ドイツの歴史サスペンス小説。前作『深海のyrr』が面白かったので、これも読んでみたが、こちらは、前作と打って変わって13世紀のドイツのケルンを舞台にした歴史もの。十字軍やキリスト教の話、ケルンという町の歴史がふんだんに散りばめられていて、なかなか面白い。『薔薇の名前』とかが好きな人ならピッタリ(自分も好きだけど...)
ただ、やはりヨーロッパ中世、キリスト教の歴史の知識が前提として書かれているようなところもあって、その辺の知識に疎い自分にはちょっと読むのが大変だ。でも、そのヨーロッパ中世の重々しい暗い雰囲気がこの作品の良さでもある。
トイフェルって何かと思ったらドイツ語で悪魔という意味。高校、大学とドイツ語を勉強してきたのが全く役に立っていないな。しかし、ドイツ語そのままとは題名につけるとは...
下巻も楽しみ。
無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
何か問題が発生しました。後で再度リクエストしてください。
OK
黒のトイフェル 上 (ハヤカワ文庫 NV シ 25-4) 文庫 – 2009/2/6
『深海のYrr(イール)』の著者が放つ歴史冒険サスペンス巨篇。
1260年9月ドイツ、ケルン。
新たな大聖堂を建築中のこの都市で、大がかりな陰謀が密かに進められていた。
そんな折り、こそ泥のヤコプは大聖堂の足場から建築監督が黒い影に突き落とされるのを目撃した。
彼は友人のティルマンと娼婦のマリアにその事件を話すが、やがて二人は弩(いしゆみ)を使う不気味な殺し屋に殺害される。
ヤコプは自分の命が狙われていることを知り、身を潜めようとする。
だが殺し屋はついに彼に襲いかかった!
1260年9月ドイツ、ケルン。
新たな大聖堂を建築中のこの都市で、大がかりな陰謀が密かに進められていた。
そんな折り、こそ泥のヤコプは大聖堂の足場から建築監督が黒い影に突き落とされるのを目撃した。
彼は友人のティルマンと娼婦のマリアにその事件を話すが、やがて二人は弩(いしゆみ)を使う不気味な殺し屋に殺害される。
ヤコプは自分の命が狙われていることを知り、身を潜めようとする。
だが殺し屋はついに彼に襲いかかった!
- 本の長さ381ページ
- 言語日本語
- 出版社早川書房
- 発売日2009/2/6
- ISBN-104150411921
- ISBN-13978-4150411923
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
登録情報
- 出版社 : 早川書房 (2009/2/6)
- 発売日 : 2009/2/6
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 381ページ
- ISBN-10 : 4150411921
- ISBN-13 : 978-4150411923
- Amazon 売れ筋ランキング: - 263,775位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。
著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2009年3月2日に日本でレビュー済み
「深海のyrr」が面白かったので、同じ著者だったので買ってみました。
今回は、13世紀のドイツのケルンという都市を舞台にしたサスペンス。
ワクワクしながら読み進めました・・・・・・・が、有名な世界史レベルの知識しかない私にはドイツの歴史は難しかったです。名前も主人公のヤコプとかならまだしも、他の登場人物では聞きなれない名前(例えばコンラート・フォン・ホッホシュターデン等・・・長いっ!)が勢ぞろいで、上巻も終わりにくるまで慣れず、何度も「登場人物のページ」を見返し、地名も同様何度もケルン市地図のページを見返しと苦戦してしまいました。
この本は主人公ヤコプサイドを追う章と相対する側の章が順番に出ているような感じです。
ドイツの歴史に疎い私はヤコプサイドでの文章では人物の個性も分かりやすいし、かなり楽しくハラハラドキドキさせてもらいましたが、主に敵側の方にドイツの歴史背景等が描写されてくるし、長い名前の人たちばかり出てくるので、そこで読むペースもスローダウン。。。
正直言って前作の方がページ数が多いのに読み進めやすかったです。
もうちょっとドイツ史を少しでもかじったら、もう一度読み返してみようと思います。
そしたら、また面白さが増すような気がします。
ちなみに犯人は、読んで早々に分かるので、あとは犯人からどう逃げるのか?!!?!、どう向き合うのか?!?!というところが楽しく読めました。
・・・・私は「深海のyrr」のが好きなので、好みの問題になりますが、☆は3つです。
今回は、13世紀のドイツのケルンという都市を舞台にしたサスペンス。
ワクワクしながら読み進めました・・・・・・・が、有名な世界史レベルの知識しかない私にはドイツの歴史は難しかったです。名前も主人公のヤコプとかならまだしも、他の登場人物では聞きなれない名前(例えばコンラート・フォン・ホッホシュターデン等・・・長いっ!)が勢ぞろいで、上巻も終わりにくるまで慣れず、何度も「登場人物のページ」を見返し、地名も同様何度もケルン市地図のページを見返しと苦戦してしまいました。
この本は主人公ヤコプサイドを追う章と相対する側の章が順番に出ているような感じです。
ドイツの歴史に疎い私はヤコプサイドでの文章では人物の個性も分かりやすいし、かなり楽しくハラハラドキドキさせてもらいましたが、主に敵側の方にドイツの歴史背景等が描写されてくるし、長い名前の人たちばかり出てくるので、そこで読むペースもスローダウン。。。
正直言って前作の方がページ数が多いのに読み進めやすかったです。
もうちょっとドイツ史を少しでもかじったら、もう一度読み返してみようと思います。
そしたら、また面白さが増すような気がします。
ちなみに犯人は、読んで早々に分かるので、あとは犯人からどう逃げるのか?!!?!、どう向き合うのか?!?!というところが楽しく読めました。
・・・・私は「深海のyrr」のが好きなので、好みの問題になりますが、☆は3つです。
2009年3月27日に日本でレビュー済み
中世ドイツの都市、ケルンの大聖堂の建築現場で、有名建築家の死を目撃してしまった「こそ泥のヤコプ」が、殺し屋に命を狙われる……というのが上巻のあらすじです。
殺し屋のバックには貴族たちがいて、ケルンの町を揺るがす陰謀を企んでいます。貴族たちの企みは何なのか、なぜ建築家は死ななければならなかったのか、多くの謎を残したまま、上巻は終わります。
建築家の死を巡るスリリングな物語も面白いのですが、中世ドイツの情景を描いた部分も読みどころのひとつです。商業で発展した都市ケルンの活気ある市場の様子や、貴族や商人たちの生活、教会や修道士の活動などが生き生きと、また非常に詳しく描き出されています。中世ヨーロッパの世界を体感できる、上質の歴史サスペンスです。
殺し屋のバックには貴族たちがいて、ケルンの町を揺るがす陰謀を企んでいます。貴族たちの企みは何なのか、なぜ建築家は死ななければならなかったのか、多くの謎を残したまま、上巻は終わります。
建築家の死を巡るスリリングな物語も面白いのですが、中世ドイツの情景を描いた部分も読みどころのひとつです。商業で発展した都市ケルンの活気ある市場の様子や、貴族や商人たちの生活、教会や修道士の活動などが生き生きと、また非常に詳しく描き出されています。中世ヨーロッパの世界を体感できる、上質の歴史サスペンスです。
2009年12月5日に日本でレビュー済み
中世のドイツのケルンが舞台の歴史冒険小説です。
中世の中でもちょうどケルン大聖堂の建設がおこなわれていた時代の話で、
当時の町並みや人々がものすごくわかりやすく書かれていて面白いです。
特に、登場人物は様々な身分の人が出てくるので時代背景を掴みやすいと思います。
もちろんストーリーも面白いので5つ星にしました。
強いて言うならば、登場人物名を短くしてほしかったです。
中世の中でもちょうどケルン大聖堂の建設がおこなわれていた時代の話で、
当時の町並みや人々がものすごくわかりやすく書かれていて面白いです。
特に、登場人物は様々な身分の人が出てくるので時代背景を掴みやすいと思います。
もちろんストーリーも面白いので5つ星にしました。
強いて言うならば、登場人物名を短くしてほしかったです。