マリウスの魂が強烈に語り歌われる、個人的にかなり印象深い巻。
芸術家の魂、ってやつを、批判でも称揚でもない、だが力強い
リアリティで語ってみせる。足手まといで役立たずで無責任で、と
とかくボロカスに描かれてきた彼が、その歌ひとつでその場全員を
納得させるシーンはかなりキた。皆(僕も含め)目が覚めた様に
マリウスを見る。物語の大きなうねり、って奴の中で、生き残りの
各キャラクターがそれぞれ存在感(生き様)をバシバシ示してくる。
サリアの娘をBGMに、タヴィアがイリスを思い出すシーンには、
正直背筋がゾーっと来た。グインもやや回復したっぽいし。
でもイラストのマリニアはちょっと成長しすぎだと思った
しすぎだと思った
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ノスフェラスへの道 (ハヤカワ文庫 JA ク 1-97 グイン・サーガ 97) 文庫 – 2004/10/1
栗本 薫
(著)
- 本の長さ309ページ
- 言語日本語
- 出版社早川書房
- 発売日2004/10/1
- ISBN-104150307695
- ISBN-13978-4150307691
登録情報
- 出版社 : 早川書房 (2004/10/1)
- 発売日 : 2004/10/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 309ページ
- ISBN-10 : 4150307695
- ISBN-13 : 978-4150307691
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,352,135位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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別名に中島梓。東京生まれ。
早稲田大学文学部卒。1977年中島梓名義の「文学の輪郭」で群像新人賞評論部門を受賞。
1978年『ぼくらの時代』で江戸川乱歩賞受賞。以後、作家・栗本薫、評論家・中島梓を使い分けて多彩な文筆活動を展開する。
小説作品は、ミステリ、SF、時代小説、耽美小説と多岐にわたる。1979年よりスタートした、ライフワークともいうべき一大長篇ロマン「グイン・サーガ」は、2005年に100巻を達成したが、2009年著者病没により130巻が最終巻となった。著書は『弦の聖域』、『魔界水滸伝』、『真夜中の天使』など、400冊を超える。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2004年10月20日に日本でレビュー済み
サブタイトルを見て、「おおお!」と思い、表紙の絵を見て「もしや?」
と感じましたが、やはり「もしや?」でした。
前半3章では、獅子身中の虫2匹にハゾス卿の頭は切れそうですが、どう
にかケイロニア&パロ魔道士部隊合同チームはグイン探索の為、ノスフェラ
スへ向かいます(よかった向かってくれて)。恩着せがましい(と本人は思
っていないからタチが悪い)マリウス君!次のステージまで、控え室で大人
しくしていてね。
という事で、無責任親父と決別したオクタヴィア様に幸おおからんことを!
次回は、彼と彼とのガチンコ激突か?
と感じましたが、やはり「もしや?」でした。
前半3章では、獅子身中の虫2匹にハゾス卿の頭は切れそうですが、どう
にかケイロニア&パロ魔道士部隊合同チームはグイン探索の為、ノスフェラ
スへ向かいます(よかった向かってくれて)。恩着せがましい(と本人は思
っていないからタチが悪い)マリウス君!次のステージまで、控え室で大人
しくしていてね。
という事で、無責任親父と決別したオクタヴィア様に幸おおからんことを!
次回は、彼と彼とのガチンコ激突か?
2004年10月10日に日本でレビュー済み
最近読んでてストレスがたまることが多かったのだが、
ここ10巻くらいではいちばんおもしろかったように思う。
似非SFよりも(やはりSFは知識というバックボーンのある人が書かないと)、
人間ドラマを描いていた方が、
明らかに筆致が活き活きとするようだ。
是非この調子で頑張っていただきたいところ。
ここ10巻くらいではいちばんおもしろかったように思う。
似非SFよりも(やはりSFは知識というバックボーンのある人が書かないと)、
人間ドラマを描いていた方が、
明らかに筆致が活き活きとするようだ。
是非この調子で頑張っていただきたいところ。
2004年10月31日に日本でレビュー済み
相変わらず大問題が発生するたびに、ストーリーの展開が停滞するのはもうグインサーガの定めの様なものなのねって感じですが、やっとこの巻の最後でノスフェラス遠征隊が出発し、それに合わせてストーリーも動き出すような気がします。
ここのところ、あちこちで(最愛の妻にまで(TT))けなされるばかりで、彼のよいところが全く評価されていなかったマリウスですが、やっと本人の口から自身の想いが語られます。それに共感できるか否かは、それぞれでしょうが、本人が自分のやりたい事をやりたい様にやってくれる事に、ホッとしているのは私だけ??
優秀で行動的で世界に影響を及ぼす登場人物の中で、自分の想いにだけ正直に生きているマリウスに心癒されるのは、現実の世界でもそうできればいいのになぁ、と憧れを抱いているからなのかもしれません。
それにしても、いったい何巻でこの物語は終わるのか?「グイン中原帰還」だけでもあと5巻ぐらいは必要な様な……。
ここのところ、あちこちで(最愛の妻にまで(TT))けなされるばかりで、彼のよいところが全く評価されていなかったマリウスですが、やっと本人の口から自身の想いが語られます。それに共感できるか否かは、それぞれでしょうが、本人が自分のやりたい事をやりたい様にやってくれる事に、ホッとしているのは私だけ??
優秀で行動的で世界に影響を及ぼす登場人物の中で、自分の想いにだけ正直に生きているマリウスに心癒されるのは、現実の世界でもそうできればいいのになぁ、と憧れを抱いているからなのかもしれません。
それにしても、いったい何巻でこの物語は終わるのか?「グイン中原帰還」だけでもあと5巻ぐらいは必要な様な……。
2004年10月22日に日本でレビュー済み
前半、これまでに比べて比較的テンポよく話が進み、
「お、いよいよか」と思ったのですが…。
吟遊詩人殿とその奥様によって、
またしてもダラダラ続くセリフ地獄。
この世界の登場人物は、心に浮かんだ言葉を
全部口にしなければ気が済まないのだろうか?
作者が言う「私が書いているというより、
登場人物が自分で動いている」というのは、
あながち言い訳ではないとは思う。
しかし、だからといって、キャラたちに好き放題にしゃべらせず、
ある程度要約して、読みやすく仕上げるのが、
この世界の歴史を著すものとしての責務であり、
読者に対する責任ではないだろうか。
とりあえず、ひとつの「」のなかに2ページ以上も押し込めたり、
数ページごとに同じ心情の吐露が出てくるのは、
いい加減にご勘弁願いたい。
次巻からの展開に期待。
「お、いよいよか」と思ったのですが…。
吟遊詩人殿とその奥様によって、
またしてもダラダラ続くセリフ地獄。
この世界の登場人物は、心に浮かんだ言葉を
全部口にしなければ気が済まないのだろうか?
作者が言う「私が書いているというより、
登場人物が自分で動いている」というのは、
あながち言い訳ではないとは思う。
しかし、だからといって、キャラたちに好き放題にしゃべらせず、
ある程度要約して、読みやすく仕上げるのが、
この世界の歴史を著すものとしての責務であり、
読者に対する責任ではないだろうか。
とりあえず、ひとつの「」のなかに2ページ以上も押し込めたり、
数ページごとに同じ心情の吐露が出てくるのは、
いい加減にご勘弁願いたい。
次巻からの展開に期待。
2004年10月28日に日本でレビュー済み
星船から転移されたグインは、ノスフェラスにいた。記憶を失い、セム族の村にいた。ケイロニアは総力をあげてグインの捜索に乗りだす。マリウスも参加する。そしてマリウス問題も一段落?
2005年1月23日に日本でレビュー済み
記憶を無くしてノスフェラスへ取り残されたグィンを迎えにいくために、ケイロニアで遠征軍が組織され・・・というストーリーだなのだが、例によってなかなか進んでくれない。本巻のメインストーリーは、ケイロニア王家内のホームドラマ的出来事で占められる。家出していた長女の夫の一時帰還、出征中の夫の不在中に起る次女の不倫・・というわけだ。
しばらくパロ中心に展開していたストーリーが、しばらくぶりにケイロニアに戻ってきたわけだが、この展開の遅さ、また華のなさはどうしたものか・・。
豊穣な言葉でつづられた大河小説ということかもしれないが、甘ったるい無駄な言葉でごてごてに飾られた中身のない菓子のようで、満足度は低い。
しばらくパロ中心に展開していたストーリーが、しばらくぶりにケイロニアに戻ってきたわけだが、この展開の遅さ、また華のなさはどうしたものか・・。
豊穣な言葉でつづられた大河小説ということかもしれないが、甘ったるい無駄な言葉でごてごてに飾られた中身のない菓子のようで、満足度は低い。