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やみなべの陰謀 (ハヤカワ文庫 JA タ 9-1) 文庫 – 2006/4/1

4.2 5つ星のうち4.2 16個の評価

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 早川書房 (2006/4/1)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2006/4/1
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 275ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4150308454
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4150308452
  • カスタマーレビュー:
    4.2 5つ星のうち4.2 16個の評価

著者について

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田中 哲弥
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カスタマーレビュー

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上位レビュー、対象国: 日本

2006年8月3日に日本でレビュー済み
確かに「時間SF」で「傑作」かも知れないが、この2つを合わせて使うのはどうだろう、というか、本書の著者田中哲弥もこの表現を見て絶対に噴き出したはず。

そこまでカッチリとした、燦然と輝いていそうな表現は決して当てはまらない。冒頭の数行を読んだだけで「ああ、あの商品説明は読者と作者の両方をおちょくってるんだな」と分かるのだが、しかし嘘をついているわけではないし、かといって誇張でもない。あくまで“おちょくっている”のであって、もしかするとその外見と中身の温度差も、本書の最大の特徴である「関西の笑い」にのっとった「フリ」と「ボケ」なのかも知れない。

要するにこの本は、一見すると(タイトルと表紙が既に怪しいのだが)ドラマチックな娯楽映画の原作にもできるくらいのカッコイイ超大作‥‥ではなくて、基本的にめちゃくちゃ笑える喜劇なのである。

田中哲弥はもともと吉本興業で舞台の脚本を執筆したりしていたので、ノリというか手触りは関西的なお笑いの魅力が詰まっている。だから昨今のお笑いブームを受けて復刊されたのかなという気もする。

その魅力の理由の一つは文体。口で話すのではなく文章で笑わせることに関して、田中哲弥の右に出る者はあんまりいないんじゃないかと思う。並々ならぬセンスと知性を必要とするこれらの文章は、ほとんど馬鹿馬鹿しいこと(ナンセンス、ではなく馬鹿)の表現ばかりに費やされているのだが、その筆致がひとたび人間的な魅力の表現に向けられると、これが不思議なくらい胸を打つのである。

本当に可笑しいとは、本当にカッコイイとは何であるか。この「時間SF」の「傑作」には、現代の作家、読者が忘れかけている“本物の”何かがある。

深く考えず、お笑い芸人のコントでも見るつもりで読んで笑って、ついでにホロリとして欲しい。
18人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2006年5月9日に日本でレビュー済み
タイムスリップネタとは言え、つっこむことなど思いもつかせぬ有無を言わせぬスピード感が爽快。最終章でも解決されたのかされてないのかよくわからないけど、別にそんなことは気にするような話ではないので、ただただ楽しむべし。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2006年5月15日に日本でレビュー済み
それぞれの話は、そこそこおもしろい。

第一話は『ある日突然〜』というSFには定番のサプライズで物語がはじまる。ある日突然アロハシャツを着た大男に千両箱を届けられるのだ。

第二話は千両箱を届けられた男の子が体験する不思議なボーイ・ミーツ・ガールのお話。

第三話は、千両箱の出自が明らかになる悲恋の時代物。ここでタイムトラベルの原因も説明される。

第四話は、少し未来の変わった世界。大阪府知事の独裁政権により大阪が大阪らしくあるために「大阪

特有の文化を失わせる」と見なされる行為が条例によって禁止されるようになってしまったのだ。その世界で静かに進行するレジスタンス活動が描かれる。

第五話、ここですべての話が円環となってつながる謎の解明がなされる・・・・はずなのだが、このパートで明かされる事実がすべてを網羅しているわけではない。どうも、この部分が弱い。

それが少し不満だ。すべてのピースがピタッ!とはまらないのだ。

でも全体的にどうかといえば、それほど悪くない。吉本の台本作家として活躍していた著者の繰り出すギャグもおもしろい。いかにも吉本的だ。

どうだろう?保留だな。この人は他の作品も読んでみて判断したいと思う。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2006年4月24日に日本でレビュー済み
7年ぶり、待望の復刊です。

まさに埋もれていた名作、ハヤカワからの刊行ということで、やっと本来の読者層に向けた土俵に立てた作品だと思います。

題名に惑わされず、1度手に取ってみて下さい。笑いも涙も愛も…すべてがこの一冊に詰まっています。

日本SF界待望の傑作だと思います。
11人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2002年5月4日に日本でレビュー済み
 田中哲弥に出会ったのは「異形コレクション」だった。星新一に見いだされた異能作家・井上雅彦が創り上げた恐怖短編アンソロジー・シリーズに、田中が提供した「猿駅」。その奇怪なイメージの奔流に、これは凄いと思った。さっそく他の著書を探したが、すでに遅く、ほとんどが入手不能となっていた。唯一購入できたのが本作である。中高生向けの雑誌に連載されたという事情は考えなくていい。そんなもの田中は気にしちゃいない。好き放題をやっている。メディアワークスという版元はどうやら規制とか安全とかには目もくれない豪儀な体質を持つらしい。素晴らしいことだ。だからこそ秋山瑞人も上遠野浩平も田中も出てくる。吉本興業の台本作家を勤めたという経歴を持つ田中の「芸」がたっぷりと堪能できる一冊。かつてこれほどに哀切でバカバカしいハードボイルドがあっただろうか。ぜひ一読を。
8人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2020年5月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
和製カート・ヴォネガットといったらほめすぎでしょうが、ユーモアの中に苦さを、苦さの中にほっとするユーモアを、ブラックユーモアなの中に優しさと思いやりが込められた作品です。
いささか最後の帳尻あわせがうまくいっていないように思えるのが難点ですが、馬鹿話のように見えて、読んでいくと悪意やファシズムへの敵意が垣間見えてきます。
ヴォネガットのスローターハウス5がお気に入りという人なら、本書も気に入ると思います。