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わたしたちが孤児だったころ (ハヤカワepi文庫 イ 1-3) 文庫 – 2006/3/31
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- 本の長さ537ページ
- 言語日本語
- 出版社早川書房
- 発売日2006/3/31
- ISBN-104151200347
- ISBN-13978-4151200342
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出版社より
カズオ・イシグロ/Kazuo Ishiguro
1954年11月8日長崎生まれ。
1960年、5歳のとき、海洋学者の父親の仕事の関係でイギリスに渡り、以降、日本とイギリスのふたつの文化を背景に育つ。
その後英国籍を取得した。ケント大学で英文学を、イーストアングリア大学大学院で創作を学ぶ。
1982年の長篇デビュー作『遠い山なみの光』で王立文学協会賞を、1986年発表の『浮世の画家』でウィットブレッド賞を受賞した。1989年発表の第三長篇『日の名残り』では、イギリス文学の最高峰ブッカー賞に輝いている。2017年にはノーベル文学賞を受賞。2018年に日本の旭日重光章を受章し、2019年には英王室よりナイトの爵位を授与された。
ほかの作品に、長篇『充たされざる者』(1995)、『わたしたちが孤児だったころ』(2000)、『わたしを離さないで』(2005)、『忘れられた巨人』(2015)、短篇集に『夜想曲集』(2009)、ノーベル文学賞受賞記念講演『特急二十世紀の夜と、いくつかの小さなブレークスルー』(2017)がある(以上、すべて早川書房刊)。
2021年発表の『クララとお日さま』は、6年ぶりの新作長篇でノーベル賞受賞第一作にあたる。
写真(禁転載) 2019(C)Hiroshi Hayakawa
クララとお日さま | 日の名残り | わたしを離さないで | 忘れられた巨人 | 浮世の画家〔新版〕 | |
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カスタマーレビュー |
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価格 | ¥2,251¥2,251 | ¥1,012¥1,012 | ¥1,078¥1,078 | ¥1,078¥1,078 | ¥990¥990 |
ノーベル文学受賞第一作 人工知能を搭載したロボットのクララは、病弱な少女ジョジーと出会い、やがて二人は友情を育んでゆく。愛とは、知性とは、家族とは? 生きることの意味を問う感動作。 | 短い旅に出た老執事が、美しい田園風景のなか古き佳き時代を回想する。長年仕えた卿への敬慕、執事の鑑だった亡父、女中頭への淡い想い、二つの大戦の間に邸内で催された重要な外交会議の数々……。遠い思い出は輝きながら胸のなかで生き続ける。失われゆく伝統的英国を描く。1989年、ブッカー賞受賞。 | 優秀な介護人キャシー・Hは「提供者」と呼ばれる人々の世話をしている。生まれ育った施設へールシャムの親友トミーやルースも「提供者」だった。キャシーは施設での奇妙な日々に思いをめぐらす。図画工作に力を入れた授業、毎週の健康診断、保護官と呼ばれる教師たちのぎこちない態度……。彼女の回想はヘールシャムの残酷な真実を明かしていく。2016年、TBSドラマ化。 | 老夫婦は、遠い地で暮らす息子に会うため、長年暮らした村を後にする。若い戦士、鬼に襲われた少年、老騎士……さまざまな人々に出会いながら、雨が降る荒れ野を渡り、森を抜け、謎の霧に満ちた大地を旅するふたりを待つものとは――ブッカー賞作家の傑作長篇。 | 2019年、NHKドラマ化! 渡辺謙主演! 著者序文を収録した新版 。戦時中、日本精神を鼓舞する作風で名をなした画家の小野。弟子に囲まれ、尊敬を集める地位にあった彼だが、終戦を迎えたとたん周囲の目は冷たくなった。小野は過去を回想しながら、みずからの信念と新しい価値観のはざまで揺れる。1987年、ウィットブレッド賞受賞作。 |
登録情報
- 出版社 : 早川書房 (2006/3/31)
- 発売日 : 2006/3/31
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 537ページ
- ISBN-10 : 4151200347
- ISBN-13 : 978-4151200342
- Amazon 売れ筋ランキング: - 198,245位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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「わたしを離さないで」
のドラマを演じる前に読もうと思い即注文。
悲しい小説でした。
これを機にカズオイシグロさんの本を数冊読みました。
ほぼ半分にあたる257頁あたりからそれまでの記述スタイルとは明らかに異なる語りに、ようやくテンポの良さのようなものが出てはきますが、作者であるイシグロ氏にもこの木に竹を接いだような不自然な変化についてちゃんとした説明が出来ていないことからも、おそらく作者のミスなのだろうということが感じられて、この点も本作の出来の悪さに一役買っています。
いちばん不味いのは、本作の物語の中心である「両親誘拐事件(?)」を主人公のクリストファーが私立探偵になってまで解決しようとしているのに、明らかにこの事件に深く関わっている「フィリップおじさん」なる人物を最後まで全く捜そうとしない点です(全くもって不可解)。
幸いにも本書のラストにおいて別の件でわざわざフィリップおじさんの方から再会の機会を与えてくれるのですが、高名な名探偵という立場になっているクリストファーがそんな当たり前のことすら出来なかったということにはただただ呆れてしまいます。
そもそも探偵というわりには探偵らしい活躍が一切書かれていないというのも奇妙なはなしですが、これはイシグロ氏の作家として力量と才能にかなり大きな問題があるからだと私は考えます。
本作でも残りわずかになってから色々バタバタと事件の真相が書かれていきますが、その記述がいかにも取ってつけたような不自然でそれまでの展開から乖離しているという点は、本作の後に書かれた『わたしを離さないで』『忘れられた巨人』においても共通する極めて大きな欠点です。
さらに欠点を指摘すると、ダラダラとした意味のないエピソードを細かくつないでイシグロ作品は出来ていて、それらからなる全体の物語には「メタ」が全く存在しない単一の意味しかないということでしょう。
本作においても表層的で単純なストーリーしか存在せず、批評家が無理筋に強引な評価をしている「孤児」というワードへの複雑な含蓄など、じつは本作には全く存在してはいません。
評価については個人的には最低評価が妥当ですが、こうしてある意図的に作られたノーベル文学賞作家という異常性の問題提議をするためにも、皮肉を込めて普通という評価にさせていただきます。
この作品、おいそれと人には薦められません。ポイントはふたつあります。
・「信頼できない語り手」というミステリの手法を知らないと、面食らってしまう
本作では、カズオ・イシグロの初期の代表作でも用いられたこの手法が全編を通して使われています。
つまり、主人公が語る内容はあくまで、ひとりの孤児が必死の思いで作り出したフィクションにすぎないということです。
この点を念頭に置いて(あるいは途中で気付いて)読まないと、なにか変なものを読まされているという気になってしまうでしょう。
・カズオ・イシグロ作品の中では度を越して暗い
中盤くらいまでは楽しく読めたのですが、物語は次第に暗くなっていき、最後はもう絶望のどん底に突き落とされることを理解しながらも「まあここまで読んじゃったしな」と思いつつ読み終えました。
しみじみと人生を振り返り、辛いことも楽しいこともあったね、と穏やかな気持ちになる、そんな作品ではありませんでした。「信頼できない語り手」の手法を活用した、これでもかというほど残酷な物語です。読者は、人生という物語の、劇的な崩壊の場面に立ち会うのです。それでも最後はある程度品よく着地するので、いちおうカズオ・イシグロ作品としての体を成してはいるな、という印象を持つのですが、人によってはショックを受ける内容かも知れません。心が弱っているときには読まないほうがいいでしょう。
内容が衝撃的すぎるという意味で星をひとつ減らしました。作品の質としては星5ですが、Amazonレビューの星には、おすすめ度合いという意味もあるので。
主人公の少年は英国人だが英国に住んだことがない。
上海の租界地で生まれ育った。日本人の少年とも対等な友達として楽しくくらしていたが、戦争の暗雲は、彼らを包み込んで行く。
自国が列強の国々に租界地にされて行く中国の悲惨さ。東洋のパリと称された華やかさは、裏にとんでもない暮らしが横たわっていた。
両親が、突然行方不明になった英国人の少年には帰るべき故郷は無かった。
日本軍が刻々と迫ってくる恐怖の中必死に生きる少年。
叔母に引き取られ英国で大人になり、仕事も順調だが、両親の失踪の理由と結末がわからない。
両親を何とかして探し出そうとする。
背景の社会はアヘンを利用した国は英国だけでは無かった。
中国国内の国民党と共産党の争い、実に混沌とした時代は、個人の生活を翻弄してしまう。
最後までドキドキワクワクしながら読んだ。
主人公の目的を最優先させ、時には協力者を罵倒する姿勢には正直やり過ぎだと感じましたが、それも率直に生きてきた人生、そして探偵としての職業がそうさせたのかもしれません。
読後は重厚な過去を受け入れたおじいさんのような感覚になりました。一人の人生を味わった感覚です。
上海生まれのイギリス人である本書の主人公は、ある日突然孤児となる。イギリスで成人して探偵となった後は、やらなければならないことがあるという使命感から、上海に行く。
自分の使命が常に優先されており、他人の苦悩や痛みには思いを及ぼさない。ところどころ、読んでいて驚かされるほど、あまりに自己中心的な発言もする。そして、自分の恵まれた地位や特権が、多くの人の犠牲の上に成り立ってきたことにも気づかず、また、気づいた後も、自分を正当化し続ける。
作者はさらに物語の中に隠喩として、先進国で裕福に暮らす人々への批判も含めているように思う。
主人公と相似の関係にあるものとして、列強各国の富裕層がある。その中でも特に、中心的存在である大英帝国に対して、作者の厳しい目が向けられているように感じる。使命感を持って帝国主義の行動を起こし、自分たちの恵まれた社会や国が他国民の犠牲の上に成り立っていることに気づかずに(あるいは故意に無視して)人生を謳歌している。この国民みんなが、タイトルの「わたしたち」に含まれるのではないだろうか。
そしてこの「わたしたち」は、昔だけの話ではなく、現代の先進国に生きる私たちの問題でもある。