この夏は時間SF小説を読んでみようという試みの第2弾。マイクル・クライトン著「タイムライン」(上・下)を読み終えた。かなりボリュームはあるが、現在と中性を舞台に残された時間が迫り来る中を交互に切り替えながら物語は進行するので、ちょうど24(Twenty Four)を見ているような感じで読み進める。
量子テレポーテーションや多世界解釈などを駆使して、人間そのものを14世紀という世界へ送り込むテクノロジーが開発されたという設定だ。
現実には、光子や電子といった素粒子の世界では、可能になっている技術ではあるらしいが、もちろん人間は素粒子と違うので、そう簡単にはいかないだろう。
しかしながら、多世界解釈という考え方自体は、物理学者の中で少数派だとはいえ、理論的説明として生きている。
そして作者は言う「我々の技術は時間旅行とは何の関係もない。我々が開発したのは、むしろ一種の空間旅行だな。正確に言うと、量子テクノロジーを利用して、直交する多宇宙の座標を変動させているんだ」
マイクル・クライトンは、「アンドロメダ病原体」や「ジュラシック・パーク」で有名な作家だが、今まで私は読んだことがなかった。また、医学部出身であり、「E救急救命室」の原作者でもある。
今回読んでみてなかなかにスリルとスピードのあるいかにも映像受けする小説という感じがした。
2008年11月4日に喉頭癌で亡くなっている。66才であった。
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タイムライン〈下〉 (ハヤカワ文庫NV) (ハヤカワ文庫 NV ク 10-22) 文庫 – 2003/12/10
マイクル クライトン
(著),
酒井 昭伸
(翻訳)
- 本の長さ473ページ
- 言語日本語
- 出版社早川書房
- 発売日2003/12/10
- ISBN-104150410550
- ISBN-13978-4150410551
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登録情報
- 出版社 : 早川書房 (2003/12/10)
- 発売日 : 2003/12/10
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 473ページ
- ISBN-10 : 4150410550
- ISBN-13 : 978-4150410551
- Amazon 売れ筋ランキング: - 661,729位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2012年12月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
マイケルクライトンのファンにとってはたまらないSF仕立ての痛快活劇です。
2004年2月16日に日本でレビュー済み
久々にSFにはまった。
時空移動の話である。量子力学をベースにしており、この不確定性原理による多元宇宙の話を利用して、「時間」移動ではなく、「空間」移動で、500年ほど前のフランスに行く。
原理はややこしいが、リアルで、そそられる。
しかし、時空から帰ってくるときの原理は、いささか手抜きだね。
うそ臭い。
ここまでリアルチックに書くなら、ほころびは一箇所あるだけで致命傷になる。
時空移動の話である。量子力学をベースにしており、この不確定性原理による多元宇宙の話を利用して、「時間」移動ではなく、「空間」移動で、500年ほど前のフランスに行く。
原理はややこしいが、リアルで、そそられる。
しかし、時空から帰ってくるときの原理は、いささか手抜きだね。
うそ臭い。
ここまでリアルチックに書くなら、ほころびは一箇所あるだけで致命傷になる。
2016年6月9日に日本でレビュー済み
これタイムラインとあるけれど実際は多元宇宙間異動機なんだよなぁ、この世界と同様な他宇宙が在ると
言う設定だろうと思うよ、ま、しかしその方が遥かに難しいけれども。
しかし、クライトンの原作の映画はもう作って欲しくない、原作の味が消えてしまう。
言う設定だろうと思うよ、ま、しかしその方が遥かに難しいけれども。
しかし、クライトンの原作の映画はもう作って欲しくない、原作の味が消えてしまう。
2006年10月31日に日本でレビュー済み
続きが気になって一気に読んでしまいました。
クライトンの描く登場人物はいつも魅力的です。ありえないと分かっていても、だんだんクライトンワールドに引き込まれてしまいます。
現実世界でも過去世界でも次々に問題が起こる。そしてタイムリミットが迫ってくる…。
ハラハラドキドキの冒険物が読みたい方にお勧めです!
映画も見ましたが、設定がかなり変更されている上、省略されているので、原作も読まれた方が楽しめると思います。
クライトンの描く登場人物はいつも魅力的です。ありえないと分かっていても、だんだんクライトンワールドに引き込まれてしまいます。
現実世界でも過去世界でも次々に問題が起こる。そしてタイムリミットが迫ってくる…。
ハラハラドキドキの冒険物が読みたい方にお勧めです!
映画も見ましたが、設定がかなり変更されている上、省略されているので、原作も読まれた方が楽しめると思います。
2004年2月17日に日本でレビュー済み
出てすぐに買って、初めて読んだときはかなり興奮しました。しばらく私のベスト1の本でした。
今回映画化になって、読んでから数年たっていたのでまた読み直してみたら、前回読んだときよりさらに入り込むことができて、すごく楽しかく読めました。映画とは話がぜんぜん違うので、映画は観たけど小説はまだという人はぜひぜひ読んでみてほしいと思います。
アンドレが好きで、<私はよい人生を選んだ>という言葉がかなり心にきます。最後の数ページは何度も読んでしまいます。
私は量子論はあまり分からないので歴史物語の感覚で読みました。
今回映画化になって、読んでから数年たっていたのでまた読み直してみたら、前回読んだときよりさらに入り込むことができて、すごく楽しかく読めました。映画とは話がぜんぜん違うので、映画は観たけど小説はまだという人はぜひぜひ読んでみてほしいと思います。
アンドレが好きで、<私はよい人生を選んだ>という言葉がかなり心にきます。最後の数ページは何度も読んでしまいます。
私は量子論はあまり分からないので歴史物語の感覚で読みました。
2000年11月10日に日本でレビュー済み
ストーリーの設定だけは面白いと思ったが細かい描き込みが全く不足していて読むに耐えず、途中から飛ばし読みしてしまった。小説としては非常に粗雑な作品であり、あの名作「アンドロメダ病原体」を書いたクライトンとは思えない。小説を映画化する場合、小説の方には映画にはない詳細な描写があってそれが読書する愉しみでもあるのだが、この本の場合映画のシナリオをついでに単行本にしたようなものだから、あえて本で読む必要は無い。
2004年2月7日に日本でレビュー済み
さすがにマイクル・クライトンですね。ジェラシックパークやロストワールド、スフィアでも見られたスピード感あふれる展開は健在でした。さらに現実と仮想の区別が読み進めるにつれて解らなくなるところあたりもクライトン流です。途中少し、中世の時代背景が解りにくくこのあたりの理解があればもう少し入り込めたかな?という部分が減点項目ですが全体的にはあっという間に読み終えた次第です。
まさに今、映画化されているので読んでから映画も観るともっとはまるかもしれませんね。
まさに今、映画化されているので読んでから映画も観るともっとはまるかもしれませんね。