登場人物達や描かれる物語環境がとても魅力的で、生き生きしてます。
思わず引き込まれて一気に読了しました。
で、激しく感動してしまいましたわ。
小説読んで、読後に感動で茫然としたのなんて久しぶりですよ、まったく。
また、訳に恵まれなかったころもあったクーンツ作品ですが、本書の訳は素晴らしい出来だと思います。
シリーズ続編も同じ訳者に担当していただきたいものです。
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オッド・トーマスの霊感 (ハヤカワ文庫 NV ク 6-7) 文庫 – 2009/3/31
オッド・トーマスは南カリフォルニアの町ピコ・ムンドに住む20歳のコック。彼には特異な能力があった。死者の霊が目に見え、霊が伝えたいことがわかるのだ。ある日、オッドは勤務先のレストランで悪霊の取り憑いた男を見て、不吉な予感を覚える。彼は男の家を探し出して中に入るが、そこで数多の悪霊を目撃した。そして翌日に何か恐ろしいことが起きるのを知るが……巨匠が満を持して放つ最高傑作シリーズ、ついに登場!
- 本の長さ565ページ
- 言語日本語
- 出版社早川書房
- 発売日2009/3/31
- ISBN-104150411956
- ISBN-13978-4150411954
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登録情報
- 出版社 : 早川書房 (2009/3/31)
- 発売日 : 2009/3/31
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 565ページ
- ISBN-10 : 4150411956
- ISBN-13 : 978-4150411954
- Amazon 売れ筋ランキング: - 226,908位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2014年11月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
文章の書き方が非常に個性的なので一般的な読み手の小生は慣れるまで大変でした。
慣れてしまえば独特の世界にはまり込むことが出来ます。
映画は原作に忠実ですので、他のシリーズ作品を楽しみにしています。
慣れてしまえば独特の世界にはまり込むことが出来ます。
映画は原作に忠実ですので、他のシリーズ作品を楽しみにしています。
2019年7月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
映画がそこそこおもしろかったので読んでみた。映画は雰囲気を割と忠実に再現してるなあ、という感想。あの独特の語り口(超高速のボケを繰り返す的な。私にはイマイチ?のことが多い)は、クーンツならではのものなのか、オッド・トーマスに特有のものなのか…クーンツ初心者の私にはワカリマセン。本作は、映画見てたから飽きずに読めた気もしなくもない、が主人公には好感が持てるので、あまり評判のよくない二作目にもこれからチャレンジします〜
2009年4月6日に日本でレビュー済み
霊媒能力を持つ20才の青年オッド・トーマスが自分の体験を語る。
序盤は少しくどく、徐々にテンポの上がる語り口。オッドの目を通して語られる事件は、哀しいラストへ突き進む。
与えられた力に応えつつ、平凡で善良で在ろうとする青年が愛おしい。
人生は公平では無いし善人が幸せになれる訳でも無いが、それでもラスト近くの理不尽さに涙が出た。
哀しい話なのに、何故か読了感は悪くない。
ODDな物語。
序盤は少しくどく、徐々にテンポの上がる語り口。オッドの目を通して語られる事件は、哀しいラストへ突き進む。
与えられた力に応えつつ、平凡で善良で在ろうとする青年が愛おしい。
人生は公平では無いし善人が幸せになれる訳でも無いが、それでもラスト近くの理不尽さに涙が出た。
哀しい話なのに、何故か読了感は悪くない。
ODDな物語。
2010年5月25日に日本でレビュー済み
瑣末なディティールやストーリーの一部とはいえ、シリーズの他作品に対する言及がちょっと...。
完結巻なら許されるかもしれないが、
最初の巻にはそぐわない内容がある。
そんな訳で解説は読まない方がいいというか、解説部分に関しては☆ゼロ評価で。
先を行く読者として、少しでも後の読者の楽しみを奪う行為は許されるものではなく、瀬名氏と早川書房の姿勢に疑問を感じた。
作品自体はやっぱり実にクーンツらしいなぁ、という感じ。今の所普通。
完結巻なら許されるかもしれないが、
最初の巻にはそぐわない内容がある。
そんな訳で解説は読まない方がいいというか、解説部分に関しては☆ゼロ評価で。
先を行く読者として、少しでも後の読者の楽しみを奪う行為は許されるものではなく、瀬名氏と早川書房の姿勢に疑問を感じた。
作品自体はやっぱり実にクーンツらしいなぁ、という感じ。今の所普通。
2010年2月22日に日本でレビュー済み
ミスター・ベストセラーことディーン・クーンツの連作シリーズの第一作。
500ページを軽く超す「長編」です。
しかしそこは老練の語り手、相変わらずのリーダビリティで気がつくとスルスルと読み終わってしまいました。
左様に読みやすい作品になってはおりますが、かと言って決して「薄い」お話にはなっていない辺りは、さすがです。
それにしても不思議なお話である。
死者との交流能力を持つ主人公、オッド・トーマスが察知した災厄の予感。
オッド自身、自分がどこへ向かうのか確信を持てぬままに近づく惨劇を防ぐためピコ・ムンドの街を駆け廻るのだが・・・。
これほどボリュームのある長編ですが舞台は南カリフォルニアの小さな街、ピコ・ムンドから一歩も外へ出ることはなく、
クライマックス以外に派手な見せ場も用意されてはおりません。
にもかかわらずきっちりと「読ませる」のだ。
多彩な登場人物に対してきちんとした色づけがなされていて、オッドとの交流を通じてそれぞれが確かな存在感を発揮しております。
それが結果的に主人公の陰影を際立たせており、これまでの作品になかったほどのリアリティと親近感を生むことに成功していると思います。
エルビス・プレスリーの幽霊と一緒にドライブをする主人公の姿にはユーモアを感じずにはいられませんがトラウマに満ちた生い立ちと
苦難に満ちた彼のこれから先を考えると同情せずにはいられません。
読者の共感を呼ぶキャラクターの創造という、簡単そうでとても難しいハードルを越えた本作のシリーズ化は当然という気もしますね。
心霊能力や幽霊も出てまいりますが「ホラー」と言うよりは不思議な運命(宿命?)を背負ったある若者の青春ストーリーとしても読むことができそうです。
500ページを軽く超す「長編」です。
しかしそこは老練の語り手、相変わらずのリーダビリティで気がつくとスルスルと読み終わってしまいました。
左様に読みやすい作品になってはおりますが、かと言って決して「薄い」お話にはなっていない辺りは、さすがです。
それにしても不思議なお話である。
死者との交流能力を持つ主人公、オッド・トーマスが察知した災厄の予感。
オッド自身、自分がどこへ向かうのか確信を持てぬままに近づく惨劇を防ぐためピコ・ムンドの街を駆け廻るのだが・・・。
これほどボリュームのある長編ですが舞台は南カリフォルニアの小さな街、ピコ・ムンドから一歩も外へ出ることはなく、
クライマックス以外に派手な見せ場も用意されてはおりません。
にもかかわらずきっちりと「読ませる」のだ。
多彩な登場人物に対してきちんとした色づけがなされていて、オッドとの交流を通じてそれぞれが確かな存在感を発揮しております。
それが結果的に主人公の陰影を際立たせており、これまでの作品になかったほどのリアリティと親近感を生むことに成功していると思います。
エルビス・プレスリーの幽霊と一緒にドライブをする主人公の姿にはユーモアを感じずにはいられませんがトラウマに満ちた生い立ちと
苦難に満ちた彼のこれから先を考えると同情せずにはいられません。
読者の共感を呼ぶキャラクターの創造という、簡単そうでとても難しいハードルを越えた本作のシリーズ化は当然という気もしますね。
心霊能力や幽霊も出てまいりますが「ホラー」と言うよりは不思議な運命(宿命?)を背負ったある若者の青春ストーリーとしても読むことができそうです。
2015年11月6日に日本でレビュー済み
話にひきつけられない
訳がわたしとあわないせいかもしれない
クーンツとかいう人を知らないからさ、わたし。
クーンツとかいう人のファンならいいんじゃないすか?
訳がわたしとあわないせいかもしれない
クーンツとかいう人を知らないからさ、わたし。
クーンツとかいう人のファンならいいんじゃないすか?
2010年1月13日に日本でレビュー済み
死者の霊が見える特異な能力があるオッド・トーマス。
彼の人間性が凄く好きになりました。
決して天狗になる事もなく世の中のためにその能力を駆使する姿は好感が持てます。
よくあれだけ最悪な両親からこんなナイスガイが生まるなんて奇跡ですね。オッド・トーマス自身が語り手となってるので一人称での展開となってるけど、それ故に最後の最後のトリックが活きてきます。
あまりにも巨大な陰謀に立ち向かうオッドやけど、その代償は想像以上に大きかったです。
読んでいて思わず涙が出てしまうようなラスト・・・。がんばれオッドー・トーマス。
彼の人間性が凄く好きになりました。
決して天狗になる事もなく世の中のためにその能力を駆使する姿は好感が持てます。
よくあれだけ最悪な両親からこんなナイスガイが生まるなんて奇跡ですね。オッド・トーマス自身が語り手となってるので一人称での展開となってるけど、それ故に最後の最後のトリックが活きてきます。
あまりにも巨大な陰謀に立ち向かうオッドやけど、その代償は想像以上に大きかったです。
読んでいて思わず涙が出てしまうようなラスト・・・。がんばれオッドー・トーマス。