正直、これほど面白いエッセイだとは想像していなかった。
生物系の勉強をしていたので「複雑系」の話は聞いたことがあったが、その第一人者がこの学問をどのように捉え、研究しているのか、「複雑系」ってなんだ?みたいなことをを理解できる面白い一冊だ。
また、後半からの物語の自己進化についてのSF小説も、刺激的で面白かった。複雑系っておもしろい。
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カオスの紡ぐ夢の中で (〈数理を愉しむ〉シリーズ) (ハヤカワ文庫 NF 364 〈数理を愉しむ〉シリーズ) 文庫 – 2010/5/30
金子 邦彦
(著)
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複雑系研究の第一人者が科学研究の本質と最前線を、多彩な表現形式を駆使して説く名作解説、待望の復刊なる! 日常の研究の営みから文化との絡みまで、幅広い視座から平易に鋭く綴るエッセイと、「デーモン」がカオスを消し去った世界で起こる出来事を描く、小説によるカオス理論入門ならぬ「カオス出門」。および生命進化を模し、人工知能による「物語の進化」を通じて複雑系に迫る「小説 進物史観」を収録。解説/円城塔
- 本の長さ256ページ
- 言語日本語
- 出版社早川書房
- 発売日2010/5/30
- ISBN-104150503648
- ISBN-13978-4150503642
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商品の説明
著者について
金子邦彦(かねこ・くにひこ)
1956年、神奈川県横浜市に生まれる。1984年、東京大学大学院理学系研究科博士課程修了(理学博士)。現在、東京大学大学院総合文化研究科教授。専門は非線形・複雑系の物理、理論生物学。著書に『生命とは何か――複雑系生命科学へ』(東京大学出版会)、『複雑系のカオス的シナリオ』(共著、朝倉書店)、『複雑系の進化的シナリオ』(共著、朝倉書店)ほか。
1956年、神奈川県横浜市に生まれる。1984年、東京大学大学院理学系研究科博士課程修了(理学博士)。現在、東京大学大学院総合文化研究科教授。専門は非線形・複雑系の物理、理論生物学。著書に『生命とは何か――複雑系生命科学へ』(東京大学出版会)、『複雑系のカオス的シナリオ』(共著、朝倉書店)、『複雑系の進化的シナリオ』(共著、朝倉書店)ほか。
登録情報
- 出版社 : 早川書房 (2010/5/30)
- 発売日 : 2010/5/30
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 256ページ
- ISBN-10 : 4150503648
- ISBN-13 : 978-4150503642
- Amazon 売れ筋ランキング: - 185,823位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 163位ハヤカワ文庫 NF
- - 1,013位物理学 (本)
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2024年5月6日に日本でレビュー済み
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円城塔というペンネームの作家がいるが、彼がこの本の解説を書いている。
この本は複雑系やカオスの科学エッセイ集ながら、「カオス出門」、「小説・進物史観ー進化する物語群の歴史を見て」という短編SF小説を含む。特に「進物史観」の方に「円城塔李久」というディープラーニングAI「人工物語システム」が生み出した作家が出てくる。円城塔はこの小説から肖(あやか)って名付けたとのこと。円城塔曰く「金子邦彦である。天才に属する」とのこと。金子邦彦氏は円城塔の大学院時代の指導教官であり、研究の合間を縫って書き溜めていた原稿を指導教官の金子邦彦に見せたところ、小松左京賞か日本ファンタジーノベル大賞に応募するよう勧められたとのこと。
結果として作家デビューを果たしたので、円城塔氏の恩師とも言えるのだろう。金子氏も小松左京や筒井康隆とかも大好きらしく、小松左京のSF小説「継ぐのは誰か」未知の知性に攻撃された地球側がコンピュータによる「普遍生物学」で対抗しようという設定で、これからの生物学が宇宙生命や人工生命を包含する「普遍生物学」になっていかなければならないのではないかと書かれている。金子邦彦「普遍生物学」というタイトルの著書を生んだ。
この人の思考には、虚実をカオスを境界して出入りす思考法に粋を感じるのである。円城塔は「金子邦彦の天才は、容易に読み進められるものを提示しながら、それを読むことで蒙った影響の後でも尚、新たに読み直すことのできるものを作り出すところにある」と。
この小説「進物史観」が出されたのが1997年である。現在の小説でもAIを使用したことで話題になったが、それよりも随分前にこんな小説を書いた金子邦彦氏は凄いと思う。各章が実在の著書名なのも凄い構成力を感じる。科学は文化である、物語を学ぶことが複雑系を理解するのに適していることが書かれていて、良著であった。
この本は複雑系やカオスの科学エッセイ集ながら、「カオス出門」、「小説・進物史観ー進化する物語群の歴史を見て」という短編SF小説を含む。特に「進物史観」の方に「円城塔李久」というディープラーニングAI「人工物語システム」が生み出した作家が出てくる。円城塔はこの小説から肖(あやか)って名付けたとのこと。円城塔曰く「金子邦彦である。天才に属する」とのこと。金子邦彦氏は円城塔の大学院時代の指導教官であり、研究の合間を縫って書き溜めていた原稿を指導教官の金子邦彦に見せたところ、小松左京賞か日本ファンタジーノベル大賞に応募するよう勧められたとのこと。
結果として作家デビューを果たしたので、円城塔氏の恩師とも言えるのだろう。金子氏も小松左京や筒井康隆とかも大好きらしく、小松左京のSF小説「継ぐのは誰か」未知の知性に攻撃された地球側がコンピュータによる「普遍生物学」で対抗しようという設定で、これからの生物学が宇宙生命や人工生命を包含する「普遍生物学」になっていかなければならないのではないかと書かれている。金子邦彦「普遍生物学」というタイトルの著書を生んだ。
この人の思考には、虚実をカオスを境界して出入りす思考法に粋を感じるのである。円城塔は「金子邦彦の天才は、容易に読み進められるものを提示しながら、それを読むことで蒙った影響の後でも尚、新たに読み直すことのできるものを作り出すところにある」と。
この小説「進物史観」が出されたのが1997年である。現在の小説でもAIを使用したことで話題になったが、それよりも随分前にこんな小説を書いた金子邦彦氏は凄いと思う。各章が実在の著書名なのも凄い構成力を感じる。科学は文化である、物語を学ぶことが複雑系を理解するのに適していることが書かれていて、良著であった。
2015年7月7日に日本でレビュー済み
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科学研究に関するエッセイの前半は作者の倫理観というか信念のようなものが伝わってきて理系の学生である私の心にとても刺さった。もちろん文系の人が読んでも面白いと思うし、最近よく言われる「それを研究して何になるのか」という世間の声に対して回答する一助となるように思う。後半の小説で自らの研究している複雑系について書かれている。登場する名前には作者の教え子のペンネームともなった円城塔がある。内容も面白く、自分の研究を魅力たっぷりに伝える姿には尊敬すら感じた。
2018年5月28日に日本でレビュー済み
進物史観にでてくる概念はきちんと考えて発展させる必要を感じる。面白かったけど、ここから現在のカオス研究まで辿り着くのは大変そうだ。
2012年6月30日に日本でレビュー済み
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前半は「複雑系」、「カオス理論」の概説を中心とした(?)科学啓蒙書的エッセイ、後半は「カオス理論」、「人工知能」、「進化論」を母体として「物語」の本質に迫った「小説 唯"進"史観」及び「カオス入門」ならぬ「カオス出門」の2つの小説を収めた鵺の様な構成の作品。私は「複雑系」、「カオス理論」については殆ど知識がなく、ある確率モデルの下で確率微分方程式を立て、その初期値をアレコレいじって、カオス的現象(この定義も明確には理解していない)の中からある規則を見つけ出す程度しか知らなかったのだが、本書には刺激を受けた。著者が一風変わっているのである。
前半のエッセイも「複雑系」、「カオス理論」の解説と言うよりは、科学に賭ける著者の情熱と信条とを語った物と言え、その心意気が伝わって来た。話題もイチローから小松左京氏の小説へと飛んだりと奔放である。漱石と寺田寅彦の師弟関係についての考察も興味深く、著者は寺田寅彦の遺志を継いでいるかの様である。文体も庄司薫氏「薫くんシリーズ」を思わせる軽快な物で、読み易さへの配慮がなされている。それでいて、「複雑系」、「カオス理論」の実用性を何となく感じさせてくれる。著者の見解としてはまず「分子生物学」への適用を考えている様である(経済への適用はまだまだ先)。ずっと昔に読んだ「複雑系-科学革命の震源地・サンタフェ研究所の天才たち(これは胡散臭かった)」より遥かに面白かった。
後半の「小説 唯進史観」は、「人工知能(遺伝プログラミング)」とカオス的「進化論」による小説自動生成プログラムを扱った物。円城塔氏の「これはペンです」と似たモチーフだと思ったら、何と円城氏が著者の研究室に在籍していた事が分かり驚いた(円城氏は本小説にも"プログラムとして"登場するし、本書の解説も担当している)。作家と読者とが相互作用しているとの円城氏の小説作法の一端を垣間見た思いがした。全体として、「複雑系」に限らず、科学全般に対して(特に若者に)「夢」を持って欲しいとの著者の思いが伝わって来る快著だと思った。
前半のエッセイも「複雑系」、「カオス理論」の解説と言うよりは、科学に賭ける著者の情熱と信条とを語った物と言え、その心意気が伝わって来た。話題もイチローから小松左京氏の小説へと飛んだりと奔放である。漱石と寺田寅彦の師弟関係についての考察も興味深く、著者は寺田寅彦の遺志を継いでいるかの様である。文体も庄司薫氏「薫くんシリーズ」を思わせる軽快な物で、読み易さへの配慮がなされている。それでいて、「複雑系」、「カオス理論」の実用性を何となく感じさせてくれる。著者の見解としてはまず「分子生物学」への適用を考えている様である(経済への適用はまだまだ先)。ずっと昔に読んだ「複雑系-科学革命の震源地・サンタフェ研究所の天才たち(これは胡散臭かった)」より遥かに面白かった。
後半の「小説 唯進史観」は、「人工知能(遺伝プログラミング)」とカオス的「進化論」による小説自動生成プログラムを扱った物。円城塔氏の「これはペンです」と似たモチーフだと思ったら、何と円城氏が著者の研究室に在籍していた事が分かり驚いた(円城氏は本小説にも"プログラムとして"登場するし、本書の解説も担当している)。作家と読者とが相互作用しているとの円城氏の小説作法の一端を垣間見た思いがした。全体として、「複雑系」に限らず、科学全般に対して(特に若者に)「夢」を持って欲しいとの著者の思いが伝わって来る快著だと思った。
2014年9月20日に日本でレビュー済み
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ただのエッセイか、読むのやめようかと思ったが最後まで読んで本当に良かった。
2019年10月21日に日本でレビュー済み
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前半についてはカオスやフラクタルについて、どのような研究がなされていたかの直感的理解が出来るが、後半の小説については私には理解が及ばなかった。
2013年9月1日に日本でレビュー済み
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私はWetな研究者です。複雑系を扱っている研究社の話をいろいろ聞いていて、なかなかこれを実際に生物研究の結果に使えるのかなと疑問に思っていました。金子先生の名前をその分野の研究者からよく名前を聞いていましたので、第一人者の考えを知りたいと思い、この本を読みました。内容はどちらかというと、抽象的な複雑系の紹介で、数式などはありません。が、複雑系がおもしろい考え方で、生物の研究をする際には切り離せない考え方であることはよくわかりました。考え方として、こういものがあることを知ることは損はないと思います。