素晴らしいまでの格好良さだ。
ドラグーン。
言ってしまえば、かつてどこかで見たことのある、ラムダドライバ的なシステムな訳だし、目新しい驚きがそこにあるわけでもない。
だが、しっかりと実弾で戦い、ロマン装置を備えたロボットというのは、それだけでかっこ良いんだ。
かっこよければ、それが新しかろうと古かろうといいんだよ!!
古くたって、カッコイイキャラが乗ってりゃ、それだけでカッコイイ乗り物になるんだよ!!
と言いたくなるような素晴らしいキャラクター小説でした。
警察もの、と言うにはいささかファンタジーめいてますが、いわゆる特務機関ものが好きな方は絶対に楽しめます。
警察内部から敵視されながらも、警察として国のために戦う。
同じ組織内での対立というものに葛藤している捜査員たちは、それだけで可哀想でありながら、それでも折れない、真の警察官としての覚悟のようなものが垣間見え、それが素晴らしくいとおしかったです。
また、ドラグーンとよばれる、特殊なロボットにのる、傭兵3人がまた素晴らしい。
それぞれの暗い過去を背負い、それを匂わせながらもクールに任務をこなしていくのが、完全にロマンです。
相容れない存在でありながらも、だんだんと絆を形作っていく形も含めて、その展開にアツくならざるを得ませんでした!
じつは、次の自爆条項まで読んでいるのですが、それもまた素晴らしい作品でした。
設定や展開で、何個か粗もある気はしたのですが、それが気にならない位、キャラクターの魅力の力が素晴らしいです。
是非、読んで欲しいですね!
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機龍警察(ハヤカワ文庫JA) 文庫 – 2010/3/19
月村 了衛
(著)
大量破壊兵器の衰退に伴い台頭した近接戦闘兵器体系・機甲兵装。『龍機兵』と呼ばれる新型機を導入した警視庁特捜部は、その搭乗要員として姿俊之ら3人の傭兵と契約した。閉鎖的な警察組織内に大きな軋轢をもたらした彼らは、密造機甲兵装による立て篭もり事件の現場で、SATと激しく対立する。だが、事件の背後には想像を絶する巨大な闇が広がっていた…“至近未来"警察小説を描く実力派脚本家の小説デビュー作。
- 本の長さ351ページ
- 言語日本語
- 出版社早川書房
- 発売日2010/3/19
- 寸法15.8 x 10.8 x 2.4 cm
- ISBN-104150309930
- ISBN-13978-4150309930
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商品の説明
著者について
1963年生まれ。早稲田大学第一文学部文芸学科卒。在学中、清水邦夫、高橋玄洋に脚本・演劇を学ぶ。卒業後予備校講師として現国・古文・漢文の教鞭を取る。1988年『ミスター味っ子』で脚本家としてデビュー。代表作に原作・構成・脚本を務めた『ノワール』『神秘の世界エルハザード』(OVA版)。他の脚本執筆作に『天地無用!』『少女革命ウテナ』など多数。
登録情報
- 出版社 : 早川書房 (2010/3/19)
- 発売日 : 2010/3/19
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 351ページ
- ISBN-10 : 4150309930
- ISBN-13 : 978-4150309930
- 寸法 : 15.8 x 10.8 x 2.4 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 411,673位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 611位ハヤカワ文庫 JA
- - 2,360位ミステリー・サスペンス・ハードボイルド (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2015年10月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2015年11月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本作品は、警察小説であると同時に、「龍機兵」(ドラグーン)と呼ばれるパワードスーツを装着する警官が活躍するSF小説の要素も併せ持つ、エンタテインメントの快作です。
ただ、題名に使われた「機龍」が、2002年の映画「ゴジラ×メカゴジラ」のメカゴジラの型式「3式機龍」と同じ言葉であり、私は映画をパクった安易な作品と受け止めていました。
しかし、続編が次々と刊行、(続編の方ですが)数々の賞にも輝き、出版社主催のミステリランキングにも入るに至り、2010年の発表から、時間は経っていましたが、手に取ることにしました。
舞台は、近未来の日本。
警視庁特捜部に、SIPD(Special Investigators,Police Dragoon)が創設され、外部から雇われた、姿俊之、ライザ・ラードナー、ユーリ・ミハイロヴィッチ・オズノフの3人の警部が、未分類強化兵装「龍機兵」の搭乗要員として任務に就いた。
折しも、三機の機甲兵装が地下鉄を乗っ取る事件が発生。
乗っ取りは、犯人逃走で幕引きとなったが、特捜部は犯人逮捕と、背後にある巨悪を追って、捜査を開始する…。
想像以上に作り込みのしっかりした作品で、すぐに作品世界に引き込まれてしまいました。
パワードスーツによる戦闘シーンよりも、事件の捜査や警察内部での駆け引きなど、ミステリの要素が前面に出ていたのは、自分の好みに合っていたと思います。
ある種のハードボイルド的な硬質の文章が物語を引き締め、魅力的な展開も十分に楽しめました。
また、主要な登場人物の描写も丹念で、好印象。
ただ、結末があっさりしすぎの感も。
続編を意識しているのかもしれないが、できれば、この一冊の中で、事件の背景に潜む闇にもっと迫ってほしかったと思います。
とは言え、ミステリとSFの両方の要素を最大限に活かしつつ、緊迫した展開が読者を惹きつけてやまない良作として、続編に大きく期待しています。
ただ、題名に使われた「機龍」が、2002年の映画「ゴジラ×メカゴジラ」のメカゴジラの型式「3式機龍」と同じ言葉であり、私は映画をパクった安易な作品と受け止めていました。
しかし、続編が次々と刊行、(続編の方ですが)数々の賞にも輝き、出版社主催のミステリランキングにも入るに至り、2010年の発表から、時間は経っていましたが、手に取ることにしました。
舞台は、近未来の日本。
警視庁特捜部に、SIPD(Special Investigators,Police Dragoon)が創設され、外部から雇われた、姿俊之、ライザ・ラードナー、ユーリ・ミハイロヴィッチ・オズノフの3人の警部が、未分類強化兵装「龍機兵」の搭乗要員として任務に就いた。
折しも、三機の機甲兵装が地下鉄を乗っ取る事件が発生。
乗っ取りは、犯人逃走で幕引きとなったが、特捜部は犯人逮捕と、背後にある巨悪を追って、捜査を開始する…。
想像以上に作り込みのしっかりした作品で、すぐに作品世界に引き込まれてしまいました。
パワードスーツによる戦闘シーンよりも、事件の捜査や警察内部での駆け引きなど、ミステリの要素が前面に出ていたのは、自分の好みに合っていたと思います。
ある種のハードボイルド的な硬質の文章が物語を引き締め、魅力的な展開も十分に楽しめました。
また、主要な登場人物の描写も丹念で、好印象。
ただ、結末があっさりしすぎの感も。
続編を意識しているのかもしれないが、できれば、この一冊の中で、事件の背景に潜む闇にもっと迫ってほしかったと思います。
とは言え、ミステリとSFの両方の要素を最大限に活かしつつ、緊迫した展開が読者を惹きつけてやまない良作として、続編に大きく期待しています。
2017年3月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
他の方のレビューにもありますが、今までのアクションSF小説に見られる展開が多く見られます。しかし現実に存在する団体や社会問題を取り込み緊迫感とスピード感をもってストーリーが進んで行くので目が話せません。
続編にも期待を込めて星を五つ付けさせて戴きます。
続編にも期待を込めて星を五つ付けさせて戴きます。
2014年10月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2012年の日本SF大賞受賞作品と言うことで読みました。
龍機兵(ドラグーン)と呼ばれるロボットが登場する以外は、特にSF観はなかったですが、楽しく読めました。
2~3メートル程度の小さめのロボットを身体を使って操縦する感じ、警察という部隊で犯罪者と戦う感じが、『アップルシード』に似ています。
『アップルシード』を現代日本において、警察の一部隊にした感じ、でしょうか。
3人の主人公も傭兵あがりですしね。
3人の主人公が乗るロボットは、それぞれ色や機能が違って、特性があるのですが、このあたりは小説で読んでもよくわからず、かっこいいメカデザインでの映像化を期待したいところです。
冒頭に書いたように、ロボットが出てくる以外にあまりSFらしさはありません。
SFって「(ありそうな)未来」を描くことを通じて、現代批評なり人間性の本質的なところを問うものであると思っているのですが、本書では、そのあたりの深堀り(未来の社会性なり、各キャラクターの内面なり)はされているとは思えません。(次巻以降であるのかもしれませんが)
ミリタリー要素とロボットバトルを楽しむ娯楽小説です。
面白く読めますが、求めたところと違った、という点で、星3つとさせて頂きました。
龍機兵(ドラグーン)と呼ばれるロボットが登場する以外は、特にSF観はなかったですが、楽しく読めました。
2~3メートル程度の小さめのロボットを身体を使って操縦する感じ、警察という部隊で犯罪者と戦う感じが、『アップルシード』に似ています。
『アップルシード』を現代日本において、警察の一部隊にした感じ、でしょうか。
3人の主人公も傭兵あがりですしね。
3人の主人公が乗るロボットは、それぞれ色や機能が違って、特性があるのですが、このあたりは小説で読んでもよくわからず、かっこいいメカデザインでの映像化を期待したいところです。
冒頭に書いたように、ロボットが出てくる以外にあまりSFらしさはありません。
SFって「(ありそうな)未来」を描くことを通じて、現代批評なり人間性の本質的なところを問うものであると思っているのですが、本書では、そのあたりの深堀り(未来の社会性なり、各キャラクターの内面なり)はされているとは思えません。(次巻以降であるのかもしれませんが)
ミリタリー要素とロボットバトルを楽しむ娯楽小説です。
面白く読めますが、求めたところと違った、という点で、星3つとさせて頂きました。
2018年2月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
特に戦闘シーンの描写が優れている。人間vs人間ではなくロボットvsロボットの戦闘描写が素晴らしい。臨場感
あふれている。
あふれている。
2013年1月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
軍事兵器として機甲兵装、キモノと呼ばれる所謂パワードスーツが実用化された近未来。
犯罪にもキモノが使われ、国際化・凶悪化する中、技術的には5年は先をゆく新型のキモノ「龍機兵(ドラグーン)」x3機を導入した日本警察。
が、配備先は新規立ち上げた組織、特捜部。あろうことか搭乗員は契約社員。
この搭乗員が又、元傭兵・元アイルランドテロリスト・元ロシア警察官と、得体の知れない連中である。
大きな軋轢の中、必死に活動する特捜部のメンバーと龍機兵。
ぱっと見、龍機兵がドンパチ活躍するロボット物の様でもあるが、実は龍機兵活躍の場面は少ない。
むしろ焦点は、搭乗員の現在に至る過酷な過去の物語。そこに至る人間ドラマにある。
本巻は、元傭兵の巻。
現在進行の事件捜査解明と、一筋縄では行かない連中の過去の絡み。
凄惨な描写も多いが、美しい文章にも出会える。楽しめる一冊でした。
犯罪にもキモノが使われ、国際化・凶悪化する中、技術的には5年は先をゆく新型のキモノ「龍機兵(ドラグーン)」x3機を導入した日本警察。
が、配備先は新規立ち上げた組織、特捜部。あろうことか搭乗員は契約社員。
この搭乗員が又、元傭兵・元アイルランドテロリスト・元ロシア警察官と、得体の知れない連中である。
大きな軋轢の中、必死に活動する特捜部のメンバーと龍機兵。
ぱっと見、龍機兵がドンパチ活躍するロボット物の様でもあるが、実は龍機兵活躍の場面は少ない。
むしろ焦点は、搭乗員の現在に至る過酷な過去の物語。そこに至る人間ドラマにある。
本巻は、元傭兵の巻。
現在進行の事件捜査解明と、一筋縄では行かない連中の過去の絡み。
凄惨な描写も多いが、美しい文章にも出会える。楽しめる一冊でした。
2016年9月10日に日本でレビュー済み
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著者も分からないそうですが、僕も分かりません。でも面白ければジャンルなんてどうでもいいじゃないですか。
2018年7月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
当作家はよく読ませて貰っているが、私の思いの内容とちょっと違う感じだった。でも内容はいいです。