ようやく果たされた大いなる邂逅。
それが持つ意味はまだ語りきられていませんが、
物語の大きなターニングポイントになっていることは間違いない。
そういったストーリー上の意義はともかく、
登場人物中1、2を争う快男児同士とあって、
とにかく会話のテンポがよく、読んでいて気持ちいい。
このシリーズ中にありがちな、
うじうじした心情描写を織り交ぜた、だらだら長いセリフの羅列ではなく、
「俺の考えはこうなんだ。だからこうするんだ!」
という歯切れの良さが全編に見られます。
すでにリリースされている次巻はまだ読んでいないのですが、
(元)黒太子にはこの調子で物語にアクセントを与えていってほしいと思います。
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北の豹、南の鷹 (グイン・サーガ(101) ハヤカワ文庫 JA) 文庫 – 2005/5/10
栗本 薫
(著)
北の豹、南の鷹 (グイン・サーガ(101) ハヤカワ文庫 JA) [文庫] [May 10, 2005] 栗本 薫
- 本の長さ322ページ
- 言語日本語
- 出版社早川書房
- 発売日2005/5/10
- ISBN-104150307954
- ISBN-13978-4150307950
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登録情報
- 出版社 : 早川書房 (2005/5/10)
- 発売日 : 2005/5/10
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 322ページ
- ISBN-10 : 4150307954
- ISBN-13 : 978-4150307950
- Amazon 売れ筋ランキング: - 367,257位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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別名に中島梓。東京生まれ。
早稲田大学文学部卒。1977年中島梓名義の「文学の輪郭」で群像新人賞評論部門を受賞。
1978年『ぼくらの時代』で江戸川乱歩賞受賞。以後、作家・栗本薫、評論家・中島梓を使い分けて多彩な文筆活動を展開する。
小説作品は、ミステリ、SF、時代小説、耽美小説と多岐にわたる。1979年よりスタートした、ライフワークともいうべき一大長篇ロマン「グイン・サーガ」は、2005年に100巻を達成したが、2009年著者病没により130巻が最終巻となった。著書は『弦の聖域』、『魔界水滸伝』、『真夜中の天使』など、400冊を超える。
カスタマーレビュー
星5つ中4.7つ
5つのうち4.7つ
25グローバルレーティング
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2023年5月13日に日本でレビュー済み
グインとスカールが出遭うとき、何かが起こる……とグラチウスは言う。それははるか以前の巻においても口の端に上っていた予言でもあった。しかし少なくともこの101巻においては何も起こらず、それどころかグラチウスという邪魔者の登場によって出来事の進行は停滞する一方、スカールがいまやグラチウスの掌中にあることが明かされる。それにしても本当に「何か」が起こるのだろうか? そしてグイン捜索を目的として行軍するケイロニア軍は無事グインを発見できるのか? それらについては次巻で確認する以外にはないのだが、次巻でそれらについて決着する、という保証もないのだった……。
2005年5月13日に日本でレビュー済み
「グインどのか。」グイン・サーガ第100巻ラストのこのせりふ。
ヤッターと思った方も多いと思います。
『アレキサンドロスの極秘預言書』に記されている『北の豹、南の鷹』の出会い。
この『会』のために、栗本薫氏は26年間100巻に及ぶ下準備をしてきたように思えます。
第67巻でグインがカメロンと握手を交わし、第87巻でナリスと言葉を交わした時から、この対面を心待ちにしていました。
100巻と同時発売となった『グイン・サーガ・ハンドブック3』の『百問答』。
『気に入っているシーンは?』に対し、栗本氏は「101巻のあそこ」と答えています。
それがどの場面かは読み手によって分かれるかもしれません。
今まで進みが遅いとイライラしていた読者にとって、かなり盛りだくさんの内容だからです。
第94巻でほぼ第1部が終了した感がありますが、それ以後なかなか進展しなかった話がいっきに進んだと思います。
100巻から3ヶ月連続で発売されるのもうなずけるクライマックスです。がぜん102巻への期待が膨らみました。
ヤッターと思った方も多いと思います。
『アレキサンドロスの極秘預言書』に記されている『北の豹、南の鷹』の出会い。
この『会』のために、栗本薫氏は26年間100巻に及ぶ下準備をしてきたように思えます。
第67巻でグインがカメロンと握手を交わし、第87巻でナリスと言葉を交わした時から、この対面を心待ちにしていました。
100巻と同時発売となった『グイン・サーガ・ハンドブック3』の『百問答』。
『気に入っているシーンは?』に対し、栗本氏は「101巻のあそこ」と答えています。
それがどの場面かは読み手によって分かれるかもしれません。
今まで進みが遅いとイライラしていた読者にとって、かなり盛りだくさんの内容だからです。
第94巻でほぼ第1部が終了した感がありますが、それ以後なかなか進展しなかった話がいっきに進んだと思います。
100巻から3ヶ月連続で発売されるのもうなずけるクライマックスです。がぜん102巻への期待が膨らみました。
2005年5月19日に日本でレビュー済み
やっと、出会えたこの二人。
グインとスカール・・・。この二人が出会うまでなんと長い時間が用意されていたのでしょうね。
もうもう、90巻以降「おおぉっ!!」「なるほど!!」と、今まで織り成された物語の縦糸と横糸が鮮やかなタペストリーになって、現れてきたような感動があります。
100巻のイシュトとのどろどろ感から、ちょっとほっとさせてもらった101巻でした。
グインとスカール・・・。この二人が出会うまでなんと長い時間が用意されていたのでしょうね。
もうもう、90巻以降「おおぉっ!!」「なるほど!!」と、今まで織り成された物語の縦糸と横糸が鮮やかなタペストリーになって、現れてきたような感動があります。
100巻のイシュトとのどろどろ感から、ちょっとほっとさせてもらった101巻でした。
2005年5月21日に日本でレビュー済み
ついに待ち望んでいた対面が実現。それまでのすれ違いの軌跡がいかにながかったことか。感動もひとしおです。
そして久しぶりにグインの超人的な戦闘能力が爆発する点も見どころの一つ。どろどろの人間模様も悪くないけど、ヒロイックファンタジーはやっぱりこうでなくっちゃ!
いよいよ次の展開への役者がそろってきた感があります。どんな運命が彼らを待ち受けているのか、次の巻にも大いに期待しています。
そして久しぶりにグインの超人的な戦闘能力が爆発する点も見どころの一つ。どろどろの人間模様も悪くないけど、ヒロイックファンタジーはやっぱりこうでなくっちゃ!
いよいよ次の展開への役者がそろってきた感があります。どんな運命が彼らを待ち受けているのか、次の巻にも大いに期待しています。
2005年5月30日に日本でレビュー済み
グインとスカールが100巻を経てようやく出会った。二人のやりとりは感動ものです。グインの記憶が戻るときに何が起こるのか、楽しみです。