内容に対しては他の方が語ってくださっているので割愛します。
自分は、ゲームプレイしていた当時、ゲイルの扱いにかなり不満を持っていたので、小説版で、遺憾なく彼の才能を発揮してくれる場面を描いてくださったことに対して、作者さまに深く感謝いたします。
ゲイルって、せっかくキャラが立っていてヒートと相対するカラーのクール系の美形で相対的にバランス良いキャラなのに、なんかイマイチ見せ方がヘタ(地味?)なんだよなぁとゲームプレイ中、シナリオにずっと不満を持っていたのです。
ですので、ようやく彼の見せ場がキター! という感じです。
リーダーの危機にカッコよく颯爽と登場。そして文句なしの危機回避能力を発揮。スマートな頭脳派なのにガテン系でもいける、ガチに頼れる文武両道スタイル。
これを、こういうのを何年も待っておりました!
ビショップタイプというものについて、「参謀型は自己規定をリーダーに依存する不安定なタイプで、命令系統から切り離されると論理崩壊を起す」等の詳しい説明が付加されたことにより、彼のポジションがゲームよりもはっきり見えてきました。
でも、だとすると、巻末の流れからして、リーダー不在?となった今、次回どうなってしまうのか不安でもあります。
彼が幸せになれることを祈りつつ……次回作をお待ちしております。
五代さん、がんばってください! 応援しております。
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アバタールチューナーⅣ (クォンタムデビルサーガ) 文庫 – 2011/8/25
神に挑む
ジャンクヤードの消滅に巻き込まれたのち、
黄色い空に黒い太陽が昇る世界に再生したサーフ。
そこにはセラの話していた〈楽園〉とは程遠い、荒廃した大地が広がっていた。
エンブリオンのメンバーの行方もわからぬまま困惑するサーフは、突如アートマに変じた戦闘部隊の襲撃を受ける。
彼らはサーフを、〈協会〉によって開発された戦闘用バイオメカニック〈ASURA-01〉と呼ぶが……新たな神話を描く第4巻
ジャンクヤードの消滅に巻き込まれたのち、
黄色い空に黒い太陽が昇る世界に再生したサーフ。
そこにはセラの話していた〈楽園〉とは程遠い、荒廃した大地が広がっていた。
エンブリオンのメンバーの行方もわからぬまま困惑するサーフは、突如アートマに変じた戦闘部隊の襲撃を受ける。
彼らはサーフを、〈協会〉によって開発された戦闘用バイオメカニック〈ASURA-01〉と呼ぶが……新たな神話を描く第4巻
- 本の長さ364ページ
- 言語日本語
- 出版社早川書房
- 発売日2011/8/25
- ISBN-104150310440
- ISBN-13978-4150310448
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登録情報
- 出版社 : 早川書房 (2011/8/25)
- 発売日 : 2011/8/25
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 364ページ
- ISBN-10 : 4150310440
- ISBN-13 : 978-4150310448
- Amazon 売れ筋ランキング: - 201,802位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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上位レビュー、対象国: 日本
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2011年9月6日に日本でレビュー済み
繰り返し既出する「生きるとは」。相変わらず小説でもカッコいいゲイルさんがエンジェルに投げかけ、サーフは煩悶するこの命題に「アバタールチューナー」は収束していると思います。サーフ達が命を懸けて喰らい合う中、この言葉が頭から離れず、ページをめくる手は止まりませんでした。ただの戦闘SFではない、生命として生きるものにとって大事なことを考えさせられる作品です。
ゲーム中では主人公のサーフは仕様でほぼ全く喋らないのですが、喋るサーフは本当にカッコイイです。
「言いたいことはそれだけか。人間」「そうとも、俺たちは悪魔だ。人喰いだ。おまえたちの言うとおり。そして、悪魔に人間の感情を期待するなとも言ってあるはずだ。ならば、俺たちに恩を売ることも期待するな。そこをどけ。出て失せろ。喰われたいか」
「人間」であることを「人間」に否定され、「兵器」扱いされることに対して放ったこのセリフに悲しみを感じたのは私だけではないはず。
「大切なのは過去ではなく、今だ」「亡くしたものがあるのなら、そのことを悔やむのではなく、そのために何ができるか、何をすべきかを考えろ。人に訊くのではなく、自分の頭で。でなければいつまでも、夢はおまえから離れない。恐怖とともに」
アルジラが惚れるのも分かる気がするw。
他にも、ゲームよりもっと情けないけど男気もあるロアルド、アルジラとシエロの漫才、とある出来事でサーフのために激昂するゲイル、みんな魅力あるキャラなのはゲームそのまま、見劣りしません。フレッドがいないのが個人的にはかなり残念ですが。来月でついに最終巻。名残惜しいですが早く手に取りたいです。
ゲーム中では主人公のサーフは仕様でほぼ全く喋らないのですが、喋るサーフは本当にカッコイイです。
「言いたいことはそれだけか。人間」「そうとも、俺たちは悪魔だ。人喰いだ。おまえたちの言うとおり。そして、悪魔に人間の感情を期待するなとも言ってあるはずだ。ならば、俺たちに恩を売ることも期待するな。そこをどけ。出て失せろ。喰われたいか」
「人間」であることを「人間」に否定され、「兵器」扱いされることに対して放ったこのセリフに悲しみを感じたのは私だけではないはず。
「大切なのは過去ではなく、今だ」「亡くしたものがあるのなら、そのことを悔やむのではなく、そのために何ができるか、何をすべきかを考えろ。人に訊くのではなく、自分の頭で。でなければいつまでも、夢はおまえから離れない。恐怖とともに」
アルジラが惚れるのも分かる気がするw。
他にも、ゲームよりもっと情けないけど男気もあるロアルド、アルジラとシエロの漫才、とある出来事でサーフのために激昂するゲイル、みんな魅力あるキャラなのはゲームそのまま、見劣りしません。フレッドがいないのが個人的にはかなり残念ですが。来月でついに最終巻。名残惜しいですが早く手に取りたいです。
2011年9月23日に日本でレビュー済み
クォンタムデビルサーガ・シリーズの4巻目は、第3部「楽園編」の前編。前巻の第3巻、第2部「辺土編」は、SFっぽいストーリーで、とても楽しめたが、この第4巻も楽しめる内容だった。
自分は、この小説の元ネタであるゲームをやったことはないので、ほとんど基礎知識も持たずに読み始めたんだけど、第3巻は本格SFの装いで楽しめた。また、第3巻は、その世界設定や第2巻までの「煉獄編」のストーリーの理解を助ける内容だったので、今回のこの4巻も素直に物語の世界に入っていけた。
この小説を読む限り、かなり面白い世界設定だし、ストーリー展開のゲームだったのだろう。熱狂的なファンであれば、より一層この小説も楽しめたのだろうが、ゲームを知らない私でもとても楽しめる内容だ。
いよいよ、次巻はこの物語の最終巻。ゲームの結末を知らない私には、この物語の結末は予想がつかないところだけども、この第4巻の結末を読む限り、面白くなるのは確実そう。楽しみだ。
自分は、この小説の元ネタであるゲームをやったことはないので、ほとんど基礎知識も持たずに読み始めたんだけど、第3巻は本格SFの装いで楽しめた。また、第3巻は、その世界設定や第2巻までの「煉獄編」のストーリーの理解を助ける内容だったので、今回のこの4巻も素直に物語の世界に入っていけた。
この小説を読む限り、かなり面白い世界設定だし、ストーリー展開のゲームだったのだろう。熱狂的なファンであれば、より一層この小説も楽しめたのだろうが、ゲームを知らない私でもとても楽しめる内容だ。
いよいよ、次巻はこの物語の最終巻。ゲームの結末を知らない私には、この物語の結末は予想がつかないところだけども、この第4巻の結末を読む限り、面白くなるのは確実そう。楽しみだ。
2011年9月4日に日本でレビュー済み
物語もいよいよ後半戦。舞台を「楽園」に移し、物語は加速します。
今回はゲーム版で言う『アバタール・チューナー2』の前半になりますが、
1・2巻と比べ、ほとんど別物というぐらいにアレンジされています。
その最たるものがロアルド、ゲイル、そして〈シヴァ〉と〈アルダー〉。
ロアルドは抵抗組織「ローカパーラ」のリーダーであることは同じでも、
〈インドラ〉に変身することはなく、ゲーム版に輪をかけて冴えません。
それでも組織を守るために震えながら戦う姿は共感が持てます。
次に、これまで蔑ろにされてきたゲイルの活躍、復権、本領発揮。
ちょっと卑怯だろ、というぐらいに参謀タイプとしての能力が発揮され、
〈エンブリオン〉は最早彼なしでは立ち行かないほどの存在感を見せます。
このように小説版独自のアレンジが非常にいい効果を生んでいますが、
一方で、どうしてここを変えちゃったのかな、と思うところもありました。
それがタイトルにもあるとおり、〈シヴァ〉と〈アルダー〉です。
今回、ヒートはゲームと同じく敵として登場し、〈エンブリオン〉と対峙します。
しかし彼の変身するアートマは何故か〈シヴァ〉。〈ヴリドラ〉ではなく。
そこは〈ヴリドラ〉だろ、と思いました。今後の展開にどう影響するんでしょう?
そして2巻の最後でも登場したシン・ミナセですが、彼がなんと〈アルダー〉です。
こればっかりは呆れてしまった。そこは〈リアル・ヴァルナ〉じゃないとダメだろ!
〈アルダー〉ってセラフ(セラとサーフ)のアートマなんですよ。
さらに言うと、〈シヴァ〉と〈パールバティ〉夫婦の融合したものなんですよ。
このパラドクスはゲーム版でもあったんですけど、これはあまりにも、でした。
ヒートもそうですが、〈エンブリオン〉とのバランスの取り方が歪なんです。
〈シヴァ〉は圧倒的だし、今後、サーフたちのアートマはどうなってしまうのか。
また〈アルダー〉は強すぎて、自滅という風呂敷の畳み方しかできてなかった。
この巻の前半は非常にスピーディで面白く、本を置けない状態でしたが、
〈アルダー〉登場辺りから失速し、その暴走と退場に至っては陳腐でしかなかった。
これが作家の意図するものであれば効果としては絶大でしたが、逆にここまで
上げちゃったハードルを最終巻でどう解決するのか、楽しみでもあり、不安でもあります。
今回はゲーム版で言う『アバタール・チューナー2』の前半になりますが、
1・2巻と比べ、ほとんど別物というぐらいにアレンジされています。
その最たるものがロアルド、ゲイル、そして〈シヴァ〉と〈アルダー〉。
ロアルドは抵抗組織「ローカパーラ」のリーダーであることは同じでも、
〈インドラ〉に変身することはなく、ゲーム版に輪をかけて冴えません。
それでも組織を守るために震えながら戦う姿は共感が持てます。
次に、これまで蔑ろにされてきたゲイルの活躍、復権、本領発揮。
ちょっと卑怯だろ、というぐらいに参謀タイプとしての能力が発揮され、
〈エンブリオン〉は最早彼なしでは立ち行かないほどの存在感を見せます。
このように小説版独自のアレンジが非常にいい効果を生んでいますが、
一方で、どうしてここを変えちゃったのかな、と思うところもありました。
それがタイトルにもあるとおり、〈シヴァ〉と〈アルダー〉です。
今回、ヒートはゲームと同じく敵として登場し、〈エンブリオン〉と対峙します。
しかし彼の変身するアートマは何故か〈シヴァ〉。〈ヴリドラ〉ではなく。
そこは〈ヴリドラ〉だろ、と思いました。今後の展開にどう影響するんでしょう?
そして2巻の最後でも登場したシン・ミナセですが、彼がなんと〈アルダー〉です。
こればっかりは呆れてしまった。そこは〈リアル・ヴァルナ〉じゃないとダメだろ!
〈アルダー〉ってセラフ(セラとサーフ)のアートマなんですよ。
さらに言うと、〈シヴァ〉と〈パールバティ〉夫婦の融合したものなんですよ。
このパラドクスはゲーム版でもあったんですけど、これはあまりにも、でした。
ヒートもそうですが、〈エンブリオン〉とのバランスの取り方が歪なんです。
〈シヴァ〉は圧倒的だし、今後、サーフたちのアートマはどうなってしまうのか。
また〈アルダー〉は強すぎて、自滅という風呂敷の畳み方しかできてなかった。
この巻の前半は非常にスピーディで面白く、本を置けない状態でしたが、
〈アルダー〉登場辺りから失速し、その暴走と退場に至っては陳腐でしかなかった。
これが作家の意図するものであれば効果としては絶大でしたが、逆にここまで
上げちゃったハードルを最終巻でどう解決するのか、楽しみでもあり、不安でもあります。