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幻想と怪奇 宇宙怪獣現わる (ハヤカワ文庫 NV) 文庫 – 2005/3/24

4.2 5つ星のうち4.2 5個の評価

こおろぎ,なんでも箱,それ,ルーシーがいるから,その名は悪魔 他
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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 早川書房 (2005/3/24)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2005/3/24
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 381ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4150410798
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4150410797
  • カスタマーレビュー:
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上位レビュー、対象国: 日本

2023年10月1日に日本でレビュー済み
きょうから寝るまえの読書は、アンソロジーの『幻想と怪奇 宇宙怪獣現わる』の再読である。これも3回目の再読かな。記憶にあるものが3作品ある。ヘンダースンの「なんでも箱」と、スタージョンの「それ」と、ハイスミスの「かたつむり」。何回読んでもいい作品ばかりだ。『幻想と怪奇 ポオ蒐集家』がすばらしかっただけに、これにも期待が生ずる。おもしろいかな。このシリーズ、字が大きいし読みやすいわ。

1作目は、リチャード・マシスンの「こおろぎ」こおろぎが死者の名前を言っているという男がいて、主人公の夫婦に言う。つぎに会うと、わたしはこおろぎに殺されると言う。つぎに死ぬ人間の名前を言っていると言う。その晩、男は数千枚のカミソリで切られたような傷で死ぬところだった。男は名前をつぶやいて死んだ。その名前のさいごに主人公の夫婦の名前があった。

2作目は、ゼナ・ヘンダースンの「なんでも箱」少女は見たいものが見れる、目に見えない箱を持っていた。それは実体がないものだったけれど、主人公の先生にも、その実在が感じ取れたのだった。一度、少女はそれを失くした。それは先生の机の引き出しの中にあったのだった。先生はそれを少女に返した。少女は元気になった。

3作目は、シオドア・スタージョンの「それ」73ページに、「かれは二十八歳だったが、立居振舞は十歳も年とって見え、顔を見れば五つも若く見えた。」(シオドア・スタージョン『それ』丸本聴明訳)という言葉があった。何度も書いていることだが、「二十八歳」という年齢は西洋文学にはしばしば現われるもので、大人になる年齢、子どもと大人の分岐点なのであろう。物語は、死んだ人間の遺骨が腐葉土などで怪物の姿になって犬や人間を殺したが、さいごは、川の流れる水に溶けて遺骨だけになってしまうというもの。

4作目は、ロバート・ブロックの「ルーシーがいるから」ルーシーという女性がいると思い込んでいる狂った女の話。アル中の狂った女が医者を殺して逃げた。捕まった。

5作目は、ヘンリー・カットナーの「その名は悪魔」子どもたちは、おばあちゃんの家に集まっていた。おばさんやおじさんたちもいた。そのなかに偽のおじさんがいた。子どもたちのほかには、彼が偽のおじさんだということはわからなかった。おばあちゃんが死んだ。偽のおじさんは精神病院に入れられた。子どもたちのことだった。悪魔は。この作品は二度、繰り返し読んだが、わかりにくいものだった。ヘンリー・カットナーの作品とは思えなかった。難解。

6作目は、クリフォード・D・シマックの「埃まみれのゼブラ」主人公の机のうえにものを置くと、それが消えて、異次元から別のものが送られてきた。あるとき、ゼブラのおもちゃを置くと、集塵機が送られてきた。商売にしようとして主人公は何千何万ものゼブラのおもちゃを送った。何千何万もの集塵機が送られてきた。大儲けした。ところが、ある日、ゴミが送られてきた。何千何万もの集塵機が集めたゴミが送られてきた。大変な目に遭う主人公たち。

7作目は、レイ・ブラッドベリの「トランク詰めの女」主人公の少年は屋根裏部屋でトランク詰めの女性の死体を見つけた。パパやママにその話をしても信用されない。叔父さんにも話すが相手にされない。実は叔父さんが殺したのであった。パパやママも知っていたのであった。殺された女性は叔父さんの実の娘であった。

8作目は、デイヴィッド・イーリイの「裁きの庭」281ページに、「この年、ロイテンヴァルトは二十八歳でした。」(デイヴィッド・イーリイ『裁きの庭』高見 浩訳)とあった。やはり、「二十八歳」は、西洋文学において、特別な年齢なのであろう。子どもと大人の分岐点という意味で。ところで、物語は、少佐が老人を騙して手に入れた、ロイデンヴァルトの失われた名画「裁きの庭」のなかに、少佐が写り込んでしまい、殺された老人の呪いか、画家の呪いが成就したのであった。

9作目は、ローズマリー・ティンバリーの「ハリー」ハリーという名前の少年がいた。ハリーはガス自殺で一家心中しようとした家からかろうじて逃げ、窓から落ちて死んだのであった。ただし、その腕には、赤ん坊の妹を抱いて。妹は助かって、孤児院で、さる夫婦に引き取られたのだが、少女が学校にあがるまえの歳に死んだはずの兄のハリーと話をする。その様子を見て、養い親の母親は警戒する。少女は学校に行く歳になった。ある日、母親が迎いに学校に行くと、お兄さんが連れて帰られましたよと先生に言われる。それ以後、少女は行方不明になったのであった。

10作目は、パトリシア・ハイスミスの「かたつむり」巨大なかたつむりがいると文献に載っていた島に、名声を得ようとして、ひとりの教授が行く。現地で発見するが、2匹の巨大かたつむりに襲われて死ぬ。助けにきた島の近くに住む博士や原住民に見捨てられながら。

さいごの11作目は、レイ・ラッセルの「宇宙怪獣現わる」夢に身の丈5フィートのワセリン状の化け物が出てくる。夢の中で見た映画のなかでだ。映画のなかで地球人の女性科学者と異星のワセリン状の化け物が手に手を取り合って、空飛ぶ円盤に向かって歩いていく。なんというばかばかしい物語か。オチもない。
2005年4月21日に日本でレビュー済み
こういう短編集好きですね。ミステリーゾーンとか好きな人は楽しめると思います。
個人的には「かたつむり」の何とも言えないゆるーいテンポ(笑っちゃうんだけど怖い)と「それ」のラスト1行が好きです。
(最近気づいたのですが、これスタージョンだったんですね。そう考えると「輝く断片」の中の「ニュースの時間です」と最後の1行が微妙にシンクロしたりします。)
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2005年4月3日に日本でレビュー済み
英米の「幻想と怪奇」をテーマにした11の短編から構成されます。1950年代の作品が中心だそうです。日常の恐怖っぽいもの、心理サイコっぽいもの、「わけのわからん」怪物が現われるもの、「この世のものでない」ものが現われるもの、などです。
似たような作品もなく、いろいろなお話が楽しめます。怖い!というより、いろいろなアイディアが楽しめる本でした。ただ、ちと、古い印象も・・・。
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