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クリスタルサイレンス 上 (ハヤカワ文庫 JA フ 2-1) 文庫 – 2005/11/1
- 本の長さ359ページ
- 言語日本語
- 出版社早川書房
- 発売日2005/11/1
- ISBN-104150308241
- ISBN-13978-4150308247
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登録情報
- 出版社 : 早川書房 (2005/11/1)
- 発売日 : 2005/11/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 359ページ
- ISBN-10 : 4150308241
- ISBN-13 : 978-4150308247
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,138,524位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1962年、東京都生まれ。埼玉県在住。米メリーランド大学海洋・河口部環境科学専攻修士課程修了。科学雑誌の編集者や記者、映像ソフトのプロデューサー などをするかたわら小説を書き、1999年に『クリスタルサイレンス』(朝日ソノラマ)でデビュー。早川書房「ベストSF1999」国内篇1位となる。現 在はフリーランスの立場で小説のほか科学関係の記事やノンフィクションなどを執筆している。家族は妻と息子およびリクガメ1匹。
スキュー バダイビングを始めたことがきっかけで海にのめりこみ、会社を休職して3年間もアメリカの大学院に留学。東海岸のチェサピーク湾で大学の研究船や漁船に乗 り、網やドレッジで魚や蟹、貝などを獲る日々を送った。それらの獲物はもちろん研究材料だったが、貧乏な留学生の貴重な食糧源にもなった。修論はブルーク ラブという蟹(ガザミの一種)の生態に関する研究である。ブルークラブは「ソフトシェルクラブ」として、日本でも食べられるところは多い。
結 局、研究者の道へは進まずに復職し、真面目な勤め人生活を10年近く続けた後で脱サラした。金はなくなったが時間はできたので、機会をとらえては海洋研究 開発機構の様々な研究船に乗せていただいた。このうち海洋地球研究船「みらい」では1カ月近くも南極海を航海し、また有人潜水調査船「しんかい6500」 では水深1,500mの海底カルデラに潜航した。また広島大学の練習・調査船「豊潮丸」にも何度か同乗させていただいた。これらの体験は『深海のパイロッ ト』『ハイドゥナン』『鯨の王』『深海大戦』『辺境生物探訪記』といった作品に生かされている。今後も海を舞台にしたSFや冒険小説、歴史小説、ノンフィ クションなどを書いていきたいと考えている。
海以外では宇宙や生命科学、脳科学、民俗学などに強い興味を持っている。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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物理世界と仮想世界の境界があいまいになった近未来。
物理世界に生まれた人間サヤはアバターを媒介して仮想世界にアクセスし、
仮想世界で生まれた「人間」である人工知能は生身の人間を「ウエットウエア」
として使い、物理世界にアクセスする。
物理世界も仮想世界もともに「現実」である。
はたして、人間と同じ思考プロセスを持つようになった人工知能は「人間」と
言えるのか?
人間とは、いったい何なのか。
そんな事を考えながら読みました。
あかん。読み始めたら、止まらなくなります。
未来のネットワーク上での戦い(ウイルス、ワクチン、アバター、人工生命)が、逃げる/争うが、リアルに表現豊かに描かれています。
読み応え、満点です。ここまで、未来のコンピュータやネットワークが克明に示された本は、はじめて読みました。
また、火星のリアルな世界での戦闘、戦闘員たち、兵器、ネットワークやコンピュータの進化、火星の開発の歴史、コンピュータはどれだけ人に近づけるか、進化したコンピュータと人類の関係等、読みどころばかりです。
筋も面白く、食事中も読み続ける面白さでした。上下巻揃えておいた方が無難です。