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闇の王国 (ハヤカワ文庫 NV マ 6-8) 文庫 – 2011/8/10

2.0 5つ星のうち2.0 2個の評価

私の名はアーサー・ブラック。これまでに二十七冊の〈ミッドナイト〉シリーズをはじめ、三十年以上にわたって多くの作品を書いてきた。金を稼ぐために。そしていま、八十二歳になったいま、私がまだ本名のアレックス・ホワイトを名乗っていた十八歳の頃の経験を記そう。これは実際にあった話だ。信じがたい、とてつもない恐怖の数々が記されているが、何から何までが事実なのだ……伝説の巨匠が満を持して放つ、最新長篇

商品の説明

出版社からのコメント

巨匠の、正真正銘の最新作です。年齢を感じさせない力強さを堪能してください。

著者について

1926年ニュージャージー州生まれ。第二次世界大戦には少年兵として従軍。1950年にホラー短篇「男と女から生まれたもの」で作家デビュー。1953年には長篇デビューをはたした。三度にわたって映画化された『アイ・アム・レジェンド』(1954年)をはじめ、SF、ミステリ、ホラーなど幅広いジャンルで数多くの傑作長短篇を発表。また脚本家としても知られ、「ミステリーゾーン」などの人気TV番組や劇場映画でも活躍した。自身の監督デビュー作でマシスンの短篇「激突!」を原作としたスティーヴン・スピルバーグや、スティーヴン・キング、ディーン・クーンツら多くのクリエイターに影響を与え尊敬を集めている。息子のクリスチャンも作家として成功し、親子の合作作品もある。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 早川書房 (2011/8/10)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2011/8/10
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 431ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4150412383
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4150412388
  • カスタマーレビュー:
    2.0 5つ星のうち2.0 2個の評価

著者について

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リチャ−ド・マシスン
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カスタマーレビュー

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上位レビュー、対象国: 日本

2011年9月1日に日本でレビュー済み
 ホラー作家として名を成したアメリカのアーサー・ブラックことアレックス・ホワイトは齢八十を超えて、18歳だった第1次世界大戦のころに味わった不思議な体験を回想する。
 戦場で知り合ったイギリス兵ハロルドから死の間際に預かった金塊を手に、ハロルドの故郷を訪れたのだが、そこで待ち受けていたのは、魔女と妖精たちが暮らす恐怖の世界だった…。

 私は30年以上に渡ってリチャード・マシスンの著作を追いかけ、インターネットがまだ普及していないころにはニューヨークやロンドンの古書店で彼の絶版となった書をあさって帰ったりもしてきました。彼の短編を掲載していた1960年代のFantasy and Science Fiction誌などのパルプフィクションもいくつか持っています。1990年代にホラー/SF/ファンタジー作家から西部劇小説家に転向したかに見えたときの彼の作品(『
Journal Of Gun Years 』など)もすべて楽しく読みました。
 日本では近年彼の短編集や『
アイ・アム・レジェンド (ハヤカワ文庫NV) 』の新訳が続々と出て、マシスンに再び脚光があたっているかのような状況を、大変喜ばしく思っていました。

 この作品『闇の王国』は主人公アレックスばりに80歳を超えたマシスンが書いた最新長編ホラーということで、大変期待していました。しかし結論から言えば、これはかなり“しんどい作品”です。

 かなり濃厚な官能シーンが散りばめられていますが、『
アースバウンド ―地縛霊― (ハヤカワ文庫NV) 』の焼き直しに見えて新味がありません。
 ファンタジーとして読むにはとっちらかり気味ですし、ホラーといっても一級の恐怖感を与えてくれる『
地獄の家 (ハヤカワ文庫 NV 148 モダンホラー・セレクション) 』や『 激突 (ハヤカワ文庫 NV 37) 』ほどの迫力はありません。

 訳者あとがきによれば、この日本語翻訳版はアメリカの版元が陰惨すぎると判断して一部を削除した版をもとにしているそうです。マシスン自体はその削除に納得せず、今年2011年秋には無削除版がアメリカで出るのだとか。
 ならばその無削除版をこそ出版を待って翻訳すべきだったのではないでしょうか。

 またついでに言えば、マシスンは若かりし頃の絶頂期の秀作の翻訳本が次々と絶版になっていますが、あまり出来の良くない近年の作よりはそうした秀作群をこそ新訳で復刻すべきではないでしょうか。『
縮みゆく人間 (ハヤカワ文庫 NV 129) 』や『渦巻く谺』(ハヤカワ・ファンタジー3013)など、かつて私が若い頃に読んでゾクゾク感じた作品を、ぜひ復刻ないし新訳で今の若い読者が手に取れるようにしてもらいたいものです。
26人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2011年8月16日に日本でレビュー済み
マシスンの半自伝的長篇。

あらすじは、平たくいえば、戦傷によって除隊した主人公が、田舎の村で妖精や魔女に見舞われる怪異譚。
舞台こそは20世紀だけど、あちら側の世界に行くことに対する代償は厳しく、お伽話などのように原ファンタジー的。

しかし、注目すべきはそのストーリーではなく、八十二歳の主人公が十八歳の頃を回想するという構造。
しかも視点は十八歳に定まって物語が展開するのではなく、行動に対して八十二歳の自分がツッコミを入れたり、若い頃の思考のはずなのに、今の考えが混ざっていたり。さらに、記憶違いや執筆メモ的なコメントがそのまま。やたらと韻やスペルの話がしつこい(笑)
60年前の経験を回想する時点で十分に信用出来ない語り手なんだけど、それに加えて校正前の原稿のようなスタイルが輪をかけて怪しい。

アレックスが、本当に妖精や魔女と過ごしたかはわからないんだよね。
妖精にもらった金塊やエメラルドは残ってないし、彼が向こう側に行っていた証拠もない。小さな村で、激しい三角関係を引き起こし、そこから逃れてきたとも読める。彼が出会う怪異は、戦争のトラウマかも知れない。
いや、その真意を確かめることは無意味で、これはマシスンの半自伝的小説であると同時に、アーサー・ブラックの半自伝的小説という、入れ子(?)構造になっている。
視点をどこに置くかで、見え方が変わってくる。読んでるうちに、マシスンの視点ということは忘れちゃうんだけど。
普通にオーソドックスなフェアリーテイルとして、スムースに読むこともできる。
15人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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