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Self-Reference ENGINE (ハヤカワ文庫 JA エ 1-1) 文庫 – 2010/2/10
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ここには見事なまでに、何も無く、そして全てがある。
佐々木敦(批評家)
『夢十夜』の漱石に、数理を二匙足すと円城塔になる。
……少し足しすぎたかもだけど、それが風味を出している。
前田塁(文芸批評家)
彼女のこめかみには弾丸が埋まっていて、我が家に伝わる箱は、どこかの方向に毎年一度だけ倒される。
老教授の最終講義は鯰文書の謎を解き明かし、床下からは大量のフロイトが出現する。
そして小さく白い可憐な靴下は異形の巨大石像へと挑みかかり、僕らは反乱を起こした時間のなか、あてのない冒険へと歩みを進める――
軽々とジャンルを越境し続ける著者による驚異のデビュー作、2篇の増補を加えて待望の文庫化!
- 本の長さ400ページ
- 言語日本語
- 出版社早川書房
- 発売日2010/2/10
- 寸法10.5 x 1.7 x 15.7 cm
- ISBN-10415030985X
- ISBN-13978-4150309855
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商品の説明
著者について
他の著作に、『Boy's Surface』(ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)、『後藤さんのこと』(早川書房・想像力の文学)などがある。
登録情報
- 出版社 : 早川書房 (2010/2/10)
- 発売日 : 2010/2/10
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 400ページ
- ISBN-10 : 415030985X
- ISBN-13 : 978-4150309855
- 寸法 : 10.5 x 1.7 x 15.7 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 106,827位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
しかも一晩で読み終え、読み終わった尻から再読したくなるような小説。
不思議な読後感、小説の新しい形などと言ったら大袈裟になりますが、それを言いたくなるような構成だったり工夫が成されています。
ただ何かしらが解決したり物語が完結したりはしないのでそういう意味でのカタルシスは得られないですね。
そこでの批判はあると思いますし、ちょっと小難しくてよくわからないという人にはお勧めが出来ない一冊。
読書を趣味とするような人間には何も難しくはないと思うのですがそこは人それぞれですかね。
「ゴジラSP」を観てからの読書だったので、ある程度予想というか心構えができていたから楽しめた。
SFの名作だからこれを読めといきなり言われていたら途中で投げ捨てていたかもしれない。
そういう内容なのだというのはあらかじめ知っていてから手に取った方がよいかもしれない、とはお伝えしておきたい。
他では絶対に味わえない領域です。
円城塔、入門編に。
「Boy's Surface」の巻末の参考文献でボルヘス「伝奇集」が挙げられている。ボルヘスの特徴の一つは、連続的で均一性を持つと考えられている<時間>という概念への疑問提示及び<循環性>(<再帰性>)への拘りである。本作はその影響を受け過ぎており、独自性が発揮出来ていないと思う。例えば、冒頭編「Bullet」は一見シュールな創りだが、ボルヘス的要素を除くと単なる「Boy meets girl」の青春物語である。これを語りのスタイル(「ライ麦畑」に似ている)で誤魔化しているとの印象を免れない。続く「Box」は、まさに<再帰性>をそのまま描いただけである。平易な事柄を、ワザと数学・プログラミング上の概念・用語で説明して難解感を与える演出も目立つが、これは作者の個性であり私的には割と気に入っている点でもある。巨大知性体群が哲学者・思想家・科学者達のメタファーであるらしい事が分かって来ると可笑しみも湧くが、"くすぐり"が弱い点が無限<循環>構造を持つ本作を中途半端で茫洋とした物にしていると思う。
「Boy's Surface」と合わせ、作者は「小説における作者と読者」の位置関係の<循環性>を追求しているように映った。「チューリング・マシンは読者の想像力の方 ?」という程の意味合いである。即ち、知生体を自分のメタファーだと考える読者がいても不思議ではないが、少数だろう。その意味で、本作は読者の想像力を掻き立てるには未だ没個性との感を抱いた。
全ての可能性はこの本の中にあらかじめ書き込まれているし、それと同時にすべてあらかじめ失われている。
僕は思う。この本は生きる意味を示している。生きる意味は無限に存在している/生きる意味なんてものはそもそも存在しない。
ーーでは自分の生きる意味はどうやって見つけたら良いのだろう?
それは自分自身の中に記述されているはずだ。自分を参照し、その意味を見いだせばよい。Self-Reference.
と、思わず真似をしたくなってしまうほどに衝撃を受けた作品。
文学的な書き方、内容でもあり、なるほど確かに芥川賞を受賞してもおかしくないな、という印象である。
物語は短編集のようになっている。それらは独立した作品として楽しめるほど、関係性はないように読める。
しかし、プロローグとエピローグによってそれらは繋がれる。個別の物語が大きなストーリーを紡ぐ。
確かに難解なストーリーだ。けれど、そこに込められた意味を見いだして自分で意味を見いだしていくのが楽しい。
ただ、意味が見いだせなかったとしても。短編ごとにもメッセージは込められていて、単なる短編集として読んだとしてもこの本は楽しめると思う。
SF的に読むもよし。
個々散り散りの物語から意味を見いだすように、文学作品のように読むも良し。
ユーモアあり、SFあり、純文あり。一冊で22度美味しい短編集として読むのも良し。
人それぞれ、合った楽しみ方を出来る。そんな立体感を持った作品だ。
『フィネガンズ・ウェイク』みたいなのが送られて来たらどうしようとビビりつつ発注。
ビビっていたのは杞憂でしたが、別の不安にかられました。
内容が無いのです。
二部構成ですが、特に一部の方は、そこで起きている事象に対し、思弁を弄ぶだけで
「一切何の解決も提示されない」
(これは読むだけ無駄と序盤で諦める人がいても仕方がない)
それはそれで凄い”文芸”だけれども、全篇これでは飽きてしまうなぁ。
・・・と読み進めて二部になると、今度はちょっとは展開があり、割りと普通に読める。
話はちょっと戻るが、”Ground256”って、吾妻ひでおの作品でこんなのなかったかな?(『不条理日記』あたりか)
とにもかくにも肝は二部である。
異彩を放つ”Yedo”は面白い。
また、”Disappear”の寂寥感や”Echo”のリリカルさに、ちょっと泣きそうな気分になれる人とは
美味い酒が飲めるかも知れない。思っただけで行動には移さしませんが。
解説では明言されてないですが、”Ground256”の世界観(村)は、ディスクドライブのセクタではないか的なことを言ってますね。
”Infinity”では「この宇宙は平面」であるとも。同作に出てくる32次元は、32ビットのことではなかろうか?
過去の書き換えなんかはお手の物なワケだし、ここで人間とされて名付けられてるのは、サブルーチンの事?
いろいろ考えてみると全体的に、PC内部の話なのかも。
話は関係ないんですが、読了のタイミングで『インデペンデンスデイ』の新しいのを観たら
「超知性体」が出てきて笑ってしまった。ははは、こんなんか!みたいな。
脱線しましたが、この作品いいところも見い出せるのだが、結局のところ
あまりいい時間つぶしにはならないかも知れない、これは本だ(本書で最も気にかかった表記法を拝借)。