今更ながら、アガサ・クリスティを読んでいます。
今まで、日本人のミステリー作品の中でも何度も名前が出てきたアガサ・クリスティでしたが、古いのと翻訳ものなのとで敬遠しておりました。
読んでみたら、時間の経過を忘れるほど没入しました。
しかも、私の場合、著者の作品によくある話ですが、この作品の犯人を読む前から知っていたのです。しかし、それでもページをめくる手が止まりませんでした。
ネタバレ無しで読めた人は、最高の気分を味わえたのではないでしょうか。
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オリエント急行の殺人 (ハヤカワ文庫 クリスティー文庫 8) 文庫 – 2003/10/1
厳寒の季節、国際列車オリエント急行は世界各国からの乗客でいつになく混んでいた。一癖も二癖もある乗客たちが作る異様な雰囲気のなか、雪で立往生した車内で、老富豪が刺殺された。名探偵ポアロが腰を上げたが、乗客のすべてには堅牢なアリバイがあった……大胆なトリックで贈る代表作。(解説 有栖川有栖)
- 本の長さ429ページ
- 言語日本語
- 出版社早川書房
- 発売日2003/10/1
- ISBN-104151300082
- ISBN-13978-4151300080
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登録情報
- 出版社 : 早川書房 (2003/10/1)
- 発売日 : 2003/10/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 429ページ
- ISBN-10 : 4151300082
- ISBN-13 : 978-4151300080
- Amazon 売れ筋ランキング: - 496,571位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1890年、保養地として有名なイギリスのデヴォン州トーキーに生まれる。中産階級の家庭に育つが、のちに一家の経済状況は悪化してしまい、やがてお金のかからない読書に熱中するようになる。特にコナン・ドイルのシャーロック・ホームズものを読んでミステリに夢中になる。
1914年に24歳でイギリス航空隊のアーチボルド・クリスティーと結婚し、1920年には長篇『スタイルズ荘の怪事件』で作家デビュー。1926年には謎の失踪を遂げる。様々な憶測が飛び交うが、10日後に発見された。1928年にアーチボルドと離婚し、1930年に考古学者のマックス・マローワンに出会い、嵐のようなロマンスののち結婚した。
1976年に亡くなるまで、長篇、短篇、戯曲など、その作品群は100以上にのぼる。現在も全世界の読者に愛読されており、その功績をたたえて大英帝国勲章が授与されている。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2020年12月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
とても良かったです。
2011年6月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
人生で3冊目のクリスティです(既読は短編集『ポワロの事件簿』と『ABC殺人事件』)。古本屋で105円だったので何の気なしに購入した『ABC殺人事件』が予想以上に面白かったので、代表作と言われる本作を読んでみました。
・・とりあえず、20代後半という世の中の色々なものにスレ切った年齢で読んだというハンデがあったためか、結構冒頭部の時点でラストの予想がある程度ついてしまいました(ポワロみたいに筋道だった説明はできませんし、完全な予想ができた訳ではないですが)。
本作は、犯行の起こる状況がかなり特殊ということが冒頭で示されますし、この殺人が相当に計画的で周到な犯罪だということは疑いがない。つまり割と冒頭から大きいヒントが出ている。そこから考えると、結末は余り意外ではないという気がしました。
しかも、やはりこの作品は有名すぎるのでしょう、何となくどこかで聞いた筋・・という気が読んでいる途中でしてしまいました。ああ・・『金田一少年の事件簿』とかドラマの『金田一耕介』『明智小五郎』なんかをはしゃいで見ちゃってたせいだなあ・・とちょっと悲しくなりました(でも『ABC殺人事件』では気持ちよく騙されたのに)。
が、それでも、何気ない会話や仕草のはしばしから巧みに情報を得るポワロの洞察力と会話力にはワクワクさせられました。本作は、雪で立ち往生してしまった列車のいち車両内が舞台ですから、警察の協力が得られず、『ABC殺人事件』のようには容疑者たちの証言のウラが容易に取れないというのも面白かった。また、<この人物はどのような性格であると思われるか?それは描いた犯人像と一致するか?><誰かが嘘をついている。誰が嘘をついているのか?><嘘をついているならそれは何のためなのか?><もし崩れるとしたらどのアリバイか?>等ということをポワロと一緒に考えながら読み進めるのは本当に楽しいです!
本作でも、犯行における様々な謎が読者に提示されますが、目撃証言の謎と、死体につけられていた傷の謎が最も意外で唸らされました。
そして人間描写が秀逸で小説としても面白く、読み応えがあるのがクリスティ作品です!本作では友人思いの退役軍人ヘイスティングスが登場しないのが個人的には大分寂しいですが、常に冷静で、灰色の頭脳が自慢の名探偵・ポワロの何ともいえない優雅な魅力は健在。クリスティの鋭い人間観察と描写力に支えられた、協力者や容疑者とポワロの会話も生き生きとしています。女性の職業事情とか階級社会とか、20世紀初期イギリスの風俗も所々描かれるので、時代小説として読めるのも楽しいですね。
今後、『そして誰もいなくなった』や『アクロイド事件』も読んでみたいと思います!
・・とりあえず、20代後半という世の中の色々なものにスレ切った年齢で読んだというハンデがあったためか、結構冒頭部の時点でラストの予想がある程度ついてしまいました(ポワロみたいに筋道だった説明はできませんし、完全な予想ができた訳ではないですが)。
本作は、犯行の起こる状況がかなり特殊ということが冒頭で示されますし、この殺人が相当に計画的で周到な犯罪だということは疑いがない。つまり割と冒頭から大きいヒントが出ている。そこから考えると、結末は余り意外ではないという気がしました。
しかも、やはりこの作品は有名すぎるのでしょう、何となくどこかで聞いた筋・・という気が読んでいる途中でしてしまいました。ああ・・『金田一少年の事件簿』とかドラマの『金田一耕介』『明智小五郎』なんかをはしゃいで見ちゃってたせいだなあ・・とちょっと悲しくなりました(でも『ABC殺人事件』では気持ちよく騙されたのに)。
が、それでも、何気ない会話や仕草のはしばしから巧みに情報を得るポワロの洞察力と会話力にはワクワクさせられました。本作は、雪で立ち往生してしまった列車のいち車両内が舞台ですから、警察の協力が得られず、『ABC殺人事件』のようには容疑者たちの証言のウラが容易に取れないというのも面白かった。また、<この人物はどのような性格であると思われるか?それは描いた犯人像と一致するか?><誰かが嘘をついている。誰が嘘をついているのか?><嘘をついているならそれは何のためなのか?><もし崩れるとしたらどのアリバイか?>等ということをポワロと一緒に考えながら読み進めるのは本当に楽しいです!
本作でも、犯行における様々な謎が読者に提示されますが、目撃証言の謎と、死体につけられていた傷の謎が最も意外で唸らされました。
そして人間描写が秀逸で小説としても面白く、読み応えがあるのがクリスティ作品です!本作では友人思いの退役軍人ヘイスティングスが登場しないのが個人的には大分寂しいですが、常に冷静で、灰色の頭脳が自慢の名探偵・ポワロの何ともいえない優雅な魅力は健在。クリスティの鋭い人間観察と描写力に支えられた、協力者や容疑者とポワロの会話も生き生きとしています。女性の職業事情とか階級社会とか、20世紀初期イギリスの風俗も所々描かれるので、時代小説として読めるのも楽しいですね。
今後、『そして誰もいなくなった』や『アクロイド事件』も読んでみたいと思います!
2016年12月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
名作でした!
小説あんまり読まない方ですがスッと入っていけて続きが気になる!
名推理よかったですし結末もキレイ!
小説あんまり読まない方ですがスッと入っていけて続きが気になる!
名推理よかったですし結末もキレイ!
2015年7月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
あまり多くを語ると、読む楽しみを損ねてしまうので簡潔に。
アガサはイギリスの方ですので、翻訳したものになりますが翻訳はかなりいいです。
意図も汲み取られており、言葉回しも独特のいい雰囲気があり引き込まれます。
また、日本人には絶対にない感覚が披露される場面も多く、本を多く読む方でも新鮮に読めるでしょう。
ミステリーとして、頂点の一人に数えられるお方の傑作です。
ミステリー好きはもちろん、入門としても、最高に引き込まれると思うのでおすすめです。
アガサはイギリスの方ですので、翻訳したものになりますが翻訳はかなりいいです。
意図も汲み取られており、言葉回しも独特のいい雰囲気があり引き込まれます。
また、日本人には絶対にない感覚が披露される場面も多く、本を多く読む方でも新鮮に読めるでしょう。
ミステリーとして、頂点の一人に数えられるお方の傑作です。
ミステリー好きはもちろん、入門としても、最高に引き込まれると思うのでおすすめです。
2011年3月20日に日本でレビュー済み
読書という作業は多くの場合、本に書かれていることを頭の中で画像化する作業を言うのであろう。
けど、この1冊の場合はやはりシドニー・ルメット監督作の映画の印象が強烈。
それを補完するように、文章を読んでしまう。
でもその作業は十分に楽しい。
それだけの綾がこの本にはある。
さて、この本・中村訳は創元推理文庫版の長沼訳に比べて、古風な物言いは少ないものの、やはり今様ではない気がする。
あと列車の見取り図が中にあるのは如何かと思う。
長沼版のように、扉の後ろ辺りにある方が親切ではないかなぁ。
けど、この1冊の場合はやはりシドニー・ルメット監督作の映画の印象が強烈。
それを補完するように、文章を読んでしまう。
でもその作業は十分に楽しい。
それだけの綾がこの本にはある。
さて、この本・中村訳は創元推理文庫版の長沼訳に比べて、古風な物言いは少ないものの、やはり今様ではない気がする。
あと列車の見取り図が中にあるのは如何かと思う。
長沼版のように、扉の後ろ辺りにある方が親切ではないかなぁ。
2015年2月3日に日本でレビュー済み
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クリスティー沢山読んでいてのですが、オリエント急行をまだ原作を読んでいなかったことに気づき本屋に行って買おうと思ったのですが、、、。なんとハヤカワミステリの表紙が小学生向けの偉人伝みたいな表紙になっていて「この表紙はイヤ!」だったので、昔の表紙の本が手に入ってホントに良かったです。ありがとうございました。
2007年2月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
雪で立ち往生した列車内での殺人であるので、事実上、密室殺人だ。
しかも、犯人はまだ、列車内に居る。
作品は色々な可能性を語る。
私は、何とか犯人に迫ってやろうと、意気込んで読み進んだ。
それで、この人はおそらく犯人ではないだろう、という人を消去してみた。
すると、この消去法では、容疑者の全員が消去されてしまう。
作品は読者を悩ませる。
この作品では、新たな容疑者が、後から現れるのではない。
確かに最初から、犯人は、この列車に、乗り合わせているはずだ。
著者の他の作品についても考えてみる。
「そして誰もいなくなった」では、どうだったか?
あの作品では、本当に誰もいなくなった。
この作品では、誰もいなくならない。
とにかく、読んでみるべし。
本書を読み終わって、心底「なるほど」と、唸らされた。
しかも、犯人はまだ、列車内に居る。
作品は色々な可能性を語る。
私は、何とか犯人に迫ってやろうと、意気込んで読み進んだ。
それで、この人はおそらく犯人ではないだろう、という人を消去してみた。
すると、この消去法では、容疑者の全員が消去されてしまう。
作品は読者を悩ませる。
この作品では、新たな容疑者が、後から現れるのではない。
確かに最初から、犯人は、この列車に、乗り合わせているはずだ。
著者の他の作品についても考えてみる。
「そして誰もいなくなった」では、どうだったか?
あの作品では、本当に誰もいなくなった。
この作品では、誰もいなくならない。
とにかく、読んでみるべし。
本書を読み終わって、心底「なるほど」と、唸らされた。