ディック・フランシスの競馬シリーズを読むなら、まずはこの「大穴」から始めるといいと思う。
もとチャンピオン・ジョッキーで探偵のシッド・ハーレーを主人公にしたこの傑作には、ディック・フランシスが物語に盛り込む要素がほとんど盛り込まれている。ミステリとしての構造はシンプルだが、屈辱・恥辱・苦痛に耐える主人公と、最後にそれを「10倍返し」する爽快感、馬を駆るシーンの的確な描写、イギリスの不変の階級社会ぶり等々が、読み手を見事に刺激してくれる。
ど派手なアクションシーンが連発したり、国際謀略が飛び交う作品がお好きな方には、地味に感じられるかもしれないが、ディック・フランシスのすばらしさは、静かな緊張感にある。読後の余韻も楽しめる、大人の読み手に強く奨めたい作品だ。
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大穴 (ハヤカワ・ミステリ文庫 フ 1-2 競馬シリーズ) 文庫 – 1976/4/20
ディック フランシス
(著),
菊池 光
(翻訳)
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競馬というよく知らない世界の話でもあり、序盤はなかなか話に入り込めなかったが、競馬場での追いかけっこのシーンは緊迫感があった。「本命」で馬で逃げ回るシーンなども印象に残っているけども、フランシスのこういう追い詰められるシーンはすごく手に汗握る。同じ主人公でまだ続編があるらしいので読んでみたい。
- 本の長さ397ページ
- 言語日本語
- 出版社早川書房
- 発売日1976/4/20
- ISBN-104150707022
- ISBN-13978-4150707026
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登録情報
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- 発売日 : 1976/4/20
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 397ページ
- ISBN-10 : 4150707022
- ISBN-13 : 978-4150707026
- Amazon 売れ筋ランキング: - 326,368位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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上位レビュー、対象国: 日本
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2017年2月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ディックフランシスというより菊池光のかわいた文体を久しぶりに読みたくなり購入しました。小説としては面白い。が、記憶の中の菊池節ほどドライでなかったので、競馬シリーズの続作も読まなければ。
2018年1月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「犯人はお前だ!!」っていうような探偵小説とはまた違った味わいのある小説でした。
不遇な主人公の再起がテーマの一つで、主人公サイドの人物描写は繊細でしたが、
犯人サイドがちょっと小物すぎたかな…。
結末のカタルシスがもうちょっと欲しかったです。
不遇な主人公の再起がテーマの一つで、主人公サイドの人物描写は繊細でしたが、
犯人サイドがちょっと小物すぎたかな…。
結末のカタルシスがもうちょっと欲しかったです。
2021年4月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
20台で何度も読んだ小説。
また読みたくなって購入しました。
自尊心の大切さを教えてくれます。
また読みたくなって購入しました。
自尊心の大切さを教えてくれます。
2018年12月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この競馬シリーズ、
騎馬に馴染みがないためこれまで敬遠していましたが、いざ手に取って見ると大変な良質な探偵小説でした。
手軽に読めるのも良いです。
騎馬に馴染みがないためこれまで敬遠していましたが、いざ手に取って見ると大変な良質な探偵小説でした。
手軽に読めるのも良いです。
2008年1月11日に日本でレビュー済み
「興奮」、「利腕」等と並ぶ競馬シリーズの代表作。その「利腕」で再登場するシッド・ハレーを主人公にして男の"魂の再生"を描いた秀作。
シッドは障害レースの元チャンピオン騎手だったが、落馬事故のため片腕を損傷し引退を余儀なくされる。現在は探偵社に務めているが、かつての栄光と現在とのギャップの大きさに自尊心を保てず、無為な生活を送っている。ところが義父の計らいで、競馬場乗っ取りを狙う男と対峙した事で眠っていた闘争心が目を醒まし、乗っ取り阻止のため闘いを始める...。闘いの中では肉体的危機に何度も遭うが、その恐怖を克己する事で自尊心を取り戻すのだ。シッドと共に闘う探偵社の仲間の描写もチコを初めとして巧みに描かれている。作者としては当然、競馬について詳しく書き込みたいところだろうが、必要最小限に抑えている所も心憎い。それでいて、警備と称してシッドの騎乗シーン(しかも落馬付き)を加える辺りは流石。ハードボイルドと言う観点では見かけ上のハデな展開はないものの、シッドの精神的起伏を追うだけで手に汗握る。イギリスにおける階級の問題にも踏み込んでいる点も鋭い。それにしても、謎の宛名「ジゴロ・カノ」には参りました。良く調べているものである。
地の文や会話のちょっとした一言で人生の一断面を切り取る手法には感心させられる。ストイックな男の生き様や全編に溢れるリリシズムは読む者を痺れさす。どんな境遇にあっても、生きて行く希望を持つ事の大切さを訴えたシリーズの秀作。
シッドは障害レースの元チャンピオン騎手だったが、落馬事故のため片腕を損傷し引退を余儀なくされる。現在は探偵社に務めているが、かつての栄光と現在とのギャップの大きさに自尊心を保てず、無為な生活を送っている。ところが義父の計らいで、競馬場乗っ取りを狙う男と対峙した事で眠っていた闘争心が目を醒まし、乗っ取り阻止のため闘いを始める...。闘いの中では肉体的危機に何度も遭うが、その恐怖を克己する事で自尊心を取り戻すのだ。シッドと共に闘う探偵社の仲間の描写もチコを初めとして巧みに描かれている。作者としては当然、競馬について詳しく書き込みたいところだろうが、必要最小限に抑えている所も心憎い。それでいて、警備と称してシッドの騎乗シーン(しかも落馬付き)を加える辺りは流石。ハードボイルドと言う観点では見かけ上のハデな展開はないものの、シッドの精神的起伏を追うだけで手に汗握る。イギリスにおける階級の問題にも踏み込んでいる点も鋭い。それにしても、謎の宛名「ジゴロ・カノ」には参りました。良く調べているものである。
地の文や会話のちょっとした一言で人生の一断面を切り取る手法には感心させられる。ストイックな男の生き様や全編に溢れるリリシズムは読む者を痺れさす。どんな境遇にあっても、生きて行く希望を持つ事の大切さを訴えたシリーズの秀作。
2016年3月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
競馬ファンだが、最近までこの作家も作品も知らなかった不明を恥じた。
ミステリーで何度も読み返したくなるのは、やはり他のレビューにもあるように
翻訳の文章の魅力と、人物描写の魅力なのかと思う。
同シリーズの他の作品に慌てて飛びつくのが勿体ないと感じたので、
じっくり味わって読みたい。そして、前作Kindleで読めるようにしていただきたい。
ミステリーで何度も読み返したくなるのは、やはり他のレビューにもあるように
翻訳の文章の魅力と、人物描写の魅力なのかと思う。
同シリーズの他の作品に慌てて飛びつくのが勿体ないと感じたので、
じっくり味わって読みたい。そして、前作Kindleで読めるようにしていただきたい。
2016年3月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
いろいろな本を読み疲れたときに読みます。読みやすいし、構成が複雑で、登場人物のキャラクターがしっかり描いてあるので、しばらく間を開けると、2度は読めます。