ついにクム軍を破り、モンゴールの復活を宣言するアムネリス。イシュトヴァーンも臣下として最大限の栄誉を受けますが、窮屈な宮廷の中で彼の心はますます鬱屈したものになっていきます。
そして、赤い盗賊団はアリストートスの卑劣で容赦ない奸計により、すさまじい最期を遂げます。
さらに、イシュトヴァーンとアリストートスの本心を見抜くアレン・ドルフェスの登場が、物語にさらに深い影を落とします。
このサーガの登場人物は概ね単純な性格付けがされていますが、イシュトヴァーンの複雑で屈折した性格は出色ですね。ますます暗黒面に引き込まれていくイシュトヴァーンのこれからに注目です。
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モンゴールの復活―グイン・サーガ(33) (ハヤカワ文庫JA) 文庫 – 1990/7/1
栗本 薫
(著)
モンゴールの復活―グイン・サーガ(33) (ハヤカワ文庫JA) [文庫] [Jul 01, 1990] 栗本 薫
- 本の長さ299ページ
- 言語日本語
- 出版社早川書房
- 発売日1990/7/1
- ISBN-104150303258
- ISBN-13978-4150303259
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登録情報
- 出版社 : 早川書房 (1990/7/1)
- 発売日 : 1990/7/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 299ページ
- ISBN-10 : 4150303258
- ISBN-13 : 978-4150303259
- Amazon 売れ筋ランキング: - 733,334位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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別名に中島梓。東京生まれ。
早稲田大学文学部卒。1977年中島梓名義の「文学の輪郭」で群像新人賞評論部門を受賞。
1978年『ぼくらの時代』で江戸川乱歩賞受賞。以後、作家・栗本薫、評論家・中島梓を使い分けて多彩な文筆活動を展開する。
小説作品は、ミステリ、SF、時代小説、耽美小説と多岐にわたる。1979年よりスタートした、ライフワークともいうべき一大長篇ロマン「グイン・サーガ」は、2005年に100巻を達成したが、2009年著者病没により130巻が最終巻となった。著書は『弦の聖域』、『魔界水滸伝』、『真夜中の天使』など、400冊を超える。
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