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零式 (ハヤカワ文庫 JA ウ 2-1) 文庫 – 2007/1/1
海猫沢 めろん
(著)
- 本の長さ396ページ
- 言語日本語
- 出版社早川書房
- 発売日2007/1/1
- ISBN-104150308772
- ISBN-13978-4150308773
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登録情報
- 出版社 : 早川書房 (2007/1/1)
- 発売日 : 2007/1/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 396ページ
- ISBN-10 : 4150308772
- ISBN-13 : 978-4150308773
- Amazon 売れ筋ランキング: - 996,728位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1975年生まれ。
高校卒業後、紆余曲折を経て上京。文筆業に。
04年『左巻キ式ラストリゾート』でデビュー。
『愛についての感じ』で第33回野間文芸新人賞候補。
『キッズファイヤー・ドットコム』で第39回野間文芸新人賞候補、第59回熊日文学賞受賞。
TBSラジオ「文化系トークラジオLife」クルー。
webサイト
http://uminekozawa.com
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2021年6月3日に日本でレビュー済み
好きな作品で贔屓目で見てしまうので星5なのですが、それとは別に星1、星2のレビューが消えてるのに、平均評価が低いまま。Amazonのシステムがおかしいのか、レビュー数に応じてスコアが低く出るのかはわかりませんがフェアじゃないなと。
2019年1月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
興廃的で雑多な街並み、鬱屈とした空気を振り切るようにした駆け抜ける怪物のような二輪。(といえばどうしてもAKIRAを思い浮かべてしまうのですが、いつのまにやら東京五輪も間近となってしまいましたね)
前時代的なレシプロエンジンは存在そのものがパンク。ガソリンを爆発させて駆動するピストンの鳴動は、心臓の鼓動のようで、時として奇妙なほどの色気を放ちます。
テキストも若々しい熱が籠められており、青臭いキャラクター達が足掻く様は何ともロック。
イカれていてイカしたジジイも、ファンタジーもかくやというほどブッチギリのKATANA(バイクじゃないですヨ(笑))の達人で、良い意味でライトノベル的な娯楽性がありました。
昨今、少し読書から離れてしまっていたところ、久しぶりにフレッシュなSFに出会うことが出来て、個人的には非常に満足しています。
前時代的なレシプロエンジンは存在そのものがパンク。ガソリンを爆発させて駆動するピストンの鳴動は、心臓の鼓動のようで、時として奇妙なほどの色気を放ちます。
テキストも若々しい熱が籠められており、青臭いキャラクター達が足掻く様は何ともロック。
イカれていてイカしたジジイも、ファンタジーもかくやというほどブッチギリのKATANA(バイクじゃないですヨ(笑))の達人で、良い意味でライトノベル的な娯楽性がありました。
昨今、少し読書から離れてしまっていたところ、久しぶりにフレッシュなSFに出会うことが出来て、個人的には非常に満足しています。
2008年3月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
キャラクターの描写、場面の切り替えのタイミング、作中に登場するバイクの解説などのバランスがすばらしい良作です、特にクライマックスの走行シーンは、バイクに乗っている人は思わず熱くなると思います。
2008年2月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
安いポップスの歌詞みたいな英語まみれの文体に初めはうんざりするけれど、話自体は意外に剛毅で引き込まれる。完全なフィクションだけれども、或る意味で別の歴史を辿った冷戦下の西ベルリン、東京、アメリカによる侵略下のイラクが一つの物語の中に重ね合わされている。その他にも色々な作品からの残響が伺えて興味深い。そこで挙げられる作品は読者によって様々となるだろう。最後まで読み通すと、文体についてもそれなりの仕掛けと理由付けがあったことが判明する。
2007年2月6日に日本でレビュー済み
今現在、全国書店でフェア実施中の
「次世代型作家のリアルフィクション」シリーズ(?)
の最新作です
陰鬱で退廃的な閉鎖世界の中でもがく少女達や、過去の幻影や
古びた思想、主義にとりつかれた大人達の姿が描かれます。
圧巻はラスト50ページの血飛沫の舞う戦場が目に浮かぶような
老兵の大立ち回りと、モンスターマシンの振動や駆動音、息遣い
まで感じられそうな少女たちの「壁」に向かっての特攻です。
あと、ラストにはちょっとした秘密も明かされます。
幅広い層に薦められる作品とはお世辞にも言えませんが、
文章のテンポがよく、サクサク読み進められるリーダビリティに加え、
文庫本一冊の読み切りという分量も丁度いいと思います。
このような作品がコンスタントに刊行されるようなら、
「リアルフィクション」は小説界でも確固たる地位を占める存在に
なりうるのではないでしょうか。
昨今の、いわゆるライトノベルにどこか食い足りなさを
感じている人に特にお薦めします。
「次世代型作家のリアルフィクション」シリーズ(?)
の最新作です
陰鬱で退廃的な閉鎖世界の中でもがく少女達や、過去の幻影や
古びた思想、主義にとりつかれた大人達の姿が描かれます。
圧巻はラスト50ページの血飛沫の舞う戦場が目に浮かぶような
老兵の大立ち回りと、モンスターマシンの振動や駆動音、息遣い
まで感じられそうな少女たちの「壁」に向かっての特攻です。
あと、ラストにはちょっとした秘密も明かされます。
幅広い層に薦められる作品とはお世辞にも言えませんが、
文章のテンポがよく、サクサク読み進められるリーダビリティに加え、
文庫本一冊の読み切りという分量も丁度いいと思います。
このような作品がコンスタントに刊行されるようなら、
「リアルフィクション」は小説界でも確固たる地位を占める存在に
なりうるのではないでしょうか。
昨今の、いわゆるライトノベルにどこか食い足りなさを
感じている人に特にお薦めします。
2007年5月23日に日本でレビュー済み
作者の名前が、なんだかラノベにありがち?で、どうかな〜と思って買いましたが、面白かったとまず結論。
社会や世界の仕組み、それはどの階層(ヒエラルキー)で測って-(知識的、金銭的、経験的、社会的、)-いずれでも良いのだけど、ある時、ふと謎が解けたように感じられることが、誰しもあると思います。(典型的なものはティーンエイジのそれですね。)それに、あるいはそれらに従属して、自己欺瞞に甘んじて、鶏舎のなかでブロイラーとして生きるか(誰しも生きていかざるを得ない!『自死』という選択肢も『変数』に『マイナス値』が入っただけだもの。)、突破(劇的であれ緩慢であれ)を図るか。。。それは個人の選択肢。社会の辺縁を歩いて来た人、そうならざるを得なかった人、理屈ではなく現状に、直感的に違和感を感じている人は、ぜひ読んで欲しいです。男性にも女性にもお勧めできると思います!いろんな『技術用語』や『装置/マシン』が出てきて、科学的/工学的にはどうなのか私には判断しかねましたが、“この世界”の味付けと言うより、外せない部分(骨子)だと言えるでしょう。実際自分で突っ込んで調べてみても面白いと思います。また、日本人にとって『零式』と言う言霊(ことだま)の威力の再認識にもなるのじゃないかしらん?
社会や世界の仕組み、それはどの階層(ヒエラルキー)で測って-(知識的、金銭的、経験的、社会的、)-いずれでも良いのだけど、ある時、ふと謎が解けたように感じられることが、誰しもあると思います。(典型的なものはティーンエイジのそれですね。)それに、あるいはそれらに従属して、自己欺瞞に甘んじて、鶏舎のなかでブロイラーとして生きるか(誰しも生きていかざるを得ない!『自死』という選択肢も『変数』に『マイナス値』が入っただけだもの。)、突破(劇的であれ緩慢であれ)を図るか。。。それは個人の選択肢。社会の辺縁を歩いて来た人、そうならざるを得なかった人、理屈ではなく現状に、直感的に違和感を感じている人は、ぜひ読んで欲しいです。男性にも女性にもお勧めできると思います!いろんな『技術用語』や『装置/マシン』が出てきて、科学的/工学的にはどうなのか私には判断しかねましたが、“この世界”の味付けと言うより、外せない部分(骨子)だと言えるでしょう。実際自分で突っ込んで調べてみても面白いと思います。また、日本人にとって『零式』と言う言霊(ことだま)の威力の再認識にもなるのじゃないかしらん?
2007年1月30日に日本でレビュー済み
架空の歴史を背景としています。第二次世界大戦(と思われる)後のかなり未来の日本人都市が舞台。占領軍の支配下では、独立運動が盛り上がる。
時代遅れの原始駆動機を操る少女は、超伝導の乗り物と速さを競う。
そんな少女と、囚われた少女の出会いをきっかけとして、少女達の運命や、歴史が大きく回転し始める。少女たちの運命は、そして、日本人はどうなるのか・・・。
既存の体制を打ち砕こうとする少女の力、パワー、スピードが眩しいかったです。
その威力に引き込まれ、一気に読みきります。
主人公以外の登場人物も、あやしい技を使う軍団、国粋主義に狂い、など多様な人物が楽しめます。日本刀での格闘シーンや、原始駆動機の爆走シーン等、ストーリー展開の速さなども含めて、読みごたえ満載です。
架空の歴史も興味深いものでした。最後は、ちょっとびっくりでした。
時代遅れの原始駆動機を操る少女は、超伝導の乗り物と速さを競う。
そんな少女と、囚われた少女の出会いをきっかけとして、少女達の運命や、歴史が大きく回転し始める。少女たちの運命は、そして、日本人はどうなるのか・・・。
既存の体制を打ち砕こうとする少女の力、パワー、スピードが眩しいかったです。
その威力に引き込まれ、一気に読みきります。
主人公以外の登場人物も、あやしい技を使う軍団、国粋主義に狂い、など多様な人物が楽しめます。日本刀での格闘シーンや、原始駆動機の爆走シーン等、ストーリー展開の速さなども含めて、読みごたえ満載です。
架空の歴史も興味深いものでした。最後は、ちょっとびっくりでした。
2007年5月9日に日本でレビュー済み
軽妙で歯切れのいい文が魅力です。一昔前のニューロマンサーを思い出しますし、最近でいうとブラックロッドみたいな感じだと思います。ルビ使いや漢字による造語などは読者を引き込む要因にもなりますし、物語的にも疾走感に溢れており、サクッと読めてなおかつ読み応えたっぷりでした。ああ面白かったと素直に言える作品です。