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怪盗ニック登場 (ハヤカワ・ミステリ文庫 ホ 10-3) 文庫 – 2003/5/1

4.0 5つ星のうち4.0 10個の評価

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 早川書房 (2003/5/1)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2003/5/1
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 395ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4150735034
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4150735036
  • カスタマーレビュー:
    4.0 5つ星のうち4.0 10個の評価

著者について

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エドワード・D.ホック
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上位レビュー、対象国: 日本

2017年3月6日に日本でレビュー済み
古典ミステリの短編集。
怪盗ものでミステリは当然のような気もするが、一般的な怪盗物と違うのは、盗みに関する謎解きではないところ。ニックは依頼を受けて盗みを働く、その依頼人とのイザコザでニックが推理を働かせるというのが基本スタイル。そこのところが普通の怪盗ミステリと違っているところ。例えるなら日本の漫画(アニメの方が有名か)ルパン三世。
作品は古く1作目の「斑の虎」が1965年の執筆で、日本では早川書房が1976年に刊行、2003年にやっと文庫という流れ。収録作品はハヤカワの独自編纂なので、作品発表順ではない。この辺りは巻末解説に作品紹介がされているので参照されたし。
創元推理文庫から出ている「怪盗ニック全仕事1~3」は、作品発表順で全作品収録されているので、今から読む人はそちらを手にされることをお勧める。あまり気にしない方はこちらをどうぞ、傑作選的なのはこちらだと思うから。

時代的な部分は確かにある、ウォーターゲート事件の2年後で背景が分っていないとピンとこないとか、もちろん携帯電話はないとか、防犯装置が古いとか、しかしそれらを考慮してもあまり古いようには感じられない。短編であることも理由かもしれないが、読んでいて然して時代を感じないのだ。
短編であるが故の欠点もある。話しに深みがないのだ。話しは続いているので色々と繋がってはくるのだが、やはりじっくりと読むような内容ではない。あっさり事件解決されてしまったりする。それでも読んでいて面白いし、ニックの私生活も描かれていて先が気になる。
この作品の一番の特徴は、一つの話しの中に怪盗の活躍と推理ミステリーの両方を楽しめる点だと思う。ニックのこだわりである“金目の物”は盗まない、というポリシーはちょっとおまけのように感じる。というかネタ作りの設定と言うべきか。どちらにしろ短編としての面白さに変わりはなく、この後つづくシリーズの長さに驚く。短編の難しさは何と言ってもネタ作りだ。このシリーズだけでなく多くの短編を著していること自体凄いことだが、そのうえ面白いのだから脱帽する。星さんと比べるのはどうかと思うが、古典ミステリー短編作家の凄さを感じて欲しい。時代を感じさせない腕のごついこと。
2012年7月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
EQMM(エラリー・クイーンズ・ミステリ・マガジン)の常連で、アンソロジーの編纂も手がける故エドワード・D・ホック。800以上の短編作品をものしているので、邦訳された海外アンソロジーでもちょくちょくお目にかかる作家だ。

ホックはレオポルド警部や、創元推理文庫でお馴染みのサム・ホーソン博士、オカルト探偵サイモン・アークら多くのシリーズ・キャラクターをうみ出している。なかでも人気の高いのが本書で初登場となるニック・ヴェルヴェット(ちなみに『ホックと13人の仲間たち』序文によると一番愛着があるのはサイモン・アークだとか)。

ニックは、二万ドルの報酬で依頼を受け、金品に値しないないものだけを盗むという風変わりな泥棒である。クールで飄々とした立ち振る舞いで、完璧な手際で盗みを働き、きっちりと報酬を手に入れる。

ニックものが素晴らしいのは30頁前後の短編ながら、ラストにサプライズが用意されていることだろうか(あたりはずれはあるのだけど)。各短編の原題は、必ずThe Theft ofで始まるし、ストーリー展開はだいたい以下のフォーマットにのっとっている。

'1.依頼人がニックに盗んで欲しいものを告げ報酬を交渉する。
'2.依頼を受けたニックが現地調査をしながら作戦を検討する。
'3.なぜか妙齢の女性が登場する。
'4.いよいよ盗みを決行すると事件が発生しニックがピンチに陥る。
'5.事件を解決し報酬を手に入れる(回収する)。

ワンパターンといえばその通りなのだが、こういう鋳型にはめ込んで読ませる作品を作り上げてしまうところが、ホックの驚きの名人芸である。

さて、本書の獲物はというと、動物園の斑の虎、ビルに取り付けられている会社のロゴ3つ、大リーグのひとチーム全員、刑務所の囚人が壁に掛けているカレンダー、メリーゴーランドの回転木馬、博物館の恐竜の尻尾、殺人事件の陪審員全員、皮張りの棺桶、感光した映画のフィルム、カジノのカッコウ時計、ゴミ袋だ。

なかでも秀逸なのは、何を盗んで良いかすらわからないもの。依頼人が依頼品を告げる前に面会謝絶になってしまうのだ。それでもきっちり盗んでくるのだからすごい。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2003年6月29日に日本でレビュー済み
その人にしか、価値のないものを、盗み出す怪盗ニックの話。12の短編からなります。
野球チーム、監房の中のカレンダー等、どうやって盗むんだ?と、なぜ盗むんだ?に関連して、盗んだ後の依頼主等とのドタバタから、話が成り立ってます。
同じような趣向の話が続きます。派手なアクションもないです。秘密兵器も出てきません。盗む方法も、面白いけど、驚くほどのものでも、ないです。「なぜ盗むんだ?」も、本文に、伏線等があって、よく読むとわかる、というものはなく、実はこうです!というものです。中には、なんとなく、想像できるものもありますが・・。
ニックが魅力的なわけでも、ないですし、次元大介や石川五右衛門のような、魅力的な仲間も出てきません。最初の2~3編までは、楽しめ!ましたが、その後は、あきちゃいました。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2009年9月6日に日本でレビュー済み
ニック・ヴェルヴェットは、黒髪、茶色の目、身長183cmのハンサムな男。
恋人のグロリアと同居している。

作中ではグロリアに、自身の職業について不動産アドバイザーや企業コンサルタントの
ような説明をしているが、本当の職業は泥棒。
知る人ぞ知る怪盗ニックその人である。

怪盗ニックは客観的に価値のあるものは盗まない。
(宝石とか、現金とか、高価な美術品とか)

彼が盗むのは、依頼者には価値のあるが客観的な価値は無いもの。
(たまに価値があっても、普通人が盗まないようなよっぽど変わったものだと
盗んじゃうみたいだが・・・)

依頼を引き受けるときには、詳しいことは聞かないが、こっそり依頼者にも気付かれない
うちに依頼者の目的も探っている。

どのように盗むか?なぜ依頼者はこんな物を盗むのか?

読者は2重の謎を楽しむことができる。
設定が秀逸!
気軽に楽しめる、本格ユーモア短編。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2007年2月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
怪盗ニックは、現金、宝石、絵画といった、価値のあるものは盗まない。

盗む対象は、本書の順番では、動物園の虎、看板の文字、といった具合だ。

依頼者には価値のあるものの様だが、ニックは、報酬さえもらえれば、それで良い。

本書は12篇の短編集だ。

この後に執筆される「怪盗ニックの事件簿」なども、同様に短編集だ。

それぞれの物語は、ごく短く、ごく短時間で読了出来る。

実は、短編であるが故に、魅力を感じる。

こんな物を何故盗むのか?

こんな物をどの様にして盗むのか?

いずれにしても、内容は突飛だ。

読者が、この様な突飛な疑問を抱いたままの、長編作品には付き合いにくい。

それよりも、この奇抜な内容の結末を、コンパクトに、早く知りたい。

各作品は、冒頭で感じる突飛さと、鮮やかな結末が魅力だ。

短編に徹した、種蒔きの勝利だ。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2003年6月19日に日本でレビュー済み
ホックはほぼ短編を書くことだけで生計を立てている
現代では稀有の存在な作家です
その彼が生み出した数々のキャラクターの中で
もっとも人気があるのが
“価値のないものしか盗まない怪盗"ニック・ベルベットです
この短編集でも動物園の虎や遊園地の回転木馬
メジャーリーグのチーム一式、留置所のカレンダー、陪審員一揃い等々
盗む苦労に見合わないものばかり
どうやってこんな大それたものを盗むのか?と
何でこんなものが必要なのか?といった
2つの要素を短編に絡ませた
楽しい短編集です
9人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2016年1月2日に日本でレビュー済み
怪盗ニックの短編を12編集めた短編集。
怪盗とはいっても、価値のある物、有名・高名なもの、金等は盗まずに価値のなさそうな物、盗むのに無理のありそうな物だけを盗むというニック・ヴェルヴェットという主人公を創造した著者のエドワード・D・ホックの才能に驚かされます。
その無価値な物を盗むだけで終わったら、ただの馬鹿話に終わってしまいますが、その盗品の影に何故そんな価値のない物を盗んだのかという謎があり、ここら辺が本書の謎解きミステリとしての醍醐味になっていて大いに読ませます。
更に、本来価値のない物、或いはなさそうな物にも実は価値や意味があり、この世に無価値な物などない、という著者のホックがこういう深読みを望んだかどうか判らないメッセージを読みとりましたが、どうでしょうか?
ただ、ニックが数編で暴力を奮うのがイマイチ頂けませんでした。これさえなければ完璧なんですがねぇ・・・。
これからの活躍が楽しみなシリーズ第一作。是非ご一読を。
2005年12月19日に日本でレビュー済み
ニックは、その世界では名を知られた腕利きの泥棒。依頼人に頼まれて彼が盗むのは、大リーグの野球チーム、看板の文字、メリーゴーラウンドの馬、十二人の陪審員など、一見価値のないものばかり。十二の事件からなる短編集。

どうやって盗むのか?なぜ依頼人はそれが欲しいのか?それぞれの事件で、この二つの問題を楽しみながら読めました。

価値のなさそうなものでも、莫大な報酬を払って依頼するからには、依頼人にとってはそれだけの価値があるわけで、たいていは、ニックが盗み出したあとにその秘密が明かされます。秘密を知ったニックの、不正を許さないというほどでもなく、悪の手助けをするというほどでもない立場が話をおもしろくしていると思います。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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