本作品は、<ススキノ探偵シリーズ>の第1作で、1992年に発表されたものを、1995年に文庫化。
なお、私の読んだ2011年第31刷の「巻末解説」は、2011年の本シリーズ第2作の映画化を踏まえて書かれています。
本作品の舞台は、1980年頃の札幌の歓楽街「ススキノ」。
ここで探偵のような仕事をして暮らしている<俺>は、バーで大学の後輩から事件の依頼を受ける。
同棲している短大生の彼女が4日間も行方不明だというのだ。
調査を始めた<俺>は、預金口座への入金回数の多さから、彼女が性風俗の世界に足を踏み入れていると感づく。
さらに、数日前に起きたラブ・ホテルでの殺人事件と何らかの関わりがあることも分かってくるが…。
−−という設定ですが、2012年の現在の眼でみると、ありきたりな設定のような感じがします。
でも、1980年代初頭という時代では、親から十分な仕送りを受け、金銭的に苦労している訳でもない女子大生が、「いとも簡単に」性風俗の世界に入っていく、ということは、一般的ではなかったのでは。
「素人らしさが売りの性風俗」のはしりと言えるのではないでしょうか。
冒頭の「0章」というたった2行に記されているのは、当時の「性風俗」の状況、ということで、「性風俗」に着目しましたが、想像するに、ススキノに住む<俺>を取り巻く人々が携わっている様々な業態についても、当時の状況を活写しているのではないかと感じています。
「歓楽街」は、「外側」に住む人間にとっては、「客」としてお金を使うことを条件に、ほんのひとときだけを過ごすことが許される場所。
本作品は、その「内側」に住む<俺>が、「歓楽街」の「内側」を駆け回り、そこに住む人々の「喜怒哀楽」を道案内してくれます。
迎え酒も厭わない「酔っぱらい」である<俺>と、一緒に「酔う」ことのできる小説がここにあります。
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探偵はバーにいる (ハヤカワ文庫 JA ア 3-1) 文庫 – 1995/8/1
東 直己
(著)
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- 本の長さ394ページ
- 言語日本語
- 出版社早川書房
- 発売日1995/8/1
- ISBN-104150305218
- ISBN-13978-4150305215
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登録情報
- 出版社 : 早川書房 (1995/8/1)
- 発売日 : 1995/8/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 394ページ
- ISBN-10 : 4150305218
- ISBN-13 : 978-4150305215
- Amazon 売れ筋ランキング: - 130,420位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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2014年11月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
軽快なコミック探偵小説で、一気に読み込んでしまいました。
サッポロの雰囲気に興味が在るためかもしれません。北大生が可愛そうです。
北海道ではエリートですよ。もっとも其らしき表現も在りますがね。
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2018年1月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
映画のノベライズの「パート3」を読んで、淡白な文体で、愕然としたので、東直己氏の1作目を読む。
こちらは、ちゃんと東直己さんが書いているので、当たり前だが「小説」だった。
バブル期のハードボイルドって、いいですね。
この頃のハードボイルドの主役たちは、いずれもユーモアがあったような気がする。最近の警察物や捜査物は、殺戮系か友情・人情系が主流。
東直己氏は、最近はかいていないのだろうか?
とにかく主人公の「俺」が惚けていてかっこいい。この時代のススキノの雰囲気も醸し出されている。
トリックは全然弱いが、エンタメ小説としては堪能できる。
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バブル期のハードボイルドって、いいですね。
この頃のハードボイルドの主役たちは、いずれもユーモアがあったような気がする。最近の警察物や捜査物は、殺戮系か友情・人情系が主流。
東直己氏は、最近はかいていないのだろうか?
とにかく主人公の「俺」が惚けていてかっこいい。この時代のススキノの雰囲気も醸し出されている。
トリックは全然弱いが、エンタメ小説としては堪能できる。
2018年7月27日に日本でレビュー済み
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再度購入です
2013年2月2日に日本でレビュー済み
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面白く、退屈をしなかった。
でも、なぜか雑な気がする作品だった。
文章から醸し出している・・・
でも、なぜか雑な気がする作品だった。
文章から醸し出している・・・
2018年6月22日に日本でレビュー済み
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展開がスピーディーで気持ち良く、主人公も魅力的なキャラクター設定
2024年1月26日に日本でレビュー済み
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モンローとか美恵子とかハルとか工藤とかその恋人とか、キャラクター設定もよく分からないまま、いろいろ出てくるけど、結局最後まで何だったのか?よく分からないまま終わってしまった。。。
作者がカッコいいと考えている、乱暴な文体やあえて使ってる差別用語で青春群像劇的な作品にしたがったのかもしれませんが、誰が誰に言っているセリフか?なんで笑ってるのか?とかもよく分からず、何度も迷子になりましたので、そもそも小説として楽しめず。
こういってはなんですが、よく商品としてこの状態でリリースしたなぁ。。。と言う印象です。
作者がカッコいいと考えている、乱暴な文体やあえて使ってる差別用語で青春群像劇的な作品にしたがったのかもしれませんが、誰が誰に言っているセリフか?なんで笑ってるのか?とかもよく分からず、何度も迷子になりましたので、そもそも小説として楽しめず。
こういってはなんですが、よく商品としてこの状態でリリースしたなぁ。。。と言う印象です。
2014年2月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
大泉洋さん主演の映画からこの原作を知り、Kindleで読んでおります。
多分、この主人公とはあまり年齢が変わらないのでしょう。
時代を思い出させる様々を読む度、ああ、あの頃は…と懐かしい気持ちになります。
多分、この主人公とはあまり年齢が変わらないのでしょう。
時代を思い出させる様々を読む度、ああ、あの頃は…と懐かしい気持ちになります。