誰もが知ってる歴史上の出来事なので、最初から「どうなるの?」「それから?」とか、期待感で引きずられて、どんどん読み進んでしまった。まるで、日本史における本能寺の変のように、やがて起きる事実に向かって進む物語はミステリーと言うより、講談のようでした。当時の生活様式、風俗、都市文化、土木、建築、海洋技術等々あらゆる面で、歴史の教科書その物でもあるように思いました。
特に、学校でローマ時代を習った時、一番頭に残るのに、一番不可解で不思議で解らなかった水道に関する事がよく理解できて、更にローマ時代の偉大さがよくよく判りました。
もしかしたら、山崎マリさんもテルマエロマエのヒントはここから?!と、読みながら思ったりしました。
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ポンペイの四日間 (ハヤカワNV) 文庫 – 2005/3/24
- 本の長さ455ページ
- 言語日本語
- 出版社早川書房
- 発売日2005/3/24
- ISBN-10415041078X
- ISBN-13978-4150410780
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登録情報
- 出版社 : 早川書房 (2005/3/24)
- 発売日 : 2005/3/24
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 455ページ
- ISBN-10 : 415041078X
- ISBN-13 : 978-4150410780
- Amazon 売れ筋ランキング: - 512,145位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2018年6月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2017年7月20日に日本でレビュー済み
ナポリに住んでいるので、ポンペイはもちろんのこと、登場する場所が馴染みのあるところばかりです。2000年も前のミセノやバイアの描写はすごく興味深かったし、ポンペイの場面では遺跡の地図を広げて、この屋敷のモデルは多分これ、ここからこう進むと…と、主人公の歩いた道をなぞりながらワクワクしました。
ヴェスヴィオの噴火の描写は実に正確でリアルで、それに向けて全てのことが収束していく話だけれど、もうひとつの重要なテーマと言えるのがアウグスタ水道です。その規模とシステムには改めて感心させられました。水道技官という主人公の設定も魅力的で、剣闘士が主人公だった映画「ポンペイ」よりずっと深みがあっていいと思います。いつか映画化して欲しいです。
膨大な資料を読み込んで書かれた超一流のエンターテイメントでした。
ヴェスヴィオの噴火の描写は実に正確でリアルで、それに向けて全てのことが収束していく話だけれど、もうひとつの重要なテーマと言えるのがアウグスタ水道です。その規模とシステムには改めて感心させられました。水道技官という主人公の設定も魅力的で、剣闘士が主人公だった映画「ポンペイ」よりずっと深みがあっていいと思います。いつか映画化して欲しいです。
膨大な資料を読み込んで書かれた超一流のエンターテイメントでした。
2005年6月8日に日本でレビュー済み
紀元79年8月、ローマ帝国の若き水道管理官アッティリウスは失踪を遂げた前任者エクソムニウスの後を受け、帝国最長のアウグスタ水道の管理を任される。そこで彼は断水という大問題に直面する。断水の原因は何なのか。そして前任者失踪の背景は。水道橋の修理に奔走するアッティリウスは、やがて公共事業をめぐる陰謀に巻き込まれていく。
ロバート・ハリスの長編第一作「Fatherland」、そして第三作「Archangel」を読んだ時の衝撃を忘れられません。前者はナチス・ドイツが大戦に勝利した世界で、ユダヤ人虐殺という国家の謀略を暴こうとする男を主人公にしたサスペンス小説。後者はソビエト連邦におけるスターリンの秘密をめぐる追いつ追われつの物語。どちらもそのあまりの面白さと苦い結末に興奮を抑えることができませんでした。
本作「ポンペイ」はこれまでの作品と異なり、舞台を一気に2000年近く前に設定し、今日までのヴェスヴィオ山噴火の研究成果を駆使して描いた物語です。
しかしポンペイが火山噴火によって甚大な被害を蒙ったことは知られた史実です。結末はその悲劇に向かって進まざるをえず、その点を事前に承知しながらでも読むに値する物語に仕上がっているかというと、否定的に見ざるをえません。ハリスの上記2作品で味わったような驚愕的結末は待ち受けていませんでした。
「もしエクソムニウスがシチリア生まれでなければ(中略)ヴェスヴィオ山にわざわざ登ったりしなかった」(373頁)とありますが、これは「ストラボンはあの山をエトナ山になぞらえておる」(368頁)という言葉と合わせて読む必要があります。
エトナ山はシチリア島で紀元前から噴火を繰り返す火山です。エクソムニウスが故郷で見知った火山による地殻変動をヴェスヴィオ山に感じ取っていたということです。私は去年このエトナ山に行きましたが、なかなか圧巻でした。
ロバート・ハリスの長編第一作「Fatherland」、そして第三作「Archangel」を読んだ時の衝撃を忘れられません。前者はナチス・ドイツが大戦に勝利した世界で、ユダヤ人虐殺という国家の謀略を暴こうとする男を主人公にしたサスペンス小説。後者はソビエト連邦におけるスターリンの秘密をめぐる追いつ追われつの物語。どちらもそのあまりの面白さと苦い結末に興奮を抑えることができませんでした。
本作「ポンペイ」はこれまでの作品と異なり、舞台を一気に2000年近く前に設定し、今日までのヴェスヴィオ山噴火の研究成果を駆使して描いた物語です。
しかしポンペイが火山噴火によって甚大な被害を蒙ったことは知られた史実です。結末はその悲劇に向かって進まざるをえず、その点を事前に承知しながらでも読むに値する物語に仕上がっているかというと、否定的に見ざるをえません。ハリスの上記2作品で味わったような驚愕的結末は待ち受けていませんでした。
「もしエクソムニウスがシチリア生まれでなければ(中略)ヴェスヴィオ山にわざわざ登ったりしなかった」(373頁)とありますが、これは「ストラボンはあの山をエトナ山になぞらえておる」(368頁)という言葉と合わせて読む必要があります。
エトナ山はシチリア島で紀元前から噴火を繰り返す火山です。エクソムニウスが故郷で見知った火山による地殻変動をヴェスヴィオ山に感じ取っていたということです。私は去年このエトナ山に行きましたが、なかなか圧巻でした。
2005年8月16日に日本でレビュー済み
それ以外は文句なし。四苦八苦してるのは、僕だけかもしれないし^^ 街の大通りからベスビオ山を見ているような感覚、噴火も火砕流も目の前で起こっているような気分には耐えられるのだけれど、閉所恐怖症ぎみの僕にはきっと耐えられないなってところもあったりする^^;
2005年5月17日に日本でレビュー済み
傑作です、絶対お勧めいたします。
西暦79年のベスビオ火山爆発、ポンペイ消滅のお話なのですが
主人公のローマ水道魂、正義の熱さ、ヒロインとの恋愛の熱さ、そしてもちろん火山爆発の熱さと、熱さ3倍の熱血歴史小説です。
渋沢ファンの皆さん、御察しのとおりプリニウスがでますよ、小川一水ファンの皆さん、技術屋と美少女の恋愛ですよ、ローマ人の物語ファンの皆さんも当然お勧めです。もちろんそのまま読んでも素晴しい熱血小説の傑作です。是非手に取って下さい後悔させません
西暦79年のベスビオ火山爆発、ポンペイ消滅のお話なのですが
主人公のローマ水道魂、正義の熱さ、ヒロインとの恋愛の熱さ、そしてもちろん火山爆発の熱さと、熱さ3倍の熱血歴史小説です。
渋沢ファンの皆さん、御察しのとおりプリニウスがでますよ、小川一水ファンの皆さん、技術屋と美少女の恋愛ですよ、ローマ人の物語ファンの皆さんも当然お勧めです。もちろんそのまま読んでも素晴しい熱血小説の傑作です。是非手に取って下さい後悔させません
2005年6月4日に日本でレビュー済み
しばらく前に訪れたポンペイを想起しつつ一気に読んだ。非常に質のいいエンターテインメント。一読を勧めます。
2022年2月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
筆子ジャーナルにこの本が掲載されており、興味を持ちました。
早速、読んでみようと思います。
早速、読んでみようと思います。