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永久帰還装置 (ハヤカワ文庫 JA カ 3-38) 文庫 – 2008/3/1
神林 長平
(著)
- 本の長さ511ページ
- 言語日本語
- 出版社早川書房
- 発売日2008/3/1
- ISBN-104150309183
- ISBN-13978-4150309183
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登録情報
- 出版社 : 早川書房 (2008/3/1)
- 発売日 : 2008/3/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 511ページ
- ISBN-10 : 4150309183
- ISBN-13 : 978-4150309183
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,245,673位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1953年新潟県生まれ。1979年、第5回ハヤカワ・SFコンテスト佳作入選作『狐と踊れ』で作家デビュー。
第1長篇『あなたの魂に安らぎあれ』以来、独自の世界観をもとに「言葉」「機械」などのテーマを重層的に絡みあわせた作品を多数発表、SFファンの圧倒的な支持を受けている。『敵は海賊・海賊版』、『グッドラック 戦闘妖精・雪風』などの長短篇で、星雲賞を数多く受賞(以上、早川書房刊)。1995年、『言壺』で第16回日本SF大賞を受賞した。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2017年5月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
神林氏の作品にしては珍しく、女性キャラの存在感が大きかった。それだけでも買う価値あり。もちろん内容も、いつも通り「らしい」展開で満足できる。
2021年3月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
商品説明の中の単語「永久追跡刑事」をみて、まず第一に浮かんだのが著者の初期短編集「時間蝕」の中の1編「渇眠」です。昔、文庫本で読んだそのお話しが面白かったので、今回、この本を購入して読んでみました。
物語の舞台は火星です。
その火星のどこかの施設で、正体不明の男が目覚めるところから、この物語は始まります。
男は、自分は時空を超えて逃げる犯罪者を追っている永久追跡刑事だと名乗ります。
ここまでは、先ほど触れた「渇眠」と同じ印象を受けました。
しかし、読み進めるに従い、物語は「渇眠」とは全く異なる展開を始めます。
男には世界に干渉して変えてしまう力がありました。
男はその力を使って、この世界の人間(女性)の1人を味方にしようとします。
自身の任務の遂行のために。
その味方にされようとした女性は、男のせいで記憶に混乱を生じます。
これは男の任務遂行の物語であると同時に、男の干渉によって記憶に混乱を生じた女性の、自分を取り戻す(あるいは再構成する)物語かも知れません。
最初は、正直言って読みづらく、なかなかページをめくる手が進みませんでした。
しかし中盤、男と女性の2人が施設から脱出するあたり、そこから引き込まれるように読みました。
世界を改変する能力と、男の脳に埋め込まれていてそれを実現する装置であるリンガフランカー。コンピュータネットワークに存在し、それを自由に操作できる人工知性体、マグザット。政府や軍からは独立した実力行使組織である戦略情報局。他の物語と同じように、この物語でも、いかにも著者らしいガジェットや仕組みが登場します。
著者の作品にあまりなじみのない方には、序盤の遅々として進まない展開は苦痛かも知れません。そこを我慢して読み進めても、誰でも感動できるお話しになるとも言えません。ですが読んでみてください。読み終わったときに、ため息とともに本を置ける、そんな物語だと、わたしは思います。
物語の舞台は火星です。
その火星のどこかの施設で、正体不明の男が目覚めるところから、この物語は始まります。
男は、自分は時空を超えて逃げる犯罪者を追っている永久追跡刑事だと名乗ります。
ここまでは、先ほど触れた「渇眠」と同じ印象を受けました。
しかし、読み進めるに従い、物語は「渇眠」とは全く異なる展開を始めます。
男には世界に干渉して変えてしまう力がありました。
男はその力を使って、この世界の人間(女性)の1人を味方にしようとします。
自身の任務の遂行のために。
その味方にされようとした女性は、男のせいで記憶に混乱を生じます。
これは男の任務遂行の物語であると同時に、男の干渉によって記憶に混乱を生じた女性の、自分を取り戻す(あるいは再構成する)物語かも知れません。
最初は、正直言って読みづらく、なかなかページをめくる手が進みませんでした。
しかし中盤、男と女性の2人が施設から脱出するあたり、そこから引き込まれるように読みました。
世界を改変する能力と、男の脳に埋め込まれていてそれを実現する装置であるリンガフランカー。コンピュータネットワークに存在し、それを自由に操作できる人工知性体、マグザット。政府や軍からは独立した実力行使組織である戦略情報局。他の物語と同じように、この物語でも、いかにも著者らしいガジェットや仕組みが登場します。
著者の作品にあまりなじみのない方には、序盤の遅々として進まない展開は苦痛かも知れません。そこを我慢して読み進めても、誰でも感動できるお話しになるとも言えません。ですが読んでみてください。読み終わったときに、ため息とともに本を置ける、そんな物語だと、わたしは思います。
2007年7月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
べらぼうに面白い! しかも怖い。ひさびさに小説にひれ伏した。まだ前半1/4しか読んでいないが、刑事が《名前》を操作することで現実を変容させるくだりは戦慄・恐怖そのもの。【言壺】でのワーカムウィルス同等の破壊力。【完璧な涙】以上の恐怖。
スペオペ的な火星での検査シーンやら《時空を越える刑事》というギミックが出てくるが、中身は当然ながらいつもの神林、イコール「自分とは何か」「他者と自分を分けるものはなにか」。で、さらに《言葉》が絡んでくる。「これは言葉による戦闘だ」のくだりには痺れた。
上記のとおり、言葉のなかでも《名前》を重視する。妹の名前、ペットの名前。それをある人間の世界に付与しただけで… 読者には妹・兄どちらが正史なのか分からないし、そもそも正史などないかもしれないのだ。−−“言葉使い師”神林の活躍如実。
スペオペ的な火星での検査シーンやら《時空を越える刑事》というギミックが出てくるが、中身は当然ながらいつもの神林、イコール「自分とは何か」「他者と自分を分けるものはなにか」。で、さらに《言葉》が絡んでくる。「これは言葉による戦闘だ」のくだりには痺れた。
上記のとおり、言葉のなかでも《名前》を重視する。妹の名前、ペットの名前。それをある人間の世界に付与しただけで… 読者には妹・兄どちらが正史なのか分からないし、そもそも正史などないかもしれないのだ。−−“言葉使い師”神林の活躍如実。
2006年8月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
永久追跡刑事と名乗る男と一人の火星人の女が火星を舞台にボルターという犯罪者追い詰める話です。神林ファンにはおススメの本です。最後の書き方がいかにも神林らしい書き方にプチ感動しました。読めば心がすっきりするので買って損はありません。おススメです!!
2005年12月19日に日本でレビュー済み
SFはあまり読まないので、この本がSF全体の中でどう位置づけられているのかは分からないのですが、私にとっては新しい「世界の見方」でした。
最初は、現代日本ではない場所で、機構や登場人物の説明に上手い方法を考え出したものだなと思っていたのですが、ストーリーそのものが「そういう世界の見方」だったのですね。
手塚治虫のあのオセロの駒のような話、人生の岐路でもう片方に行っていたらどうなっていたか、という奇妙な話がありましたが、「どちらの世界が本当か」という問いを、問いを無効化することで解決するような話だと思いました。
最後の方が少し急ぎ気味だったのが残念ですが、その分を差し引いても、「考え方」そのものが面白い、私の視野を広くしてくれた話だから、読む前にはもう戻れないのだなと思います。
ふふ、まだ読んでいない人は幸いなり。
最初は、現代日本ではない場所で、機構や登場人物の説明に上手い方法を考え出したものだなと思っていたのですが、ストーリーそのものが「そういう世界の見方」だったのですね。
手塚治虫のあのオセロの駒のような話、人生の岐路でもう片方に行っていたらどうなっていたか、という奇妙な話がありましたが、「どちらの世界が本当か」という問いを、問いを無効化することで解決するような話だと思いました。
最後の方が少し急ぎ気味だったのが残念ですが、その分を差し引いても、「考え方」そのものが面白い、私の視野を広くしてくれた話だから、読む前にはもう戻れないのだなと思います。
ふふ、まだ読んでいない人は幸いなり。
2012年3月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
神林作品としては珍しい、もっともロマンチックな「恋愛小説」として捉えてよいのではないでしょうか。永久追跡刑事たる蓮角と情報局員ケイ・ミンの間に芽生える愛情が美しい。それを一番感じるのは、猫売りの場面。蓮角の掌の上で生じるカーニバルの光景の中で、猫売りが仕切られた箱に入っている小猫たちを売りに出している。ケイ・ミンはその世界に引き込まれ、少女となって蓮角の顔をした猫売りから子猫を買う。そして、仮想記憶だけに存在した猫サヴァニンが現実に存在する世界が生じる。それは、ケイ・ミンの望んだ世界だったのです。全力を使い果たして愛する女性の望む世界を生じさせた永久追跡刑事。究極の恋愛ですね。宿敵ボルターを倒しながらも最後に蓮角を失ったケイ・ミンは愛する家族ともに生きていくのですが、その後誰かを愛することができたのでしょうか、それだけが気になります。
2007年5月20日に日本でレビュー済み
「われ思う故に我あり」と言ったギリシャの哲学者がいましたが、本書のテーマもそれで
す。
自分という存在は実体を伴うものなのか、だれかが頭の中に思い描いた概念に過ぎないの
か、という問題に取り組んでいます。
自分という存在が、誰かが頭の中に思い描いた概念にすぎないとすれば、思い描いた人は
自由にその「存在」を変えることが可能ということになります。
そんな「存在の改変」が現実に起きる話です。
本書は、会話の比重が高く、アクションや戦闘などが少なめです。
哲学的テーマを会話中心で展開されると、やや退屈です。
「戦闘妖精雪風」では、生命とは何か/機械と生命の境界というテーマを描きつつも、戦
闘やアクションを沢山盛り込んでストーリーを展開していました。本書にもそんな楽しさ
が欲しかったと思います。
す。
自分という存在は実体を伴うものなのか、だれかが頭の中に思い描いた概念に過ぎないの
か、という問題に取り組んでいます。
自分という存在が、誰かが頭の中に思い描いた概念にすぎないとすれば、思い描いた人は
自由にその「存在」を変えることが可能ということになります。
そんな「存在の改変」が現実に起きる話です。
本書は、会話の比重が高く、アクションや戦闘などが少なめです。
哲学的テーマを会話中心で展開されると、やや退屈です。
「戦闘妖精雪風」では、生命とは何か/機械と生命の境界というテーマを描きつつも、戦
闘やアクションを沢山盛り込んでストーリーを展開していました。本書にもそんな楽しさ
が欲しかったと思います。
2003年7月1日に日本でレビュー済み
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