昨晩10時頃に読み始めて、今朝3時頃読了。途中で止められなくなり、久々の一気読みでした。
味わいは、レヘイン「ミスティック・リバー」+「愛しきものはすべて、去り行く」x キング「グリーン・マイル」。
これまでも数多くの小説の題材とされた小児拉致誘拐物として、犯人の正体も含めて、
ありがちな展開なのだが、主人公にわずか13歳の中学生を堂々と据えて、拉致物のストーリー展開とは別に、
少年の意地の戦いをファンタジックに(「グリーン・マイル」風)、それでいながら犯人に纏わるどんでん返しを用意した
サーウ゛ィスの行き届いたエンターテェインメントに仕上げて貰えれば、多少の都合の良さには目を瞑らざるを得ない。
(主人公が偶然、都合よく、脱走犯、犯人すべてが一堂に会する事故の目撃者になる、というのは有り得ない?!)
ジョニーって、ガキなのだが、高倉健のヤクザ映画の様な、イーストウッドを子供にした様な格好の良さ!
なにしろ母親をひたすら守り、悪い奴には拳銃片手に殴りこみ?!
それにしても、作者ジョン・ハートって、一作目はそれほどでもなかったのだが、二作目(「凍てついた墓碑銘」に似た物語)
から、いっぺんに爆発して、ついにキングに挑戦しはじめたのか?
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ラスト・チャイルド(下) (ハヤカワ・ミステリ文庫) (ハヤカワ・ミステリ文庫 ハ 24-4) 文庫 – 2010/4/30
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早川書房創立65周年&ハヤカワ文庫40周年記念作品。アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀長篇賞&英国推理作家協会賞最優秀賞スリラー賞受賞。
「あの子を見つけた」大怪我を負った男はジョニーに告げた。「やつが戻ってくる。逃げろ」少年は全速力で駆けた。男の正体は分からない。だがきっと妹を発見したのだ。アリッサは生きているのだ。ジョニーはそう確信する。一方、刑事ハントは事件への関与が疑われる巨体の脱獄囚を追っていた。この巨人の周辺からは、数々の死体が……。ミステリ界の新帝王が放つ傑作長篇。
「あの子を見つけた」大怪我を負った男はジョニーに告げた。「やつが戻ってくる。逃げろ」少年は全速力で駆けた。男の正体は分からない。だがきっと妹を発見したのだ。アリッサは生きているのだ。ジョニーはそう確信する。一方、刑事ハントは事件への関与が疑われる巨体の脱獄囚を追っていた。この巨人の周辺からは、数々の死体が……。ミステリ界の新帝王が放つ傑作長篇。
- 本の長さ345ページ
- 言語日本語
- 出版社早川書房
- 発売日2010/4/30
- ISBN-104151767045
- ISBN-13978-4151767043
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商品の説明
著者について
1965年、ノース・カロライナ州生まれ。アメリカで現在最も勢いのある作家。ミステリ界の「新帝王」と呼ばれる。2006年に北米最高のミステリ賞であるアメリカ探偵作家クラブ(MWA)賞最優秀新人賞候補作『キングの死』で華々しくデビュー。その後、第二長篇『川は静かに流れ』(以上、ハヤカワ文庫刊)で、同賞の2008年度最優秀長篇賞に輝いた。同書が日本で各種の年末ベストテン上位を席巻したことは記憶に新しい。第三長篇にあたる本書は、前作に続きMWA最優秀長篇賞に輝き、また英国推理作家協会賞最優秀スリラー賞も受賞した。
登録情報
- 出版社 : 早川書房 (2010/4/30)
- 発売日 : 2010/4/30
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 345ページ
- ISBN-10 : 4151767045
- ISBN-13 : 978-4151767043
- Amazon 売れ筋ランキング: - 547,876位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2015年6月25日に日本でレビュー済み
アメリカ探偵作家クラブ賞、英国推理作家協会賞をダブルで受賞。日本でも2010年の週刊文春ミステリーベスト10で海外部門第1位に輝いた傑作長編。ということで読み始めたのだが、これが意外にもページを繰る手が進まず。やっとこさ読了した今は、それなりに面白かったと思っているが、本書はいわゆるページターナーのエンタテインメントではなかった。じわじわ系の小説だったのである。
じわじわ系といえば聞こえはいいが、とにかくスローテンポだ。いちいちロケーションの説明などに筆が費やされていて、それはまあ原文でネイティヴの読者が読む分には「味」みたいなものになるのかもしれないが、翻訳で読む外国人読者にとっては「川がこうで、屋根がこうで、木がこうで、岩がこうで」とディテールが細かくなればなるほどしんどい。それより話を早く前に進ませてよ、と思ってしまう。上下巻で約700ページ、おそらくストーリーだけだとこの半分の量で事足りただろう。
妹を誘拐された少年が敢然と世界に立ち向かう、という話そのものはわるくない。少年を見守る刑事、唯一無二の友達、生活能力を失った母、そこにつけ入って近寄ってくる嫌な奴、そして刑務所から脱走した謎の人物、とキャラクターもそろっている。殺人事件や別の誘拐事件も起きて、謎はさらに深まっていく。それはさながら、病んだアメリカ現代社会を舞台に展開する、トム・ソーヤーやハックルベリー・フィンの冒険のようだ。ラストもなかなかどうして、感動的であった。
思うに、この作品は映像化に向いている。しかし、いきなり矛盾したことを言うが、映画にするのはちょっと難しいだろうとも思う。これを子役キャストでやるのはかなり厳しいのではないか、というシーンがたっぷりあるからだ。そして、それらをカットしてしまっては成り立たない作品世界がここでは描かれているからだ。ということは、本作品を体験するにはやはり活字で読むしかないのである。ここはひとつ、文章の冗長さには目をつぶって読んでいただきたい、と薦めておこう。
じわじわ系といえば聞こえはいいが、とにかくスローテンポだ。いちいちロケーションの説明などに筆が費やされていて、それはまあ原文でネイティヴの読者が読む分には「味」みたいなものになるのかもしれないが、翻訳で読む外国人読者にとっては「川がこうで、屋根がこうで、木がこうで、岩がこうで」とディテールが細かくなればなるほどしんどい。それより話を早く前に進ませてよ、と思ってしまう。上下巻で約700ページ、おそらくストーリーだけだとこの半分の量で事足りただろう。
妹を誘拐された少年が敢然と世界に立ち向かう、という話そのものはわるくない。少年を見守る刑事、唯一無二の友達、生活能力を失った母、そこにつけ入って近寄ってくる嫌な奴、そして刑務所から脱走した謎の人物、とキャラクターもそろっている。殺人事件や別の誘拐事件も起きて、謎はさらに深まっていく。それはさながら、病んだアメリカ現代社会を舞台に展開する、トム・ソーヤーやハックルベリー・フィンの冒険のようだ。ラストもなかなかどうして、感動的であった。
思うに、この作品は映像化に向いている。しかし、いきなり矛盾したことを言うが、映画にするのはちょっと難しいだろうとも思う。これを子役キャストでやるのはかなり厳しいのではないか、というシーンがたっぷりあるからだ。そして、それらをカットしてしまっては成り立たない作品世界がここでは描かれているからだ。ということは、本作品を体験するにはやはり活字で読むしかないのである。ここはひとつ、文章の冗長さには目をつぶって読んでいただきたい、と薦めておこう。
2010年4月24日に日本でレビュー済み
ミステリーとしての高い完成度は言うまでもなく、もの悲しさの中に家族愛や友情が溢れる叙情小説です。前2作と同様、人間が持つ罪悪感や欺瞞、愛情、正義感を見事に描ききっており、心に響きます。翻訳も素晴らしく、さすが出版社が記念作品と銘打っているだけのことはあります。前2作も感動しましたが、私は本作品が一番気に入りました。早川ミステリーから同時出版されていることを知らず、文庫本上下巻を購入しました。価格は同じで、解説も含め内容は同一のようです。持ち歩きには、早川ミステリー版が良かったかもしれません。まだ気は早いですが、海外ミステリーの今年度ベスト3に入ることは間違いないと思います。
2012年11月11日に日本でレビュー済み
悪い話ではないと思うが、推理小説としても普通の小説として読んでも中途半端で、物語に入り込めなかった。
理由は以下の3点。
1.少年の年齢は13歳という設定だが、年齢の割に行動力があり過ぎて違和感がある。
2.母親の心理描写が一切なく、外側からの描写だけで描かれており、人としてのリアリティが全く欠けている点。この描写の為、崩壊した家族という印象は極めて薄く、少年の冒険物語でもいいのではないかと思えてしまう。
3.主人公の刑事の事件への入れ込みようが理解できず、曖昧さと不自然さがぬぐえない点。
上巻はあまり動きがなく、救いのない家族の環境描写がひたすら続き、後半に入ってから物語は一気に動き出すが、巨体の脱獄囚の関わり方に関しては作りこみが過剰であり、この点に関しても不自然さが残る。
全体として悪くはないが、特に絶賛するほどのものではないという印象。
理由は以下の3点。
1.少年の年齢は13歳という設定だが、年齢の割に行動力があり過ぎて違和感がある。
2.母親の心理描写が一切なく、外側からの描写だけで描かれており、人としてのリアリティが全く欠けている点。この描写の為、崩壊した家族という印象は極めて薄く、少年の冒険物語でもいいのではないかと思えてしまう。
3.主人公の刑事の事件への入れ込みようが理解できず、曖昧さと不自然さがぬぐえない点。
上巻はあまり動きがなく、救いのない家族の環境描写がひたすら続き、後半に入ってから物語は一気に動き出すが、巨体の脱獄囚の関わり方に関しては作りこみが過剰であり、この点に関しても不自然さが残る。
全体として悪くはないが、特に絶賛するほどのものではないという印象。
2011年9月10日に日本でレビュー済み
個人的にはあまりミステリーという感じがしなかった,というのが率直な感想です。「犯人は誰なんだ」という軸は確かにあるのでミステリーと言えばミステリーですが,それは本作の主人公をハント刑事と捉えた場合の話。実際には多くの読者にとって主人公はジョニー少年なのではないでしょうか。そう考えると,作品の雰囲気は単なるミステリーとは異なる様相を呈してきます。キーワードは,友情,冒険,そして家族でしょうか。
たとえば,ジョニーと彼の親友ジャック。2人は終始行動を共にして様々な冒険をしますが,彼らの友情(あるいは絆)は物語の終盤で徹底的に試されることになります。
また,本作はジョニーの双子の妹アリッサが失踪するという事件が前提としてあり,この事件を契機にジョニーの家族はほとんど崩壊しかかります。家族の復活を信じ続けるジョニーの意思のいかに強靭なことか。
さらに事件を巡ってジョニー母子と深く関わることになるハント刑事とその息子アレンの親子関係も微妙です。仕事にのめり込んで家庭を顧みない父親と反抗期の息子・・・こう表現すると「いかにもありがち」な印象を与えますが,物語の終盤でこの2人には大きな試練が与えられます。
そしてジャックと彼の兄ジェラルド,父クロス一家の衝撃的(かつある意味どうしようもない)秘密。この家族にもあまりに大きな問題が降りかかります。
この作品,映画化されたら面白いと思います。読んでいてまるで映画を見ているような気分になったので,もともとが映像向きの作品なんだと思います。
たとえば,ジョニーと彼の親友ジャック。2人は終始行動を共にして様々な冒険をしますが,彼らの友情(あるいは絆)は物語の終盤で徹底的に試されることになります。
また,本作はジョニーの双子の妹アリッサが失踪するという事件が前提としてあり,この事件を契機にジョニーの家族はほとんど崩壊しかかります。家族の復活を信じ続けるジョニーの意思のいかに強靭なことか。
さらに事件を巡ってジョニー母子と深く関わることになるハント刑事とその息子アレンの親子関係も微妙です。仕事にのめり込んで家庭を顧みない父親と反抗期の息子・・・こう表現すると「いかにもありがち」な印象を与えますが,物語の終盤でこの2人には大きな試練が与えられます。
そしてジャックと彼の兄ジェラルド,父クロス一家の衝撃的(かつある意味どうしようもない)秘密。この家族にもあまりに大きな問題が降りかかります。
この作品,映画化されたら面白いと思います。読んでいてまるで映画を見ているような気分になったので,もともとが映像向きの作品なんだと思います。
2011年6月7日に日本でレビュー済み
大人はかつては子供だったのだが
そんな子供のころのことは、大人になっていくに従って
段々と忘れていく
大人になってはもううれしくもなんともない事も
子供の時はドキドキ、ワクワクさせられたりしていた
特に大人の真似をして車の運転をしてみたり
お酒やタバコを味わう真似をしてみたり
また、隣の校区まで足を延ばしてみたり
山の中に入って基地を作ったりと
冒険、探検の気分を味わえたものである
子供たちも逆に今大人になっている人たちが
かつて子供だったことを頭に置かず
大人には子供の気持ちが分からないだろう
とばかりに反発したり距離を置いたりする
本書の著者は当然ながらかつて子供だった大人
本当の子供の視点ではないが子供の気持ちを思い
子供から大人の世界を見た様子を描いている
そんな子供のころのことは、大人になっていくに従って
段々と忘れていく
大人になってはもううれしくもなんともない事も
子供の時はドキドキ、ワクワクさせられたりしていた
特に大人の真似をして車の運転をしてみたり
お酒やタバコを味わう真似をしてみたり
また、隣の校区まで足を延ばしてみたり
山の中に入って基地を作ったりと
冒険、探検の気分を味わえたものである
子供たちも逆に今大人になっている人たちが
かつて子供だったことを頭に置かず
大人には子供の気持ちが分からないだろう
とばかりに反発したり距離を置いたりする
本書の著者は当然ながらかつて子供だった大人
本当の子供の視点ではないが子供の気持ちを思い
子供から大人の世界を見た様子を描いている