内容云々に関しては他に書いてあるので省きますが、面白かった。
「ファイトクラブ」の映画が好きな人にお勧め。
カルト的な文章と無意味な雑学の洪水を楽しめるかがポイントだが、はまれば最高の小説。
現在チャックパラニュークの小説の中で本屋でも買えるのはこれだけ(*修正/現在は在庫なし)。
同じ著者の本も読んだが「読みやすさ」「想像しやすさ」「ストーリーの意外性」「思想」などどれをとってもこれが良かった。
海外小説が好きならハズしてほしくない一冊。
テスト、テスト、1、2、3。
あなたは発見したのはフライトレコーダーだ、世に言う「ブラックボックス」だが実物はオレンジ色をしている。
あなたが発見したのはここに至る顛末を語った物語だ。
無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
サバイバー (ハヤカワ文庫 NV ハ 22-2) 文庫 – 2005/2/1
- 本の長さ427ページ
- 言語日本語
- 出版社早川書房
- 発売日2005/2/1
- ISBN-104150410763
- ISBN-13978-4150410766
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
登録情報
- 出版社 : 早川書房 (2005/2/1)
- 発売日 : 2005/2/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 427ページ
- ISBN-10 : 4150410763
- ISBN-13 : 978-4150410766
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,048,762位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。
著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2013年11月20日に日本でレビュー済み
親しみが湧かないが、テロへの願望、必然性申し分ない。いい加減映画化しろよ。
2010年5月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
登場人物にも魅力がない。
ファイトクラブのようなシャープでスリリングな展開を期待していたが冗長なだけだった。
ファイトクラブのようなシャープでスリリングな展開を期待していたが冗長なだけだった。
2006年10月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
作品全体がブラックジョークなんでしょうかねえ?集団自殺したカルト教団の生き残りが、マスコミのエサにされて有名人にしたてられていきます。
集団自殺したカルト教団自体が、日本じゃしゃれになりません。カルト教団といえば、無差別テロになっちゃいますし、これをジョークにするのはいくらなんでも許されません。
が、本書はカルト教団の実態を描き、それをあつかうマスコミの拝金主義と、なぜか、マスコミにのせられてその気になってしまい、有名であることに理由なき満足感を得てしまう主人公。すべてが、強烈なブラックジョークなのでしょうか?ブラックジョークにみせかけて、本当は、道徳的なことをわすれちゃいけないと暗に訴えたいのでしょうか?そこは、ちょっとわかりません。
話の展開はとてもよくしこまれてて、退屈させずに読ませてくれます。
黒い笑いをひそかに楽しんでください。また、カルトの被害者の方々の苦しみをわすれず、加害者に対する怒りとそれをネタにもうけているマスコミに対する不信感をわすれないでください。
集団自殺したカルト教団自体が、日本じゃしゃれになりません。カルト教団といえば、無差別テロになっちゃいますし、これをジョークにするのはいくらなんでも許されません。
が、本書はカルト教団の実態を描き、それをあつかうマスコミの拝金主義と、なぜか、マスコミにのせられてその気になってしまい、有名であることに理由なき満足感を得てしまう主人公。すべてが、強烈なブラックジョークなのでしょうか?ブラックジョークにみせかけて、本当は、道徳的なことをわすれちゃいけないと暗に訴えたいのでしょうか?そこは、ちょっとわかりません。
話の展開はとてもよくしこまれてて、退屈させずに読ませてくれます。
黒い笑いをひそかに楽しんでください。また、カルトの被害者の方々の苦しみをわすれず、加害者に対する怒りとそれをネタにもうけているマスコミに対する不信感をわすれないでください。
2012年5月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
こんな面白い小説は読んだことはない。以上。そういってよいものならば、だが。
緻密な小説、粗野な小説、上手い小説、下手な小説、好きな小説、嫌いな小説、吃驚させられた小説、欝な小説、それから一般的普通に面白い小説はいくらでもあるが、これは違った。これまで概算でおよそ2000冊の本を読んできたが、同じ感覚を味わったことがない。最も近いのがディックの「ユービック」か? そういってよいものならば、だが。
緻密な小説、粗野な小説、上手い小説、下手な小説、好きな小説、嫌いな小説、吃驚させられた小説、欝な小説、それから一般的普通に面白い小説はいくらでもあるが、これは違った。これまで概算でおよそ2000冊の本を読んできたが、同じ感覚を味わったことがない。最も近いのがディックの「ユービック」か? そういってよいものならば、だが。
2005年3月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
読み始めたら最後、あっという間に読みきってしまった。
パラニュークの持つ毒気を帯びた言葉使いと、勢いとスピードのある文体は今まで読んだ海外の小説とのどれとも違う。
偏執狂的な知識とボキャブラリーは、読んでいるものの感覚を狂わせていくようだ。
しかしこの狂気の沙汰はすべて計算づく。
パラニュークの思う壺。
この中毒性のある文章は一度読んでみる価値があると思う。
パラニュークの持つ毒気を帯びた言葉使いと、勢いとスピードのある文体は今まで読んだ海外の小説とのどれとも違う。
偏執狂的な知識とボキャブラリーは、読んでいるものの感覚を狂わせていくようだ。
しかしこの狂気の沙汰はすべて計算づく。
パラニュークの思う壺。
この中毒性のある文章は一度読んでみる価値があると思う。
2003年3月31日に日本でレビュー済み
著者の名は、チャック・パラニューク。
この名前は、日本でももっと知られているべきだ。もっと読まれているべきだ。なぜもっと取り上げられないのか、不思議でしかたがない。
著者は、ブラッド・ピット主演の映画「ファイト・クラブ」の原作者。
その原作も、最高におもしろい。
そして、この「サバイバー」も、負けてない。
なんというか、内容について、チラッとでも話してしまうと、もったいない気がする。一から十まで、本のほうで完全に楽しんで欲しい。簡単に言うと、カルト教団の生き残りが、飛行機自殺をするまでの回想録、みたいな言い方になるのだが、それが・・・・・キーワードのみ列挙すると、ロブスター、ケースワーカー、命の電話、造花、予知能力、兄、殺し屋、支配衊??、エージェント、広報係、トイレの穴、祈祷書、奇跡・・・・これ以上は、言葉だけでも言いたくない。あなたの楽しみを奪いたくない。
「ファイト・クラブ」を読まれた方ならお分かりだろうが、無駄をそぎ落としたリズミカルな文体(池田訳は本作でも冴えている)、皮肉で気の利いた隠喩、コミカルかつ虚しさのある語り口、そして、階段に転がったラグビーボールのように、予測不能なバウンドをしながら転がり落ちていくストーリー。
もっと、もっともっと知られているべきだ。
この名前は、日本でももっと知られているべきだ。もっと読まれているべきだ。なぜもっと取り上げられないのか、不思議でしかたがない。
著者は、ブラッド・ピット主演の映画「ファイト・クラブ」の原作者。
その原作も、最高におもしろい。
そして、この「サバイバー」も、負けてない。
なんというか、内容について、チラッとでも話してしまうと、もったいない気がする。一から十まで、本のほうで完全に楽しんで欲しい。簡単に言うと、カルト教団の生き残りが、飛行機自殺をするまでの回想録、みたいな言い方になるのだが、それが・・・・・キーワードのみ列挙すると、ロブスター、ケースワーカー、命の電話、造花、予知能力、兄、殺し屋、支配衊??、エージェント、広報係、トイレの穴、祈祷書、奇跡・・・・これ以上は、言葉だけでも言いたくない。あなたの楽しみを奪いたくない。
「ファイト・クラブ」を読まれた方ならお分かりだろうが、無駄をそぎ落としたリズミカルな文体(池田訳は本作でも冴えている)、皮肉で気の利いた隠喩、コミカルかつ虚しさのある語り口、そして、階段に転がったラグビーボールのように、予測不能なバウンドをしながら転がり落ちていくストーリー。
もっと、もっともっと知られているべきだ。
2012年11月7日に日本でレビュー済み
パラニュークの第二作目。
処女作「ファイトクラブ」を読み、死を意識することで強烈に輝く生命ということから、自爆テロリストを連想した。
この「サバイバー」では、やはりというか、こうきたかというか、「僕」は無人のジャンボ機のコックピットで4基のエンジンすべてが止まるのを待ちながら、ボイスレコーダーに自分の半生を吹き込んでいるという設定。章立てもノンブルも逆になっているが、時間が朔行するわけではないので、それほどの意匠ではない。
さらに、「僕」はあるカルト教団の最後の生き残りで、一時はテレビなどでカリスマ宗教家として祭り上げられたこともあるーーという、かなりひねりの効いた設定である。
予知能力を持つがゆえに、「すべてが再放送」で「退屈」という美少女ファーティリティは「あなたは大衆文化の一員ではない。あたしにとってあなたは、新しいものを目撃できる唯一の希望なの」といい、「僕」は、死ぬことは新しい経験であり、冒険だと、一人ごちる。ここでも、死を対極に置くことによってのみ輝く生の実感のテーマが見える。
序盤、教団のコミュニティから「外の世界」へ、労働使節として出ていく「僕」が、タイルのめじの汚れの落とし方など、おばあちゃんの知恵袋的な知識を列挙する部分がなんとなく不気味で、効果的な隠し味となっている。それが、どこへ結びついていくのか、まったく読めないのは作者の手腕であり、思うつぼでもある。
しかし、教団の正体暴露、特に児童虐待の部分はもう少しひねりと工夫が欲しかった。ここだけ予断できてしまい残念。
前作よりもユーモアがあり、ほとんどページごとに笑い、ぞっとしながら、一気に読んだ。
処女作「ファイトクラブ」を読み、死を意識することで強烈に輝く生命ということから、自爆テロリストを連想した。
この「サバイバー」では、やはりというか、こうきたかというか、「僕」は無人のジャンボ機のコックピットで4基のエンジンすべてが止まるのを待ちながら、ボイスレコーダーに自分の半生を吹き込んでいるという設定。章立てもノンブルも逆になっているが、時間が朔行するわけではないので、それほどの意匠ではない。
さらに、「僕」はあるカルト教団の最後の生き残りで、一時はテレビなどでカリスマ宗教家として祭り上げられたこともあるーーという、かなりひねりの効いた設定である。
予知能力を持つがゆえに、「すべてが再放送」で「退屈」という美少女ファーティリティは「あなたは大衆文化の一員ではない。あたしにとってあなたは、新しいものを目撃できる唯一の希望なの」といい、「僕」は、死ぬことは新しい経験であり、冒険だと、一人ごちる。ここでも、死を対極に置くことによってのみ輝く生の実感のテーマが見える。
序盤、教団のコミュニティから「外の世界」へ、労働使節として出ていく「僕」が、タイルのめじの汚れの落とし方など、おばあちゃんの知恵袋的な知識を列挙する部分がなんとなく不気味で、効果的な隠し味となっている。それが、どこへ結びついていくのか、まったく読めないのは作者の手腕であり、思うつぼでもある。
しかし、教団の正体暴露、特に児童虐待の部分はもう少しひねりと工夫が欲しかった。ここだけ予断できてしまい残念。
前作よりもユーモアがあり、ほとんどページごとに笑い、ぞっとしながら、一気に読んだ。