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酔いどれ探偵街を行く (ハヤカワ・ミステリ文庫 14-1) 文庫 – 1976/7/31

4.9 5つ星のうち4.9 6個の評価

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 早川書房 (1976/7/31)
  • 発売日 ‏ : ‎ 1976/7/31
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 301ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4150708517
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4150708511
  • カスタマーレビュー:
    4.9 5つ星のうち4.9 6個の評価

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カート・キャノン
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上位レビュー、対象国: 日本

2024年1月21日に日本でレビュー済み
酔いどれの無免許探偵が色々な事件に巻き込まれる連作集。8篇収録。

ハードボイルドの私立探偵に、裏ぶれたイメージが相応しいということで、酔っ払いや、無免許や、社会からの落伍者をキャラクターにして、活躍させる物が多いですが、このシリーズがその傾向の嚆矢だそうで、その先鞭だけあって、今読んでも古びていない、面白く読めました。タッカー・コウ(ドナルド・E・ウェストレイク)のミッチ・トビン・シリーズやローレンス・ブロックのマット・スカダー・シリーズにも少なからず影響を与えているかも。

この手の作品が受ける理由ですが、現実の人生で嫌な目にあったり、はみ出したりしたいけど、そうすると苦労しそうなので、現実に我慢している人が、はみ出したり、落伍したりする夢を、フィクションのそういうキャラクターに自分の思いを仮託しているのではないかと思ったりもしますが、どうでしょうか(”およげたいやきくん”も歌詞で毎日同じで飽き飽きしているたいやきが店の主人と喧嘩して海に飛び込む、という部分が毎日同じ仕事をしているサラリーマンの心情を捉えて予想以上に売れたらしいので)。

また、そのキャラクターだけではなく、推理小説としても結構が良く出来ているので、キャラクターだけで読ませるだけでなく、謎解き推理小説としも結構が良く出来ていて感心させられます。

有名な話ですが、訳の都築さんの訳文が味わい深いという事で、シリーズが終わってからも続篇を期待する人が多かったので、版元で許可をとって、都築さんが独自にパスティーシュを続けて創作したそうで、そちらも今は「日本ハードボイルド全集6 都築道夫篇」で割と手にしやすくなっているので、興味のある方は是非。

落伍探偵物の先鞭をつけた連作集。是非ご一読を。
2010年9月9日に日本でレビュー済み
 「八七分署シリーズ」で有名なエド・マクベインがカート・キャノン名義で書いた通俗ハードボイルド作品。
 妻と親友の密通をきっかけに、酒におぼれた探偵、カート・キャノンが度胸と腕っ節で街のもめ事を解決する。

 この作品には、読者を驚愕させるプロットやトリックはない。かと言って、過激な暴力・性描写は少ない。
 さらに、今の目で見ると性・人種差別的と思わせる表現がある。

 しかし、訳者である筑紫氏のテンポ豊かな訳がすべての不満を打ち消すくらい作品のクオリティは実に高い。
 発表から50年近くたった今でも版を重ねられるのに納得できる。
 
 海外小説は訳が命!この作品は、その代表例であろう。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2006年3月1日に日本でレビュー済み
巨匠、エド・マクベイン、ことエヴァン・ハンターが、カート・キャノン名義で書いた短編集。妻を寝取られて身を持ち崩した暴力探偵が裏路地で極貧生活しながらトラブルを解決する、という話。作品の雰囲気はレイモンド・チャンドラーの世界を彷彿させるが、切れ味は鋭い。なにより、ハンターの他の作品と比較すると文学的なのも特徴的だ。映像作品としても成立しそうな出来栄えで、40年近く前の作品だが、全く古さは感じられない。マーロウ、金田一、クイーン、ビレーン…。名&迷探偵とは一味違った味わいの探偵像。全編、ハードボイルドな香りでいっぱい。
7人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2021年8月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
今読んでます。面白い!!
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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