生命哲学の巨人、グールトの最も著名な著作にして、毀誉褒貶ある大作。
時代が進むにつれて、グールトが語った驚くべき生物たちの正体が明らかになり、彼が言う奇妙奇天烈な動物は、そこまで奇妙奇天烈でも不可思議でもなかったことが判明したものもあるが、進化における偶然性の要素、あたかも決定論的に勘違いされやすい適者生存の思想に一石を投じた本書の価値は高いと思われる。
ドーキンスの著作と合わせて読むことで、この対立する2人の思想から、ネオダーウィニズムの概略が見えてきて、面白い。深みにハマる。
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ワンダフル・ライフ: バージェス頁岩と生物進化の物語 (ハヤカワ文庫 NF 236) 文庫 – 2000/3/1
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- ISBN-104150502366
- ISBN-13978-4150502362
- 出版社早川書房
- 発売日2000/3/1
- 言語日本語
- 本の長さ602ページ
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登録情報
- 出版社 : 早川書房 (2000/3/1)
- 発売日 : 2000/3/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 602ページ
- ISBN-10 : 4150502366
- ISBN-13 : 978-4150502362
- Amazon 売れ筋ランキング: - 223,329位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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2023年12月22日に日本でレビュー済み
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生命の発生、進化、人類の誕生、などを考えると我々ホモサピエンスの存在は不思議を超越しています。今の地球が存続する限り、ホモサピエンスはさらに進化するのだろうか、消滅するのだろうか?
2006年11月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
デシメーション(悲運多数死)というのを最近知った
100の種の内10種しか生き残らない。
ダウインの進化論とは、装いを新たにする進化論
5つの目を持つOpabiniaなど、明らかにデザイン
の異なる化石の発見は、バージェス動物郡の大半が既存の
どんなグループにも属さないことを意味する。
巨大隕石の落下などの環境変化で、多くの種が滅び、
生き残った種が多様化する。
人類が自意識を持つ存在に進化する可能性が圧倒的に
低かったことを論じている。
地球の年齢が45億歳とすると、現生人類である
ホモ・サピエンスが起源したのは、現在では25万年前
と推定される。
現在、人類は、地球の支配者のように振舞っているが
地球の歴史の中では、今だ、ほんの一瞬の存在でしかない。
この本は、文庫本にして570頁あり、
この本の重要な仮説は、第1章の終わりにあり
結論は、第5章「実現しえた世界−”ほんとうの歴史”の威力」
にある。私の場合、進化論の意味がしりたかったので、
まず、1章そして5章の順に読みました。
気の向くままにあちこち飛ばして読んでも十分面白い
バージェス動物郡、そのありえないようなデザインを
紹介している3章も実に楽しい。
100の種の内10種しか生き残らない。
ダウインの進化論とは、装いを新たにする進化論
5つの目を持つOpabiniaなど、明らかにデザイン
の異なる化石の発見は、バージェス動物郡の大半が既存の
どんなグループにも属さないことを意味する。
巨大隕石の落下などの環境変化で、多くの種が滅び、
生き残った種が多様化する。
人類が自意識を持つ存在に進化する可能性が圧倒的に
低かったことを論じている。
地球の年齢が45億歳とすると、現生人類である
ホモ・サピエンスが起源したのは、現在では25万年前
と推定される。
現在、人類は、地球の支配者のように振舞っているが
地球の歴史の中では、今だ、ほんの一瞬の存在でしかない。
この本は、文庫本にして570頁あり、
この本の重要な仮説は、第1章の終わりにあり
結論は、第5章「実現しえた世界−”ほんとうの歴史”の威力」
にある。私の場合、進化論の意味がしりたかったので、
まず、1章そして5章の順に読みました。
気の向くままにあちこち飛ばして読んでも十分面白い
バージェス動物郡、そのありえないようなデザインを
紹介している3章も実に楽しい。
2018年6月12日に日本でレビュー済み
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生命40億年全史の対抗本で、アメリカ人の自然科学者の書いた本ながら、ぜん全面白くありません。イギリスとアメリカの、対抗でイギリスの勝負ありです。
2014年8月19日に日本でレビュー済み
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タイトルの『ワンダフル・ライフ』は、フランク・キャプラ監督の名画『素晴らしき哉、人生!(It's a Woderful Life)』から来ている。本書でグールドがWonderfulだと言っているのは、バージェス頁岩―ブリティッシュコロンビアで見つかった約5億年前の軟体性動物の化石―から復元された生物たちと、その生物たちが語りかけてくる歴史の本質(Nature of History)である。5つの目とノズルのような口を持つオパビニアや、当時の食物連鎖の頂点に君臨していた、円盤のような口で獲物を噛み砕くアノマロカリスなど、ワンダフルな生命―現存する動物群とは異質な生命体―は見ものだ。
ただ、グールドがこの本で言いたいのは、そこだけではない。先述の『It's a Wonderful Life』のなかで、ジェームズ・スチュアート演じる主人公の守護天使は、主人公がいなかった場合の世界をリプレイしてみせ、歴史における一見些細な存在の恐ろしい力を示す。グールドは、進化の歴史もこれと同じように、些細な違いによって、全然違ったものになりえただろう―たとえば、人間という種は生まれていなかったかもしれない―と主張する。進化とは、予測できるもので、人類というゴールに向かって着実に進歩してきたものなのだという考え方を捨て、予測できない偶発的な歴史観を唱えるのである。人類が存在するのは奇跡的なことなんだから、人類もワンダフル・ライフなのかもしれない。
「奇妙だとは思わないか。一つ一つの人生は、こんなにもたくさんの人生とかかわりあっているんだよ。その人がそこに存在しなければ、その人はぽっかりとあいた大きな穴を残すんじゃないかな。……ジョージ、ごらんのとおり君は、素晴らしい人生(Woderful Life)を送ってきたんだよ」
※ちなみに、カンブリア紀の大爆発がなぜ起きたのかについては、アンドリュー・パーカーが『眼の誕生』で面白い仮説を出しています。
ただ、グールドがこの本で言いたいのは、そこだけではない。先述の『It's a Wonderful Life』のなかで、ジェームズ・スチュアート演じる主人公の守護天使は、主人公がいなかった場合の世界をリプレイしてみせ、歴史における一見些細な存在の恐ろしい力を示す。グールドは、進化の歴史もこれと同じように、些細な違いによって、全然違ったものになりえただろう―たとえば、人間という種は生まれていなかったかもしれない―と主張する。進化とは、予測できるもので、人類というゴールに向かって着実に進歩してきたものなのだという考え方を捨て、予測できない偶発的な歴史観を唱えるのである。人類が存在するのは奇跡的なことなんだから、人類もワンダフル・ライフなのかもしれない。
「奇妙だとは思わないか。一つ一つの人生は、こんなにもたくさんの人生とかかわりあっているんだよ。その人がそこに存在しなければ、その人はぽっかりとあいた大きな穴を残すんじゃないかな。……ジョージ、ごらんのとおり君は、素晴らしい人生(Woderful Life)を送ってきたんだよ」
※ちなみに、カンブリア紀の大爆発がなぜ起きたのかについては、アンドリュー・パーカーが『眼の誕生』で面白い仮説を出しています。
2019年6月29日に日本でレビュー済み
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購入前に投稿レビューで欧米人特有の言い回しの翻訳本で読みずらく最後まで読むことを断念したと言うことを承知の上で購入しましたが全く同感で序文からいらいらしながら読み始めました。
しかし私の場合はスイスで採集した石(頁岩)の中の化石を調べる目的で購入したので内容は期待通りでした。
序文以外は知りたいところだけを拾い読みをする積りです。
しかし私の場合はスイスで採集した石(頁岩)の中の化石を調べる目的で購入したので内容は期待通りでした。
序文以外は知りたいところだけを拾い読みをする積りです。
2013年2月25日に日本でレビュー済み
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さすが年季を感じる書籍です。まあまあ読めますが。
いつかまた売ろうかと思います。
いつかまた売ろうかと思います。
2013年1月20日に日本でレビュー済み
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文庫で600ページ弱というかなり大部な書であるが読む価値は十分にある。
本書で大きなテーマは二つある。
まずは副題にもあるバージェス頁岩と生物進化、カンブリア紀の大爆発である。
カンブリア紀の大爆発で誕生した生物はまさに奇想天外である。人間の想像力の限界を思い知らされる偉大な自然の造形美と言えよう。
その詳細は本書を読んでいただくとするが、原生生物につながらない大量の生物の存在は進化に対する理解への劇的な変容ももたらした。
人間は進化の頂点ではなく、多くある枝の先端に過ぎない。原生生物はたまたま得た形質が生存に有効であったから現段階で存在しているに過ぎない。環境が変われば想像もしないような生物が生存競争の勝者になるのかもしれない。そう、恐竜の絶滅をもたらした大変動を生き抜いたのが我々の祖先である小さな乳類であったように。
カンブリア紀の壮大な生物世界が本書の中心テーマであることは疑いないが、もう一つの、グールドが読者に伝えたかったテーマは科学と人間の関係である。
バージェス頁岩最初の発見者ウォルコットはその真の価値を見いだすことはなかった。跡を継いで研究を進めたウッティントンは化石を化石のまま見るという態度によって従来の文脈には位置づけられないカンブリア紀の生物たちの特異性と価値に気づくことができた。ピースの足りないパズルのような研究である。さらに答えのないというより間違った道を進んでいるのかもしれない研究である。そのあまりの奇妙さは従の研究者の注目をひくことはなかったが一度発見されれば相応の価値を持って扱われる。カンブリア紀の生物たちは研究者が気づこうが気づかまいが存在する。価値の低いと思われていた化石群が新たな価値を見いだされ、進化生物学の文脈を大きく書き換えることになったドラマは非常に面白い。科学も最後は人間の営みなのである。人間世界から隔絶して存在する世界ではないのである。
この二大テーマはグールドのライフワークとも言え、他の著作でも頻繁に取り扱われるテーマである。
人間が存在し、科学という営みを続ける以上、科学的真実と科学を扱う人間という問題は避けて通れない永遠のテーマであろう。
ある科学的な真理が「発見」されるとき、かならず科学者と科学の営みが存在する。科学者もその時代に規定されている。本当に客観的な真理や事実などあるのだろうか。客観的と思われてている生物学の世界でもそうではないのだ。世界を批判的に見る目の重要性もカンブリア紀の生物たちは我々に教えてくれたのである。
本書で大きなテーマは二つある。
まずは副題にもあるバージェス頁岩と生物進化、カンブリア紀の大爆発である。
カンブリア紀の大爆発で誕生した生物はまさに奇想天外である。人間の想像力の限界を思い知らされる偉大な自然の造形美と言えよう。
その詳細は本書を読んでいただくとするが、原生生物につながらない大量の生物の存在は進化に対する理解への劇的な変容ももたらした。
人間は進化の頂点ではなく、多くある枝の先端に過ぎない。原生生物はたまたま得た形質が生存に有効であったから現段階で存在しているに過ぎない。環境が変われば想像もしないような生物が生存競争の勝者になるのかもしれない。そう、恐竜の絶滅をもたらした大変動を生き抜いたのが我々の祖先である小さな乳類であったように。
カンブリア紀の壮大な生物世界が本書の中心テーマであることは疑いないが、もう一つの、グールドが読者に伝えたかったテーマは科学と人間の関係である。
バージェス頁岩最初の発見者ウォルコットはその真の価値を見いだすことはなかった。跡を継いで研究を進めたウッティントンは化石を化石のまま見るという態度によって従来の文脈には位置づけられないカンブリア紀の生物たちの特異性と価値に気づくことができた。ピースの足りないパズルのような研究である。さらに答えのないというより間違った道を進んでいるのかもしれない研究である。そのあまりの奇妙さは従の研究者の注目をひくことはなかったが一度発見されれば相応の価値を持って扱われる。カンブリア紀の生物たちは研究者が気づこうが気づかまいが存在する。価値の低いと思われていた化石群が新たな価値を見いだされ、進化生物学の文脈を大きく書き換えることになったドラマは非常に面白い。科学も最後は人間の営みなのである。人間世界から隔絶して存在する世界ではないのである。
この二大テーマはグールドのライフワークとも言え、他の著作でも頻繁に取り扱われるテーマである。
人間が存在し、科学という営みを続ける以上、科学的真実と科学を扱う人間という問題は避けて通れない永遠のテーマであろう。
ある科学的な真理が「発見」されるとき、かならず科学者と科学の営みが存在する。科学者もその時代に規定されている。本当に客観的な真理や事実などあるのだろうか。客観的と思われてている生物学の世界でもそうではないのだ。世界を批判的に見る目の重要性もカンブリア紀の生物たちは我々に教えてくれたのである。