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ゼロ時間へ (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) 文庫 – 2004/5/14
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- 本の長さ382ページ
- 言語日本語
- 出版社早川書房
- 発売日2004/5/14
- ISBN-104151300821
- ISBN-13978-4151300820
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登録情報
- 出版社 : 早川書房 (2004/5/14)
- 発売日 : 2004/5/14
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 382ページ
- ISBN-10 : 4151300821
- ISBN-13 : 978-4151300820
- Amazon 売れ筋ランキング: - 98,526位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
1890年、保養地として有名なイギリスのデヴォン州トーキーに生まれる。中産階級の家庭に育つが、のちに一家の経済状況は悪化してしまい、やがてお金のかからない読書に熱中するようになる。特にコナン・ドイルのシャーロック・ホームズものを読んでミステリに夢中になる。
1914年に24歳でイギリス航空隊のアーチボルド・クリスティーと結婚し、1920年には長篇『スタイルズ荘の怪事件』で作家デビュー。1926年には謎の失踪を遂げる。様々な憶測が飛び交うが、10日後に発見された。1928年にアーチボルドと離婚し、1930年に考古学者のマックス・マローワンに出会い、嵐のようなロマンスののち結婚した。
1976年に亡くなるまで、長篇、短篇、戯曲など、その作品群は100以上にのぼる。現在も全世界の読者に愛読されており、その功績をたたえて大英帝国勲章が授与されている。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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どこが?
殺人犯人が偽装証拠をわざと残したり、偽のアリバイ工作をするところです。
正常なエレベーターに、わざと「故障中」の看板を吊るして、
心臓の悪い、酔った老人に無理に階段を登らせるようにしむけるようなところ。
老人は部屋まで必死で登り、心臓発作を起こして死んでしまいます。
ホテルのオーナーは、看板はだれかのいたずらと答えます。
悪ガキのいたずらのような殺人計画ですが、完全犯罪と言えるかも?
小説ならではの面白いプロットです。
本書『ゼロ時間へ』のタイトルとなっている「ゼロ時間へ」の言葉は、
本書のどこに出てくるか。
「その時にいたる――クライマックスに! ゼロ時間(傍点あり)だ。そう、すべてがゼロ時間に集約されるのだ」(14頁)
「殺人事件自体は物語の結末なのです。つまりゼロ時間」(346頁)
「少し間を置いて、彼は言った。『今がそのゼロ時間です(傍点あり)!』(346頁)
「殺人は事件が起こるはるか以前から始まっているのです! 殺人事件は数多くのさまざまな条件重なり合い、すべてがある点に集中したところで起こるものです」(346頁)
面白いカウント・ダウンです。
5,4,3,2,1,ゼロ!
《備考》
本書『ゼロ時間へ』の表紙カヴァーの写真について
写真に映っているエレベーターは、旧式です。
新式の
「エレベーターは自動式なんですよ、先生。操作する者がいる必要はないんです」(189頁)
表紙カヴァーの写真を見ると、
エレベーターの中に、操作者が座る折り畳み式の丸い小さな椅子が見えます。
昔のエレベーターは、運転手が必要な一種の乗り物だったのです。
蛇腹式のドアも運転手が開け閉めしました。
なつかしいな。
そしてエレバーターの外には、
乗る人のいない時に操作者が寄りかかる木製の手摺が見えます。
この写真のエレベーターには、操作する者が必要なんです。
操作する者が持っているカギがなければ動かすことができない乗り物です。
一方、自動式エレベーターには、
乗る人が自分で押す「上下ボタン」や「階数表示ボタン」が付いているはずです。
そういうボタン類が、写真のエレベーターにはまったく無いのですから、
表紙カヴァーの写真のエレベーターは、自動式ではありません。
操作する者が必要な旧式のエレベーターです。
旧式のエレベーターって、いいですね。
ノスタルジックな雰囲気があって。
しかし、旧式のエレベーターでは、
本書の第一番目の口封じ殺人のトリックが成立しません。
フロントへ行って、
旧式エレベーターを操作できる「ポーターかベルボーイ」(189頁)を呼んでもらえば
いいだけなので。
『ゼロ時間へ』の原作が出版されたのは、1944年。
最初の自動式エレベーターが動いたのは、1890年。
1944年と言えば、1890年から五十年以上経っているころの話なので、
自動式エレベーターはかなり普及していたはず。
そもそも、このホテルには自動式エレベーターが設置されていた、
とホテルのオーナーが言っているんですから。
まずなにより『ゼロ時間へ』というタイトルがかっこいいですよね。
ゼロ時間って何?と読む前からワクワクしてきます。
「すべてがある点に向かって集約していく・・・そして、その時にいたる。クライマックスに!ゼロ時間だ」
登場人物の関係をまずはじっくり描いていくのですが、事件が起こらなくても読者の関心を惹き続ける巧さがあります。
最初から全力疾走で次から次へと殺人が行われる『そして誰もいなくなった』はクリスティーの最高傑作との声を聴きますが、個人的には本書のような、じっくりとした展開のほうが腑に落ちる感があり、好みですね。
犯人の正体が分かるまでのスリリングな緊張感もなかなかのものでしたが、それ以上に、この事件を計画した犯人の動機が怖かった。ぞっとしましたね。
序盤の〝扉を開ければ、そこには人々が〟の章で提示される複数のエピソードが、不穏な話の雰囲気を醸し出し、後になって効いてくるところ。著者ならではの演出の妙を感じました。なかでも、「二月十四日」の描写が印象的。ぞくりとする薄気味悪い怖さがあります。
ひとつ、これはちょっとまずいんじゃないかと思ったのは、文庫本カバーの裏に記されている【話の紹介】の文章です。
その第一行目、《殺されたのは■■■■■■■。》と書いてあるんだけど、この登場人物が殺されるのは、作品の半分を過ぎてからなんですよね。そこまで読み進めて分かることを、いきなり【話の紹介】で明かしてしまうのはどんなもんかなあと。
その辺りのことは、霜月 蒼『アガサ・クリスティー完全攻略〔決定版〕』(ハヤカワ文庫)の中、本作品紹介文である【おはなし】と読み比べてみれば、これから作品に向かう読み手に対して、どちらがより注意深く記しているかがはっきりと分かります。
できれば、本文庫の表紙裏に記されている【話の紹介】文など読まずに作品に向かったほうが、話をより楽しめるかと思います。
裕福そうに暮らしている老婦人のもとに、万能スポーツマンの紳士ネヴィル氏と別れた旧妻オードリーと新妻ケイが休暇を過ごしに共にやってくる。しかし、このネヴィル氏のマナー外れな言動に老婦人は憤りネヴィル氏と言い争いになる。その後老婦人は殺害され、外部犯の可能性は薄い上、ネヴィル氏のゴルフクラブに血と毛髪がついていたまま、彼女の部屋に放り出されていた。当然警察はネヴィル氏を疑うのだが、彼には鉄壁のアリバイがあり、他方訪問客使用人を含めて皆が動機をもっていることがわかる。その後紆余曲折して…
というものだが、中盤で犯人の見当はついてしまう。ただ、その動機はクリスティらしく凝ったもので、ちょっと推測が困難だーーやや、唐突な感じはあるが、その分クリスティらしく性格描写などは行き届いてはいる。 ただ、事件も終わる頃になって重要証人が出てくるのはアンフェアだろう。
ミステリとしての出来は★★★かもしれないが、物語とその登場人物たちの心理のかき分けとに優れているので★★★★
アガサ・クリスティーのアイデアと構成力に脱帽です。
見事にいろいろ騙されました。
気持ちよく。
事件が起こるまでは恋愛ドラマ(伏線)、発生後はミステリーといった構成です。
クリスティー作品全般の印象でもあるのですが、登場人物が多く、さらに時にはファーストネームで、時にはファミリーネームで書かれたりするため混乱します。登場人物たちの相関図が付録でついているととってもありがたいのですが。。
それともう一つ、真相解明につながる非常に重要な情報がほぼ最後まで明かされないため、そりゃあ中盤までの犯人予想が当たるわけないわな、という点も残念でした。
でもやっぱり、最後に緻密に張られてきた伏線が見事に回収されていくプロットはさすがです!
いつも思うのですが、クリスティの物語の中には、”ミステリーに関係しない、無意味なエピソードはゼロ”ですね。
だからもう一度読み返したくなる。
面白かったです。