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遠いうねり (ハヤカワ文庫 JA ク 1-127 グイン・サーガ 127) 文庫 – 2009/6/10
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- 本の長さ307ページ
- 言語日本語
- 出版社早川書房
- 発売日2009/6/10
- ISBN-104150309574
- ISBN-13978-4150309572
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登録情報
- 出版社 : 早川書房 (2009/6/10)
- 発売日 : 2009/6/10
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 307ページ
- ISBN-10 : 4150309574
- ISBN-13 : 978-4150309572
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,150,919位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,402位ハヤカワ文庫 JA
- - 5,939位ミステリー・サスペンス・ハードボイルド (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
別名に中島梓。東京生まれ。
早稲田大学文学部卒。1977年中島梓名義の「文学の輪郭」で群像新人賞評論部門を受賞。
1978年『ぼくらの時代』で江戸川乱歩賞受賞。以後、作家・栗本薫、評論家・中島梓を使い分けて多彩な文筆活動を展開する。
小説作品は、ミステリ、SF、時代小説、耽美小説と多岐にわたる。1979年よりスタートした、ライフワークともいうべき一大長篇ロマン「グイン・サーガ」は、2005年に100巻を達成したが、2009年著者病没により130巻が最終巻となった。著書は『弦の聖域』、『魔界水滸伝』、『真夜中の天使』など、400冊を超える。
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
その外伝の1巻目が刊行されたのは昭和56年。
外伝のほとんどは過去を描いたものであるのに、この外伝だけは未来を描いていました。
燃え尽きる前の輝きなのか、ここ数巻の中ではとんでもなく読み進める力のある一巻です。
フロリー母子とヨナの行き先を推測してヤガへと向かおうとするイシュトヴァーン、変わってしまったミロク教とヤガの街を探索するヨナとスカール、そしてケイロニアに浮かぶ仕組まれた災厄。
あと2巻か3巻か、栗本薫さんが残した物語は、語り尽くすには短すぎます。
本当に惜しいと思います。
たどり着いた1つのマイルストーン、もう少し歩いているところを見たかったな。
そして後半は、いよいよヤガに到着したヨナとスカールの話でした。
全体に、まあまあ話の進みは順調にいっているといったところですかね。
それ程これまでの数巻にあったように、内容が停滞しているといったほどではなかったかな。
しかし毎回同じ人物なのに、性格や人格がコロコロ変わってきている感じがするなあ。
イシュトヴァーンのことを、ヴァレリウスは思っていたほど馬鹿ではなかったのかといささか見直してきているようです。
しかしそれにしたって、これまでイシュトヴァーンの行動が支離滅裂だったのは事実だしねえ。
作者いきなりイシュトヴァーンを賢くしないで欲しいなあ。
それじゃあこれまでの彼の出鱈目ぶりって一体なんだったんだい。
そんなに話の中では何年も経っているわけではないんだから、若いときの過ちだったというにはいささか最近のことすぎる気がするよ。
まあ、いつまでも彼がお馬鹿な王様では、展開に差し障りがあるからなんでしょうが、イシュトヴァーンってそんなに策略をめぐらせたりできる人だったっけ。
なんとなく私のイメージしていた人格とかけ離れていっている気がする。
決して人格が成長していっている風な書かれ方には思えないんだけれども。
印象としては、後半の方が面白かったかな。
ヤガなんてお堅い宗教都市にはあんまり興味は無かったんだが、どうやらいろいろ刺激的なことが起きそうな気配ではないですか。
ヨナ君もすっかりアクティブな人物に変化してきているみたいだし。
こちらの方は割りと気に入っています。
それに彼がいつまでも思索的な人物のままだったら、確かに話が進まなくなっちゃうしね。
この場合はよい変化に思えますね。
スカールの方が主役ではなくて、ヨナ君が話を引っ張っていっているような感じです。
登場人物たちが払底しているうちに、いつの間にかヨナ君が活躍するようになってきましたか。
確かにちょうどいい年齢の若者のキャラクターが、全く死に絶えてしまった状態ですもんね。
もっと早い段階で、強烈な個性と魅力を持った、新しい副主人公候補を登場させておくべきだったんでしょうね。
今からチビイシュトヴァーンやドリアン君たちの成長を待つんではいささか気が長すぎますし。
栗本薫さんは、最後まできちんとストーリィを練ってから書く人ではなかったしなあ。
行き当たりばったりで、あれこれ破綻の多い作品の方が、その場その場では迫力があって面白い小説だということも結構あることだしねえ。
最初から最後まできちっと構成された、起承転結がはっきりしている端正な作品が、無味乾燥な教科書的な駄作ということも、ままあることですし。
こういうむちゃくちゃな作風が栗本さんの持ち味だったんだし、それを長年楽しんできたんだからな。
こうやって感想を書けるのも後2冊ほどですし。
それは置いておいて(他の方がレビューしてくださると思いますので)
今回☆5をつけたのは栗本さんのあとがきに対しての評価になります。
栗本さんは、死を予感しつつ、ネットをご覧になって
日本の、そして人の心の荒んだ世を憂いています。
言われ無き中傷で世間から爪弾きにされた人、
政治家―毎度毎度の内閣総理大臣の中傷しかしないマスコミ、
それらの非道を哀しみ、そんな世の中も自分から遠くなっていく感慨・・・。
死を前にして、いやもしかしたらこんな世の中から逃避するのも悪くないと、
でもなんとかしてこの世に留まってこの物語を書こうとしていた。
「栄枯盛衰は自分のグインサーガの中でいいです」
そう言わしめるほどに世の中は惨いのだと、栗本さんは言いたかったのでしょう、たぶん。
あとがきの日付が4月29日・・・偶然かもしれませんが昭和の日なのも意味深い。
(でも、あえて「昭和の日」と記してあるから、栗本さんの意図かもしれない)
思えばグインサーガが書き始められた頃の日本には誰もが夢があった。
はじめの40ページは「またか」と思う、愚痴と回想のオンパレード。
しかしその後、事態は急展開し、やっと激動編ともいうべき序章に突入!
20数巻ぶりに、一挙に読んでしまいました。
あと数巻、すでに書き上げているとのこと。
やっと、本当にやっとおもしろくなってきたところで、
まさかの衝撃の訃報・・・。
何の因果か、ちょうど外伝1巻の「七人の魔道師」に
たどり着いたところでとは・・・。
久しぶりに「七人の魔道師」を再読してますが、
むちゃくちゃおもしろいです。
かつてはこんなにおもしろかったのだなと懐かしみながら。
最近はつまらなかったとはいえ、初期のおもしろさは変わることはありません。
これまで栗本先生、楽しい物語をありがとうございました。
まだ残された遺作本が数巻あるので、あと少し楽しませてもらいます。
正直、私はここ数十巻を飛ばしてますが、全然大丈夫です。
かつて、双子とグイン、マリウスとグイン等で繰り返され来た同じパターンですが、やっぱり面白いものはしょうがない。
ヤガに近づくにつれて、まるで見ているがごとく、体験しているがごとくの情景描写も栗本薫の最も得意としているところではないでしょうか。
ただ、さすがに、病魔が襲ってきているのか、ヤガに近づくにつれての描写が描き切れていない気もしなくはないです。
かつて、グインがユラニアを攻めた時程の迫力は感じられません(戦争するわけではないから当たり前ですが)。
あとがきも良いを通り越して、すばらしい時代感覚をずばっと書いています。
1999年でこの世は一回終わったんじゃないか?
小泉改革、リーマン危機、民主党政権成立(まるで、ロシア革命?まるで、ポルポト政権樹立?と見まがうファシストの芽が感じられるのは私だけでしょうか???)と、たたみ込むように狂い始めた日本をヤガの変貌と重ねて見ていたのではないでしょうか?その感覚はするどく、正しい。
そして、もうそういうのを考えたくもない心情というのもよく理解できます。
(もしかしたら、栗本薫は、もう十分に生きた、これ以上はいいと思っていたのかも。あとは、桃源郷のような天国で好きな事をして暮らしたいと思っていたのかもしれません)
もし栗本薫が生きていれば、急速にヤガ化していく日本の中で、どう感じ、生きて行ったのか?と我々は何度も何度も思い起こすことになるのではないかと思いました。
タイトルが「遠いうねり」と言う通り、これから始まるだろう激動の時代の序章とも言うべき巻になっています。
先ずその中心となる激動の源は、ミロク教団のようです。
すでにその中心地ヤガには、フロリー親子、ヨナとスカールに加えて、イシュトヴァーンも向かっていきそうです。
そのヤガでは、《超越大師》ヤロールを頂点とする覇権を目指す国家が出来つつあるようです。
このミロク教団の大きな変質は、中原の状況に少なからず影響を与えそうです。
それとは別にケイロニアでは黒死病が流行っていますが、こちらはサイロンに限定的と言うおかしな現象が発生しており、空中に大きな顔が現れるなど、怪異がはっきりとしてきました。
これは、外伝「七人の魔道師」です。
いろんな意味で、シリーズの転換点に至ったところでの作者の訃報は非常に残念です。
後、どこまで書かれているのか解りませんが、最後まで読み切りたいと思います。
イシュトバーンは、スーティとヨナを連れ帰るためにヤガへいく決心をする。
ヨナとスカールは、ヤガのミロク教の教義に反する状況に警戒心を高めていると。。。。
というような内容です。
イシュトバーンの国王っぷりとヴァレリウスのやりとりは、
けっこうおもしろかったです。
ヤガでもついに波乱の幕開けしたようだし、
これからどんどんわくわくするような展開になっていくのだろうな!
だけど、今は、なんといっても、作者の栗本薫さんがお亡くなりになってしまったのが、とても残念です。
自分も、ファンになって10年以上、グインサーガを読んできました。
きっとグインサーガは、たとえ未完であっても、このあと何十年も、新しいたくさんのファンに読まれていくことになるんでしょうね。
それでも普段よりは良い感じ。
そして、どんどんとアクセルが踏まれ、久しぶりに
物語に引き込まれる感じを味わえました。
ああ、あの伏線がようやく本当に生きてきた、
ここから大きな展開を迎えるんだ、っていう懐かしい
ときめき・・・。
(勿論全盛期と比べてはいけませんが)
それだけに、もうこの物語が続くことはないのだ、という
ことを尚更思い出させられ、読み続けるのがつらかった。
栗本さん、やっぱり、心残りだったでしょうね・・・・。