長い流れの中で、木の葉が川の流れの中途でとどまることもあるだろうと思わせる一巻ではある。
他のレビューアの方からも出ているように、本巻ではフローリが延々と謙虚さをかもし出し、物語がまったく進まない。
ちょっと行き過ぎている謙虚さが、
正直鼻についてすこしいらっとさせられるくらいである。
まぁ、次の物語は読者が一番気になっているであろう(?)主人公グインの記憶をほったらかしにして、
ミロク教へと大きく展開していきそうな流れとなっている。
本流とは別の展開ではあるのだが、どうなっていくのか気になるところではある。

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旅立つマリニア (ハヤカワ文庫 JA ク 1-120 グイン・サーガ 120) 文庫 – 2008/4/1
栗本 薫
(著)
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- 本の長さ309ページ
- 言語日本語
- 出版社早川書房
- 発売日2008/4/1
- ISBN-104150309191
- ISBN-13978-4150309190
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登録情報
- 出版社 : 早川書房 (2008/4/1)
- 発売日 : 2008/4/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 309ページ
- ISBN-10 : 4150309191
- ISBN-13 : 978-4150309190
- Amazon 売れ筋ランキング: - 581,386位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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別名に中島梓。東京生まれ。
早稲田大学文学部卒。1977年中島梓名義の「文学の輪郭」で群像新人賞評論部門を受賞。
1978年『ぼくらの時代』で江戸川乱歩賞受賞。以後、作家・栗本薫、評論家・中島梓を使い分けて多彩な文筆活動を展開する。
小説作品は、ミステリ、SF、時代小説、耽美小説と多岐にわたる。1979年よりスタートした、ライフワークともいうべき一大長篇ロマン「グイン・サーガ」は、2005年に100巻を達成したが、2009年著者病没により130巻が最終巻となった。著書は『弦の聖域』、『魔界水滸伝』、『真夜中の天使』など、400冊を超える。
カスタマーレビュー
星5つ中4.1つ
5つのうち4.1つ
38グローバルレーティング
評価はどのように計算されますか?
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上位レビュー、対象国: 日本
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- 2008年4月9日に日本でレビュー済み今回120巻は大きな動きは無く、フロリーを中心に、リンダやマリウスが本心を吐露したり、ヨナ博士の「古代機械」に対する考え方や、ミクロ教の性格と動きなど、いろいろな解説的な説明の巻になっています。
そんな中、ケイロニアとパロ間に和平条約が締結され、両国の今後の友好的な関係が約束されました。
そして、グインはいよいよケイロニアに帰国することになります。
一方、行き場所の無いフロリーもミクロ教の聖地ヤガへと出発します。
ところが、ミクロ教に最近変化が現れてきているといいます。教団化されつつあるとか、《偉大な導き手》が登場したとか。そこにフロリー親子が行くということで、何となく胡散臭さを感じます。次回の巻では、ヤガあたりが舞台になりそうです。
それにしても、栗本さん大丈夫ですか?
すい臓癌での術後5年間の生存率が25%なんて。
入院中に2巻半を書いたそうですが、無理をしないようにして欲しいものです。
グイン・サーガも端折っていいから、200巻と言わず150巻くらいで完結させてくれればと思います。
- 2009年4月24日に日本でレビュー済みマリウスー!(笑) もう本当にこの人はどこまでいってもマリウスでしかありませんね。困ったものです。この奔放さがあるからあの歌声があるといわれてしまえばそこまでですが、旅立ちを前にフロリーとの攻防を楽しんでしまうこの人を本当にどうしましょう(笑)。
ケイロニアでは毎瞬が針の筵だっただろうとしみじみ思いました。素直すぎです、マリウス。
この巻ではフロリーと息子の旅立ちを前に、マリウスとリンダ、それからヴァレリウスもそれぞれに内面を吐露します。
自分の好悪でしか動かない、動かせない吟遊詩人と、国家を統治する重責を一身に担わされた女王と、女王を補佐する参謀と。
優しくてか弱い、慈悲の心に満ち溢れた母と、その母を庇護しようと必死になる幼い息子と。健気な母子を前に、それぞれの立場からさまざまな思いを持つ三者三様の内面の描写が手に汗を握らせます。
リンダが「私には女の友達がいない」と言った時、彼女の孤独の痛切さを感じ、涙が出ました。同じ立場にたたされた者でなければわからないことがある……本当にその通りです。
リンダがせめて実弟であるレムスともう少しコンタクトをもち、彼の回復の一助になって姉弟で仲直りできないものかと思いました。
自分は王様とか女王様の気持ちはその立場に立った事がないので全然想像もつかないのですが、グイン・サーガを読んでいると「……大変だなあ」といつも思います。いくら優れている人でも、グインみたいなスーパーヒーローでない限り、悩みや苦しみは尽きなくて、その中でどうやって頑張っていくのかを考えるものなんだなあと思いました。
国、と一口にまとめていますが、人間の集合体であるパロという国家を背負ったリンダ女王が自分の苦しさを口にして、涙を流し、そのことでかえって強くなれたことに感動しました。
こんなに健気な女王様を見せられたら、自分もパロに今すぐ走って行って農作業とか漁業とかを手伝いたくなってしまいます。わたしをパロに連れてって! 農作業はできないけどきっとおぼえます! って感じです。早くもとのような芸術の都として隆盛を極められるといいですね。
何もかも投げ捨てて旅に出てしまいたいのは自分なのに、親子のために旅装を整えてあげる優しいリンダが大好きです。
がんばれ、リンダ・アルディナ・ジェイナ!
- 2023年8月31日に日本でレビュー済みほぼ会話だけで成り立つ第120巻。この巻でパロに滞在していたグイン、マリウス、フロリーの今後の移動先が決定される。グインは使節と共にケイロニアへ帰還し、マリウスはまだしばらくパロにとどまり、そしてフロリーとその息子スーティはフロリーの信仰するミロク教の聖地ヤガへと赴くことが示される。すなわちこの巻は、これまで同道してきた三人が別れ別れになることが予告される巻であるとと同時に、これまで暗示に止まってきた「ミロク教」という宗教の具体的なあり方が多少ではあるが体系的な形で語られる巻であると言える。それはともかくフロリーの決意を象徴する「旅立つマリニア」という表題がとても美しい。
- 2008年4月26日に日本でレビュー済みAmazonで購入アムネリスが死んで、ちょっとはこうゆう巻が減るかと思えば、増える一方!
マリウスの繰言はもう聞きたくないし〜
さくさく描けば一章ぐらいで一冊終わったような気もします。
書く本人が病人のせいか、しつこいようって感じ。
でもでも、それでも一気読みしちゃった。
モンクは言っても所詮私はグインファンなんだなあ・・・
完結さしてくれるのかなあ、クリモト先生は。とりあえず、終わらせてから枝サーガをかくかんじで進めて欲しいと思う私であります。
次に期待だ!
- 2008年4月9日に日本でレビュー済みグインの記憶が戻っていよいよ風雲急を告げる、
本編再スタートなるかと期待した巻だったが、
ペースダウンしてつなぎ的な内容で、
かつての寝る間を惜しんで読んでしまうという
おもしろさはなくなってしまった。
それより何よりあとがきを見て驚き!
「五年しか余命がないにしても・・・あと20冊はきっと書ける」
栗本さん!もうつなぎの巻はいらないし、
何度となく繰り返される過去の回想シーンはいらない!
死ぬ前にちゃんとグインを終わらせてください!!
120巻以上読んで結局未完で終わるなんて
そんな最悪のケースが現実味を帯びてきた。
栗本さん、頼むからこれまで読み続けてきた読者のためにも、
無理してペースをあげていっぱい書くんじゃなく、
今回の巻のようなどうでもいい描写は半分ぐらい削って、
テンポのよいかつてのグインサーガを復活させてください。
そして死ぬ前にきちんと話を終わらせてください。
もうつなぎの巻も遊びの巻もいらない。
- 2008年4月16日に日本でレビュー済みまったりした中にもフラグ立ちすぎな巻でした。
バカマリウスの一時の気の迷い「国のため」なんて必要なの?
(そのせいであとで必ず悪いこと「何だろう?」がある。)
ミロク教の救世主って実は将来のス???とか
今まで日本時間で30年(約)も経っているのに、彼の地では10年。
スーティが成人するまで語り部であり続けるならこれからさらに30年?
栗本様と自分が生きているうちに彼の地の「グインサーガ」の最後を見たい。
- 2008年4月16日に日本でレビュー済み・グインの記憶にヨナとヴァレリウスが四苦八苦。
・鬱陶しいマリウスが苛立たしいフロリーを誑し込み。
・延々と繰り広げられる嘘くさいリンダと苛立たしいフロリーの駄作少女漫画的などうでもいい会話。
・突如どうでもいい宣言をする鬱陶しいマリウス。
・思いついたように出てくるミロク教の真相(の断片)
これだけだ。また話がちっとも進まなくなってしまった。
水神祭の設定読まされた時と同レベルのひどさだ。
更に、あとがき読んだら頭痛がしてきた。
栗本薫ってのはプロの作家というより、商業ベースに乗った同人作家なんだな。しょせん。