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あなたに似た人 (ハヤカワ・ミステリ文庫 22-1) ペーパーバック – 1976/4/20
- 本の長さ443ページ
- 言語日本語
- 出版社早川書房
- 発売日1976/4/20
- ISBN-104150712514
- ISBN-13978-4150712518
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登録情報
- 出版社 : 早川書房 (1976/4/20)
- 発売日 : 1976/4/20
- 言語 : 日本語
- ペーパーバック : 443ページ
- ISBN-10 : 4150712514
- ISBN-13 : 978-4150712518
- Amazon 売れ筋ランキング: - 430,629位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
Roald Dahl (1916-1990) was born in Llandaff, South Wales, and went to Repton School in England. His parents were Norwegian, so holidays were spent in Norway. As he explains in Boy, he turned down the idea of university in favor of a job that would take him to"a wonderful faraway place. In 1933 he joined the Shell Company, which sent him to Mombasa in East Africa. When World War II began in 1939 he became a fighter pilot and in 1942 was made assistant air attaché in Washington, where he started to write short stories. His first major success as a writer for children was in 1964. Thereafter his children's books brought him increasing popularity, and when he died children mourned the world over, particularly in Britain where he had lived for many years.The BFG is dedicated to the memory of Roald Dahls eldest daughter, Olivia, who died from measles when she was seven – the same age at which his sister had died (fron appendicitis) over forty years before. Quentin Blake, the first Children’s Laureate of the United Kingdom, has illustrated most of Roald Dahl’s children’s books.
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
海外の本なので邦訳になると、どうしても文章に、ん?と違和感を抱くこともありますが…
kindle版じゃあなくて文庫本で買いたかったぐらいです(泣)
奥付を見ると2003年9月15日三十八刷と記してあった。
ダールがこの短編を発表したのを調べたら1953年(昭和28年)であった。
80年代にテレビで放映していたロアルド・ダール劇場「予期せぬ出来事」という番組は観た記憶があるが、評者は彼の他の作品を読んだ記憶はない。
この短編集を読んでゆくとすべて賭けに関わる話である。
「味」という短編は、作家のコリン・ウィリスンがワインについて書かれた最高の物語の一つであり、何度も読み返していると巻末で訳者の田村隆一氏が引用していた。
このじつに嫌らしいワイン専門家について、著者が読者の溜飲を下げるようなエンディングは秀逸である。
本書中でもっともよく出来た短編であると星5進呈。(この作品だけは脳裏に刷り込まれていたから読み進みながら記憶が蘇っていたが、他作品はすべて忘れていたから情けない)。
「おとなしい凶器」は、氷柱を凶器にした物語を読んだことはあるが・・・、骨付きマトンを捜査する刑事に食べさせる未亡人が微笑むエンディングに星4進呈。
「南から来た男」は、気味の悪い恐怖物語である。
エンディングで夫人の指を描写するところなどは残酷すぎるような作品であるが、星4進呈。
このほかの昨品もほとんど賭けがテーマになっていて「皮膚」までの作品は、まあ星3くらいの作品のように思えた。
「皮膚」は、入れ墨がテーマなのだが、このような話が本当にあるのでは、と思わせるリアル感が伝わってくる作品であり星5進呈。
「毒」「お願い」もプロット構成もよく星4進呈したい。
「首」は、執事が鋸と斧を両手に持ち、ご主人様どちらを?と言うくだりの描写がなんとも言えない恐怖を齎す作品であり星5進呈。
「音響」という作品は、草花や樹ににも命が宿るというありきたりなテーマで星3進呈。
「告別」は、復讐は報復を受けるという結末を迎える恐ろしい物語だが、まあテーマがあまり好きになれなかったから星3進呈。
「偉大なる自動文章製造機」には、この作品を書いた時代を考えると、著者ダールの未来を予言するような思考に驚かされてしまった。
今では「AI」が小説を書く実験が現実に行われているからであるが、まあダールの想像したように上手くいくと評者には思えないが・・・で、星4進呈。
「クロウドの犬」は、1~4までの章に分けれられ一話完結のようにしてあるが、すべての物語につながりがあることを読者は読み進みながら知ることになる秀作である。
それにしても著者ダールは、ドック・レースを知るためにどれほど取材したり資料を集めたのだろうか、と驚きながら読み終えた作品であった。
「味」に次ぐ傑作だと星5進呈したい。
巻末で訳者の田村隆一氏が、映画『摩天楼』でゲーリー・クーパーの相手役をしたのがパトリシア・ニールだと書いていた。
評者は、もう半世紀以上も昔になるが、古い映画を上映する映画館で、この『摩天楼』(1949年制作)を観た記憶がある。
ゲーリー・クーパーと不倫関係だったパトリシア・ニールが、その後本書の著者ロアルド・ダール夫人になった話は、オールド映画フアンなら知っているだろう。
そこで、"Tales of the unexpected"に収録された作品を多く含む本著を読んでみた。しかし田村隆一氏の翻訳は、あまりに誤訳が多く、原作の「味」を台無しにしている。それゆえ星は3つどまりとした。
英語が少しでもできる人は、原作を読まれることをお勧めする。決して難解な英語は使っていないため、原作の方がはるかに面白い。また、現在は別の人の新訳も出ているそうであるから、日本語訳はそちらの方を読むほうがいいかもしれない。
"Dip in the Pool" "Galloping Foxley" "Lamb to the Slaughter"
"Man from the South" "Mr. Feasey" "Mr. Hoddy"
"My Lady Love, My Dove" "Neck" "Nunc Dimittis"
"Poison" "Rummins" "Skin"
"Taste" "The Great Automatic Grammatizator"
"The Ratcatcher" "The Soldier" "The Sound Machine"
"The Wish"
上記の中で、一つあげますと、Man from the South。The South といっても、何となくラテン系らしいということで、ぼかしてあります。南アフリカ共和国ではないでしょう。最後の1センテンスで一挙に怖くなるという名人芸。
ネタをばらしすぎないように、テキトーにぼかして、スジを粗くご紹介しましょう。ホテルのプールに若者がいるところに、何やらラテン系らしき年配の男が出現。若者はスモーカー。男は何でもギャンブルのタネにしたい趣味らしく、言葉巧みに若者を賭に誘惑。それは:若者がxx回連続してライターを点火できたら、車をあげよう。そのかわり、途中で失敗したら、指を一本もらいたい。若者は合意。二人は念のため、近くにいた第三者を証人として伴ってホテルの一室へ。
車のキーをテーブルに置いて、一回目、二回目、...と点火は続く。そのとき、別の婦人が部屋に突入して、賭をやめさせようとする。その婦人がキーをうばおうと手をのばすが....
他の作品も、また違った味付けで、全部読了するとフルコースを堪能した満足感。
他の方もレビューに記しているが「毒気」が全面・前面に出ていて極めて不快。後味の悪さではピカ一というか最低と言うか。。。
筒井康隆や星新一が嫌いでない方はどうぞ。
そしてサキの「開いた窓」、短編の最高傑作だと思います。皆さん騙されたと思ってお読みください。ん~ん・・・と
同様の短編集で人間のブラックな部分を上品に見せるという物語は「キス・キス」と同様だけれど、こちらの「あなたに似た人」のほうがどちらかといえば「重い」感じがした。
作品は「あなたに似た人」が1953年前で、「キス・キス」が1959年前なので、ロアルド・ダールのブラックな原石がより強く感じさせるのかもしれない。
個人的に面白かったのが「味」、「おとなしい凶器」、「南から来た男」の三篇で、他の方の評を見ても同様の感想が多い。中盤の緊迫感、意外な結末に人間の見せたくない見たくない陰の部分を最後にまるでカードを裏返したように気づかせるのはお見事としかいいようがない。
一方、「兵隊」や「クロウドの犬」はどうにもドロドロしているだけで読むのがしんどくなってきた。
これからどちらかを読むのを迷っているのであれば、「キス・キス」の方をオススメします。