また、あらたな新発見があったりと、読むたびに楽しませてくれます。
理想社会という場で繰り広げられる、イブという何も知らなかった少年が大人に成長していく青春の物語です。
その彼の視点から、繊細な文章で、心の葛藤や、人を愛すること愛されることの意味やら、じぶんがじぶんであることの意義やら、多感な時期に悩むいろんなことが書きつらねてあるのです。
中高校生のとき読んだのですが、大人になってから読み返してみると、当時はわからなかったことがわかっていたり、また、あらたな新発見があったりと、読むたびに楽しませてくれます。
2002年9月7日に日本でレビュー済み
栗本薫さんの初期の傑作ですね。
中学生のときに、何度読み返したか分からないほど読みました。
SF作品には、古典といわれる傑作がいくつかありそれをモチーフに様々な作品が創られるという流れがあります。19世紀末イギリスに生まれたオルダス・ハックスリーの未来小説『すばらしき新世界(Brave New World)』が、このレダという作品の源流となる作品です。民主党の菅直人さんが自著『日本大転換』で自分の政治観を形作ったといっている本です。僕は菅さんの支持者ではありませんが、国内外の政治家にとても影響を与えている作品みたいですね。
栗本さんは、熱狂的なSFの大ファンで、いくつもの古典をモチーフに作品を書いていますが、これもその一形態です。
何ももたない、それこそなんの才能も遺伝的優位さも、なにもない内気な少年が、レダという女性(本の描写の中では30歳以上で不細工な顔という設定!)に出会い、自分を知り、愛する人を知り、自分を取り巻く仲間と世界を理解していくさまは、スリリングな探偵小説の謎解きをしているみたいで、感動的でした。
ぜひ、若いときに読みたい作品ですね。
僕の人生観を形作った作品です。
中学生のときに、何度読み返したか分からないほど読みました。
SF作品には、古典といわれる傑作がいくつかありそれをモチーフに様々な作品が創られるという流れがあります。19世紀末イギリスに生まれたオルダス・ハックスリーの未来小説『すばらしき新世界(Brave New World)』が、このレダという作品の源流となる作品です。民主党の菅直人さんが自著『日本大転換』で自分の政治観を形作ったといっている本です。僕は菅さんの支持者ではありませんが、国内外の政治家にとても影響を与えている作品みたいですね。
栗本さんは、熱狂的なSFの大ファンで、いくつもの古典をモチーフに作品を書いていますが、これもその一形態です。
何ももたない、それこそなんの才能も遺伝的優位さも、なにもない内気な少年が、レダという女性(本の描写の中では30歳以上で不細工な顔という設定!)に出会い、自分を知り、愛する人を知り、自分を取り巻く仲間と世界を理解していくさまは、スリリングな探偵小説の謎解きをしているみたいで、感動的でした。
ぜひ、若いときに読みたい作品ですね。
僕の人生観を形作った作品です。
2001年3月29日に日本でレビュー済み
時代は未来。人々が幸福となるべく全てが管理され、希望する事は全て許されている都市の中で、何になるべきかも決めかね、未だ誰にも愛された事のない平凡で孤独な少年イヴ。
その前に突然現れた彼女、レダはディソーダー…『社会の査定枠外にいる者』だった。彼女は鮮烈な印象を残し、最初は反社会的で予測がつかない彼女を恐れていたイヴも、次第に彼女を愛し始め、自らも変わり始める。 しかし自然の力を失った脆弱な都市は、レダの野性を恐れ、次第に彼女を圧迫し始めた…。
望み通り生きる事が許されているはずのこの自由な世界、恵まれた世界の中で、何故レダは、そしてイヴは幸福でないのか? 自分自身であるとはどういうことなのか? 真の個性とは何か? 全三巻だが、長さも忘れて真剣に読んでしまう。 SFでありフィクションでありつつ、“紛れもなく自分の問題が書いてある”と実感できる一冊。
イヴが自分自身である事を掴み取るまでの、壮大な思想展開は危険かつドラマティックだ。
その前に突然現れた彼女、レダはディソーダー…『社会の査定枠外にいる者』だった。彼女は鮮烈な印象を残し、最初は反社会的で予測がつかない彼女を恐れていたイヴも、次第に彼女を愛し始め、自らも変わり始める。 しかし自然の力を失った脆弱な都市は、レダの野性を恐れ、次第に彼女を圧迫し始めた…。
望み通り生きる事が許されているはずのこの自由な世界、恵まれた世界の中で、何故レダは、そしてイヴは幸福でないのか? 自分自身であるとはどういうことなのか? 真の個性とは何か? 全三巻だが、長さも忘れて真剣に読んでしまう。 SFでありフィクションでありつつ、“紛れもなく自分の問題が書いてある”と実感できる一冊。
イヴが自分自身である事を掴み取るまでの、壮大な思想展開は危険かつドラマティックだ。