ちょっと恐ろしげな表紙と、帯の「少女の首なし死体」云々のキャッチから
てっきりホラーサスペンス風味の小説と思い込んで買ってしまいました。
いつ恐ろしいシーンが始まるのだろうとジリジリしつつ3分の1ぐらい読んで、やっとそういう小説でないことに気が付きました。。。
期待と違ったせいで途中少し退屈し、その分星一つ減じましたが
ノスタルジックで薫り高い物語と最初から知って読んだなら、迷いなく星5つ付けました。
1958年のテキサスの田舎町、まだ人種差別が色濃く残り、古き「良き」とばかりも言えないけれど、
それでもアメリカが今よりずっと輝いていた時代。
ふとしたことで昔起きた恐ろしい事件のことを知った13歳の無邪気な少年が、好奇心から事件の真相を追いかけるのですが・・・
それをきっかけに彼は、輝くように見えていたこの世の残酷な一面を知ってていきます。
成長する主人公の姿が瑞々しく、怖いというよりはどこか哀しく(特に後日談の最後にさりげなく語られるエピソードなど)、
なのに不思議と明るいストーリーです。
2度と無垢な子供時代に戻れないと自覚した、ほろ苦く切ない瞬間、
そんな記憶を持っている人には特にお勧めの1冊です。
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ダークライン (ハヤカワ・ミステリ文庫 ラ 12-2) 文庫 – 2006/7/1
- 本の長さ463ページ
- 言語日本語
- 出版社早川書房
- 発売日2006/7/1
- ISBN-104151754520
- ISBN-13978-4151754524
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登録情報
- 出版社 : 早川書房 (2006/7/1)
- 発売日 : 2006/7/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 463ページ
- ISBN-10 : 4151754520
- ISBN-13 : 978-4151754524
- Amazon 売れ筋ランキング: - 996,157位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2011年9月28日に日本でレビュー済み
1958年 テキサス州東部。ドライブ・イン・シアターの経営者として越してきたミッチェル家の長男 スタンリーは、ある日、土に埋もれた金属の箱を見つける。中には二人の人物の手紙が入っていた。13年前、その二人のうち一人はベットに拘束されたまま焼死し、一人は時を同じくして首のない死体が発見されていたのだった。 ・・・
ビルディングス・ロマンは大好物なのだが、どうしても『ボトムズ』と比較してしまう。ミステリとして読むと、本作の方が弱く感じてしまうのだ。作家が同じ傾向の作品を書くのであれば、前作よりすばらしいものを期待するのが当然というものだろう。『ボトムズ』より前に読んでいれば、絶賛していたと思う。ミステリ要素を抜きにすると、面白いのは確かなので読んで損はしないのだけれど、しっくりしない気持ちが残る。残念。
ラストの定番、”あの人は今”のくだりは、やっぱり胸が熱くなってしまうがなぁ。
ビルディングス・ロマンは大好物なのだが、どうしても『ボトムズ』と比較してしまう。ミステリとして読むと、本作の方が弱く感じてしまうのだ。作家が同じ傾向の作品を書くのであれば、前作よりすばらしいものを期待するのが当然というものだろう。『ボトムズ』より前に読んでいれば、絶賛していたと思う。ミステリ要素を抜きにすると、面白いのは確かなので読んで損はしないのだけれど、しっくりしない気持ちが残る。残念。
ラストの定番、”あの人は今”のくだりは、やっぱり胸が熱くなってしまうがなぁ。
2013年8月27日に日本でレビュー済み
とにかく、「探偵」が多すぎる。
13才のスタン、姉のキャリー、スタンの友人で父親に虐待されているリチャード。
この3人に任せておけば、青春小説としても味わい深く、面白かっただろうに。
そこへ、スタン一家が経営するドライブインシアターの映写技師・黒人の老人バスターがにわかに探偵として加わる。そう。にわかに。
飲んだくれで、気むずかしく、白人であるスタンとはろくに口もきかなかったバスター老人が突如として過去の殺人事件を掘り返し始めるのがなんとも唐突で、不自然に思える。バスターが若い頃にインディアン居留地で保安官を務めていたという経歴があるにしても。
次に、スタンが偶然発見した箱の中の手紙、日記が一通として引用されていない。単に、「こういうことが書いてある」と説明されるのみだ。
殺された少女達はどのような言葉で語っていたのか?なぜ、手紙や日記の一部でもいいから載せないのか?
過去の新聞記事についても同様で、なんとも工夫がないのだ。
犯人は、まあ、意外な人物といえるのかもしれないが、あまりの急転直下の結末についていけない。
また、いくら虐待されているとはいえ、子どもが親の首を鎌でちょん切るものだろうか?
「ボトムズ」でも、父親が息子に捜査の進展を過多に語るという興ざめを味わわされたが、本書もまた同じ問題をはらんでいる。
唯一良かったのは、これも「ボトムズ』同様、犬が死なないこと。
家族で経営するドライブインシアター、16才の美人の姉にいつも無知をバカにされている弟。地中から掘り出した箱の中の古い手紙ーーと面白い道具立てはそろっているのに残念。
最後のほうはとばし読みしてしまった。もうランズデールは読まない。
13才のスタン、姉のキャリー、スタンの友人で父親に虐待されているリチャード。
この3人に任せておけば、青春小説としても味わい深く、面白かっただろうに。
そこへ、スタン一家が経営するドライブインシアターの映写技師・黒人の老人バスターがにわかに探偵として加わる。そう。にわかに。
飲んだくれで、気むずかしく、白人であるスタンとはろくに口もきかなかったバスター老人が突如として過去の殺人事件を掘り返し始めるのがなんとも唐突で、不自然に思える。バスターが若い頃にインディアン居留地で保安官を務めていたという経歴があるにしても。
次に、スタンが偶然発見した箱の中の手紙、日記が一通として引用されていない。単に、「こういうことが書いてある」と説明されるのみだ。
殺された少女達はどのような言葉で語っていたのか?なぜ、手紙や日記の一部でもいいから載せないのか?
過去の新聞記事についても同様で、なんとも工夫がないのだ。
犯人は、まあ、意外な人物といえるのかもしれないが、あまりの急転直下の結末についていけない。
また、いくら虐待されているとはいえ、子どもが親の首を鎌でちょん切るものだろうか?
「ボトムズ」でも、父親が息子に捜査の進展を過多に語るという興ざめを味わわされたが、本書もまた同じ問題をはらんでいる。
唯一良かったのは、これも「ボトムズ』同様、犬が死なないこと。
家族で経営するドライブインシアター、16才の美人の姉にいつも無知をバカにされている弟。地中から掘り出した箱の中の古い手紙ーーと面白い道具立てはそろっているのに残念。
最後のほうはとばし読みしてしまった。もうランズデールは読まない。
2008年12月7日に日本でレビュー済み
池上冬樹はこれがランズ様の最高傑作と言っているが、
私は『ボトムズ』 が最高傑作だと思う。
純文学が好きな人には『ダークライン』の方が受けると思うが、
『ダークライン』はミステリとしては切れ味が悪い。
サスペンスアクションとしても『凍てついた七月』 ほどのスピード感は無い。
『ダークライン』は文学として描写をじっくり楽しむ小説である。
1958年を舞台にした歴史文学として楽しむべき小説だろう。
女も子供も黒人も同性愛者も差別しない
主人公一家は魅力的であるが、
ミステリとして期待するとちょっと脱力する。
私は『ボトムズ』 が最高傑作だと思う。
純文学が好きな人には『ダークライン』の方が受けると思うが、
『ダークライン』はミステリとしては切れ味が悪い。
サスペンスアクションとしても『凍てついた七月』 ほどのスピード感は無い。
『ダークライン』は文学として描写をじっくり楽しむ小説である。
1958年を舞台にした歴史文学として楽しむべき小説だろう。
女も子供も黒人も同性愛者も差別しない
主人公一家は魅力的であるが、
ミステリとして期待するとちょっと脱力する。
他の国からのトップレビュー
andrea pellegrini
5つ星のうち5.0
Ottimo libro.
2015年10月3日にイタリアでレビュー済みAmazonで購入
È il primo libro di lansdale che leggo e lo ho trovato molto interessante. Consigliato a tutti è veramente un'ottima lettura.
Rob Kitchin
5つ星のうち5.0
wonderful, poignant and riveting read
2015年6月7日に英国でレビュー済みAmazonで購入
A Fine Dark Line is a coming of age tale set over the summer of 1958 in town of Dewmont, East Texas, and if I read a better book this year it’ll be an exceptional tale. I’m a long time fan of Joe Lansdale. His writing is consistently good and he regularly hits it out of the park. This is one of those occasions. The story is told as a reminiscence, the text effectively the script of a porch-told tale. The voice is pitch perfect and Lansdale drops the reader into the world of an innocent thirteen year old boy living in a liberal family in a socially and racially divided society as he learns of the world’s various vices, some of its terrors, and how to survive them. The characterisation is excellent, especially Stanley, his older sister, Callie, the black housekeeper Rosy Mae, and the projectionist and former cop, Buster Lighthorse Smith, and there’s a clear sense of character development as the story unfolds. Where the tale really excels is the sense of place and time, and the plot. The initial hook is strong and Lansdale then reveals a number of monsters, each of whom is a credible murderer and threatens Stanley and his family. The result is a taut, tense mystery that is vividly told and keeps the reader engaged and guessing until the final page. I thought it was a wonderful, poignant and riveting read.
Wayne C. Rogers
5つ星のうち5.0
ANOTHER WINNER FOR THIS GREAT AMERICAN WRITER!!!
2003年1月7日にアメリカ合衆国でレビュー済みAmazonで購入
In Joe R. Lansdale's newest novel, A FINE DARK LINE, the reader is carried back to the summer of 1958 when thirteen-year-old Stanley Mitchell, Jr. and his family move to Dewmont, Texas to take over the ownership of the town's only drive-in movie theater. This is the summer that Stanley will lose his childhood innocence and learn that there's no Santa Claus, what sex is really about, the ugly truth concerning racism, and the painful reality about death, murder and the human monsters that hide behind the masks of one's next-door neighbors. It's also the summer that young Stanley begins to learn about the power of friendship, family, love, and the unrelenting courage that's needed in the face of horror. Stanley's journey into adulthood begins when he finds a half-buried metal box filled with old love letters near a burnt-down house in the woods behind the drive-in theater where he and his family now live. The letters belonged to a young girl who was gruesomely murdered almost two decades before. The fact that the crime was never solved triggers Stanley's curiosity. With the help of his older sister, Caldonia, and his new friends Richard Chapman and old Buster Lighthorse Smith, he begins to slowly, but persistently, dig into the past, not knowing that what he discovers will change his life forever. Brilliantly written by one of America's top authors, A FINE DARK LINE carries us back to when comic books were a nickel, Tarzan movies played on TV in the mornings, and a young boy could believe that the fictional John Carter of Mars actually existed. This was a time when anything seemed possible, and small-town life during the hot, sweltering summer months was slow and relaxed, and the local teenagers flocked to the drive-in theater at night to see the newest movies and to make out in their cars. Mr. Lansdale is able to capture the pure ambience of these forgotten memories with a simplicity of words that draws the reader into the story as if he/she was walking the streets of Dewmont with Stanley and his dog, Nub. Each of the main and supporting characters are fully developed individuals that you either love or hate, and one can't help finding themselves laughing out loud as Stanley learns about the "birds and the bees" from Caldonia and Buster, or feeling the soul-wrenching emptiness as he experiences first hand from the Mitchell's housekeeper, Rosy Mae, how terrible men can be toward the women they love. This is not only a journey for Stanley, but one for the reader as well. You'll come away with a little more knowledge of what it means to be a human being in all of its mixed-up aspects. Like Mr. Lansdale's previous award-winning novel, THE BOTTOMS, this book is what I would call a "life experience," and it's one I would highly recommend to any person wishing more than a casual read. Entertaining, thought provoking, and nostalgic, A FINE DARK LINE is a true masterpiece from one of America's most gifted writers.
Peter J.
5つ星のうち1.0
Niet gekregen
2019年12月7日にドイツでレビュー済みAmazonで購入
Ik heb dit boek nooit gekregen
cupcake
5つ星のうち4.0
oh wow
2014年11月1日に英国でレビュー済みAmazonで購入
An amazing book what can I Say . Absolute genius wonderful wonderful characters totally love Nub the dog. Highly recommend this book and I very nearly gave it a 5 I loved it