あのハイペリオンのダン・シモンズが極地探検ものを書くと知って
小躍りしました。
しかも探検史上最大の遭難といわれてるフランクリン隊を題材にして。
ナンセンのフラム号北極漂流記やアムンゼンのユア号航海記が好きな人には
ぜひ読んでもらいたいです。
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ザ・テラー―極北の恐怖 (下) (ハヤカワ文庫 NV (1157)) 文庫 – 2007/12/1
- 本の長さ567ページ
- 言語日本語
- 出版社早川書房
- 発売日2007/12/1
- ISBN-104150411573
- ISBN-13978-4150411572
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登録情報
- 出版社 : 早川書房 (2007/12/1)
- 発売日 : 2007/12/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 567ページ
- ISBN-10 : 4150411573
- ISBN-13 : 978-4150411572
- Amazon 売れ筋ランキング: - 793,866位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2009年11月26日に日本でレビュー済み
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2021年10月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
北西航路探検途上で遭難したフランクリン体験隊の歴史的事実をベースにしたノンフィクション小説と、イヌイットの伝説に登場する白クマやシャーマンを登場させたホラー小説が合体しています。
ノンフィクション部分は、謎の多い探検隊の顛末について、史実をかなり忠実に織り込みつつ、イマジネーション豊かで緻密な人物造形やストーリー展開になっていて、優れたノンフィクション小説だと思います。
一方で、イヌイットの伝説を活用したホラーを挿入したことで、ノンフィクションのリアリティを損なっているのが残念です。
それに、平然と上官や仲間を殺し、死体の肉を食べ、医師グッドサーの足指や耳を順々に切り落としていく水兵ヒッキーという架空の設定の方が、人間を襲ってバリバリ食べる謎の怪物(イヌイット伝説の白クマ)よりもずっと怖いです。
ノンフィクション部分は、謎の多い探検隊の顛末について、史実をかなり忠実に織り込みつつ、イマジネーション豊かで緻密な人物造形やストーリー展開になっていて、優れたノンフィクション小説だと思います。
一方で、イヌイットの伝説を活用したホラーを挿入したことで、ノンフィクションのリアリティを損なっているのが残念です。
それに、平然と上官や仲間を殺し、死体の肉を食べ、医師グッドサーの足指や耳を順々に切り落としていく水兵ヒッキーという架空の設定の方が、人間を襲ってバリバリ食べる謎の怪物(イヌイット伝説の白クマ)よりもずっと怖いです。
2018年8月15日に日本でレビュー済み
19世紀中頃、英国の北西航路発見を目指した探検隊の全滅史(下)。
飢え、病、仲間割れ、そして異界の怪物により主要な登場人物たちが、どんどん命を落としていく。未曾有の危機にあっても格式を重んじる所作が英国ぽくあるか。全滅するのは史実なので、さてさて、どのように決着をつけてくれるかが興味の中心。
不死身の怪物とイヌイットの女性の関係が明かになるにつれ、物語はクライマックスへ向かっていくことになる。
1000頁を越す大著であり、読むのに骨が折れるが、冒険小説+伝奇ホラーとして満足度とっても高い作品だ。
飢え、病、仲間割れ、そして異界の怪物により主要な登場人物たちが、どんどん命を落としていく。未曾有の危機にあっても格式を重んじる所作が英国ぽくあるか。全滅するのは史実なので、さてさて、どのように決着をつけてくれるかが興味の中心。
不死身の怪物とイヌイットの女性の関係が明かになるにつれ、物語はクライマックスへ向かっていくことになる。
1000頁を越す大著であり、読むのに骨が折れるが、冒険小説+伝奇ホラーとして満足度とっても高い作品だ。
2008年3月1日に日本でレビュー済み
映画のタイタニックが一言で言えば
船沈んだ何人も死んだ
だけのことを中にいた人の状況を映すことで素晴らしい物語にしたように
全滅した探検隊の追い詰められっぷり
死に様を描く
史実をもとにした想像劇だがなぜこんなにリアルなのか?
隊員たちが戦うべきは何なのか?
巨大生物?そそり立つ氷山?
いやもっと身近なところに静かに寄り添うものだった
運が悪いで済まされない
危機的状況で冷静になんていられない
あらゆる極限状態がせまり追い詰められていく
誰も助からない希望の無い話だが
死ぬまで彼らは生きることを辞めなかった!
誰も生き残れなかった版の「生きてこそ」です
重くも読む手はとまりませんでした
阪をゆっくり下る重戦車の如きストーリー
船沈んだ何人も死んだ
だけのことを中にいた人の状況を映すことで素晴らしい物語にしたように
全滅した探検隊の追い詰められっぷり
死に様を描く
史実をもとにした想像劇だがなぜこんなにリアルなのか?
隊員たちが戦うべきは何なのか?
巨大生物?そそり立つ氷山?
いやもっと身近なところに静かに寄り添うものだった
運が悪いで済まされない
危機的状況で冷静になんていられない
あらゆる極限状態がせまり追い詰められていく
誰も助からない希望の無い話だが
死ぬまで彼らは生きることを辞めなかった!
誰も生き残れなかった版の「生きてこそ」です
重くも読む手はとまりませんでした
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