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樹魔・伝説 (ハヤカワ文庫 JA ミ 8-8) 文庫 – 2001/1/1
水樹 和佳子
(著)
- 本の長さ430ページ
- 言語日本語
- 出版社早川書房
- 発売日2001/1/1
- ISBN-104150306567
- ISBN-13978-4150306564
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登録情報
- 出版社 : 早川書房 (2001/1/1)
- 発売日 : 2001/1/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 430ページ
- ISBN-10 : 4150306567
- ISBN-13 : 978-4150306564
- Amazon 売れ筋ランキング: - 285,588位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2023年5月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
昔読んで強く印象に残っていた。もう一度読めて良かった。ハッピーエンドではないかもしれないが救いはある。昔の少女漫画ってSFに良い作品が多い。
2023年8月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
自然の木は、こちらが悪さをしなければ、守ってくれるのかもしれなな~
2021年3月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
40年以上前に乱読なので何の気無しに本屋で立ち読みし、そのままお持ち帰りした単行本
骨子のしっかりしたSFの仕上がり
慕情も大切な糸となるので少女漫画な絵柄も気にならなかった
クラークの「幼年期の終わり」をオマージュする様な感じで 今読んでも全然大丈夫
Kindle Unlimitedで読めるので一読される事をお勧めします
骨子のしっかりしたSFの仕上がり
慕情も大切な糸となるので少女漫画な絵柄も気にならなかった
クラークの「幼年期の終わり」をオマージュする様な感じで 今読んでも全然大丈夫
Kindle Unlimitedで読めるので一読される事をお勧めします
2017年12月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
【購入した理由】
ドゥニ監督の「メッセージ」を映画館に観に行き、派手さはないのに物凄く心に残って大好きな映画になったので、AmazonでDVDのレビュー欄とか見ていました。
その時、どなたかが「樹魔・伝説 という漫画があったね」とコメントされていたのを見たのがきっかけ…だったと思います。
ちょっとうろ覚え。
【届いた時の印象】
待ってました!早く読みたい!のに、仕事があって読めないという…。
【実際読んでみて】
読みたい、のに仕事で読む時間がない!というつらい時を超え、やっと読んだらボロ泣きというね。
絵柄は、個人的には好みでも嫌いでもなく。特に、初期~中期?と思われる頃の短編の絵柄は、萩尾さんや竹宮さんの絵柄と似ていて
「流行ってたんだなぁ」という印象でした。
少女漫画なので線は繊細。表情はそこまで豊かに描けない方なのかなという印象を受けましたが、ストーリーの良さに泣きました。
読んでみて感銘を受けていただきたいため、あまりここであらすじやらを語るのは好みません。
が、表題の「樹魔・伝説」は、壮大なお話の枠組みの中に、細やかで優しく、温かい想いが常に満ちています。
少女漫画SFの醍醐味とも思いますが、人の心・想いが肉体を離れ、幽玄の世界へ旅立てるという思想は、非常に女性的なものなのかもしれません。
自己犠牲が最大の愛情だよ、なんていうのはクリフハンガーのイヤなオジサンが嘯いていましたが、そんな自己都合のエゴではなく。
大切な人を守りたい一心で、肉体を捨てて、個の自分を捨てて、宇宙の意志と一体となること。
チベット仏教的?というのでしょうか?学が無く、わかりませんが…。
エーリッヒ・フロムの「愛」と双璧をなして、この水樹さんの描く「愛」をもっと学びたいと思いました。
【コスパ】
中古、680円。で「愛」について心打たれるのですから、有難いとしか…。
【リピート有無】
水樹和佳子さんという漫画家さんは「イティ・ハーサ」の作家さんとしてお名前だけ知っていましたが、未読でした。
今後、買いそろえていきたい作家さんです。
ああ、こういうのが「作家」なのだろうな、と思える漫画家さんは、今や貴重な気がします。
ドゥニ監督の「メッセージ」を映画館に観に行き、派手さはないのに物凄く心に残って大好きな映画になったので、AmazonでDVDのレビュー欄とか見ていました。
その時、どなたかが「樹魔・伝説 という漫画があったね」とコメントされていたのを見たのがきっかけ…だったと思います。
ちょっとうろ覚え。
【届いた時の印象】
待ってました!早く読みたい!のに、仕事があって読めないという…。
【実際読んでみて】
読みたい、のに仕事で読む時間がない!というつらい時を超え、やっと読んだらボロ泣きというね。
絵柄は、個人的には好みでも嫌いでもなく。特に、初期~中期?と思われる頃の短編の絵柄は、萩尾さんや竹宮さんの絵柄と似ていて
「流行ってたんだなぁ」という印象でした。
少女漫画なので線は繊細。表情はそこまで豊かに描けない方なのかなという印象を受けましたが、ストーリーの良さに泣きました。
読んでみて感銘を受けていただきたいため、あまりここであらすじやらを語るのは好みません。
が、表題の「樹魔・伝説」は、壮大なお話の枠組みの中に、細やかで優しく、温かい想いが常に満ちています。
少女漫画SFの醍醐味とも思いますが、人の心・想いが肉体を離れ、幽玄の世界へ旅立てるという思想は、非常に女性的なものなのかもしれません。
自己犠牲が最大の愛情だよ、なんていうのはクリフハンガーのイヤなオジサンが嘯いていましたが、そんな自己都合のエゴではなく。
大切な人を守りたい一心で、肉体を捨てて、個の自分を捨てて、宇宙の意志と一体となること。
チベット仏教的?というのでしょうか?学が無く、わかりませんが…。
エーリッヒ・フロムの「愛」と双璧をなして、この水樹さんの描く「愛」をもっと学びたいと思いました。
【コスパ】
中古、680円。で「愛」について心打たれるのですから、有難いとしか…。
【リピート有無】
水樹和佳子さんという漫画家さんは「イティ・ハーサ」の作家さんとしてお名前だけ知っていましたが、未読でした。
今後、買いそろえていきたい作家さんです。
ああ、こういうのが「作家」なのだろうな、と思える漫画家さんは、今や貴重な気がします。
2020年8月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
平成あたりからファンタジーがコンテンツ市場に溢れたが、サイエンスやスペースは少なくなった。昭和の頃は宇宙志向だったのかと再確認。今は異世界、時間スリップ、仮想現実と、内向的なのか、ある意味精神的。伝説には小泉元首相に酷似した人が登場するのは偶然か。
2022年2月1日に日本でレビュー済み
福井健太編の『SFマンガ傑作選(創元SF文庫)』でほぼ30年ぶりに「樹魔」を読んで弾みがつき、書棚の奥の方からぶ~けコミックスの「樹魔・伝説」、「天女恋詩」、「月虹(前編、後編)」を探し出してきて読み返し、そういえばこれも買っていたなあと思いながら読んだのが本書。出版された時に買ったのだけど、積読になってそのままお蔵入り。なので、冒頭の2編は今回初読でした。
「樹魔」と「伝説」は、約40年前に発表された、今となってはまさに”伝説”と言っても良いようなSFマンガの歴史的傑作です。
萩尾望都の「11人いる!」から始まった当時の少女マンガSFブーム(異論もあり)では多くのマンガ家が競争するように続々と傑作を発表していましたが、ブームの掉尾を飾るようなタイミングで発表されたのが「樹魔」、「伝説」そして「月虹」だったように思います。そしてそれ以降、SFマンガは少女マンガ界でも当たり前の存在になって行ったのではないでしょうか。
中でも「樹魔」は65ページというその短さの中で、宇宙の不思議と科学と人類の進化について優に長編1冊分以上の物語をぶち込み、冒頭から高いテンションを保ったままクライマックスまで描き切っています。これを読んだ時の衝撃は忘れられません。
そして「伝説-未来形-」。ちょっと長い100ページで、停滞した人類社会とその再生という、これまた前作の倍以上の物語をぶち込んで密度の濃い展開を繰り広げ、その上クライマックスでは遥かなる未来への追想を語るというとんでもない結末まで提示します。これを読み終えた時に感じる郷愁にも似た思いは、まさに少女マンガSFの本質ではないかと思うのです。
「ケシの咲く惑星」は、未来に暮らすある家族に起こった事件を描いた中編。設定も舞台もSFだけどSFとしてのテーマと併せて一般の普遍的なテーマについても文学的に描かれています。
SFとしてのテーマは、余裕をなくしている社会の課題とそれを解決するための方策について。物語の舞台は未来社会ですが、問題意識は現代社会と共通であることを考えると、SF的な舞台を使って現代にも通じる問題を描こうとしたのかもしれません。
一方、普遍的なテーマというのは家族間の心の問題です。一つは夫と妻の問題。そしてもう一つは親と子、父と子の問題。SF的な世界でSFとしてのテーマを語りながら同時に普遍的なテーマを語り、両者を高い水準で両立させています。これはなかなかできることではないと思います。
時に衝撃的な事件は起きますが派手さはありません。テラフォーミング中の金星についても静謐とも言える世界として描かれています。作者でなければ描けない物語であると思いますが、「樹魔」、「伝説」とは違ってずいぶん落ち着いた雰囲気です。
「月子の不思議」は、現代文明が破壊した地球の環境を自然が持っているサイ・エネルギーの活性化によって再生するという発想を、砂漠の緑化計画に従事している主人公と月で生まれた少女の惹かれ合う心に託して語る物語。
「樹魔」、「伝説」では宇宙から降ってきたジュマの力によって実現された地球環境の回復を、本編では地球が本来持っているサイ・エネルギーによって実現させようとします。
サイ・エネルギーは基本的に樹木に宿っているのですが、石の中に封じ込められているサイ・エネルギーも活性化することができるという描写を読むと、本作は「樹魔」と『イーティハーサ』をつなぐ作品なのだと理解できます。
評者は初めて『イーティハーサ』を読んだ時、『月虹』までの既読作とあまりに違っていたことに驚いたのですが、間にこの2編のような作品が描かれていたことを知って納得できました。
「墓碑銘2007年」は、原作の光瀬龍が1962年に発表した原作をマンガ化したもの。数ある光瀬龍の短編の中で、作者がなぜ本作を選んだのかちょっと気になりますが、主人公であるトジの表現がハマっています。
評者は、本書の配置についてひとつ疑問があります。
評者にとっては、未読の2編が冒頭にあったので読み易かったのですが、冒頭に「ケシの咲く惑星」、その次に「月子の不思議」を持ってきたのは何故なのだろう。
この2編と「樹魔」、「伝説」は発表時期は数年しか違いませんが、絵柄、テーマ、表現方法等が明らかに変わっています。評者はこの2編以外の収録作は過去に読んでいるので、この2編が「樹魔」、「伝説」と『イーティハーサ』をつなぐ作品だということがわかるのですが、初めて読む読者は戸惑うのではないでしょうか。
発表当時、多くの読者が味わったであろう「樹魔」ショックを、初めての読者にも味わってもらうためにも、発表順に「樹魔」と「伝説」を冒頭に置いた方がよいのではないかと思うのですが・・・
【以下、ネタバレ】
「樹魔」において、ジロウは後に、ジュマは神とよばれるものの一部ではないかと思うようになります。
これは、ジュマがディエンヌの願いを受け取り、人類に危機を及ぼすかもしれない自らの成長(暴走)を抑制して、既に読み取っていたイオ(ジロウ)の記憶を使って彼を再生しながら自らの存在をジロウの中に封じ込めるという奇跡的な“技術(わざ)”を発揮したこと。すなわちジュマの“意思”と“技術(わざ)”の両方に対しての感想だと思われます。
このことについて評者は、ジュマは“神”とよばれるものではなく、純粋な宇宙意識(生命の本能)とでも言いうべきものではないかと考えます。ジュマが“神”のような“わざ”を発揮したのは、ジュマが最初に出会ったディエンヌがそういう存在であったからであり、もしディエンヌが悪意の塊のような人だったとしたらジュマは“悪魔”とでも言えるような存在になっていた可能性があります。
その意味ではディエンヌこそが“神”のような心を持った存在であり、彼女が遠い将来“美しい伝説”になるという「伝説」の結末に多いに納得するのです。
「樹魔」と「伝説」は、約40年前に発表された、今となってはまさに”伝説”と言っても良いようなSFマンガの歴史的傑作です。
萩尾望都の「11人いる!」から始まった当時の少女マンガSFブーム(異論もあり)では多くのマンガ家が競争するように続々と傑作を発表していましたが、ブームの掉尾を飾るようなタイミングで発表されたのが「樹魔」、「伝説」そして「月虹」だったように思います。そしてそれ以降、SFマンガは少女マンガ界でも当たり前の存在になって行ったのではないでしょうか。
中でも「樹魔」は65ページというその短さの中で、宇宙の不思議と科学と人類の進化について優に長編1冊分以上の物語をぶち込み、冒頭から高いテンションを保ったままクライマックスまで描き切っています。これを読んだ時の衝撃は忘れられません。
そして「伝説-未来形-」。ちょっと長い100ページで、停滞した人類社会とその再生という、これまた前作の倍以上の物語をぶち込んで密度の濃い展開を繰り広げ、その上クライマックスでは遥かなる未来への追想を語るというとんでもない結末まで提示します。これを読み終えた時に感じる郷愁にも似た思いは、まさに少女マンガSFの本質ではないかと思うのです。
「ケシの咲く惑星」は、未来に暮らすある家族に起こった事件を描いた中編。設定も舞台もSFだけどSFとしてのテーマと併せて一般の普遍的なテーマについても文学的に描かれています。
SFとしてのテーマは、余裕をなくしている社会の課題とそれを解決するための方策について。物語の舞台は未来社会ですが、問題意識は現代社会と共通であることを考えると、SF的な舞台を使って現代にも通じる問題を描こうとしたのかもしれません。
一方、普遍的なテーマというのは家族間の心の問題です。一つは夫と妻の問題。そしてもう一つは親と子、父と子の問題。SF的な世界でSFとしてのテーマを語りながら同時に普遍的なテーマを語り、両者を高い水準で両立させています。これはなかなかできることではないと思います。
時に衝撃的な事件は起きますが派手さはありません。テラフォーミング中の金星についても静謐とも言える世界として描かれています。作者でなければ描けない物語であると思いますが、「樹魔」、「伝説」とは違ってずいぶん落ち着いた雰囲気です。
「月子の不思議」は、現代文明が破壊した地球の環境を自然が持っているサイ・エネルギーの活性化によって再生するという発想を、砂漠の緑化計画に従事している主人公と月で生まれた少女の惹かれ合う心に託して語る物語。
「樹魔」、「伝説」では宇宙から降ってきたジュマの力によって実現された地球環境の回復を、本編では地球が本来持っているサイ・エネルギーによって実現させようとします。
サイ・エネルギーは基本的に樹木に宿っているのですが、石の中に封じ込められているサイ・エネルギーも活性化することができるという描写を読むと、本作は「樹魔」と『イーティハーサ』をつなぐ作品なのだと理解できます。
評者は初めて『イーティハーサ』を読んだ時、『月虹』までの既読作とあまりに違っていたことに驚いたのですが、間にこの2編のような作品が描かれていたことを知って納得できました。
「墓碑銘2007年」は、原作の光瀬龍が1962年に発表した原作をマンガ化したもの。数ある光瀬龍の短編の中で、作者がなぜ本作を選んだのかちょっと気になりますが、主人公であるトジの表現がハマっています。
評者は、本書の配置についてひとつ疑問があります。
評者にとっては、未読の2編が冒頭にあったので読み易かったのですが、冒頭に「ケシの咲く惑星」、その次に「月子の不思議」を持ってきたのは何故なのだろう。
この2編と「樹魔」、「伝説」は発表時期は数年しか違いませんが、絵柄、テーマ、表現方法等が明らかに変わっています。評者はこの2編以外の収録作は過去に読んでいるので、この2編が「樹魔」、「伝説」と『イーティハーサ』をつなぐ作品だということがわかるのですが、初めて読む読者は戸惑うのではないでしょうか。
発表当時、多くの読者が味わったであろう「樹魔」ショックを、初めての読者にも味わってもらうためにも、発表順に「樹魔」と「伝説」を冒頭に置いた方がよいのではないかと思うのですが・・・
【以下、ネタバレ】
「樹魔」において、ジロウは後に、ジュマは神とよばれるものの一部ではないかと思うようになります。
これは、ジュマがディエンヌの願いを受け取り、人類に危機を及ぼすかもしれない自らの成長(暴走)を抑制して、既に読み取っていたイオ(ジロウ)の記憶を使って彼を再生しながら自らの存在をジロウの中に封じ込めるという奇跡的な“技術(わざ)”を発揮したこと。すなわちジュマの“意思”と“技術(わざ)”の両方に対しての感想だと思われます。
このことについて評者は、ジュマは“神”とよばれるものではなく、純粋な宇宙意識(生命の本能)とでも言いうべきものではないかと考えます。ジュマが“神”のような“わざ”を発揮したのは、ジュマが最初に出会ったディエンヌがそういう存在であったからであり、もしディエンヌが悪意の塊のような人だったとしたらジュマは“悪魔”とでも言えるような存在になっていた可能性があります。
その意味ではディエンヌこそが“神”のような心を持った存在であり、彼女が遠い将来“美しい伝説”になるという「伝説」の結末に多いに納得するのです。
2015年3月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
昔、読んだお話で、懐かしくてついポチりました。平成でもまだまだ通用する素敵なストーリーですね。水樹先生最近は描かれていないようなので、ちょっと寂しいです。