セオリーなのは設定だけ、展開は痛快に好き放題!
「いや、そうはならんやろ」「なっとるやろがい!」ってタイプの笑いが好きな人には最高です。
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ミッションスクール (ハヤカワ文庫 JA タ 9-2) 文庫 – 2006/5/1
田中 哲弥
(著)
- 本の長さ283ページ
- 言語日本語
- 出版社早川書房
- 発売日2006/5/1
- ISBN-104150308500
- ISBN-13978-4150308506
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登録情報
- 出版社 : 早川書房 (2006/5/1)
- 発売日 : 2006/5/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 283ページ
- ISBN-10 : 4150308500
- ISBN-13 : 978-4150308506
- Amazon 売れ筋ランキング: - 720,420位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2006年6月8日に日本でレビュー済み
「大久保町シリーズ」「やみなべの陰謀」を発表し、特異な文体とギャグセンスで一部に熱狂的なファンを獲得しながらも長く作家としては仮死状態にあった田中哲弥。その田中哲弥の新作がついについに発売されました。
本作「ミッションスクール」は学園を舞台に、スパイ小説・ホラー・ファンタジー・アメコミ・純愛ロマンという5つのジャンルの定型をもちいて書かれた作品集です。そう聞くとバラエティ豊かな作品群を想像するのですが、実はどの話も「よーこんなくだらないアイデアで小説書くよなー」といった種類の発想をもとに、説明するのも馬鹿馬鹿しいストーリーが展開するという点では同じです。
あえてジャンル分けするなら奇想というか不条理というか、とにかくまともな意味でのストーリーは存在しません。それではわけがわからなくて読むのが苦痛かというとそんな心配はありません。むしろわけがわからないのにぐいぐい読めてしまう点に田中哲弥の天才はあるわけで。
とにかく文体がすばらしい。軽くてコミカルであると同時に強烈な中毒性のある文章はまさしく天才のなせる業。そして書き下ろし最終話「スクーリング・インフェルノ」が示すように、お笑いの裏側に潜む不気味さもたまりません。「笑いと恐怖は紙一重」とはよく言われますが、田中哲弥はその言葉を体現する作家で、実際ホラー短編の分野でも独特の味わいで存在感を示しています。
まさか読めるとは思っていなかった天才の新作に驚喜しつつ、過去の作品の復刊および次回作への期待も高まります。お願いだから小説書いてくれ田中哲弥。
本作「ミッションスクール」は学園を舞台に、スパイ小説・ホラー・ファンタジー・アメコミ・純愛ロマンという5つのジャンルの定型をもちいて書かれた作品集です。そう聞くとバラエティ豊かな作品群を想像するのですが、実はどの話も「よーこんなくだらないアイデアで小説書くよなー」といった種類の発想をもとに、説明するのも馬鹿馬鹿しいストーリーが展開するという点では同じです。
あえてジャンル分けするなら奇想というか不条理というか、とにかくまともな意味でのストーリーは存在しません。それではわけがわからなくて読むのが苦痛かというとそんな心配はありません。むしろわけがわからないのにぐいぐい読めてしまう点に田中哲弥の天才はあるわけで。
とにかく文体がすばらしい。軽くてコミカルであると同時に強烈な中毒性のある文章はまさしく天才のなせる業。そして書き下ろし最終話「スクーリング・インフェルノ」が示すように、お笑いの裏側に潜む不気味さもたまりません。「笑いと恐怖は紙一重」とはよく言われますが、田中哲弥はその言葉を体現する作家で、実際ホラー短編の分野でも独特の味わいで存在感を示しています。
まさか読めるとは思っていなかった天才の新作に驚喜しつつ、過去の作品の復刊および次回作への期待も高まります。お願いだから小説書いてくれ田中哲弥。
2006年6月1日に日本でレビュー済み
これこそ奇蹟。本書は、田中哲弥――かつて初期の電撃文庫から、超絶のエンターテイメント〈大久保町〉三部作、仰天の翻案(翻訳じゃなく翻案!)ファンタジー「悪魔の国からこっちに丁稚(上下)」、時間SFの傑作「やみなべの陰謀」を怒涛の如く発表した伝説の異能作家――の実に7年ぶりの新作である。この日が来るのを前世紀から心待ちにしていた人も多い事でしょう。
内容は、巨大学園を舞台にした(相互に無関係な)5つの短編を集めたもの。ひたすらに馬鹿々々しく、情念剥き出しで、奇想天外、奇妙奇天烈、破天荒、不条理、非合理、パロディ満載・・な物語はまさしく田中哲弥のエッセンスと呼ぶに相応しい。
〈大久保町〉や「やみなべ」以上の出来かと問われると困るが、片や長編(とオムニバス短編集)。片や(純粋な)短編集。比較するのは野暮というものである。前2作はじっくり味わって読むべきだが、本書の方は気軽に、深い事を考えずにさくっと読むと良いだろう。
ちなみに各話の初出は、1から3話までが電撃hp、第4話がSFマガジン(第5話は書き下ろし)。田中哲弥は活動拠点を電撃から早川に移したようである・・・今後、ますます期待できる。その思いを込めて5つ星を付けさせて頂く。
内容は、巨大学園を舞台にした(相互に無関係な)5つの短編を集めたもの。ひたすらに馬鹿々々しく、情念剥き出しで、奇想天外、奇妙奇天烈、破天荒、不条理、非合理、パロディ満載・・な物語はまさしく田中哲弥のエッセンスと呼ぶに相応しい。
〈大久保町〉や「やみなべ」以上の出来かと問われると困るが、片や長編(とオムニバス短編集)。片や(純粋な)短編集。比較するのは野暮というものである。前2作はじっくり味わって読むべきだが、本書の方は気軽に、深い事を考えずにさくっと読むと良いだろう。
ちなみに各話の初出は、1から3話までが電撃hp、第4話がSFマガジン(第5話は書き下ろし)。田中哲弥は活動拠点を電撃から早川に移したようである・・・今後、ますます期待できる。その思いを込めて5つ星を付けさせて頂く。
2006年6月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
異才田中哲弥7年ぶりの新刊は学園を舞台にした連作短篇集。連作といっても『やみなべの陰謀』ほど緊密につながっておらず、ミッション系の学園であることがほぼ唯一の共通点。
本作品集の個人的ベストは第二話「ポルターガイスト」。登場人物が自らの恥を無意識に叫ぶとともに、回りが破壊され続けるというあほとしか言いようのない展開が続く、不条理そのものの怪作。
また、最も凄みを感じさせるのは第五話「スクーリング・インフェルノ」。贅を尽くした講堂で入学式をしていると学園が沈没を始めた!。地底へ落ちた主人公は、怪力お嬢様女子高生と出会ったことで悪夢のような状況へ巻き込まれることになるというあらすじ。意識の流れを効果的に用いた田中哲弥の超絶文体で、シュールでかつホラー的光景が描かれた作品。
全体的には、これまでのライトノベルレーベルから出た作品と比較すると、エンターテイメント色はやや後退し、不条理色が強く出ており、より大人向けになっている。
本作品集の個人的ベストは第二話「ポルターガイスト」。登場人物が自らの恥を無意識に叫ぶとともに、回りが破壊され続けるというあほとしか言いようのない展開が続く、不条理そのものの怪作。
また、最も凄みを感じさせるのは第五話「スクーリング・インフェルノ」。贅を尽くした講堂で入学式をしていると学園が沈没を始めた!。地底へ落ちた主人公は、怪力お嬢様女子高生と出会ったことで悪夢のような状況へ巻き込まれることになるというあらすじ。意識の流れを効果的に用いた田中哲弥の超絶文体で、シュールでかつホラー的光景が描かれた作品。
全体的には、これまでのライトノベルレーベルから出た作品と比較すると、エンターテイメント色はやや後退し、不条理色が強く出ており、より大人向けになっている。
2007年10月16日に日本でレビュー済み
著者の7年ぶりの新刊。2001-06年に発表された5篇が収められている。
7年も沈黙せざるを得なかったのは、電撃の読者から見放されてしまったためらしい。2001年に発表した2篇が不評、04年に復活掲載した1篇も冷遇を受け、早川に移って何とか出版までこぎ着けたらしい。じゃあ、これから活躍を期待と行きたいところだが、どうだろう。私には、著者が方向性を間違えているような気がしてならない。ドタバタ、お約束、美少女、脈絡のないギャグなどが著者の持ち味なのだが、それだけで突っ走ってしまいストーリー性を放棄した結果、読者が置いてけぼりになっているように思う。簡単に言えば、わけのわからない話ばかりなのだ。
それでも、ある種の魅力があるのは確か。コアなファン向けの一冊だと思う。
7年も沈黙せざるを得なかったのは、電撃の読者から見放されてしまったためらしい。2001年に発表した2篇が不評、04年に復活掲載した1篇も冷遇を受け、早川に移って何とか出版までこぎ着けたらしい。じゃあ、これから活躍を期待と行きたいところだが、どうだろう。私には、著者が方向性を間違えているような気がしてならない。ドタバタ、お約束、美少女、脈絡のないギャグなどが著者の持ち味なのだが、それだけで突っ走ってしまいストーリー性を放棄した結果、読者が置いてけぼりになっているように思う。簡単に言えば、わけのわからない話ばかりなのだ。
それでも、ある種の魅力があるのは確か。コアなファン向けの一冊だと思う。
2006年6月6日に日本でレビュー済み
素晴らしく不条理。不倫的。でも惹かれちゃうのはなぜなんだろう。ダメダメでダメダメで徒花が咲いたようなダメッぷりにもうメロメロ。
万人に理解されることはまず無いだろう。多分にフェチ向け。好事家以外は目もくれなくなって、最終的には絶版になるのはもう間違いない。古本屋でも出会える確率は稀だろうから、新刊のうちに買っといたほうがいいような気がしてならない。
まじめな人は読んじゃいけない気がしますので買わないように。
万人に理解されることはまず無いだろう。多分にフェチ向け。好事家以外は目もくれなくなって、最終的には絶版になるのはもう間違いない。古本屋でも出会える確率は稀だろうから、新刊のうちに買っといたほうがいいような気がしてならない。
まじめな人は読んじゃいけない気がしますので買わないように。
2006年6月12日に日本でレビュー済み
例えば火浦功とか岬兄吾とかの80年代ドタバタコメディを彷彿させる文体とストーリー展開(まあ、あってないようなもんですが)を許せるかどうかで評価は決まりそう。私は懐かしさもあってOKだけども、人によっては「今さら・・・」かも。
2006年6月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
『大久保町』シリーズの田中哲弥氏の新刊!
『やみなべ』が復刊になって喜んだら、新刊が出たよ〜。みなの衆、喜んでくれい!
『ミッション・スクール』では、アメコミだのホラーだの、さまざまなジャンル小説に田中哲弥が挑んだ!という惹句だったのだが、これはもう「田中哲弥」という一ジャンルになっちゃってるので、いまさらホラーだ何だといわれても、という感じ。こんな小説、他の誰にも書けませんて。
とにかく笑いたい人は読むべし。
(足のきれいな女の子は健在)
『やみなべ』が復刊になって喜んだら、新刊が出たよ〜。みなの衆、喜んでくれい!
『ミッション・スクール』では、アメコミだのホラーだの、さまざまなジャンル小説に田中哲弥が挑んだ!という惹句だったのだが、これはもう「田中哲弥」という一ジャンルになっちゃってるので、いまさらホラーだ何だといわれても、という感じ。こんな小説、他の誰にも書けませんて。
とにかく笑いたい人は読むべし。
(足のきれいな女の子は健在)