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あなたのための物語 (ハヤカワ文庫 JA ハ 6-1) 文庫 – 2011/6/10
長谷 敏司
(著)
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西暦2083年。人工神経制御言語・ITPの開発者サマンサは、
ITPテキストで記述される仮想人格《wanna be》に小説の執筆をさせることによって、
使用者が創造性を兼ね備えるという証明を試みていた。
そんな矢先、サマンサの余命が半年であることが判明。
彼女は残された日々を、ITP商品化の障壁である“感覚の平板化”の解決に捧げようとする。
いっぽう《wanna be》は徐々に、彼女のための物語を語りはじめるが……。
ITPテキストで記述される仮想人格《wanna be》に小説の執筆をさせることによって、
使用者が創造性を兼ね備えるという証明を試みていた。
そんな矢先、サマンサの余命が半年であることが判明。
彼女は残された日々を、ITP商品化の障壁である“感覚の平板化”の解決に捧げようとする。
いっぽう《wanna be》は徐々に、彼女のための物語を語りはじめるが……。
- 本の長さ429ページ
- 言語日本語
- 出版社早川書房
- 発売日2011/6/10
- 寸法10.8 x 1.8 x 15.7 cm
- ISBN-10415031036X
- ISBN-13978-4150310363
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出版社より
プロトコル・オブ・ヒューマニティ | My Humanity | あなたのための物語 | |
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カスタマーレビュー |
5つ星のうち4.5
132
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5つ星のうち4.2
150
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5つ星のうち4.4
378
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価格 | ¥2,090¥2,090 | ¥748¥748 | ¥1,078¥1,078 |
内容紹介 | 伝説の舞踏家である父の存在を追って、身体表現の最前線を志向するコンテンポラリーダンサーの護堂恒明は、不慮の事故によって右足を失い、AI制御の義足を身につけることになる。絶望のなか、義足を通して自らの肉体を掘り下げる恒明は、やがて友人の谷口が主宰するダンスカンパニーに参加、人のダンスとロボットのダンスを分ける人間性の【手続き/プロトコル】を表現しようとするが、待ち受けていたのは新たな地獄だったーー。SF史上もっとも卑近で、もっとも痛切なファーストコンタクト。 | 擬似神経制御言語ITPによる経験伝達と個人の文化的背景との相克を描く「地には豊穣」、 ITPによる小児性愛者の矯正がグロテスクな結末を導く「allo,toi,toi」―― 長篇『あなたのための物語』と同設定の2篇にくわえ、 軌道ステーションで起きたテロの顛末にして長篇『BEATLESS』のスピンオフ「Hollow Vision」、 自己増殖ナノマシン禍に対峙する研究者を描いた書き下ろし 「父たちの時間」の全4篇を収録した著者初の作品集 | 西暦2083年。人工神経制御言語・ITPの開発者サマンサは、ITPテキストで記述される仮想人格《wanna be》に小説の執筆をさせることによって、使用者が創造性を兼ね備えるという証明を試みていた。そんな矢先、サマンサの余命が半年であることが判明。彼女は残された日々を、ITP商品化の障壁である"感覚の平板化"の解決に捧げようとする。いっぽう《wanna be》は徐々に、彼女のための物語を語りはじめるが……。 |
商品の説明
出版社からのコメント
容赦なし。妥協なし。
こんな物語は読んだことがない。
だが間違いなく、あなたのために紡がれた物語です。
仁木英之(作家)
無機的かつ感傷的な“死”の情景を凄絶に描き、
「伊藤計劃以後」を切り拓いた本格SFの野心作、ここに文庫化。
こんな物語は読んだことがない。
だが間違いなく、あなたのために紡がれた物語です。
仁木英之(作家)
無機的かつ感傷的な“死”の情景を凄絶に描き、
「伊藤計劃以後」を切り拓いた本格SFの野心作、ここに文庫化。
著者について
1974年大阪府生まれ。関西大学卒。
2001年、第6回スニーカー大賞金賞受賞作『戦略拠点32098 楽園』で作家デビュー。
2005年に開幕した、地球に堕ちた魔導師メイゼルの過酷な運命を描く『円環少女』シリーズで、
その人気を不動のものとした。
2009年、本書の単行本版を刊行。
第30回日本SF大賞候補となった。
ブログは「青灰色blog」(http://pub.ne.jp/para_shift/)。
2001年、第6回スニーカー大賞金賞受賞作『戦略拠点32098 楽園』で作家デビュー。
2005年に開幕した、地球に堕ちた魔導師メイゼルの過酷な運命を描く『円環少女』シリーズで、
その人気を不動のものとした。
2009年、本書の単行本版を刊行。
第30回日本SF大賞候補となった。
ブログは「青灰色blog」(http://pub.ne.jp/para_shift/)。
登録情報
- 出版社 : 早川書房 (2011/6/10)
- 発売日 : 2011/6/10
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 429ページ
- ISBN-10 : 415031036X
- ISBN-13 : 978-4150310363
- 寸法 : 10.8 x 1.8 x 15.7 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 75,672位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2023年10月9日に日本でレビュー済み
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「あなたのための物語」一見普遍的なこのタイトルが、読後には唯一無二の意味を持ちます。
2021年6月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
グイグイ読んでしまいました。
何が人間を人間たらしめているのか。
苦痛や恐怖、そして死という究極の理不尽が人間に与えているものはなんなのか。
理屈ではないものへの問いかけが、理屈でしか物事を受け入れることができない人間を媒介とし、見事に展開されています。
楽しめたかというと微妙なのですが、読後にしんみりとくるものがありました。
良い読書だったと思います。
難癖をつけるとすればヒロインの語調が古風な女言葉(〜よね、〜だわよ等)のため、内容自体は近未来なのにそこだけ前時代のようなちぐはぐな印象がありました。
(でも古今混合なんてsfなら大体そうですね)
何が人間を人間たらしめているのか。
苦痛や恐怖、そして死という究極の理不尽が人間に与えているものはなんなのか。
理屈ではないものへの問いかけが、理屈でしか物事を受け入れることができない人間を媒介とし、見事に展開されています。
楽しめたかというと微妙なのですが、読後にしんみりとくるものがありました。
良い読書だったと思います。
難癖をつけるとすればヒロインの語調が古風な女言葉(〜よね、〜だわよ等)のため、内容自体は近未来なのにそこだけ前時代のようなちぐはぐな印象がありました。
(でも古今混合なんてsfなら大体そうですね)
2017年4月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
作中ITPという装置を脳髄内に設置することで“感覚の平板化”という障壁が発生するとあるが、別にそんなものがなくても、中年~壮年期に達すると、誰にでもこの現象は大なり小なり起こりうる。小説、絵画、演劇、音楽、映画。どれを見てもちょっとやそっとで感動できなくなるときはすぐにやってくるし、実は今自分はこれに苦しんでいる。ただ、この事を題材とした作品は少なく、その意味でたいへん良い読書体験をさせていただいた。
他レビューで「贅肉が多い」「無駄に長い」とあるが、最近の日本のSF小説はラノベ隆盛のせいか、とても読みやすいが噛み応えと言うか読み応えのようなものに欠ける作品が多くなった。この作者のほかの作品を読んだ事がないので、それが作者の作風なのか、作品故のものかは不明だが、今、日本の作家が海外の中年独身女性、しかも最新技術のおかげで死の直前まで意識を保ったまま、自分と仕事と死に向き合う姿を描くのだとすれば、このスタイルがあっていると自分は思う。
他レビューで「贅肉が多い」「無駄に長い」とあるが、最近の日本のSF小説はラノベ隆盛のせいか、とても読みやすいが噛み応えと言うか読み応えのようなものに欠ける作品が多くなった。この作者のほかの作品を読んだ事がないので、それが作者の作風なのか、作品故のものかは不明だが、今、日本の作家が海外の中年独身女性、しかも最新技術のおかげで死の直前まで意識を保ったまま、自分と仕事と死に向き合う姿を描くのだとすれば、このスタイルがあっていると自分は思う。
2016年6月11日に日本でレビュー済み
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記憶と人格に伴う、生命倫理の物語でした。SFテーマとしてはありきたりですが、近未来の世界観や舞台設定、なにより人物や心理描写の凄まじさが胸に刺さります。
残酷で救われなくて、随所に描かれる矜持と想いが何かを残すお話でした。
残酷で救われなくて、随所に描かれる矜持と想いが何かを残すお話でした。
2020年4月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「人間なんて、そんなにたいしたものじゃないでしょう」
長谷敏司. あなたのための物語 (Kindle の位置No.4217). 早川書房. Kindle 版.
いや、正にその通りっ!!
そもそも『こう思ったり』『こう感じている』←これら全てが『自分だけのもの』じゃないですしね。
気が付いたら何故か『こう思うようになっていて』『こう感じるようになっていた』だけで、『自分で意図して』・・・『こう思おうと意図して思ったり』『こう感じようと意図して感じている』訳ではない。
サマンサが感じていた通り、ある意味先祖代々の壮大な『尻拭い物語』が『人間』です。しかも『無自覚』に。それを、『それぞれの個人』が『それぞれの現実』と思い込んでいるだけで、本当は『それぞれの物語』、『フィクション』でしかない。『現実』と『物語』がある訳ではなく、『全て』が『物語』でしかない。
サマンサが、冒頭の数ページで、『苦しむ自分自身』すら、そんな感じで『眺めて』いることができたら良かったんですけどね・・・
「人間なんて、そんなにたいしたものじゃないでしょう」
と言い切れるなら、『苦しむ自分自身』すら、そのように眺めることができたはずなのに・・・・・それで正しいんですから。
『人間』が『たいしたもの』になるには・・・本当は、実家でエリスが踊って、サマンサにもその熱気が伝わった、正にそれだと思うんです。本当は『それぞれの現実』ではなく、『つながり』なんだということ。ITPは、その『つながり』を主観、客観の両面で示してくれる『道具』として、物凄い可能性があると思います。べつに、ITPが無くても、本来『人間』は、そういう能力を持っているはずだけど、たぶん殆どの人が・・・こう書いてる自分も含めて・・・『忘れている』、その『忘れた何か』を『思い出させてくれる道具』、それが『ITP技術』・・・
・・・って感じで、もっと、そういう可能性を、掘り下げて欲しかったです。
それとも、続編がありますでしょうか?
肝心の題名、「あなたのための物語」が示すと思われることについては、語りません。
読んでください。
自分は、そのお陰様で、ほっこりしました。
長谷敏司. あなたのための物語 (Kindle の位置No.4217). 早川書房. Kindle 版.
いや、正にその通りっ!!
そもそも『こう思ったり』『こう感じている』←これら全てが『自分だけのもの』じゃないですしね。
気が付いたら何故か『こう思うようになっていて』『こう感じるようになっていた』だけで、『自分で意図して』・・・『こう思おうと意図して思ったり』『こう感じようと意図して感じている』訳ではない。
サマンサが感じていた通り、ある意味先祖代々の壮大な『尻拭い物語』が『人間』です。しかも『無自覚』に。それを、『それぞれの個人』が『それぞれの現実』と思い込んでいるだけで、本当は『それぞれの物語』、『フィクション』でしかない。『現実』と『物語』がある訳ではなく、『全て』が『物語』でしかない。
サマンサが、冒頭の数ページで、『苦しむ自分自身』すら、そんな感じで『眺めて』いることができたら良かったんですけどね・・・
「人間なんて、そんなにたいしたものじゃないでしょう」
と言い切れるなら、『苦しむ自分自身』すら、そのように眺めることができたはずなのに・・・・・それで正しいんですから。
『人間』が『たいしたもの』になるには・・・本当は、実家でエリスが踊って、サマンサにもその熱気が伝わった、正にそれだと思うんです。本当は『それぞれの現実』ではなく、『つながり』なんだということ。ITPは、その『つながり』を主観、客観の両面で示してくれる『道具』として、物凄い可能性があると思います。べつに、ITPが無くても、本来『人間』は、そういう能力を持っているはずだけど、たぶん殆どの人が・・・こう書いてる自分も含めて・・・『忘れている』、その『忘れた何か』を『思い出させてくれる道具』、それが『ITP技術』・・・
・・・って感じで、もっと、そういう可能性を、掘り下げて欲しかったです。
それとも、続編がありますでしょうか?
肝心の題名、「あなたのための物語」が示すと思われることについては、語りません。
読んでください。
自分は、そのお陰様で、ほっこりしました。
2023年1月14日に日本でレビュー済み
人間の神秘性の喪失、相対化、大きな物語の死が行きわたった現代の先で、【死=無意味】に対する人の救いは「(個人の)物語」
目的(方向)を持って作られた自我(流れ/渦)が、成長し生き死ぬ。
純粋な人の物語をコンピュータを代理にして見せている。
複雑に見える人間も、同じ地平に収斂していく。
肉体=苦しみ=逃げがたい死=無意味との抵抗
私の問いである、人生の理不尽さとの戦いに対しても一つの答え。
希望と絶望を感じた一冊
目的(方向)を持って作られた自我(流れ/渦)が、成長し生き死ぬ。
純粋な人の物語をコンピュータを代理にして見せている。
複雑に見える人間も、同じ地平に収斂していく。
肉体=苦しみ=逃げがたい死=無意味との抵抗
私の問いである、人生の理不尽さとの戦いに対しても一つの答え。
希望と絶望を感じた一冊
2018年12月9日に日本でレビュー済み
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深く考えさせられました。恋なのか、死なのか、人と機械とはなんなのか、など多様な少し先の未来にありそうなテーマです。特に死ぬ瞬間を脳の機能停止を文章化されている点、ゾクゾクきます。
AIが耳馴染みはじめた昨今、こんな未来もあるよねと、思いを馳せながら読ませていただきました。
AIが耳馴染みはじめた昨今、こんな未来もあるよねと、思いを馳せながら読ませていただきました。
2013年12月6日に日本でレビュー済み
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最後まで一晩で一気に読みきって、そのあとで再度、第一章に戻って読んでみました。人によって当然に感じ方は違うでしょうが、私はより絶望的な孤独を二度目の一章に感じてしまいました。
テキストあるいは「物語」というものが、どこまで「人間」を構成する要素足りえるのか、少しでも「物語」に救われたことがある読書家であれば、この本によって提示された人間のあり方はとても生々しいものでした。改めて、(少なくとも一部の、ひょっとしたら多数の)人は「物語」なしで生きていけないのではないか、そして少なくとも誰かにとって「意味」を感じさせる「物語」を作れる主体が現れた時、それは「人間性」を得たと言えるのではないか、というようなことに思いを馳せてしまいました。
多くはネタバレになるので書きたくありませんが、生物としての有り体の「死」とその縁で人が何に救われ得るのか(あるいは救われ得ないのか)を、ここまで身近に、故にリアルに感じさせてくれた(サイエンス・)フィクションは何以来だろう?と考えた時に、視点はより人間全体であるけれども死の闇を覗き込みながら書かれた ハーモニー (ハヤカワ文庫JA) 以来ではないか、と感じました。
(自分が生きていたら)また十年後にでも、親の死などを経験してより「死」が身近になったときに何を感じるか、再読するのが楽しみです。
テキストあるいは「物語」というものが、どこまで「人間」を構成する要素足りえるのか、少しでも「物語」に救われたことがある読書家であれば、この本によって提示された人間のあり方はとても生々しいものでした。改めて、(少なくとも一部の、ひょっとしたら多数の)人は「物語」なしで生きていけないのではないか、そして少なくとも誰かにとって「意味」を感じさせる「物語」を作れる主体が現れた時、それは「人間性」を得たと言えるのではないか、というようなことに思いを馳せてしまいました。
多くはネタバレになるので書きたくありませんが、生物としての有り体の「死」とその縁で人が何に救われ得るのか(あるいは救われ得ないのか)を、ここまで身近に、故にリアルに感じさせてくれた(サイエンス・)フィクションは何以来だろう?と考えた時に、視点はより人間全体であるけれども死の闇を覗き込みながら書かれた ハーモニー (ハヤカワ文庫JA) 以来ではないか、と感じました。
(自分が生きていたら)また十年後にでも、親の死などを経験してより「死」が身近になったときに何を感じるか、再読するのが楽しみです。