私は単行本化、しかも文庫化されてから一気に読み進めた口なので余計にそう思うのかも
知れませんが、本作品は元々雑誌連載されていたものらしく、毎号の引きと思われる様々な
アクシデント・ピンチが繰り返される展開に少々飽き飽きしました。
トラブルの内容は突発的な事故で、煎じ詰めれば宇宙漂流か機密漏れの危機ばかり。加害者
の悪意によって引き起こされた「必然」であればともかく、過失による事故が何度も何度も
発生し、その度に主人公たちの局所的な英雄行為で解決して行くストーリィ展開はせいぜい
1回だけのスパイスで十分です。
また日本人作家が書いた文章として、日本が活躍し、他国が足を引っ張るという構図の容赦
なさぶりに首をかしげました。物理シミュレーションの見事さと比べると社会・経済面の
仮説レベルが数段低く、作者が想像した結果にあまり賛同できなかったことがストレスに
なったのかも知れません。
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パンドラ3 (ハヤカワ文庫 JA タ 4-24) 文庫 – 2007/12/7
谷 甲州
(著)
地球規模の環境異変に対して、科学者たちは、未発見の彗星パンドラからもたらされたものであり、その目的は、最終的に地球をパンドラ化することにあるとの仮説を打ち出した。それは、この異変が外宇宙からの侵略であり、行き着くところは人類の滅亡であるとの予言に等しかった。そしてついに地球に接近する、彗星パンドラが発見され、仮説は真実となる。各国連携のもと、宇宙戦闘を想定したパンドラ探査計画が発動した!
- 本の長さ363ページ
- 言語日本語
- 出版社早川書房
- 発売日2007/12/7
- ISBN-104150309094
- ISBN-13978-4150309091
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商品の説明
著者について
1951年兵庫県伊丹市生まれ。大阪工業大学土木工学科を卒業後、建設会社に勤務。退社後は、青年海外協力隊(ネパール)に参加する。その間に創作を開始し、1979年〈奇想天外〉誌でデビュー。広報誌の編集、国際協力事業団の派遣専門家(フィリピン)などを経たのち、執筆活動に専念。『惑星CB-8越冬隊』『仮装巡洋艦バシリスク』『終わりなき索敵』『遙かなり神々の座』『パンドラ』(以上早川書房)など数々のSF・冒険小説を発表した。1996年『白き嶺の男』で第15回新田次郎文学賞を受賞。
登録情報
- 出版社 : 早川書房 (2007/12/7)
- 発売日 : 2007/12/7
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 363ページ
- ISBN-10 : 4150309094
- ISBN-13 : 978-4150309091
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,241,671位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
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