『エスコート・エンジェル―プリンセス・プラスティック』です。
ええと、出版社の用意しているあらすじは以下の通りです。
「22世紀、量子パラドックスが解決され、科学技術は一大飛躍をとげていた。『プリンセス・プラスティック計画』のもと、その集大成として創られたのが、双子の少女型戦闘バイオロボット、だった。彼女たちの最初の任務は、極秘で日本を訪れたアフリカの小国の王女を護衛すること。王女をねらう執拗な襲撃者の正体とは?科学描写とアクション描写が圧倒的なドライブ感をもたらす、ラディカル・ハードSF。」
その通りの内容です。その通りの設定が、緻密に作られているのはすばらしいのですが、その通りに緻密に本文中で解説されています。
で、主役のシファとミスフィですが、少女型戦闘バイオロボットとなっていますが、戦艦だ、というのが良かったです。戦艦を美少女化。しかも作中で語られるように、○人もいたらしい。
ただ全体としては、その魅力的なはずのキャラを、もうちょっと描ききれていない感じも受けました。ラディカル・ハードSFだということで、ハードの方の説明に重心が行っているので。
戦艦が美少女、という富士見ファンタジアや角川スニーカーあたりであってもおかしくないようなライトノベル的ネタでありながら、そこまでの萌え要素が無く、本当のハードSFとして見たらどうなのでしょうか。
ヒロイン二人が美少女の戦艦、という部分が一番印象に残っています。他の細々した設定や物語展開などは逆にいえばインパクト弱かったということになります。
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エスコート・エンジェル (ハヤカワ文庫 JA ヨ 2-1 プリンセス・プラスティック) 文庫 – 2001/11/1
米田 淳一
(著)
- 本の長さ335ページ
- 言語日本語
- 出版社早川書房
- 発売日2001/11/1
- ISBN-104150306796
- ISBN-13978-4150306793
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登録情報
- 出版社 : 早川書房 (2001/11/1)
- 発売日 : 2001/11/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 335ページ
- ISBN-10 : 4150306796
- ISBN-13 : 978-4150306793
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,794,276位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1973年8月生まれ。秋田出身。海上自衛隊P-3Cの戦術航空士(TACCO)(航学21期)の家に生まれる。ゲームと鉄道模型と艦船・飛行機好きでシナリオ・小説を書き始め、東京・新日本文学で脚本家の山田正弘に師事。1997年11月、講談社ノベルズより女性型女性サイズ戦艦のSF小説「プリンセス・プラスティック~母なる無へ~」を発表して商業出版デビュー。その直後に日本推理作家協会会員となり、その後早川書房「エスコート・エンジェル」以降「プリンセスプラスティック」シリーズ以降5作を発表。黎明期の個人電子出版に参入、その後ダイナミックアークで同シリーズ完結14話まで発表。ほかにKDP・パブーなどで著書多数。BCCKSを利用して著書多数を各電子書店ストアに配本中。現在神奈川県厚木市でネコ2人と同居。
現在某公共機関に勤務しながら自著の挿絵用CGや鉄道趣味・鉄道模型趣味を生かした鉄道小説を無料公開するとともに、Kindle版として主要作品であるプリンセス・プラスティックシリーズなどを再刊開始。
NovelJam 2017 米光一成賞を「スパアン」で受賞。
日本作家認定協会非認定作家第1号。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2008年12月27日に日本でレビュー済み
ロボットの機能や時代背景に関しての細かな設定の解説が、ページを繰るたびにチョコチョコ顔を出してきます。作者は世界をリアルに構築するために、ディティールにこだわっているのかもしれませんが、冗長に感じます。
また、主人公のロボットが死生観や善悪について哲学的に苦悩している場面がたびたび出てきます。しかし、科学技術の解説と比べるとあまりにも単純化された命題に、至極シンプルな思考で結論に飛びついている感じがします。
もう少し哲学的な背景があれば良かったのですが・・・。
総じて、なんか少しずつ、全体としてはすごく物足りない感じがしました。
また、主人公のロボットが死生観や善悪について哲学的に苦悩している場面がたびたび出てきます。しかし、科学技術の解説と比べるとあまりにも単純化された命題に、至極シンプルな思考で結論に飛びついている感じがします。
もう少し哲学的な背景があれば良かったのですが・・・。
総じて、なんか少しずつ、全体としてはすごく物足りない感じがしました。
2003年1月27日に日本でレビュー済み
近未来ロボットものを楽しむ時のワクワク感、ドキドキ感が味わえました。
「近未来が舞台になっている」作品と初めてであった時の、「夢のような科学力への憧れ」を思い出したりもして、
目新しい感じがしない分、懐かしい雰囲気を漂わせる作りにどっぷり浸かって楽しんだとも言えます。
シリーズ化されているとの事なので、続編が楽しみ。
「近未来が舞台になっている」作品と初めてであった時の、「夢のような科学力への憧れ」を思い出したりもして、
目新しい感じがしない分、懐かしい雰囲気を漂わせる作りにどっぷり浸かって楽しんだとも言えます。
シリーズ化されているとの事なので、続編が楽しみ。
2003年9月8日に日本でレビュー済み
シリーズをひととおり読んだのですが、未来世界観やその世界を形作る環境の論理的な説明は上手いと思います。ただ、小説を書き慣れていない感が強く、ストーリーの進め方、キャラクターの表現などにやや難があると思います。
富○見ファンタジアとかならこれでもよいのかもしれないですが、往年のSFファンには物足りないカンジがします。この方はもっといろいろなジャンルを書かれると洗練されてくるのではないでしょうか
…あと…挿し絵はもうちょっとなんとかならなかったんでしょうか…
富○見ファンタジアとかならこれでもよいのかもしれないですが、往年のSFファンには物足りないカンジがします。この方はもっといろいろなジャンルを書かれると洗練されてくるのではないでしょうか
…あと…挿し絵はもうちょっとなんとかならなかったんでしょうか…
2002年5月20日に日本でレビュー済み
「ドラえもん」のような、美少女戦闘ロボットが、大活躍するお話です。アクションシーン満載で、スカッとします。
その他は、普通。人類とは、生命とは、意識とは?等のテーマについても、語られてますが、ま、そうびっくりするものでは、なかったです。
全体的に、アニメの「エバンゲリオン」ぽい所が、鼻に付きました。
また、「小説」である良さが、少なかった気がします。アニメでも良かった。
謎のすべてが解決されてはいないし、続編に期待です。
その他は、普通。人類とは、生命とは、意識とは?等のテーマについても、語られてますが、ま、そうびっくりするものでは、なかったです。
全体的に、アニメの「エバンゲリオン」ぽい所が、鼻に付きました。
また、「小説」である良さが、少なかった気がします。アニメでも良かった。
謎のすべてが解決されてはいないし、続編に期待です。
2006年10月8日に日本でレビュー済み
本筋そっちのけでひたすら設定説明だけを延々と続けるという珍品を読んだのですが、その際この作品のことを思い出しました。
この作品も小説というより設定資料集です。読む人は延々と続く単調な設定説明に耐え抜く覚悟が必要です。
本作は「プリンセス・プラスティック‾母なる無へ‾」をベースに、加筆改稿する形でまとめたとのこと。原作品は短編に近い分量だったようですが、それを中篇サイズに書き伸ばす過程で、やり方を間違えたものと思われます。どうせなら原作品を元のままの形で読ませて欲しいところでした。
この作品も小説というより設定資料集です。読む人は延々と続く単調な設定説明に耐え抜く覚悟が必要です。
本作は「プリンセス・プラスティック‾母なる無へ‾」をベースに、加筆改稿する形でまとめたとのこと。原作品は短編に近い分量だったようですが、それを中篇サイズに書き伸ばす過程で、やり方を間違えたものと思われます。どうせなら原作品を元のままの形で読ませて欲しいところでした。