電撃文庫から本作が発売された当時、兵庫県明石市大久保町の巌松堂書店で見かけ、迷うことなく購入した。当時大久保駅前には広大な神戸製鋼所の跡地が広がっておりまさに本作の舞台のようだった。。。。
播州弁が飛び交う、ローカルネタを多分に含んでいるので、読者を選ぶと思うがバカバカしいものが好きなら試す価値はあるのではないかと思う。
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大久保町の決闘 (ハヤカワ文庫 JA タ 9-3) 文庫 – 2007/3/1
田中 哲弥
(著)
- 本の長さ345ページ
- 言語日本語
- 出版社早川書房
- 発売日2007/3/1
- ISBN-104150308837
- ISBN-13978-4150308834
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登録情報
- 出版社 : 早川書房 (2007/3/1)
- 発売日 : 2007/3/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 345ページ
- ISBN-10 : 4150308837
- ISBN-13 : 978-4150308834
- Amazon 売れ筋ランキング: - 758,349位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2010年5月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
内容的には、まあまあだが、タイトルと舞台設定がおもしろい。おそらく、兵庫県明石市の大久保町を舞台にした小説はこれが初めてで、最後だろうと思っていたら、全部で3部作あるらしいので、その3部作で最後らしい。明石出身の文豪?稲垣足穂もビックリするような傑作?だ。もちろん、私は明石出身ではないので、念のために書いておく。
2021年9月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
四半世紀ほど前に本屋で見掛けて買って読んで、多分これ以上面白い作品にはまだ出会えていない。最近Kindle版で久しぶりに読み返したが、多数の登場人物が同時多発的に動くことで生まれる可笑しさ、後半で主人公がいわゆるゾーンに入る描写等は何度読んでも面白く、時代を越える傑作だと思う。
2015年10月20日に日本でレビュー済み
先日実家の本棚をゴソゴソと漁ってみたら出てきた一冊。奥付を見たら1993年12月の初版本
たぶん手元に残っている電撃文庫、というかライトノベルでは最古の一冊。ろくに勉強もしないのに
こういう娯楽小説は貪る様に読むどうしようもない大学生だった我が身を反省しながら拝読
物語は高校三年生の笠置光則が迎えた夏休み、受験勉強に打ち込まねばならない筈なのに
気が付けば五年ぐらいほったらかしにしていたブラインドの掃除を始めてしまったりする自分に焦って
たまたま「たまには遊びに来い」という婆ちゃんからの手紙が届いたのをいい事に明石市大久保町へと
出向いた場面から始まる。なぜか父親の詠からはガンマンの町だから死ぬかも知れないよ、と言われるが
いつも冗談ばかりの父親の言う事だからと大して気にせず大久保町に辿りついた光則
…が、そこは紛れもなく西部劇その物の世界であり、光則の目の前でいかにもな「ならず者」たちが
一人の男の足元目がけて遊びがてら銃を撃ちまくっていた。目の前で展開される風景に頭の中が真っ白になった光則だったが
その男たち、村安一家の四兄弟に目を付けられ、逃げ出す事も出来なくなる。あまりの事に思考が混乱した光則が
ポケットに手を入れた事から始まる村安兄弟たちの早合点と、光則が名乗った「笠置」の名前の意外な効果、
そしてその場に割って入った黒人ガンマン・杉野清美のお陰で難を逃れるが、卑怯な手で清美を撃とうとした
長男・太郎をやはり偶然で撃退してしまう羽目になる
やっとの事で婆ちゃんの家に辿りついた光則だったが、風呂場で掃除をしていた少女・紅葉と出会う事に
光則が婆ちゃんに琴を習いに来ているという紅葉に逆上せ上っていた頃、町は「笠置詠の息子現る」の噂で持ち切りに
その噂は四兄弟の父親で村安一家のドン・秀聡の耳にも入り、怒りに燃えた秀郷の卑劣な銃弾が清美を背後から貫く
婆ちゃんの家でやはり勉強が手に付かないままの光則だったが、電話に出た紅葉が悲壮な顔で「兄が撃たれた」と告げる
似ても似つかない紅葉と清美は兄妹の関係だと言うのだが…
いやー、本当に久しぶりに読んだけど「兵庫県明石市大久保町はガンマンの町である」から始まる世界観の独自性は
今も乗り越える作品がほとんど無いんじゃなかろうか?何しろ現代の(といっても二十二年前だけど)高校生が
電車で明石市に行ったら、そこは保安官たちとならず者の一党が西部劇そのもののガンファイトを繰り広げているって…
しかもお約束通りの保安官事務所や、両開きのスイングドアが特徴的な酒場があると思えば、町の人物は大方日本人名で
土蔵や神社もある日本の地方都市的なローカルさも混ざっている世界は白昼夢を見ているかの様である
この不思議な世界を不自然さを感じさせずに読ませてしまうのは作者である田中哲弥の独特の文体にあるかと
この作品に強い影響を及ぼしている80年代の文化と言えば作者自身の作品世界へのツッコミに一つの特徴があるのだけど
(マンガの枠外に作者のつぶやきが書き込まれていたりするアレの事である)、本作もまた地の文にたっぷりと
作者の独白としか言いようが無いツッコミとも脱線とも言える不思議なつぶやきが盛り込まれているのである
その一方で地の文には主人公の光則の思考がダダ漏れしたかのような一人語りが盛り込まれ、情景の説明と
光則の思考、作者のつぶやきが混然一体となった不思議な状態で文章が織り成されるのだけど、これがこの
奇妙な世界を読者にすんなり受け入れさせる効果を産み出しているのである。考えてみれば無茶な設定なのだけど
「そんな馬鹿なと言われても本当の事である。この本に嘘は無い」としれっと言ってのける作者の不思議なユーモアと
登場人物が全員ボケ役であり、その中でも際立ったボケが主人公・光則の特徴となっている事で読者の方も
「まあ、そんな物なのかなあ?」と丸めこまれてしまうのだから凄いとしか言いようが無い
現代のラノベだと小難しい独自用語で必死こいて作者がリアリティを産もうとするのだけど、こういうのは
読めば読むほどしゃらくさいだけで「誤魔化している」感ばかりが強くなりがちなのである。逆に田中哲弥のごとく
堂々と「この作品ではそうなのである」と言い切ってしまえば読者も「まあ、真面目に突っ込む方がヤボか」となるのである
吉本新喜劇のボケだらけの展開で出来事が進行していくのを「そんな風に物事がうまく行く訳無いだろ」とか言う人は
この本を読んではいけない。なぜなら作者は吉本新喜劇の脚本作家だからである
それにしてもこのボケ役だけで構成された作中の雰囲気のなんとのんびりした事か!
最近のラノベはアニメ化すれば「ヒロインは三分以内に脱がなければならない」とかひたすら序盤の「つかみ」にばかり
気が急いているかの様な焦った展開が多いのだけど、昭和の空気がたっぷり残った90年代前半に明石在住の作家が
書いた物だけあって、どこまでも登場人物も作品世界もゆるいのである。特にリアルな播州弁が使われている会話には
播州人の特徴的な長閑さが現れていて、これもまた良い物なのである(関西人と言うとセカセカした「いらち」ばかりかと
思っている方も多いかもしれないが、ちょっと田舎に行けば恐ろしく呑気な人々が住んでいるのである!)
この不思議な呑気さと西部劇のお約束である弾丸飛び交うガンファイトが混然一体となった世界で、
どうしようもなく呑気でちょっぴりスケベな少年が一人の少女を悪漢の手から救い出す王道の物語を久しぶりに読んで
「こういう呑気さ・大らかさって今の時代に一番欠けている物だよなあ」としみじみと感じ入った次第
目を三角にして「こんなラノベはクソである!」とか肩を怒らせている方にこそ読んで頂きたい作品
8年前にハヤカワで復刻版が出ているのでそっちなら手に入るかも
たぶん手元に残っている電撃文庫、というかライトノベルでは最古の一冊。ろくに勉強もしないのに
こういう娯楽小説は貪る様に読むどうしようもない大学生だった我が身を反省しながら拝読
物語は高校三年生の笠置光則が迎えた夏休み、受験勉強に打ち込まねばならない筈なのに
気が付けば五年ぐらいほったらかしにしていたブラインドの掃除を始めてしまったりする自分に焦って
たまたま「たまには遊びに来い」という婆ちゃんからの手紙が届いたのをいい事に明石市大久保町へと
出向いた場面から始まる。なぜか父親の詠からはガンマンの町だから死ぬかも知れないよ、と言われるが
いつも冗談ばかりの父親の言う事だからと大して気にせず大久保町に辿りついた光則
…が、そこは紛れもなく西部劇その物の世界であり、光則の目の前でいかにもな「ならず者」たちが
一人の男の足元目がけて遊びがてら銃を撃ちまくっていた。目の前で展開される風景に頭の中が真っ白になった光則だったが
その男たち、村安一家の四兄弟に目を付けられ、逃げ出す事も出来なくなる。あまりの事に思考が混乱した光則が
ポケットに手を入れた事から始まる村安兄弟たちの早合点と、光則が名乗った「笠置」の名前の意外な効果、
そしてその場に割って入った黒人ガンマン・杉野清美のお陰で難を逃れるが、卑怯な手で清美を撃とうとした
長男・太郎をやはり偶然で撃退してしまう羽目になる
やっとの事で婆ちゃんの家に辿りついた光則だったが、風呂場で掃除をしていた少女・紅葉と出会う事に
光則が婆ちゃんに琴を習いに来ているという紅葉に逆上せ上っていた頃、町は「笠置詠の息子現る」の噂で持ち切りに
その噂は四兄弟の父親で村安一家のドン・秀聡の耳にも入り、怒りに燃えた秀郷の卑劣な銃弾が清美を背後から貫く
婆ちゃんの家でやはり勉強が手に付かないままの光則だったが、電話に出た紅葉が悲壮な顔で「兄が撃たれた」と告げる
似ても似つかない紅葉と清美は兄妹の関係だと言うのだが…
いやー、本当に久しぶりに読んだけど「兵庫県明石市大久保町はガンマンの町である」から始まる世界観の独自性は
今も乗り越える作品がほとんど無いんじゃなかろうか?何しろ現代の(といっても二十二年前だけど)高校生が
電車で明石市に行ったら、そこは保安官たちとならず者の一党が西部劇そのもののガンファイトを繰り広げているって…
しかもお約束通りの保安官事務所や、両開きのスイングドアが特徴的な酒場があると思えば、町の人物は大方日本人名で
土蔵や神社もある日本の地方都市的なローカルさも混ざっている世界は白昼夢を見ているかの様である
この不思議な世界を不自然さを感じさせずに読ませてしまうのは作者である田中哲弥の独特の文体にあるかと
この作品に強い影響を及ぼしている80年代の文化と言えば作者自身の作品世界へのツッコミに一つの特徴があるのだけど
(マンガの枠外に作者のつぶやきが書き込まれていたりするアレの事である)、本作もまた地の文にたっぷりと
作者の独白としか言いようが無いツッコミとも脱線とも言える不思議なつぶやきが盛り込まれているのである
その一方で地の文には主人公の光則の思考がダダ漏れしたかのような一人語りが盛り込まれ、情景の説明と
光則の思考、作者のつぶやきが混然一体となった不思議な状態で文章が織り成されるのだけど、これがこの
奇妙な世界を読者にすんなり受け入れさせる効果を産み出しているのである。考えてみれば無茶な設定なのだけど
「そんな馬鹿なと言われても本当の事である。この本に嘘は無い」としれっと言ってのける作者の不思議なユーモアと
登場人物が全員ボケ役であり、その中でも際立ったボケが主人公・光則の特徴となっている事で読者の方も
「まあ、そんな物なのかなあ?」と丸めこまれてしまうのだから凄いとしか言いようが無い
現代のラノベだと小難しい独自用語で必死こいて作者がリアリティを産もうとするのだけど、こういうのは
読めば読むほどしゃらくさいだけで「誤魔化している」感ばかりが強くなりがちなのである。逆に田中哲弥のごとく
堂々と「この作品ではそうなのである」と言い切ってしまえば読者も「まあ、真面目に突っ込む方がヤボか」となるのである
吉本新喜劇のボケだらけの展開で出来事が進行していくのを「そんな風に物事がうまく行く訳無いだろ」とか言う人は
この本を読んではいけない。なぜなら作者は吉本新喜劇の脚本作家だからである
それにしてもこのボケ役だけで構成された作中の雰囲気のなんとのんびりした事か!
最近のラノベはアニメ化すれば「ヒロインは三分以内に脱がなければならない」とかひたすら序盤の「つかみ」にばかり
気が急いているかの様な焦った展開が多いのだけど、昭和の空気がたっぷり残った90年代前半に明石在住の作家が
書いた物だけあって、どこまでも登場人物も作品世界もゆるいのである。特にリアルな播州弁が使われている会話には
播州人の特徴的な長閑さが現れていて、これもまた良い物なのである(関西人と言うとセカセカした「いらち」ばかりかと
思っている方も多いかもしれないが、ちょっと田舎に行けば恐ろしく呑気な人々が住んでいるのである!)
この不思議な呑気さと西部劇のお約束である弾丸飛び交うガンファイトが混然一体となった世界で、
どうしようもなく呑気でちょっぴりスケベな少年が一人の少女を悪漢の手から救い出す王道の物語を久しぶりに読んで
「こういう呑気さ・大らかさって今の時代に一番欠けている物だよなあ」としみじみと感じ入った次第
目を三角にして「こんなラノベはクソである!」とか肩を怒らせている方にこそ読んで頂きたい作品
8年前にハヤカワで復刻版が出ているのでそっちなら手に入るかも
2014年1月9日に日本でレビュー済み
わかるかと思いますが、元ネタは映画「OK牧場の決斗」です。
しかし、すごいのは、「兵庫県西明石市にある大久保町はガンマンの町である」(うそつけ)と、内容までパロッてしまう点です。
おいおい、どこまでふざけるのかこの方は、と思うと、どこまでもふざけます。
ふざけまくります。おふざけ8、物語2という風に考えておいたほうがいいです。
しかしながら、なかなかどうして、話はしっかりしています。
主人公は大学受験を控えた青年。勉強をしに大久保町にあるおばあちゃんの家に行きます。
しかし、なぜだか銃撃戦に巻き込まれ、偶然うまく立ち回ったことから、英雄に祭り上げられます。
なぜなら、彼の父親はこの町でかつて英雄として保安官を務めていたガンマンだからです。
よって主人公は調子に乗ります。悪役から付け狙われます。ところがどっこい……。ってな話です。
登場人物のほぼ全部が馬鹿です。ふざけています。これは著者がかつて吉本新喜劇の脚本を書いていたのと無関係ではないでしょう。
でもでも何か納得させられるストーリーテリング。これも作者が「物語」を愛している証拠でしょう。
「ドキドキ」「ほっこり」「楽しく」「爆笑」できる読み物です。「漫画小説」などと言われいたりもしますが、だったら私は言いましょう。「漫画小説、いいじゃん」と。
同著者による近年のシリアスな短編群も大好きです(全部読んでますよ! 田中先生)が、やっぱりそれもこの出世作があったからだと思います。
小学生時代からの私のバイブルです。「マカロニウェスタン」「吉本新喜劇」「おふざけ」「メタフィクション」「娯楽小説」どれが好きな方でも構いません。ぜひご一読!
しかし、すごいのは、「兵庫県西明石市にある大久保町はガンマンの町である」(うそつけ)と、内容までパロッてしまう点です。
おいおい、どこまでふざけるのかこの方は、と思うと、どこまでもふざけます。
ふざけまくります。おふざけ8、物語2という風に考えておいたほうがいいです。
しかしながら、なかなかどうして、話はしっかりしています。
主人公は大学受験を控えた青年。勉強をしに大久保町にあるおばあちゃんの家に行きます。
しかし、なぜだか銃撃戦に巻き込まれ、偶然うまく立ち回ったことから、英雄に祭り上げられます。
なぜなら、彼の父親はこの町でかつて英雄として保安官を務めていたガンマンだからです。
よって主人公は調子に乗ります。悪役から付け狙われます。ところがどっこい……。ってな話です。
登場人物のほぼ全部が馬鹿です。ふざけています。これは著者がかつて吉本新喜劇の脚本を書いていたのと無関係ではないでしょう。
でもでも何か納得させられるストーリーテリング。これも作者が「物語」を愛している証拠でしょう。
「ドキドキ」「ほっこり」「楽しく」「爆笑」できる読み物です。「漫画小説」などと言われいたりもしますが、だったら私は言いましょう。「漫画小説、いいじゃん」と。
同著者による近年のシリアスな短編群も大好きです(全部読んでますよ! 田中先生)が、やっぱりそれもこの出世作があったからだと思います。
小学生時代からの私のバイブルです。「マカロニウェスタン」「吉本新喜劇」「おふざけ」「メタフィクション」「娯楽小説」どれが好きな方でも構いません。ぜひご一読!
2007年5月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
高校3年の夏休み、祖母の住む大久保町へ受験勉強の為にやって来た主人公。しかし、そこはガンマン達が跋扈する西部の町だった……
なぜ大久保町がガンマンの町なのかについての説明は一切なく、そんな異世界に紛れ込んでしまった普通の高校生が、あれよあれよという内に凄腕のガンマンだと勘違いされてしまう。そして遂には、町のならず者である村安一家と対決するはめになるのだが…、というストーリー。
いやー、面白かった。こういう笑える小説は久しぶりに読んだ。今から14年前の作品らしいが、全く気にならず一気に読めた。馬鹿馬鹿しいお笑い小説なので、人を選ぶかもしれないが、好きな人には堪らない作品だと思う。横田順弥のお笑い要素の強い短編とかが好きだったから、個人的にはど真ん中の作品だった。
なぜ大久保町がガンマンの町なのかについての説明は一切なく、そんな異世界に紛れ込んでしまった普通の高校生が、あれよあれよという内に凄腕のガンマンだと勘違いされてしまう。そして遂には、町のならず者である村安一家と対決するはめになるのだが…、というストーリー。
いやー、面白かった。こういう笑える小説は久しぶりに読んだ。今から14年前の作品らしいが、全く気にならず一気に読めた。馬鹿馬鹿しいお笑い小説なので、人を選ぶかもしれないが、好きな人には堪らない作品だと思う。横田順弥のお笑い要素の強い短編とかが好きだったから、個人的にはど真ん中の作品だった。
2003年5月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
田中哲弥はどういう作家かと友人に聞かれると、それだけじゃないんだがとは思いつつ「お笑い怪奇と幻想」とつい答えてしまうんですが、この作品はまちがいなくそうです。兵庫県明石を出た電車がいきなり西部の町についてしまうんですからまちがいなく怪奇と幻想です。題名は「OK牧場の決闘」のもじりですが、内容はあんまり関係ないと思う。たんに「OK牧場」と「大久保町」の響きが似てますねというそれだけの理由でまずタイトルを思いつき、タイトルを思いついたあとで内容を思いついて書いた本にちがいないと私はにらんでいます(というかだれが考えてもそうです)が、もう最初のページから笑わせてくれます。田中哲弥の書く男の子はすごく可愛いし、この作品でも主人公のラブロマンスにはじんと来てしまいました。おすすめ。
2020年2月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
50代おっさんです
通勤電車の中で軽い読み物が読みたくなってポチりました。
予想以上に軽すぎる!おっさんにはふざけすぎてておもしろくなかった!
10代で読んだら楽しめたかも。
通勤電車の中で軽い読み物が読みたくなってポチりました。
予想以上に軽すぎる!おっさんにはふざけすぎてておもしろくなかった!
10代で読んだら楽しめたかも。