CWA受賞作で作者の代表作。題名は勿論マザー・グースから取ったもの。この当時「夜明け前の時」が同賞を受賞する等、あまりミステリ的風味が濃くない物が選ばれたようだ。
本作も一応犯罪が描かれているとは言え、アパートを一つの家と考えた際のヒロインを中心とした家庭小説と考えた方が良い。ミステリ的趣向はさほど強くなく、事件は自然に解決される。それより作者の力量は人物造型とヒロイン達が織り成す人間模様に表れている。この成熟性が受賞の理由か。
普通の女性に訪れる突然のサスペンスを、女性作家らしい精緻な描写で描いた家庭味タップリの佳作。
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私が見たと蝿は言う (クラシック・セレクション) (ハヤカワ・ミステリ文庫) 文庫 – 2004/4/23
エリザベス・フェラーズ
(著),
長野 きよみ
(翻訳)
- 本の長さ342ページ
- 言語日本語
- 出版社早川書房
- 発売日2004/4/23
- ISBN-10415174651X
- ISBN-13978-4151746512
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登録情報
- 出版社 : 早川書房 (2004/4/23)
- 発売日 : 2004/4/23
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 342ページ
- ISBN-10 : 415174651X
- ISBN-13 : 978-4151746512
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,081,127位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2004年8月19日に日本でレビュー済み
1955年に橋本福夫訳で出たポケミス版を長野きよみが改訳したもの。女性作家ものの翻訳に定評のある長野氏らしく、居心地の良い訳になっている。
床下から発見されたピストルに、顔を切り刻まれた状態で見つかった隣人の死体。ややもすると陰惨な物語になってしまいそうだが、軽妙なユーモアが全面に押し出されている。しかし、そのユーモアにはまってしまうと、犯人もトリックもわからなくなってしまう。ご注意あれ。
床下から発見されたピストルに、顔を切り刻まれた状態で見つかった隣人の死体。ややもすると陰惨な物語になってしまいそうだが、軽妙なユーモアが全面に押し出されている。しかし、そのユーモアにはまってしまうと、犯人もトリックもわからなくなってしまう。ご注意あれ。
2004年5月6日に日本でレビュー済み
こんなにおもしろいのに。
あちこちにちりばめられた手がかりはあまりにもさりげなく、読み手を惑わす。それでいて犯人がわかってみれば、あーあの時のとはっきり心に残っているのはどういうことだろう。してやられた。でもそれがとても楽しいのは、ストーリーがしっかりして、ユーモアにあふれているから?
とにかく、全作品を出版しなさい! 改訳で!
↑
誰に言ってるの?
あちこちにちりばめられた手がかりはあまりにもさりげなく、読み手を惑わす。それでいて犯人がわかってみれば、あーあの時のとはっきり心に残っているのはどういうことだろう。してやられた。でもそれがとても楽しいのは、ストーリーがしっかりして、ユーモアにあふれているから?
とにかく、全作品を出版しなさい! 改訳で!
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誰に言ってるの?